ノーザンホークの飛行訓練日記 -2ページ目

ノーザンホークの飛行訓練日記

北海道とLA (Chino) で操縦士ライセンス取得を目指すホークの訓練日記です

7時半起床~

午前中は砂嵐で汚れてしまったセスナを洗ってあげた。窓もかなり汚かったからね・・・


午後からいよいよ計器飛行の訓練開始!!


今までは、飛行機を視覚に頼って、窓から見える地形や目標物(建物、ハイウェイ、川、線路、空港など)をチェックポイントとして操縦する方法の訓練だった。パイロットの言葉では、「VFRで飛行する」と言っている。VFR=Visual Flight Rules、つまり、有視界飛行方式の略

じゃぁ、雲に遮られて地平線も周りの景色も見えない場合はどうするか?

この状況でも飛行機を操縦することができる。IFR=Instrument Flight Rules、つまり計器飛行方式で飛行することが可能


IFR飛行では、計器を使用して姿勢をコントロールし、目的地の空港への針路を示すVORなどの航法計器を使って雲の中を飛ぶことができるのだ。飛行機が着陸体勢に入るまで、機外をほとんど見ることができない雲に覆われた状態でも操縦することができる。でも、着陸時については、滑走路が目視できることが常に必須条件なんだけど。


計器飛行を行うには、計器飛行証明(ライセンス)を取得しなければならない。この訓練が今日から始まる!!というわけ。


訓練は実際に雲中で行うのではなく、つばの長~~い帽子(フード)をかぶって外を見えないようにして訓練を行う


今日の訓練は自家用操縦士の訓練の中で行った基礎のおさらいが主だった。ブラッシュ・アップといったところ



指示された針路(例:90度=東)へ向けての水平旋回(左右)

VORステーションへのホーミング(VORは電波が360度の方向に出ている施設で、この電波に乗ってステーションの真上をヒットする)

一定速度での上昇・降下

Timed Turn:標準率旋回<Standard-rate Turn>をしながら、所望の針路へストップウォッチを使って旋回する練習 次回この内容を説明しまっす。


飛行時間は1時間12分


連続1時間以上フードをかぶっての訓練は初めて。外の景色が見えない(実際は横目でちらっと見える・・・)ためなのか、或いはじーーっと計器ばかり見ているため、疲労度が今までとは全然違う。かなり疲れた。特に背中が凝った感じ。自然体じゃないってことだな・・・


訓練後は筆記試験対策で買ったテキストの読み込み開始!!


このテキストは札幌のN教官が勧めてくれたもの。図解が多くて理解しやすい。日本円で6000円くらいした・・・分厚いなぁ・・・コツコツ読まないとね。いつ読み終わるんだろう?!



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分厚いっしょ
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8時起床~~

今日こそは修理を終わらせたい!!!

朝一番にコロナのパーツ屋に行って正しいマグネトと交換。昨日中に電話しておいたお陰で店員さんが事前に用意してくれていた。気が効くじゃーん。交換の手続きもスムースに出来た。

トウェンティーナイン・パームスへLet's GO


今日も天気に恵まれ風も穏やか。修理の作業もしやすい。

途中、朝の渋滞に少し引っかかってしまったが、2時間弱で現地に到着

もう車でチノには戻りたくないよ~


90分くらいの作業時間で無事にエンジンがかかった!! M教官も笑顔 よかった よかった。


レンタカーを4日ぶりに?返却


チノへ向けてテイクオフ!


何か久々に操縦したせいか、ちょっと操縦の感覚がいつもと違う。といっても比較的リラックスしながらチノへの飛行だった。とにかく嬉しい!の一言に尽きる。これで訓練が再開できるからね。


飛行時間は1時間18分


セスナ43Q君はしばらく砂嵐にさらされていたので、結構ボディーや窓が汚れてしまっている。洗ってあげないと・・・


明日から計器飛行(IFR=Instrument Flight Rule)の訓練開始!


8時起床!


今日こそはセスナ43Q君をチノに連れて帰らんと~!




