朝の書評 -2ページ目

[世界の論調批評]

世界の論調批評

米朝交渉の失敗? [2008年03月17日(月)](抜粋)

http://blog.canpan.info/okazaki-inst/archive/429

……

米朝交渉が失敗したことはほとんど確実のように見えますが、ブッシュ政権がこれを認めるかどうかは、ボルトンも言うように定かではありません。

もし失敗を認めないとすれば、残る選択肢は、米朝協議にはまだ望みがあると言い続けて、懸案のまま次の政権に引き継ぐということでしょう。これで責任問題は避けられますが、これは、ボルトンも言うように、北朝鮮が引き続き中韓からの援助を得て核開発を進める時間を与える、ということになります。

ミサイル・核実験を行なった北朝鮮は、国際制裁を受けて追い詰められていたのに、制裁が十分効果を発揮するのを待たずに急いで果実を収穫しようとして失敗したのが国務省の政策だった、と言えますが、ボルトンは、その政策をやめて、その前の状態に戻すことを主張しています。

その失敗を認めるか、糊塗したまま次政権に引き継ぐかはブッシュ政権の政治的決定の問題であり、日本がとやかく言うべきことではありません。ただ日本としては、北朝鮮が核保有国となったという現実を認め、日米同盟強化とミサイル防衛強化の必要が増す、ということです。

 なるほど、六カ国協議の失敗イコール、北朝鮮が核保有国になるということなんですね。あらためて言葉にされると、空恐ろしいですね。
 この記事はブログ観察というより、時事ニュースです。グーグル・ニュースを検索してみると、最近、北朝鮮関連で緊迫したムードのニュースが続いてるような気がします。あのすっとぼけたレッドソックス・ファンが、とうとう「忍耐の限界に達しつつある」と言ったそうです。ちょっと問題が大きすぎて、特に自分の意見はないのですけれども、ただ心配です。

北朝鮮 ミャンマーに兵器輸出[4月2日19時8分]NHKニュース

http://www3.nhk.or.jp/news/2008/04/02/k20080402000128.html

ヒル次官補:北朝鮮首席代表と4日に会談か 韓国メディア[2008年4月2日18時31分]毎日新聞

http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20080403k0000m030028000c.html

北朝鮮の核申告、ヒル米国務次官補「今後数日間に期待」[2008.4.2 16:26]MSN産経ニュース

http://sankei.jp.msn.com/world/america/080402/amr0804021624012-n1.htm

核問題:千英宇本部長「もう待つだけ待った」[2008/04/02 10:38:18]朝鮮日報

http://www.chosunonline.com/article/20080402000036

北朝鮮、ICBM推進 米高官が証言[2008年4月2日]中日新聞

http://www.chunichi.co.jp/article/feature/ntok0001/list/200804/CK2008040202000491.html

米国が北関係者リスト提示=対シリア核技術提供疑惑[2008/04/01 10:22:07]朝鮮日報

http://www.chosunonline.com/article/20080401000028

「北朝鮮支援のシリア核関連施設空爆」とイスラエル首相[2008年3月30日21時35分]読売新聞

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20080330-OYT1T00436.htm?from=main3



[宮崎正弘の国際ニュース・早読み]

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」

平成20年(2008年)  3月31日(月曜日) 弐

通巻第2138号(抜粋)

http://www.melma.com/backnumber_45206_4048010/

 やはりチベット仏教僧侶が暴動を起こしたのではなかった
   人民軍兵士が自作自演、弾圧の根拠として武力行使の正当性に使った

中国のラマ僧「暴動」工作
チベット僧になりすまそうとする中国警官の写真がイギリスのメディアに暴露された。
http://buddhism.kalachakranet.org/chinese-orchestrating-riots-tibet.htm
 衝撃的な写真ですね!
 さっそく保存してこのブログにもアップしました。
 ごらんください!

更衣兵

ダライ・ラマかわいそう!
悪魔・中国共産党には必ず仏罰が下るでしょう!!!!

