ノーザンホークの飛行訓練日記 -3ページ目

ノーザンホークの飛行訓練日記

北海道とLA (Chino) で操縦士ライセンス取得を目指すホークの訓練日記です

7時起床~ 今日も晴天!素晴らしい




本日のルート:


Chino => Barstow => Big Bear => Chino


合計飛行距離は155NM(=約280km)



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バーストーへ向けてチノをAM10時にテイクオフ!!


バーストーは昨日行ったアップルバレーから50km北西に位置する。空港周辺は特に何もない・・・チノから1時間15分ほどで行けるので、トレーニングとしてはちょうどいい距離にある。バーストーには軍のヘリの基地があるようだ。第二次世界大戦の頃からの建物か??と思わせるほど古~~~いハンガーが立ち並ぶ・・・歴史を感じる空港 一旦駐機はしたが、特に何もないので、ぐるっと1周散歩しただけ。



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続いてビッグベアへ


ビッグベアはバーストーから65km南にある山の上にあり、空港の標高は6800フィート(=約2000m)もある。空港の隣には、美しいBig Bear Lake湖があり、そのほとりには家(というか別荘かな)が立ち並んでいて湖と直結する形でプライベートのボート乗り場があらこちにある。ビッグベア空港への着陸進入の際に見えた湖・豊かな緑・澄んだ空気が良い感じにマッチされてとても気持ちいい着陸となった。空港の外に出て歩いてみたが、さながら日本で言う軽井沢?のような雰囲気♪ ここはかなりお気に入りになりそう。11月に高校時代の柔道部の友人が遊びにくるので、ここに連れてきてあげよう。



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高地にある空港からの離陸は通常よりも違う点がある。標高6800フィートということは、空気が薄い(空気密度が小さい)!!チノと同じ感覚で離陸してしまうと、燃料と空気の混合比は相対的に燃料のほうが多く(濃く)なってしまい、エンジンが不調になってしまう可能性大。ミクスチャー・コントロールを適正レベルにセットする必要がある。


M教官から教わったのは、離陸前のランナップ(最終エンジンチェック)の時に、回転数を2000回転まで上げて、ミクスチャー・コントロール・ノブを少しずつ引いて(燃料比を薄くしていく)、回転数が下がり始めるポイントを探る。下がり始めたポイントから少しノブを戻したところが適正レベルだ


離陸上昇も高地だと、エンジン・パフォーマンスが落ちる。つまり、ゆっくり上昇していく感じ。セスナに4人乗っているときは、フラップを10度下げて揚力をかせぎつつ、離陸するケースもあるようだ。その空港の標高にもよるのだけれど。




ビッグベア空港を問題なく離陸して山を越えてコロナで給油後、無事にチノに到着~!




本日の飛行時間は2時間36分




ビッグベアはもう一度行くべし!


7時半起床~ 今日もクロスカントリー♪


本日のルート


Chino => Ramona => French Valley => Apple Valley => Chino


合計飛行距離は214NM(=約385km)


(クリックすると拡大表示可能)

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11時過ぎにチノをテイクオフして、まずはラモナ空港へ


ラモナはサンディエゴ国際空港から北東へ約30kmに位置する。チノから南へ行くのは初めて。コックピットから見える景色も今までのフライトとは大違い・・・右手に海を見ながら、眼下にはたくさんの緑が元気よく日光浴しているように見える。海からの湿った空気(早朝の霧など)で緑が育っているのでしょう。「緑=癒し」というか、今までのフライトとはフライト中の気分の持ちようが違う。何だか緑の大切さ?!を噛みしめながらのフライトになった。しばらく飛んでいると、右手に煙がモクモクと上がっている。What?? あーもしかしてあれが、山火事か?!海からの風で煙が内陸の方へ流されているようだ。煙を避けるために予定ルートを少し変更


ノーザンホークの飛行訓練日記-山火事




ラモナはClass Dに指定されている空域で、管制官と交信しながらのアプローチ+着陸となった。管制官との最初のコンタクトで、「Animal Parkの上空に来たらレポートせよ!」と言われ・・・おいおい、そんなん知らねーよと思いつつ、この辺りは初めてで土地勘なしと伝えたら、ラモナ空港のトラフィックパターン(場周経路)まで丁寧に誘導してくれた。ふぅ・・・たまたま他の飛行機がほとんど居なかったから、管制官も余裕があり対応してもらえたけど、土曜など混雑している時に初めて行く場合は・・・どうなっていたんだろう?!パニックになっていたに違いない・・・


