フォム・ロートリーゲンデン
まずは今夜の我が家の食卓風景から。
キャベツと干し海老のスープ、焼き椎茸の香草和え
揚げ鶏ささ身、温カボチャ(マッシュ・パンプキン)。
そんでもって合わせたリースリングは
エコノミーラート・レープホルツ醸造所の2015年産フォム・ロートリーゲンデン・トロッケン。
因みにこのキュヴェには、2011年産まではシュペートレーゼ格を意味する「S」が付いていたのだが
2012年産以降はそれが無くなり、単に「フォム・ロートリーゲンデン」と称しているが
中身的には従来の「S」と同じものと思われる。
少し緑色がかった明るい黄金色。注ぐとグラス壁には気泡が比較的たくさん付着。
バナナをメインに、熟したアプリコットやリンゴ、洋梨などの香りと仄かに燻製感。
まずは予想外にシャープで伸びる酸が印象的。
舌の側面ではなく中央へ鋭角的に食い込んで来る感じでなかなか攻撃的。
一方果実味はこれまた予想外に大人しく、残糖もしっかり削ぎ落とされているせいか、完全に酸の独壇場。
ほんのりミネラリッシュな余韻。時間とともに酸以外の要素も若干存在感を増すが
如何せん酸が元気過ぎて少々バランスが悪い。それでもやっぱりレープホルツって良いなぁ。
翌日もますます冴え渡る強烈な酸。それでも桃っぽさの感じられる果実味と辛口仕立てのアンバランスさが至極。
とは言え調べてみると、残糖が6.3g/lで酸量は8.6g/lとのこと。
なるほどデータ的には決して極辛口って訳じゃないけど、酸ってのは味わいをどうにでも変えられる魔法だな。
4日後。仄かに燻製香。果実味がふっくらと肉付きを増すが飲み口は軽やかなままで、なかなかエレガント。
86/100 (「フォム・ロートリーゲンデンS」の過去のヴィンテージ→2011年産、2009年産、2008年産)
2015 Birkweiler Riesling Qualitaetswein trocken - vom Rotliegenden -
Weingut Oekonomierat Rebholz (Siebeldingen/Pfalz)
A P Nr 5 069 105 005 16,Alc 12%vol,17.65€