 さて、以上で話は終わりなんですけれども、なにしろ我が電波受信ブログとしましては、最後に瑣末な点をひとつだけ取り上げておきたいと思います。
 宮崎正弘氏は「イギリスのメディア」と書いていますが、どうも聞いたことないサイトですよねえ。少なくとも、いわゆる時事ニュースのサイトではないようです。
 写真に付いたキャプションを読んでみますと、
This is not an uncommon 'tactical move' from the Chinese government,as could be seen on the back-cover of the 2003 annual TCHRD Report
This photo was apparently made when monks refused to play as actors in a movie, so soldiers were ordered to put on robes.

http://buddhism.kalachakranet.org/chinese-orchestrating-riots-tibet.htm

 僧侶が映画出演を拒んだために、兵士が僧衣を着るよう命じられたと書いてあります。そして、TCHRDというのは、チベット人権民主化センターのことでしょうね。 http://www.tchrd.org/ そもそも2003年の写真だということは、今回のチベット騒乱とは直接は関係がないようです。
 同じページに、今回のチベット騒乱に関する記事が引用されていて、"Canada Free Press" の記事となっていますが、実際に引用されリンクが貼られているのは、"The Epoch Times" であり、これは法輪功系の大紀元のことですね。いずれにせよ、写真とは直接は繋がらない内容の記事です。
 ところで、ドメインが "buddhism.kalachakranet.org" これってよく知らないけれども、たとえばこのブログも "juji.ameblo.jp" なんですけれども、 "juji" がわたしのIDで、アメブロさんところにお世話になっています。そんなわけで、 kalachakranet.org を見てみますと、トップページに、いきなりダライ・ラマの写真が……。
 "International Kalachakra Network" というのがサイト名のようです。"About IKN → Purpose" のページを開くと、またダライ・ラマの写真があって、ざっと機械翻訳するに、ロンドンに本拠地のある仏教教団のホームページのようですね。
  "Kalachakra" とは何ぞや? 少し検索してみますと、

カーラチャクラはタントラ(密教)

http://www.tibethouse.jp/culture/kalachakra.html

カーラチャクラは、チベット密教の最奥義である無上ヨーガ(瑜伽)・タントラの代表的な聖典である。聖典によると、カーラチャクラは、シャンバラ国のダワ・サンポ王が受けた教えとされ、シャンバラ国はカーラチャクラの教えの行き渡った特別な国になったとされる。
カーラチャクラは、「時輪」と訳され、「カーラ」とは時間を意味し、「チャクラ」は存在を意味する。あらゆる時間は存在の中にあり、あらゆる存在は時間の中にある。本来、生きるものは全て仏性を有し誰でも仏となる可能性を持っている。極めて高度な内容にも関わらず、世界平和への祈りが込められているため、この教えの門は広く一般の人々に開かれている。カーラチャクラの灌頂ができるのは、ダライ・ラマ法王だけである。
 うむ。仏教用語のようですね。ダライ・ラマ法王日本代表部事務所の「チベットの宗教・文化」のページに解説がありました。
 以上、まとめますと、「人民軍兵士が自作自演」というソースを辿っていくと、5年前の映画撮影用の写真があって、そのドメインは、ダライ・ラマに行き着きました。Canada Free Press は、カナダだろうし、大紀元の本部はニューヨークにあるそうです。イギリスにあるのは、IKNだけですね。
 ま、宗教系の新聞もあるしニュース・サイトもあるわけだし、ニュース・サイトでないにしろ、仏教教団がホームページにニュースを掲載するということはあるかと思います。けれども、ドメイン名から推測するに、"buddhism.kalachakranet.org" の "buddhism" が "juji" に、"kalachakranet.org" が "ameba.jp" に対応してるんだとすると、写真を掲載したのはIKNではなくて、そこにスペースを借りてる誰か別の人なんじゃないの? この辺、技術的に詳しくないのでテキトーな推測ですが……。そこで、あらためて、写真が掲載されていた "buddhism.kalachakranet.org" のほうのトップページを開いてみますと、冒頭に次のように書かれてあります。
This personal website is intended to share some information on the philosophy, practice and history of Buddhism that I found useful in giving my life a purpose and direction, in the hope it may benefit every visitor.