ラモナでは休憩せず、着陸後すぐにタクシーバック(駐機せずに直ちに離陸ポイントに戻る)をリクエスト!タクシーバック中に派手な飛行機を発見。多分、火消し用の飛行機(消防局所有?)でしょうね。先ほどの山火事の消防活動に向かうのだろうか。



ノーザンホークの飛行訓練日記-火消し飛行機





続いてフレンチバレーへ


フレンチバレーはラモナから北に約70kmに位置する。ワイナリーが有名で広大なブドウ園があちこちに見える。ちょっと景色を楽しみたいと思い、高度を2000フィート(600m)まで下げて景色を楽しんだ。フレンチバレー空港は割と大き目の空港で施設もしっかりしている。たくさんの小型機が駐機場でお休み中。きっと週末には元気よく飛び出していくのでしょう。トイレ+たばこ休憩を済ませ、空港の建物を見学 天井がやけに高い。平日のせいか自分の他にもう一人パイロットがいるだけだ。のんびりできるね。



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続いてアップルバレーへ


アップルバレーはフレンチバレーから更に110km北上したところにある。途中、山越えあり。ちょっと緊張。山から十分な距離(2000フィート)を保って無事に山越え成功 山を越えると・・・砂漠の景色が。。。先ほどの景色とのGAPが激しすぎる。とても広く感じる。周りにほとんど何もないので、空港が見つけやすいってのが利点か?!アップルバレーはNon Tower空港(管制塔なし)なので、自分のポジションをセルフ・アナウンスしながら無事に着陸成功!風もなく特に慌てることなく着陸できた。アップルバレーはのどかというか、駐機している飛行機も少なく、シ~~ンとしている。聞いたところによると週末は賑やかになるみたいだ。地元では有名な?カフェがあってデザート系が美味しいみたい。カフェは朝7時から15時までオープン 今日はもう閉まってる・・・残念 次回は是非!



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今日は初めてサンディエゴ方面の南の空を楽しめて満足だ。また、緑/ 砂漠の対照的な景色が印象に残る。アップルバレーのデザートをミスしたのは痛い・・・




本日の総飛行時間は、3時間36分




明日はどこに行こうかな。

7時起床~


今日も天気良好 GOOD!!


今日のクロスカントリーのルート


Chino => Kidwell(ネバダ州)=> Sun Valley(アリゾナ州)=> Bullhead(アリゾナ州)=> Chino


合計飛行距離は約466NM(=838km) 今日はM教官と共にクロカン



(クリックすると拡大表示)


ノーザンホークの飛行訓練日記-map_kidwell



Kidwellは公共の空港では珍しく、滑走路が土!!! 覚えたてのSoft Field Landing/ Takeoff をリアルで実行しないといけない。これは日本では中々味わえんということで本日の目玉とした。


チノをAM8時半にテイクオフして昨日も通過したTwentynine Palmsをチェックポイントに北東へ向けて航行!Twentynineから北上するのは初めてなので、ワクワクしていたが、ん~~ 見慣れた景色というか辺り一面は砂漠だった・・・


暫くするとKidwell空港が見えてきた。滑走路が土なので・・・視認しにくい


地表では風が結構強い様子 リアルなSoft Field Landing... つまり接地後は前輪を接地させずウィリー走行する着陸方法。風が強いので、やや不安


案の定、風に流され気味で最終進入(ファイナル)してしまい、M教官の手が操縦桿に・・・さらに接地寸前にラダー(方向舵)を思いっきり踏まれてしまった。ちょっと一人では無理だったかな。まだまだ技量レベルが低いと実感 あーあ。


いや、ホントに滑走路が土だよ。凸凹多いし・・・すげーところだ。おまけに空港に家屋が隣接している。何故だろう?特に飛行機を所有しているようには見えないし。不思議な空港だ。


休憩なしでそのまま離陸!


