フローラルな極辛口
エコノミーラート・レープホルツ醸造所のテロワールヴァィン。
例年通り3本揃えて一気に開けたいところだったが、当分の間は若いワインの在庫補充が叶わないので
他の2本とは明らかに毛色の違うコイツだけ先に開けてしまうことにした。
2018年産のビルクヴァイラー・リースリング・トロッケン「フォム・ロートリーゲンデン」。
やや暗い色調の薄めのイエロー。閉じ気味で少し酸化したニュアンスのアプリコット系の果実香。
仄かにフローラルで、スワーリングすると少しペトローリーかつマンゴーチックに変化。
ドライだが甘味かと錯覚する様な、それでいてスマートな果実味。
酸は意外に伸びが良く、苦汁系のミネラル味とともに舌の真ん中から奥を押さえつけるように収斂する。
舌の上に残る塩っぽい余韻。そして梅の花の風味。全体として実にスマートで淡白な味筋。
残糖0.3g/l、酸量7.7g/l。文字通りの極辛口。グラスを重ねるに従い徐々に取っ付き易くはなる。
抜栓3日目。余計なアロマが和らいでピュアな果実香．．．それでも少しフローラルか。
発散系の酸がシャープさを増してなかなかパワフル。逆にミネラル感はちょっと影が薄め。
そんでもってグラスが進むにつれ、やっぱりペトローリーな風味はあり。
抜栓5日目。果実味がグッと前に出て来た。伸びの良い切れ長の酸がそれに続く。
ほんのりフローラルで舌をピリピリ刺す苦汁系の余韻。86/100
（過去のヴィンテージ→2017年産、2016年産、2015年産、2011年産、2009年産、2008年産）
2018 Birkweiler Riesling Qualitaetswein trocken - vom Rotliegenden -
Weingut Oekonomierat Rebholz （Siebeldingen/Pfalz）
A P Nr 5 069 105 005 19，Alc 13%vol，19.00€