http://buddhism.kalachakranet.org/

 
 ええっと、つまり、今回のチベット騒乱とは無関係な写真だし、しかも映画撮影用だし、なにより、「イギリスのメディアが暴露」というのは、少々不正確ではないかと……。



暴動、中国の陰謀では=ダライ・ラマいら立つ

2008/03/29-20:42 暴動、中国の陰謀では=ダライ・ラマいら立つ

http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2008032900339&m=rss

【ニューデリー29日時事】インドのPTI通信によると、チベット亡命政府指導者のダライ・ラマ14世は29日、当地での記者会見で、中国チベット自治区の暴動に関し、「中国軍の兵士数百人が僧侶姿に変装していたと聞いている」と述べ、暴動は中国側が仕組んだ可能性があるとの考えを示唆した。
 ダライ・ラマは中国に対話再開を再三要請しているが、中国当局は暴動を「ダライ一派」の陰謀と決め付け、これを拒み続けている。ダライ・ラマの発言は中国の反応に対するいら立ちを示したものとみられる。
 暴動を中国軍が扇動していたという話がちらほら漏れ伝わってきます。それがどのように中国政府の利益になるのかよくわかりません。しかし振り返ってみると、2005年の反日暴動も、当初は日本の国連常任理事国入りを牽制するための官製デモだと言われていたのが、だんだん反政府デモの色彩が強まり、収拾が付かなくなって、最終的には中国政府がデモを抑制したという経緯があります。
 中国国内では、CNNやBBCの衛星放送中にチベットが取り上げられると途端に画面が真っ黒になるそうです。先日のギリシアの採火式で北京オリンピックのボイコットを呼びかける抗議シーンも、中国のテレビではカットされました。こんなことをすればするほど海外メディアの中国批判は強まるでしょうが、つまりは国内向けの処置であり、国内世論が硬化することを恐れてのことだと考えられます。
 欧米の首脳がダライ・ラマとの対話を呼びかけたのに対して、中国政府は今のところ完全に突っぱねています。「ダライ・ラマが独立を求めず、チベットと台湾を中国の不可分の一部と認めれば話し合いに応じる」などと意味不明のことを言ってますが、そもそもダライ・ラマは高度な自治を求めているのであって、独立を求めているとは言明していません。だからこれは、ダライ・ラマがなにを言おうが分離主義者に決まってるから話し合うつもりはないと言ってるのです。なぜこんなにも強硬一辺倒なのか。おそらく、チベットに少しでも融和策を取ると、国内世論の反発に足をすくわれかねない状況なのではないでしょうか。
 ただのシロウト読者でしかないわたしには、本当のところはわかりませんが、 youtube で tibet を検索すると、中国人らしき人たちの書き込みが多数あって、ものすごく強硬です。まあ、一般市民じゃなくて公務員が仕事で書き込んでるのかもしれませんが、それにしても、CNNもBBCも嘘つきだとか、ダライ・ラマはCIAの手先だとか、チベット弾圧を断固支持とか、中国以外の国々の論調とはまったく隔絶しています。
 中国政府が最も恐れているのは、2005年にそうであったように、排外デモがいつのまにか反政府デモにすり替わり、さらには、全土に反政府暴動が広がることなのでしょう。それに比べれば、海外からの批判など小さな問題なのです。
 中国政府が漢民族自身による反政府暴動を非常に警戒していることは、実際にそれが起こりうることを示しているのではないでしょうか。チベットに対する、欧米メディアに対する、あるいは日本に対する懐柔は、すべて反主流の政治勢力に政府を叩く口実を与えることになるのであり、そういったことがまったくできない硬直化した今の中国政府の対応から、反主流の政治勢力が相当に強力であるらしいことが透けて見えてくるようです。
 だとすれば、様々な思惑が錯綜する中国国内で、今回、チベット人以外の誰かが、騒乱を大きくする政治的工作をしたのだとしても、さして不思議ではないのかもしれません。

(関連)youtubeにアップされた日本での抗議行動の様子[2008/03/22]

http://jp.youtube.com/watch?v=0HGKgTMq0mo

チベット問題を考える議員連盟の牧野聖修氏(前衆議院議員)が、ラサ暴動参加者には僧衣を着た偽者やラサ市民でない者が多数含まれていたと語っています。


[国を憂い、われとわが身を甘やかすの記-阿比留瑠比:イザ!]

国を憂い、われとわが身を甘やかすの記-阿比留瑠比:イザ!

チベット問題・異様なほど中国に気を遣う福田首相の答弁[2008/03/24 17:46](抜粋)