30分かけて一昨日プライベート・ライセンスの試験を受けに来たSun Valley空港へ


事務所には一人の若い教官が居ただけど、他の教官達は訓練中だった。Sun Valleyへ立ち寄ったのは・・・M教官が携帯を忘れたため(忘れ物の常習犯)事務所では見当たらず、結局一昨日の朝にホテルに迎えに来てくれた現地教官の車の中になった。ふぅ。


しばらくSun Valleyでのんびりした後、近所のBullhead空港へ向かった。Bullheadは比較的大き目の空港で管制塔もあり、空域はClass Dに指定されている。空港の側を流れているコロラド川を挟んだ向かいにはカジノの街がある。ラスベガスと比べればかなり小さいが、それでも大きなホテルが5~6件立ち並ぶ。そう、そこはネバダ州 その一角にあるRiverside Hotelで晩飯を取ることに。


Bullheadには、カジノ&コロラド川でのレジャーなどで、たくさんの観光客が訪れるようだ。旅客機の定期便もあるらしい。Bullhead空港で駐機をしていると、空港オフィスから電気カートにのったおじさんがお出迎え。空港事務所(FBO?)までの送迎サービスってところ。いやいや、十分歩いて行ける距離なんだけど(すぐそこに事務所が・・・) 観光地がゆえにサービスもしっかりしているのでしょう。


空港事務所の中に入るとかなり豪華なつくりになっている。建物も新しい。パイロット・ラウンジにお邪魔したが、大きな壁掛けTV・航空気象のチェック用にPC・プリンター・黒の本革の立派なソファがあった。コーヒーも無料~ 素晴らしい 今までの空港の中では最高級のラウンジだ。


Riverside Hotelから送迎シャトルが来てくれる。これまたビックリ。シャトルバスで約15分ほどでホテルに到着。賑やかなカジノを横目にレストランへ直行


コテコテのアメリカのレストラン Menuを見て悩んだ結果、French Dipをオーダー 



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     食べきれずお持ち帰り・・・
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さすがアメリカ・・・サイズがでかいっす。いくら腹減ってても食べきれない量だこと。周りを見渡すとお年寄りが多いことに気づく。恐らくノーザンホークがお客さんの中では最年少でしょう。お年寄りはべガスに行かず、のんびりBullheadのカジノで楽しみたいのかな。それとも今日は月曜だからお年寄りが目立つのかな?


結局、M教官もすべて食べきれず・・・2人とも、ほぼ半分お持ち帰りとなってしまった。


タバコを1本吸っている間に1セントのスロットルに挑戦!1ドル札を入れて1回目でなんと大当たり!! と言っても10ドル(10倍にはなったけど)の当りでした。ラッキー すぐに換金しようとカウンターに行ったら、IDを見せろだって。あのー もうすぐ36歳ですが・・・


ノーザンホークの飛行訓練日記-casino 10usd




シャトルバスでBullheadへ戻り20時にテイクオフ!帰りは夜間飛行となった。暫くすると、Bullheadの街の明かりが見えなくなり、砂漠地帯へ入っていた。


前方には明かりが何もない!!


夜空を見上げると・・・星がめっちゃキレイじゃないか。ホントにすごい。だって、天の川が見れたのだから。コックピットの計器のライトをオフにするとよーく天の川が見える。キレイすぎて鳥肌が・・・自然のプラネタリウムなんぞ滅多に見れるもんじゃない。何だか得した気分。


更にビックリしたのは、右後方にはラスベガスのネオンの明かりが見える。100km以上も離れているのに、これから夜明けか?と思わせるくらいのパワー これまた凄いね。べガス上空からの夜景はきっと言葉も出ないほどキレイなんだろうな。


Bullheadを出る前に最新の気象情報をチェックしたところ、航行予定だった7000フィート付近まで正面からの風が強い予報だった。なるべく向かい風の影響を抑えるため1万フィート(3000m)で巡航することにした。1万フィートは自己最高高度だ。さすがに上空は寒い・・・ヒーターON!


ハイウェイを走る車の明かりを頼りに無事にチノに到着(23時)結局、帰りは風の影響で予定していた時間を1時間もオーバーしてしまった。


今日のフライトは、土の滑走路でリアルなSoft Field Takeoff/ Landingを経験できたり、カジノで10ドルのプレゼントがあったり、天の川を見れたりと、充実したものだった。


合計飛行時間は6時間 思ったより疲れはなし!!


さーて、明日はどこに行こう?







Twentynine Palms空港

ノーザンホークの飛行訓練日記-29 palms


Bullhead空港から撮ったRiverside Hotel
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気分よく7時起床~

さぁ、今日からクロスカントリー飛びまくるぞ!