まずは天候チェックから


チノは快晴あんど微風


トウェンティーナイン・パームスは・・・






うん、砂嵐は去ったみたいだ。風は10ノット(5m/秒)! OK~~これなら修理作業可能だ。




M教官と一昨日借りたレンタカーで新品のマグネトと共にトウェンテイーナインへ




天気が良いのでドライブが気持ちいい。いつも空から地上を眺めているが、車で地上走行しながらみる景色は当然ながら違う。例えば、ハイウェイのアップダウン。これは、空から確認できないので、「おー実はここは上り勾配がこんなにきついんだぁ」「このでっかい建物はアウトレットモールだったのね」といったように新しい発見をしているみたいでドライブ中は退屈しない。




ノンストップで1時間40分のドライブでトウェンティーナイン空港に到着




車をセスナの横に停めて、さぁ、修理に取りかかるぞ!! と思ったら・・・・








なんと~~~ 忘れ物の常習犯=M教官




肝心の工具を忘れたみたい・・・・OH NO~~




工具箱に必要な工具をしまっていた姿は確認していたのだけれど。甘かったなぁ。






再び工具を取りにチノへ・・・




チノに着いて軽いランチを済ませて再びトウェンティーナインへGO 


確かに工具箱が車に積まれていることを”指さし確認”




トウェンティーナインに着いたのは14時過ぎ




よっしゃー作業開始!(よーやく・・・)




エンジン・カールを外して、マグネトを取りだす ノーザンホークはアシスタント役




無事にマグネトを取りだしたはいいが・・・・・








なんとーーーーーーーー




一昨日購入したマグネトの種類が違うみたい。。。えーーーー




専門的なことは分からないが、ほにゃららカップリングが付いている・付いていないマグネトがあるみたいで、オーダーを間違えたみたい。。。




ん~~~~~考えてもしょーがない。




車でチノに戻るしか選択肢はないのです。




帰りはさすがのM教官も運転する気がなくなり、ノーザンホークにバトンタッチ


気を取り直そうということで、途中のスタバで温かいカフェ・ラテを買った。




チノに戻る頃はコロナのパーツ屋さんは閉まるころなので、とりあえず正しい型番を電話で店員に伝え明日の朝一番8時に交換するようリクエストをした。




チノに戻るころは日が・・・落ちた頃で・・・さすがに本日4回目の景色は・・・退屈




今日の車の乗車時間は・・・2往復 6時間強でした




気分を入れ替えよう!


明日こそはセスナで帰ってこれるはずだ


信じてます。




8時起床


天気はどうかな??


チノは晴れ間が出ていて風も穏やか


問題はトウェンティーナイン・パームスの天候だ!!


Webで航空気象情報をチェック!


がーん 何と昨日の午後と状況は変わらず・・・強風+砂嵐という表記が目にとまった。うーむ、これから現地に行ったとしても、修理できる状態ではないでしょう。例え修理完了したとしても、離陸するのは危険だ。


ダブルチェックの意味で、トウェンティーナインのオフィスに電話して現地の天候を聞いてみた。やはり、強風だとさ。こりゃ今日は何も出来んね。


こういうときは、気分転換!!M教官と車で30分程度のところにあるコリアン・マーケット(主に韓国の食材中心だが、日本のものを多々あり)に行って食材を調達した。豆腐・大根・納豆・白菜などなど


コリアン・マーケットからの帰りにコロナのパーツ屋さんに寄って、IFR(計器飛行)のテキストを購入した。そろそろテキストの読み込みを開始しないと・・まずい


明日晴れますように



6時起床!クロカン2日目


本日のルート:

2日目: Bullhead => Twentynine Palms => Chino

総飛行距離は、190NM(=約340km)


(クリックして拡大表示可能)

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昨晩チェックした航空気象予報では、午後にかなり風が強くなる予報だったため、朝早くにブルヘッドをテイクオフして午前中にチノに戻る予定・・・・・だった・・・が途中思わぬトラブルに。。。


7時にホテルロビーでM教官と待ち合わせ。朝食はブルヘッド空港のパイロット・ラウンジで、クッキーとコーヒーをいただく(無料) 最新の気象情報を把握したのち、8時AMにテイクオフ!やはり午後から風が強くなる予報。さすがに朝は寒い・・・(砂漠気候) 上着+コックピットのヒーターON!


トウェンティーナイン・パームスまではほぼ一直線のルート まだ風は穏やかだ。乱気流もなく計画通り高度6500フィートで巡航~ しばらくすると、見慣れたトウェンティーナインが見えてきた。周りに飛んでいる飛行機が居なかったので、トラフィックパターン(場周経路)に乗らずストレート・インで着陸


トイレ+たばこ休憩しているうちに徐々に風が強くなってくるのが分かった。こりゃぁ、早く帰らんと・・・飛べなくなるぞ。早足気味で、駐機場に戻りエンジンスタート~~!