http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/521514/

《山本氏 首相に聞くが(省略)
福田首相 日中関係を先程来申し上げているように、どうやってこれから良い面をお互いに見つけて、そしてそれを伸ばしていくかの観点でおつきあいしていくということができるかどうかということが非常に大事だ。だから、そういう観点から、(※1)互いを非難するとかそういう関係ではない、もう少し前向きなかたちでこの関係を続けていくにはどうするかということは、お互いの首脳同士がよく考えているところだと思う。
 どんなにうまくいっていても問題はある。仲のいい、そしてまた非常に、例えば、夫婦だって仲良くなければいかんのだけどね、しかし、いろいろ問題ありますよね。朝から晩までというときもあるかもしれないが(福田氏ここで自分で笑う)、そういうような一体でなきゃいかんという関係だって、そんな問題があるんだから、だから国が違えば意見が食い違うのはあって当然だ。
 そして(※2)相手が、もし日本が間違っていることをしているというときには、例えば中国は日本ちょっと間違っているよと言ってくれるぐらいの関係、逆に日本が中国に対して、中国はこうしたらいいんじゃないのというようなことが言えるぐらいな関係ができれば最高だ。
 夫婦関係もなかなかそこまで言えなくて苦労しているところだが(会場笑)、そういう関係をつくるために、私は(※3)チベットの問題についても、率直な意見交換がもし必要ならばの話だが、必要ならば、そういうことを率直に言い合えるような関係にするべく努力をしてまいりたい。》
……(※1)の部分ではチベット問題でも何でも、中国を非難したくないと言いたいのでしょうね。……
(※2)の部分も常軌を逸しているように感じました。だって、中国は日本に対し「間違っている」と指摘する一方、日本は「こうしたらいい」と提案するような関係ができれば最高だと言っているわけですよね、これは。あくまで相手に注文をつけたり、文句をつけたりするのは中国側であり、日本ではないと福田氏は主張するのか。……
(※3)……あくまで中国側にチベットの話をするとの言質は与えず、率直に言い合える関係をつくる努力をすると述べるだけで逃げています。……
 まず、わたしは、チベット問題についての福田首相の及び腰を苦々しく思っています。ですから基本的にこの記事内容に賛成です。また、この「ブログ観察」は、基本的にわたしが愛読しているブログから引用しております。ただ、その中でおもしろいところを引用するとなると、やはりちょっとこの、決してバカにするわけではなく、香ばしいっていうか、キャラの際立ったところを引用することになるのですね。「文章による時事漫画」を理想として目指していますので、ひとつ、生暖かい目でスルーしていただきたいと思います。
 さて、確かに福田首相は持って回った言い方をしてますが、※1では、「前向きなかたちでこの関係を続けていくにはどうするか」が主旨であるように読めます。
 ※2では、互いに「ちょっと間違っているよ」「こうしたらいいんじゃないの」と言い合える関係を目指すという解釈が妥当でしょう。重複部分を省略せずに、「もし日本が間違っていることをしているというときには、例えば中国は日本ちょっと間違っているよ、こうしたらいいんじゃないの、と言ってくれるぐらいの関係、逆に中国が間違っていることをしているというときには、日本が中国に対して、中国はちょっと間違っているよ、こうしたらいいんじゃないの、というようなことが言えるぐらいな関係ができれば最高だ」とさらに回りくどく言わなきゃだめだと阿比留瑠比記者は考えてるのでしょうか。
 ※3については、首脳会談やサミットの時期になってもチベット問題がこのまま継続したり悪化したりしたら(その可能性は十分にありそうですが)福田首相は自分の言質どおり、率直に話し合っていただきたいと思います。
 以上、福田首相は慎重な発言に終始しているな、というのが私の印象ですが、阿比留瑠比記者は福田首相の片言隻句のいちいちが腹に据えかねるといったご様子です。阿比留瑠比記者は、福田首相の評価が非常に低くて、ぶっちゃけすごく嫌いみたいなんですよ。特に笑い方が一番嫌いみたいですね。(笑)それが滲み出ている記事です。

[きっこの日記]

 右寄りのブロガーたちによると、サヨクの人たちは、在日米軍や沖縄やイラクについては枝葉末節まで批判するのに、中国や朝鮮には沈黙しがちだそうです。わたしの意見としては、基本的には、それぞれ自分の興味のある土俵で戦えばいいと思います。そもそも右翼ブログでは在日米軍問題ちっとも取り上げないわけで、お互い様じゃないですか。
 てゆうかね、チベット問題を考える議員連盟の代表は民主党員ですよ。そういう事実を無視してだね、自分たちに比べて多少左寄りだと言うだけで、政治家でもない女の人の私的ブログを執拗に叩く右翼ブロガーの人たちのね、品性が卑しいよ。
 それに、きっこさんのブログでも、ちゃんとチベットをタイトルにしたエントリーを見つけましたよ。さっそく読んでみましょう。

2008/03/19 (水) チベットの病苦 1(抜粋)

http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=338790&log=20080319

チベットの問題が世界的な大騒ぎになってるけど、中国政府お得意の「自分たちに都合のいい情報しか流さない作戦」によって、ホントのことは何も分からない。死亡した人数にしたって、中国政府が「10人」て発表してるのに対して、チベット側は「少女5人をふくむ80人以上」って言ってて、ぜんぜん違う。オリンピックを控えた中国政府の証拠隠滅活動は必死みたいで、オトトイも、中国の兵士がチベットの子供を射殺してる映像がYOU TUBEにアップされたのに、アッと言う間に消されちゃった。
ほらね。チベット問題の本質は1984ばりの情報操作であり、きっこさんもちゃんとそこを穿って心配されてます。
だから、ホントのことが分からない現時点では、何を言っても推測や憶測になっちゃうから、あたしは何も書けない。
あれ?