次の訓練(IFR=Instrument Flight Rule=計器飛行証明)に入るまでに40~45時間のクロスカントリーを計画している。1日4~5時間は飛びたいところ。

本日のターゲットとする空港はBlythe空港 Twentynine Palmsから南東へ70 NM(=126 km)に位置する。

毎度おなじみのTwentynine Palmsを経由してBlytheで休憩後、以前行ったThermal=>Palm Springsをチェックポイントにチノに戻るルートを計画した。

全行程飛行距離は、320 NM (=579 km)


(画像をクリックすると拡大表示可能)

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8時にチノをテイクオフ!


若干雲があったが、さほど気にならないレベル。Twentynine Palmsまでは何度も行っているので楽勝~モード。途中の山の谷間の気流も安定していて問題なし。Twentynine Palmsのちょっと先にあるVORステーション(飛行機向けナビゲーション用に360度 1度単位で電波を放ち航行のヘルプ役を担っている)を超えて針路を南東へ

家ひとつない・・・砂漠の風景・・・改めてアメリカの広さを実感

途中で風に流されていることに気づき、修正するため針路を修正した。7500フィート上空では風が強い模様・・・


Blytheもまた事務所に無愛想なおっちゃんが居るだけで周辺に何もない・・・燃料を両翼5ガロン(19リッター)ずつ入れてもらうようお願いした。タバコ+トイレ+水分補給をして、しばし周辺の景色を楽しむことにした。といっても何もないので、ただただアメリカって広いな~~と感じるだけ。ぼけーっとしていると、ヘリコプターが1機降りてきた。給油が目的らしい。気さくなおじさんで気軽に挨拶してきた。やっぱり、飛行機乗り同士だと、何ていう、何か通じるもんがあるのか?!仲間意識みたいなものがあって、コミュニケーションを取りやすい。日本で長期休みを利用して、大型バイクに乗ってよく北海道へ行ったが、バイク乗り同士、初対面なのに楽しくお話できたことを思い出す。共通の話題があるってことは楽しいもんだ。


気温は30度Cオーバー 上空に上がるまで汗びっしょり・・・あのー10月なんですけどぉ

Blytheをテイクオフして次のチェックポインであるThermal空港を目指す!途中左手には巨大な湖 Salton Seaが見えてきた。いやーでかいねー ThermalからPalm Springsを抜けていつもの山の谷間へ


あれ?? もやがかかっている・・・視界が悪い。下のハイウェイを頼りに何とか谷間を通過して、Lake Mathews湖へ

途中、March空軍基地上空を通過中・・・黒い不気味な軍用機が離陸してこっちに向かってくるじゃないか!!!

おいおいー こっちにくるな~ 黒の飛行機は見た目からして怖い(ビビった)


ハラハラしながら無事にチノに帰還

合計4時間半のフライトでした。やっぱり長時間のフライトは疲労度が違う・・・

明日はどこに行こうかな~ 地図を見るのが楽しい


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6時起床~ ぐっすり眠れた!


ホテルの部屋に備え付けのコーヒーを入れて、昨晩のバッフェで確保しといたドデカイ クッキー2枚を朝食にした(せこい!!)


7時にSheble Aviationの若気な教官がホテルまで迎えに来てくれた。ありがたいね。


Sun Valley空港に着くと風のチェック!!


おいおーーい 結構風強いぞー (涙) 7時現在の現況は、23ノット(風速12m/秒)・・・昨日は激しい突風もあったが、今日は突風は記録されていない。。。まだましか?!


8時に試験官のJoe登場~ 


「今日も風は強めだけど、行けるか??」と言われ・・・「全力を尽くします」と即答してしまった。「いや、無理です」とは言えないでしょう~ やるしかないね。幸い滑走路からみて横風ではなく、真正面(正対風)からの風だった。






まずは、オーラル試験からスタート!


緊張の第一問目


「今日のTakeoff/ Landing Distance(離着陸に要する滑走距離)をどうやって計算したか説明しなさい」


これは、楽勝~~ きちんと予習済みだ。


続いて・・・


アリゾナ州のPhoenix空港(フェニックス)および Yuma空港(ユマ)を例にそれぞれどのような空域に指定されていて、最低気象条件は何か?また、空域に進入する際の必要最低条件(パイロットライセンスや管制からの進入許可の有無など)について質問された。これも、難なくクリアー