あれ・・・・あれ・・・・あれ・・・



エンジンがかからない・・・プロペラは元気よく回るんだけど。もしかして、点火系おかしい?何度かエンジン・スタートを試みたが、プロペラが空回りするだけ。ま、、、まずい


そうこうしているうちに、西風が強くなり(西=チノ方面)、視界も悪くなってきた・・・おいおい・・もしかして、Sand Storm(砂嵐・・・)か? いやーーな予感



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セスナに最低限の工具は積んであるので、とりあえずエンジン・カールを外して点火プラグをチェックしてみる。もう一度エンジンを回して火花が散っているか確認。ん~特に問題はなさそう。ということは、Magneto(マグネト)か? M教官のジャッジはマグネトに問題あり

* マグネト:エンジンのパワーユニット部分で、点火プラグに電気を供給するもの



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結局、空港から一番近いレンタカーを借りてチノに戻ることになった。戻る頃にはトウェンティーナイン空港は、風速25ノット(13m/秒)、突風35ノット(18m/秒)となっていて、視界も砂嵐で最悪。。。まるで濃霧のよう。


チノに戻って新品のマグネトを購入


明日再び借りた車でトウェンティーナインに戻って修理することになった。気象予報では明日も強風なんですけど・・・



セスナ43Q君はお疲れのようだ。。。砂嵐にさらされて大丈夫かな。

トラブルは付きものだけれど、トウェンティーナインで休憩しなかれば、チノでエンジン不調になっていたんだろうな。チノのハンガーであれば修理しやすかったはず・・・

悔やんでもしゃーないか。



本日のフライト時間(ブルヘッド=>トウェンティーナイン)は1時間36分
レンタカー乗車時間は・・・1時間50分



下記映像で視界が悪いのは霧ではなく、砂でありあす・・・

7時半起床!

今日はクロスカントリー総決算として、1泊2日の長距離クロスカントリーの日だ!

1日目: Chino => Twentynine Palms => Sedona (アリゾナ州) => Bullhead (カリフォルニア州・アリゾナ州・ネバダ州の州境)泊

2日目: Bullhead => Twentynine Palms => Chino


本日1日目の総飛行距離は、377NM(=約680km)


(クリックして拡大表示可能)

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チノを出て毎度おなじみのトウェンティーナイン・パームスで休憩、そこから一気にセドナへ行って、ちょっと遅めのランチを楽しんだあと、以前に行ったことがあるブルヘッドのリバーサイドホテルで宿泊というコース


セドナは全米でも有数の美しい空港(街)として知られている。自家用操縦士ライセンス取得後のクロカン・シリーズの最後はセドナ!と決めていた。出来れば、セドナで宿泊したかったが、予算の都合で格安のブルヘッドで泊まることにした。なんたってカジノホテルは宿泊料は安い!リバーサイドホテルで1泊40ドル超だ。


チノを10時過ぎにテイクオフ!


トウェンティーナインまではもう地図なしでも行ける♪ 天候にも恵まれ風も穏やか。何事もなく1時間12分で到着~ 相変わらず静かな空港で地元の方の飛行機が駐機場でお休みしているだけ・・・トイレ・タバコ休憩後、管理人のおじさんに挨拶して、セドナへLet's GO


セドナまで北東へ向けてほぼ直線ルートを計画した。湖・VORステーション(Needle/ Prescott)・空港(Lake Havasu City/ Prescott)などをチェックポイントとしながら順調に航行できた。前半は広大な砂漠の風景で少々たいくつだったが、Prescott周辺に差し掛かったころから地表に緑が!さらに、赤色の岩山が出現!ん~ これは今までにない光景だ。何故緑が育つんだろう?近くに川があるのかな?と考えているうちに、前方にセドナ空港が見えてきた。セドナ空港は標高1400mの岩山のてっぺんにある。何とも不思議なところに空港を作ったもんだ。


青い空を背景にそびえ立つ赤い岩山がとても美しい~ そして、赤い岩山達に囲まれながら、少々背の低いたんこぶ(岩山)のてっぺんにあるようなセドナ空港~ 絵になりますなぁ。こんな環境にある空港はなかなかお目にかかれないんじゃないかな。着陸の際は地表面と空港の距離感に気を付けないと錯覚を起こしてしまいそうだ。案の定、高めの最終進入になってしまった。。。最終進入の高度が高いため、回転数をアイドル状態にして降下・・・無事に着陸はしたが、不合格でしょう(涙) トウェンティーナインからセドナまでは2時間半かかった。ノンストップはちとキツイね。


空港隣接のレストランで遅めのランチをいただく。平日にも関わらず観光でセドナにやってきた家族の方が意外と多い。店員さんはセドナに魅せられてウィスコンシン州から引っ越してきたそうだ。たくさんのトレイルや緑豊かな州立公園が観光名所とのこと。この絶景を見たらもう一度訪れたくなるでしょう!次回はセドナに泊まってじっくり楽しみたい。アリゾナに訪れるならば、一度は是非セドナへ!