2008/03/19 (水) チベットの病苦 2(抜粋)

そんなワケで、「チベット」と言えば、あたしの記憶に新しいのが、今月の初めに、中国の上海でライブを行なったビョークちゃんが、ステージ上で「チベット独立!」って叫んで、中国政府が激怒した‥‥ってニュースだ。
ふむふむ。

2008/03/19 (水) チベットの病苦 3(抜粋)

そんなビョークちゃんだから、中には度を超したクレイジーなファンもいるワケで、有名なのは、今から12年前、1996年に起こった事件だ。フロリダに住んでたおデブのリカルド・ロペス君は……

2008/03/19 (水) チベットの病苦 4(抜粋)

……ってことで、「チベット」とはぜんぜん関係ない方面に来ちゃったけど、このダッフンぶりこそが「きっこクオリティー」ってワケだ。
さんざ引き延ばして、結局チベットの話はナシかよっ!

  サ ヨ ク 必 死 だ な !!


トレマーズ

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
トレマーズ
353.再び長編化を模索する・其の七
http://juji.hp.infoseek.co.jp/text/howto00353.htm

[泥酔論説委員の日経の読み方]

泥酔論説委員の日経の読み方

2008/03/21 (金) 09:13:20 世界の構図を変えたイラク戦争の5年(抜粋)

http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=329372&log=20080321

大量破壊兵器はなかった、サダム・フセインとアルカイダとの直接的な関係はなかった、これら開戦の「大義」について大きな問題があったのは事実です。
ただ、戦争を始める時はどっちが善でどっちが悪だなんてのはないと捉えるのが現実主義です。
太平洋戦争にしても、日本は「自存自衛」であり、アメリカは「パールハーバー」というお互いの「大義」でもって戦いました。
結局、正義か不正義かを決めるのは、大義でも歴史家でもなく、勝利か敗北かと言う結果でしかありません。
その意味で、フセイン政権を倒したブッシュ政権は正義を行使したと言えます。
 ちょっと待って、「その意味」ってどの意味ですかー!
 「力は正義なり」というのは、もう少しアイロニーを込めて使われていた言葉だったんじゃないでしょうか。
 そもそも大義に大きな問題があってもOKなら、最初から「大義は大きな問題ではない」と書けばいいのであって、冒頭で「大きな問題があったのは事実」とわざわざ言うのは変ですね。「大義には大きな問題があったが、大義自体は小さな問題」ってことでしょうか。だとすると、結局「大義は小さな問題」ってだけのことでしょう。なぜいちいち回りくどい言い方をするのか。てゆうか、大きな問題を大義と言うのです。
 「大義」で話を始めながら、途中で「正義」と微妙に言葉をすり替えていますが、「正義かどうかは大義ではない」というのは、このブロガーの特殊な言葉の使い方です。一般的な言葉の使い方では、大義は、正義を含むより広い意味でしょう。ですから、大義がないのに正義だけがあるというのは、おかしいのです。ブッシュ政権が正義を行使したならば、イラク戦争には大義があったことになります。
 「大量破壊兵器はなかった、サダム・フセインとアルカイダとの直接的な関係はなかった」というのは、普通の言葉の使い方において、イラク戦争の正義には大きな問題があった、ということです。
 しかしそう言ってしまうと、つまり冒頭で「イラク戦争の正義には問題があった」、結論で「イラク戦争は正義の行使だった」と並べて書くと、イカサマがあからさまになりすぎるので、それをごまかすために、「大義」と「正義」という言葉を微妙に使い分け、辞書に載ってない奇妙な定義づけをしているわけです。
 サラッと味の電波。
 実はかなり強力。
 この手の文章にはパターンがあるようです。とりあえず冒頭では、誰もが納得できるような命題を書いておく。そしてその実、論理的にはそれと繋がらない結論。こっちが本音なんですね。サーッと読んでると案外騙されて、結論だけ無意識に残るので、ほんと、こういう手口には気をつけたいものです。

今チベットで起きていること

時事ドットコム

2008/03/26-06:04 各家庭から1人連行、密告奨励も=チベット人への締め付け強化-中国

http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2008032600064

 米政府系放送局「ラジオ自由アジア」(電子版)は25日、チベット暴動に絡み、中国当局が尋問や拘束のため各家庭から1人を連行したり、密告を奨励したりしてチベット人に対する締め付けを強化していると報じた。亡命チベット人らが現地から得た情報として伝えた。
 四川省アバ・チベット族チャン族自治州のアバ県では、当局は平均でチベット人1家庭当たり1人を連行。写真を見せ、写っている人物の身元を問いただしているほか、地元住民に対して、抗議行動への参加者に関する情報を提供すれば、第1通報者に上限なしの報奨金、第2通報者には5000元(約7万円)を与えるなどと呼び掛けているという。
特高か。
ゲシュタポか。
中国共産党は70年前だれと戦ってなにに勝利したと公言してきたというのか?!
拷問や殺害が悪いのは無論だが、それと共に、思想信条に土足で踏み込む輩を決して許してはならない。