その他質問されたのは


飛行機のメンテナンスについて(法規関係)
飛行機に最低装備しなければならない機器(昼間に飛ぶ場合 and 夜に飛ぶ場合)
パイロットが常に携帯していなければならいもの
高馬力の飛行機を操縦する際の要件(high performance aircraft)
航空気象情報全般(幅広い・・・)
NOTAM(Notice to Airmen = 日本語で何て言うんだろう・・・エアマン向けの重要なお知らせかな。(例)xxx滑走路閉鎖中 xxxエリアで火事の消火活動中 などなど)
Weight and Balance(飛行機の重心位置の計算方法を説明せよ)
訓練機(セスナ172)の各種スピード(Vx: Best angle of climb/ Vy: Best rate of climb/ Va: Maneuvering speed/ Vs: Stall speed flap up/ Vso: Stall speed flap down)




ということで・・・・予想通り広範囲に及んだ。応えられんかったのは・・・・セスナ172型のAlternator(発電機)は何ボルト??? はぁ??知りません・・・「分からなかったら、マニュアルを見て調べなさい」だって。まさか、ボルトまで聞かれるとは予想外だったけど、自力で調べて何とかなった。




オーラル試験の時間は1時間強・・・結構細かいところまで聞かれたが、予習の成果もあって無事にクリアした。重箱の隅をほじくるような質問は一切なく、こいつはパイロットとして安全に飛行できるか?についての基礎知識を問う質問だった。




ところで、外はまだ・・・


風がコンスタントに20ノット以上吹いている模様・・・しゃーない。


「風はちょっと強めだけど、持てる力を全部出し切りなさい」と試験官に励まされつつ・・・実技試験スタート!




真正面からの風ということは、機体が滑走開始から宙に浮くまでの時間は短い。また、操縦桿を引く力(機首を引き起こす)もほんのちょっとでいいはずだ。ノーマル・テイクオフ!


予想通り浮上したはいいが、機体は左右に振られながら・・・何とか上昇を保ってる 冷や汗


3000フィートで水平飛行にしろと指示


上空は地上より比較的安定していたので、一安心




実技試験で行った科目は


Steep Turn(翼を45度に傾けて急旋回 高度維持!)
Slow Flight(低速飛行)
Approach Stall(着陸時の失速を想定)
Needle空港でShort Field Landing/ Soft Field Takeoff
HoodをかぶってVORホーミング+異常姿勢からの回復操作
緊急着陸=>Go around(エンジン故障を想定して、安全に着陸出来そうなフィールド(大きな道など)を探して、そのポイントに向けて緊急着陸操作を行う。シミュレーションなので実際には着陸せず、接地寸前で再上昇(=Go Around)


途中、Needle空港で休憩が入った・・・何でも、昨日Shebleの訓練機セスナがまさにエンジントラブルで緊急着陸したそうで、その整備の様子を見たかったらしい。。。おいおい・・・試験中なんだけど・・・実はこのNeedleでの休憩が落ち着きを取り戻さしてくれた(ラッキーだった)




そして、強風のSun Valleyへノーマル着陸・・・最終進入(Finalレグ)へ旋回するときは、ものすごい横風でちょっとびびったが、通常よりもエンジン回転数を200回転増して着陸(風に負けないように) どしゃーん とまではいかないまでも・・・ドシッってな感じで接地・・・横目で試験官が操縦桿に手を出そうか出すまいかヤキモキしている様子がうかがえた・・・が、手を出させなかったぞ!




駐機場まで戻る間に「Congraturations!! おめでとう 風を考えればよくやったよ」とヘッドセット越しに試験官から合格通知をいただいた!笑顔で握手~~


いやぁ~~感無量 よかったよかった。幸せの瞬間でした。


Shebleのオフィスに戻りライセンスが届くまでのテンポラリーライセンスを即時発行してくれた!(日本でも即時発行してくれればいいのにね)


Sun Valleyからチノへの帰りは、初機長(Pilot In Command)としての飛行!!
晩飯はM教官が超特大サイズのピザを買ってきてくれました。


ビールがホントにうまい!!



思えば、8月22日@札幌での緊張し過ぎて”体カチカチ”の初フライトを皮切りに2カ月弱でプライベートライセンスを取得することができた。ほんとあっという間・・・非常に濃い日々を送ってきた。


ノーザンホークの愛する札幌の訓練校JPAのN山教官!!無駄なフライトはさせまいとお金のことまで心配してくれてフライトスケジュールを組んでくれたり、「お前は大丈夫だ!一生懸命努力して人生変えてみろ!」といつも励ましてくれたり、成田空港から電話したとき「体だけは大事にな。絶対に無理はするな(でも・・・ライセンスはバッチリ取ってこい)困ったことがあったらいつでも連絡よこせ。最大限サポートする。頑張れ!」なんて言ってくれた時にはウルウルきてしまった。自分の中では、勝手にオヤジみたいな存在でいますが、訓練生全員をプロのラインパイロットに育て上げたいという底知れぬ情熱を持って教育してくれたことに心から感謝します。総飛行時間49時間でライセンス取得できたのはN山教官のおかげです。いや、ホントに。離陸時の”みぎあしぃ~~~~~~!!(右足)”の喝はもう不要です!