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ランチ後は空港周辺を軽く遊覧飛行をしてみた。セドナの中心街の上空を飛びながら赤い岩山を鑑賞~ 中心街のすぐそばに岩山が・・・岩山はセドナの象徴なんだろうな。そして、もう1回着陸!タッチアンドゴーはNGと無線で言われてしまったので、一度完全に着陸して誘導路へ移ってから離陸スタートポイントまで行って、再び離陸して、宿泊先のブルヘッドへ


セドナを出て2時間12分後にブルヘッド空港に到着! もうすぐ日が落ちる時間帯が好きなノーザンホーク。 まさにブルヘッドへ着陸するころが、その時間帯だった。日が落ちる頃ってどことなく、街がせわしくなる気がする。会社・学校からの帰宅、晩飯の準備など。そして、パラパラと電灯が付き始める時間。日が落ちる頃は街の呼吸が荒くなる、と勝手に思ってる・・お、みんな頑張って生きてるなーって。自分も頑張るぞーと言い聞かせるのでした。


カジノ・・・は我慢です・・・はい。


本日の総飛行時間は、約6時間


セドナ映像

7時起床~~!朝は大分寒くなってきたなぁ。

空は相変わらず快晴!


本日のルート:

Chino => Mojave(航空機の墓場)=> Kern Valley(景色が美しい♪)=> Chino

合計飛行距離は300NM(=約540km)



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モハビはカリフォルニア州にある航空機の墓場(=Airplane Graveyard)で、他の州にもっと規模の大きい墓場があるようだが、旅客機は最期にどこで過ごすのか?一度見ておきたかった。カーン・バレーは、ブログで知り合ったTさんからの情報でとても景色が美しいとのこと。


10時にチノをテイクオフ!

チノ周辺から山を抜ける北ルート(Cahyon Path<カフォン・パス>)を通るまでは経験済みだが、その後西に飛んで行くのは初めて。初めてのルートは幾分緊張するが、そこは見慣れた?砂漠の世界が広がっていた。べガス方面の砂漠とは違い、意外と町と町の距離が短く、チェックポイントとして有効な飛行場がほどよい間隔であるので、特に焦ることもなく無事にモハビ空港に着陸できた。


まず目に留まったのは空港の周りに解体を待つ旅客機達・・・結構な数が駐機されている。まだまだ飛べそうな機体のように見えるけど・・・時代の流れかな。 比較的大きな機体が多いように見える。世界中で旅客機のダウンサイジングが起こっているのかなぁ。”お疲れさん!”と心の中で伝えて空港内のレストランでランチ。日曜のせいか、お客さんで賑わっていた。しっかし、まっぷたつに解体されている航空機を見た後に食事は、何だか心が痛い。


写真真ん中の機体・・・まっぷたつ(涙)
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戦闘機もいたけど、何故モハビに?
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続いてカーン・バレーへGO

砂漠のモハビから一転!山を登っていく感じでグングン上昇~ 緑に癒されながらしばらく飛んで行くと、そこには美しいLake Isabella湖が!!幸運にも晴天だったので、空からの湖の景色をバッチリ楽しめた。期待していた通り、絵葉書に出てきてもおかしくない美しい光景だ。何だか疲れがす~~っと抜けていく感じがする。これが自然の癒し効果ってやつか?着陸も湖を前方に見ながら行うので気持ちいい。美しい絵を鑑賞しながら最終進入といった感じで、ここにクラシック音楽が入れば完璧だったんだけど。


空港も超ローカルで趣あり。カフェが隣接していて、ちょうど地元の老夫婦が遅めのランチを楽しんでいた。「今日の天気は最高だよ。ラッキーだなぁ。あの正面に見える山は、まもなく雪が降るよ!」なんて言ってたっけ。もっと気温が下がってくると風が強くなる傾向になるのだそう。街に買い物に出る場合はどこ都市に行くのか?聞いてみたところ、Bakersfield(ベイカースフィールド)とのこと。車で1時間かからない距離にあるみたい。ベイカースフィールドといえば、ANAの操縦訓練施設があるんだよね。自分と同じように空の上で頑張っているだろうなぁ。



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カーン・バレー♪ クロカンにはもってこいの場所。ん~自分の中ではビッグベアと甲乙つけがたい。共通するところは湖だな。山と水のマッチングで良い?