政府のチベット政策は誤り 中国知識人が声明

MSN産経ニュース

政府のチベット政策は誤り 中国知識人が声明(2008.3.24 19:48)

http://sankei.jp.msn.com/world/china/080324/chn0803241946009-n1.htm

 【北京=矢板明夫】中国の著名な反体制評論家の劉暁波氏や作家の王力雄氏ら約30人が、チベット騒乱に対する中国政府の対応を批判する声明を発表した。(後略)

中国部分知识分子关于处理西藏局势的十二点意见

http://woeser.middle-way.net/?action=show&id=407
  1. 当前中国官方媒体的单方面宣传方式,具有煽动民族仇恨和加剧局势紧张的效果,对维护国家统一的长远目标非常有害,我们呼吁停止这种宣传。
  2. 我们支持达赖喇嘛的和平呼吁,希望遵循善意、和平与非暴力的原则妥善处理民族争端;我们谴责任何针对无辜平民的暴力行为,强烈敦促中国政府停止暴力镇压,呼吁藏族民众也不进行暴力活动。
  3. 中国政府宣称“有足够证据证明这是达赖集团有组织、有预谋、精心策划的”事件,我们希望政府出示证据,并建议政府邀请联合国人权理事会对证据和事件过程、伤亡人数等进行独立调查,以改变国际社会的相反看法和不信任心态;
  4. 我们认为类似西藏地区中共领导人所说“达赖是一只披着袈裟的豺狼、人面兽心的恶魔”那类文革语言无助于事态的平息,也不利于中国政府的形象。我们认为致力于融入国际社会的中国政府,应该展示出符合现代文明的执政风貌。
  5. 我们注意到,拉萨发生暴力行为的当天(3月14日),西藏自治区负责人就宣布“有足够证据证明这是达赖集团有组织、有预谋、精心策划的”,这说明西藏当局早知道暴乱即将发生,然而却没有有效阻止事态发生和扩大,这其中是否存在渎职,应该进行严肃的调查处置。
  6. 如果最终不能证明此次事件是有组织、有预谋、精心策划的,而是一场被激起的“民变”,则应该追究激起民变并且捏造虚假情报蒙骗中央和国民的责任者,认真反省教训,总结经验,避免今后重蹈覆辙。
  7. 我们强烈要求不对藏族民众搞人人过关和秋后算账,对被逮捕者的审判必须遵循公开、公正、透明的司法程序,以达到各方面心服口服的效果。
  8. 我们敦促中国政府允许有公信力的国内外媒体进入藏区进行独立的采访报道。我们认为,目前的这种新闻封锁,无法取信于国民和国际社会,也有损中国政府的诚信。如果政府掌握真相,就不怕百般挑剔。只有采取开放姿态,才能扭转目前国际社会对我国政府的不信任。
  9. 我们呼吁中国民众和海外华人保持冷静和宽容,进行深入的思考。激烈的民族主义姿态只能招致国际社会的反感,有损于中国的国际形象。
  10. 1980年代的西藏动荡局限于拉萨,这次却扩大到藏区各地,这种情况的恶化反应出对藏工作存在严重失误,有关部门必须痛加反省,从根本上改变失败的民族政策。
  11. 为了避免今后发生类似事件,政府必须遵守中国宪法中明列的宗教信仰自由和言论自由的权利,让藏族民众充分表达他们的不满和希望,让各民族国民自由地表达对政府民族政策的批评和建议。
  12. 我们认为,必须消除民族仇恨,实现民族和解,而不是继续扩大民族之间的分裂。一个国家避免领土分裂,首先在于避免民族之间的分裂。故而,我们呼吁国家领导人直接与达赖喇嘛对话。我们希望汉藏人民消除误解,开展交流,实现团结,无论是政府部门,还是民间组织和宗教人士,都应该为此做出努力。
2008年3月22日

签名人:

王力雄(北京 作家)
刘晓波(北京 自由撰稿人)
张祖桦(北京 宪政学者)
沙叶新(上海 作家 回族)
于浩成(北京 法学家)
丁子霖(北京 教授)
蒋培坤(北京 教授)
余 杰(北京 作家)
孙文广(山东 教授)
冉云飞(四川 编辑 土家族)
浦志强(北京 律师)
滕 彪(北京 律师 学者)
廖亦武(四川 作家)
江棋生(北京 学者)
张先玲(北京 工程师)
徐 珏(北京 研究员)
李 骏(甘肃 摄影师)
高 瑜(北京 记者)
王德邦(北京 自由撰稿人)
赵达功(深圳 自由撰稿人)
蒋亶文(上海 作家)
刘 毅(甘肃 画家)
许 晖(北京 作家)
王天成(北京 学者)
温克坚(杭州 自由职业)
李 海(北京 自由撰稿人)
田永德(内蒙古 民间维权人士)
昝爱宗(杭州 记者)
刘逸明(湖北 自由撰稿人)
刘荻 (北京 自由职业)

签名规则如下:
  1. 开放签名。
  2. 只接受本名签名或常用笔名
  3. 姓名、当前所在省份、职业。
  4. 签名发送信箱:xizangwenti@gmail.com


以下、某掲示板で見つけた翻訳。
あってるかどうか知りません。><

中国の部分の知識人はチベットの情勢の12点の意見を表明します

  1. 中国政府の今行なうメディアの一方的な宣伝の方式は民族を扇動して情勢の緊迫をあえて憎んで激化させるもので、国家統一の長期的目標に対してとても有害で、私達はこのような宣伝を停止することを呼びかけます。
  2. 私達はダライラマの平和な呼びかけを支持し、善意、平和に従って非暴力の原則と民族の紛争を適切に処理することを望みます;私達は無垢の平民に対応する暴力行為を厳しく非難し、強烈に中国政府に暴力の停止鎮圧を促して、チベット族の民衆も暴力行為を行わないよう呼びかけます。
  3. 中国政府は“ダライラマグループが組織、計画的に、心をこめて画策する”証拠があるのだと明言しまています。私達は政府が証拠を提示することを望み、そして政府に国連人権委員会を招待して証拠と事件の過程、死傷人数などについて調査するように提案します。この方法によって国際社会の相反する見方、不信任を変える事が出来ます。
  4. 私達はチベット地区の中国共産党の指導者のいう“ダライラマは袈裟の着たオオカミ人面獣心の悪魔”とう表現を問題視します。あの文革の言語は事態の沈静化に役立たないばかりか中国政府のイメージ向上にも役立ちません。私達は国際社会の中国政府が溶け込むことに力を尽くす必要を主張し、現代文明の政権を握る姿に合うべきです。
  5. 私達はラサの暴力の行為が発生する当日(3月14日),西蔵自治区の責任者が“これがダライラマグループが組織、計画的に、心をこめて画策する証拠がある”と述べた事を重視します。これはチベット当局が以前に暴動が間もなく発生することを知っていると説明して、しかし効果的に事態の発生と拡大を阻止せず、あえて事件を拡大させたかどうか、厳粛な調査の処置を行うべきです。
  6. 最後に今回事件がもし組織、計画的で、心がこもっている画策のがあるのだと証明することができないならば、それは“人民蜂起”が巻き起こされたという事です。人民蜂起を巻き起こしてしかも捏造の偽りの情報が中央と国民の責任者をだますことを追及するべきで、真剣に教訓を反省して、経験を総括して、今後同じ失敗を繰り返すことを免れます。
  7. 私達は強烈にチベット族の民衆に誰も関が難関を突破して、秋が過ぎてから帳簿を計算することをやるように求めて、逮捕者の裁判にに対して必ず従って、公正で、透明な司法のプログラムを公にしなければならなくて、各方面の心から納得する効果を達成します。
  8. 私達は中国政府が国内外のメディアがチベット自治省に入って、独立の取材報道を行うことを許可するよう求めます。私達は、現在のようなニュースの封鎖は、国民と国際社会から信頼を得ることができなくて、中国政府の誠実と信用をも損ないますと思っています。もし政府が真相を掌握するならば、あれこれとけちをつけることが恐くありません。ただ開放の姿をとって、ようやく現在の国際社会の我が国の政府に対する信任しないことを転換させることができます。
  9. 私達は中国の民衆と海外の華人が落ち着いていて寛容なことを維持することを呼びかけて、深い思考を行います。激烈なナショナリズムの姿は国際社会の反感を招くことしかできなくて、中国の国際的イメージを損ないます。
  10. 1980年代のチベット動乱はてラサに限っていましたが、今度はチベット族の住む各地に拡大して、このような情況は民族政策の深刻なミスであり、関連部門の痛烈な反省、根本的な民族政策を変更を必要とします。
  11. 今後類似する事件が発生することためを免れます、政府は中国の憲法の中で必ず明列の宗教の信仰の自由と言論の自由の権利を守らなければならなくて、チベット族の民衆に十分に彼らの不満に思うことと望みを表現させて、各民族の国民の自由に政府の民族の政策に対する批判と提案を表現させる必要があります。
  12. 私達は、必ず民族の憎しみを取り除かなければならなくて、民族の和解を実現して、民族の間の分裂を引き続き拡大するのではありませんと思っています。1つの国家は領土の分裂を免れて、まず民族の間の分裂を免れることにあります。故に、私達は国家の指導者が直接ダライラマと対話することを呼びかけます。私達は漢民族が人民を隠して誤解を取り除くことを望んで、交流を展開して、和解を実現し、政府の部門に関わらず、まだ民間組織と宗教の人で、すべてこのために努力をするべきです。