そして、ひよっこ訓練生だったノーザンホークを献身的にサポートしてくれたJPAの愉快な仲間達に


「ありがとぅ~~~!N山軍団の素敵な和に入れてとても幸せです。これからも頼みます・・・」








そしてそして、チノのM教官!3ヵ月集中ということで、色々と無理を言ってきましたが、持ち前の頑丈な体でノーザンホークのリクエストに応えてくれました。感謝です。これからもっとスケジュール的に厳しくなりますが、よろしくお願いします。


最後に、いつもそばで応援してくれている家族・友人、ブログを読んでくれている読者の皆さんにも


「ありがとーーーーーーー!まだ序章だけど良いスタートが切れました。これからも付き合ってくださいね」






もし、チノでのフライト訓練に興味を持っている方がいれば、遠慮なく連絡ください。悪い送り屋さんに騙されないでね。
連絡先はJPAノーザンホークまで info@jpa-c.com
JPAのホームページはこちら http://www.jpa-c.com/index.html




残念ながらチノのスクールのホームページはないです。。。(ということは、すべて口コミで訓練生がやってくる!)質問等があれば何でも正直ベースでお答えします。






さぁ、また明日から頑張るぞ!!
Good day~~!






友人がビデオを編集してくれました。撮影者がM教官なので・・・素材が・・・・でもうまいこと編集してくれました。


AM3時半起床・・・


昨晩は結局24時まで色々と準備をしてて寝れなかった。気分が高揚してますね~ 目覚ましなしに、さくっと3時半に目が覚めた。昨晩は晩飯取らなかったので、さすがに腹ペコ。朝からご飯2杯と味噌汁と納豆をいただいた。


忘れ物はないか?!再確認


パスポート、健康診断証明(Medical Certificate)、筆記試験の合格証、国際運転免許証(念のため)、お金、航空図(カリフォルニアとアリゾナの2つ)、ビデオカメラ!、デジカメ、自分のノート など


AM4時15分 試験会場であるアリゾナ州のSun Valley空港へ向けてテイクオフ!!直線距離でチノから165 NM (=300km) の旅



(画像をクリックすると拡大表示できます)

ノーザンホークの飛行訓練日記-SunValley_map



外はまだ真っ暗だ。夜間飛行になるな。さすがに、この時間に小型飛行機は飛んでいない模様・・・(当り前か) 高高度では旅客機が飛んでいるけど。


Sun Valleyには先月に1度行ったので、空の道に迷う心配はない。右席に座っているM教官は・・・さすがに眠そうだ。すんません。2人とも寝ないようにオーラル試験の模擬練習をしながらの飛行となった。


しっかし、何度見ても砂漠の夜空に輝く星はとてもキレイだ。そして、6時ごろから地平線がゆっくり明るくなってくる。そう夜明け!!刻一刻と変わる美しい光景に2人ともうっとり。自然が生み出すショータイム! よく考えたら毎日このショーは開催されているのね。。。




途中、Needle空港(Sun Valleyから南へ28km)でShort Field Takeoff/ Landingの練習を兼ねてタッチアンドゴーを1回してSun Valleyに6時半ごろに到着!




か、、、風がめっちゃ強いやんか。Needleはそれほどでもなかったのに。予報ではWind Calm(穏やかな風)となっていたのに。勘弁してくれよ~ すかさず現況の気象情報を取ってみた。風速25ノット(13m/秒)、突風35ノット(18m/秒)だって。ガーン これはまずい。


現地スクール(Sheble Aviation)の事務所に入ると、早朝だというのに賑やか。本日初ソロフライトを控えているおっちゃん、IFR(Instrument Flight Rule=計器飛行証明)の試験を控えているヨーロッパ系の兄ちゃん、プライベートの訓練生で数日後に試験を控えているお姉さん、よく分からないインド系の兄さん・・・などなど 


Sun Valleyはローカルすぎるので、Sun Valley向けの気象予報は出ていない。。。Needleの予報は出ているようで確認してみることに。予報的には問題ない模様。Sun Valleyだけ強風か?!