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In the Strawberry Field

弁明演説で正体がばれたバラク・オバマ[March 21, 2008](抜粋)

http://biglizards.net/strawberryblog/archives/2008/03/post_665.html

スティール氏は政治活動によって権力を求める黒人にはバーゲンナー(譲渡人)とチャレンジャー(挑戦者)という、ふたつのタイプがいると説明する。譲渡人は常に「私はあなた方が人種差別者ではないことは解っている。その見解が正しいことを証明するために私を支持してください。」といって白人から支持を求め、おうおうにしてその支持を受けることができる。
それに比べて挑戦者は、白人は皆人種差別者だと決めつけ、自分らの人種偏見是正方針を受け入れて、黒人になんらかの優遇政策をとるまでは白人はすべて差別者であるとみなす、といういい方をする。黒人政治活動家のジェシー・ジャクソンやアル・シャープトンなどはこの部類だ。
 なるほど、興味深いです。勉強になります。
このモデルからいくと、無論オバマは譲渡者を装っており、今後もその路線で進みたいはずだが、それは難かしいだろうとスティールは言う。それというのも譲渡者は常に仮面を被っていなければならないが、大統領候補ともなればその仮面が至る所で吟味されることになるからだ。一度我々が譲渡者は人種を無視しているふりをしているだけで、実際には人種に固執している人間だということを学んでしまうと、彼の譲渡者の仮面ははがれる。魔法は解けてしまうのである。彼が「あなた方が人種差別者でないことは分かっている」と言っていたのは嘘で本当は我々を差別者だと忌み嫌っていたことを知った人々は彼を無条件では支持しなくなる。
差別者は忌み嫌われて当然だと思うけど。オバマの「仮面」の下にあるのが、白人一般への憎悪かどうかが問題のはずなんですが、その根拠は?
この間の演説はまさにオバマの仮面を剥がしてしまったのである。あのさわやかな笑顔で自分は人種問題など超越していると語っていたオバマは実は反米で白人嫌悪の演説を繰り返す牧師のいる協会へ20年間も熱心に通っていてなんとも思っていなかった。それどころかその白人嫌いの牧師と個人的にも親しかったことがはっきりしてしまったのだ。
反米で白人嫌悪の演説を繰り返していたのはオバマではありません。そしてこの記事の冒頭でCNN記事を引用してあって、そこには次のようにあります。
オバマ氏はさらに、トリニティー統合キリスト教会でライト牧師の問題発言を聞いたことを認めたうえで、自身が同牧師の政治観の多くに強く反対していると明言。発言が「誤りであるばかりではなく、団結が必要とされている時に分断を助長する」ものだと述べた。
http://www.cnn.co.jp/campaign2008/CNN200803190005.html
 しかし――?
しかしオバマはアメリカ社会の人種差別を変えていくのは白人の責任だと語っている。
白人が人種問題を一種の騒動としてのみ捉えることによって生じる分裂や衝突を防ぐためには、単にオバマに投票する以上のことをしなければなりません。白人たちはアフリカ系アメリカ社会に存在する苦しみは、彼等の頭の中だけに存在するのではなく、人種差別の後遺症、過去よりあからさまではないとはいえ現在もある差別が事実であることを認め取り組んでいく必要があるのです。単に口でいうだけでなく学校や社会に投資することや、人権擁護の法律を行使するなど...の行動で示すことによって先の世代には不可能だった機会へのはしごを提供しなければなりません。
つまりアメリカの人種問題は白人のせいだから白人は自分に投票することによってアメリカ社会をかえていく必要があると説いているわけだ。これは明かに挑戦者の口調である。
いったい、これのどこが白人一般への挑戦なんでしょうか。協力を求めているようにしか読めません。そもそもが、現に差別のある現状で、挑戦者であることがそんなに悪いことでしょうか。
どうも譲渡者であろうと挑戦者であろうと、とにかくオバマはだめ(ヒラリーも)ってことのようですね。