試験は8時からの予定で、試験官はSheble Aviationのオーナー


7時半を回った頃には、初ソロフライトの予定だったおっちゃんは、強風のためキャンセルとなり、渋々帰って行った・・・嫌な予感。




8時過ぎに試験官からM教官の携帯に電話がかかってきて、風が強いので、明日にしたらどうか?とのことだった。とりあえず、お昼まで様子を見ようということになった。外は風がひどくなってる気がする・・・砂が宙を待っていて容易にタバコ吸えない・・・




待ちくたびれてスクールの事務所のソファで仮眠・・・結局、正午過ぎても風は一向に収まらず 撤収~~~ 先月も泊まったカジノ・ホテルで1泊となってしまった。着替え持ってきてないんだけど。。。


ホテルでオーラルの予習を少しやって、超久々に?!テレビってやつを見た。何だが試験前に超リラックスモード・・・いいのかな。ホテルカジノ内になるバッフェでM教官と晩飯。




暇すぎて・・・22時に就寝


明日は風大丈夫だろうか・・・





7時半起床~ 晴天なり

いよいよ明日が実技試験だ!気合が入る。

午前中はM教官とオーラル対策に時間を割いた。模擬試験の形式でM教官の質問に答える形で進めた。まだ航空図の読み取りで詰まってしまう点があったので、念入りに復習した。

昼食後は気分転換に近所のスーパーマーケットに行って食材の調達の付き添い、続いてCostco(日本でいうコストコ?)に行ってウィンドーショッピング♪ 服売り場には長袖のシャツ・パーカーなど秋冬のラインナップになっている。朝・夜は肌寒くなってきたけど、日中はTシャツでOKのレベルなんだけどなぁ。チノに秋ってあるのかなぁ・・・


明日の試験に向けて最後のフライト訓練は16時からスタート!!

ここ最近はShort Field Takeoff/ Landingが中心だったので、他の科目についてブラッシュアップ

チノをテイクオフして、まずはLake Mathews湖へ


S Turn(目印の道路を中心にS字を描くように旋回する)
Around a Pylon(湖の小さな島を中心に円を描く練習)
Departure/ Approach Stall(離着陸時に機首を引き起こしすぎて失速する想定で、そこからの回復操作)
Slow Flight(低速飛行を確立&巡航速度への回復)


Mathews湖からコロナ空港へ行きタッチアンドゴーを2周

コロナではShort Field Takeoff/ Landingを繰り返し行った。



コロナからチノへ戻りタッチアンドゴーを2周

チノではSoft Field Takeoff/ Landingを1回練習して、最後は(久々の?)ノーマルLandingで締めくくった。


本日のフライト訓練は1時間45分

ここ数日、Short Field Takeoff/ Landingの練習に集中していたので、もしかしたら、他の科目の感覚が鈍っているかな・・・と心配だったけど、体は覚えているんだねー とても上手とは言えないけど、何とか試験に臨めるレベルまで仕上がっている感じ。M教官から「まぁ、大丈夫だろー あとはリラックス!」とGoサインをもらいました。


毎日飛べる環境ってのはとても重要だと再確認した。脳みそは朝から晩まで飛行機漬けだし、疑問があればすぐに聞ける環境だし。

実は心配なのはオーラル・・・

明日は試験会場のアリゾナへ4時AMテイクオフ

早く寝なければ・・・


8時起床~

今日はフライト訓練なし(涙)

明後日の試験は実技試験の他にオーラル(口頭試問)がある。今日は、このオーラルの対策に集中する日とした。

オーラルは広い範囲をカバーされるため、準備がめんどくさい。

航空図を正確に読めるか?各空域の特徴(最低気象条件など)を理解しているか?
Aviation Fitness....つまり、空にまつわる病気(健康面)について理解しているか?例えば、酸
欠・一酸化中毒などにかかった場合の正しい処置とは?高高度で酸素が必要なのは誰か?またどのくらいの時間酸素補給が必要か?高度別に差はある?

Weight and Balance: 飛行機の重心の計算方法を説明できるか?

航空気象について説明できるか?特に注意すべき航空気象警報(hazardous weather information)の種類、またその違いについて説明出来るか?

離着陸に要する滑走距離の計算方法を説明できるか?

などなど・・・


筆記試験で覚えた知識をベースにテキストで確認しながら肉付け作業

午前と午後にM教官と模擬オーラル試験を行って、そこで答えられなかった分野について再度たたき込む


札幌でN教官から借りてきた下記のテキストはかなり使える!!ビジュアルでの説明が多いし、英語もそれほど難しくない!!かなりお薦めです。


ノーザンホークの飛行訓練日記-text1



とても覚えやすくて感動したのは、下記のマトリックス 空域毎の最低気象条件(有視界飛行)が一目で分かる。


ノーザンホークの飛行訓練日記-text2



例えば、Class G内で対地1200フィート以上で飛ぶ場合(日中)、視程 1 NM (nautical mile) = 1.8km 雲から最低離れて飛ばなければならない縦方向・横方向の距離(雲の上を飛ぶ場合は1000フィート、下を飛ぶ場合は500フィート、水平方向では2000フィートの距離を置かなければならない)


オーラル対策勉強中に、かなりうるさいエンジン音が聞こえたので何事かと思ったら、、、戦闘機?!がやってきた。。。話を聞いてみると、むかーしのチェコの軍用機(訓練機)をプライベートで乗っているのだとか。。。すげぇ さすがアメリカ



ノーザンホークの飛行訓練日記-戦闘機



8時起床~ 今日も晴天!

11時からフライト訓練へ

本日もShort Field Takeoff/ Landingが焦点に。


チノをテイクオフして、Lake Mathews湖へ

Mathews湖では昨日に引き続きフードをかぶって旋回・上昇・降下および異常姿勢からの回復の練習をおこなった。問題なく出来ているんだが、実技試験を受ける際の要件としてフード時間=3時間以上となっているので時間調整といったところ。


続いてコロナ空港にてタッチアンドゴー


コロナでは課題のShort Field Takeoff/ Landingに取り組む

コロナのトラフィックパターンを4周(離着陸それぞれ4回)した。少し風が出ていたが、練習可能なレベルだった。Short Field Takeoffは無難にこなす。着陸は・・・もうちょいだ。やはり我慢が足りないのか・・・接地寸前でびゅ~んって機体が浮いてしまうのでした。


コロナからチノへ戻り、再びShort Filed Landingの練習

チノは無風状態だった。タッチアンドゴーを2周したが、最後の最後に何とか納得いくレベルになった。ふぅー 風によって、操縦桿の操作が変わってくる!!ってことを肌で実感した(当り前なんだけど・・・すっかり忘れていた)


正面からの向かい風の場合は、操縦桿の操作(引き起こし)はソフトに!!


本日のフライト訓練は1時間半
7時半起床~

雲もなく気持ちいい朝だ。

昨日のShort Field Takeoff/ Landingの訓練で一通りプライベートパイロットの科目は学んだことになる。今日からは、今まで学んできた科目を一つずつ磨きをかける段階に入る

10時半からフライト訓練開始!!

何故だか知らんが、チノ空港上空が混んでいたので、急遽、コロナ空港でタッチアンドゴー訓練をすることになった。

コロナでは、Short Field Takeoff/ Landingを集中的に練習した。風も穏やかだったので練習としては最高のコンディション

Short Filed takeoffは無難にこなせるレベルになったが、やはりLandingは・・・まだまだ流れるような操作とはいかない。特に難しさを感じるのは、フラップを40度(MAX)まで下げた状態での機体の引き起こし(着陸の際に接地寸前に操縦桿を引いて機首を上げる)の感覚が掴みにくいこと。着陸時は、今まで最大30度までしか下げていなかったので、40度まで下げると抵抗+揚力が増して、操縦桿を引きすぎると・・・ふわ~~っと浮いてしまう 我慢が大事・・・だね。


コロナでタッチアンドゴーを5周して、Lake Mathews湖へ

Lake Mathewsではフードをかぶって(計器だけ見えるように長いつば付の帽子)以下の練習に取り組んだ

通常の旋回(M教官から方位<例90度=東>を言われ、指示された方位に正確に旋回する)
上昇・降下(指示された高度まで一定の率で上昇・降下して水平飛行に戻す練習)
VORホーミング(指示されたVORステーションの真上までVOR計器を使って飛んでい行く練習)
指示された場所まで所要時間何分かかるか機上で計算(現在のスピード、指示された場所までの距離から算出)


外の景色が見えないとちょっと気持ち悪い。。。計器を信じるしかないんだけど。

フードの科目は結構自信あり。


本日の訓練は約1時間半