本日のフライト時間は4時間6分


明日はクロカンの総決算!!1泊2日 セドナ(アリゾナ)へ




8時起床・・・

今日のフライトは休むことにした。さすがに6日連続のクロスカントリーで疲れが溜まってきた・・・


ちょうどM教官も12月に日本に一時帰国するようで、その航空機チケットを購入するためにLAの方へお出かけしたかったようだ。ノーザンホークも気分転換に一緒に同行することになった。


ハイウェイを40分程度かっ飛ばしてお目当ての日系旅行代理店に到着!海が近いということもあってLA方面は涼しい~ とても過ごしやすい陽気♪ 住むには最高なんだろうなぁ。


無事に航空機チケットを購入後、せっかくだから日系マーケット”ミツワ”に行ってみた(旧ヤオハンがあった場所)店に入ると・・・そこは日本! 広島風お好み焼きを店頭で作りながら販売しているお店が目にとまった。ん~~いい匂い 店内は日本のスーパーと雰囲気は同じで、店員さんの威勢のよい元気な掛け声(い~らっしゃいませ~~~)が響き渡り、新宿のデパ地下を思い出させる光景だった。店員さんはほとんど日本人・・・お客さんも見たところ70%は日本人か?(その他アジア系多い)


日本の食材を調達して、フードコート内にある”山頭火”というラーメン屋で遅めのランチを食べた。久々のラーメンはやっぱりうまい!山頭火は新宿にもあり、よく会社の昼休みに行ったもんだ。なつかしい~ 味は日本のものとほとんど変わらずで一安心。


LAへのドライブを終えて、チノに戻り直に始まるIFR(計器飛行)の教習ビデオを見ながらお勉強~ ん~覚えることがたくさんありそうで・・・大丈夫か?!



下記ビデオは、9月始めにチノに到着した日にハンガーの管理人で愉快なメキシコ人 ペドロがチノ空港を電気カートで一周ツアーをしてくれた時に撮影したもの。空港の広さが分かることでしょう Enjoy!




遅めの8時起床・・・さすがに疲れが溜まってきているか?!

空は快晴~


本日のルート:


Chino => Brown Field(San Diegoの南端) => Calexico(メキシコとの国境沿い) => Chino

合計飛行距離は308NM(=約550km)


(クリックして拡大表示可能)


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ブラウン・フィールド空港はサンディエゴ・エリアの南端にありメキシコの国境がすぐそばにある。ここで、ランチを食べて、東に進路を取り国境沿いを飛行してカレキシコ空港へ行くルート


10時過ぎにチノをテイクオフ~ M教官に右席に座ってもらった。


昨日の砂漠の風景とは打って変って、南のルートは緑豊かで飛んでいて気持ちがいい。途中のフレンチバレーやラモナ空港周辺までは一度飛んだルートで安心感が違う。っがしかし、その先が(若葉マークの身にとって)難関!!サンディエゴ周辺は最も交通量が多い空域としてClass B空域に指定されている。カリフォルニアのその他のClass B空域は、サンフランシスコとLAで、混雑っぷりが想像できるでしょう。ブラウン・フィールド空港はこのClass Bを突っ切っていかないと辿り着けない・・・


Class B空域に進入する前に必ず管制より(Southern Clalifornia =SOCAL Approach)進入許可が必要で、更にブラウン・フィールドまで管制の指示に従って航行していかなければならない。旅客機を始め他に飛んでいる飛行機が多いということだから、管制官はレーダーを見ながら他の飛行機との安全距離を保つよう調整してくれる。こちらとしてはレーダー誘導サービスを受ける側にあるのだけれど、何だか緊張する・・・


空は混雑しているので、管制官の話すスピードがめっちゃ早い。まるでマシンガントークのように。「高度をxxxフィートまで下げろ」「方位xxx度に変針せよ」「10時の方向・xxxフィートにボーイングxxx型機が飛んでいる。見えるか?」などなど細かい指示が飛んでくる。こりゃぁ、一人じゃとても無理でしょうね・・・殆どM教官がフォローしてくれた。


ま、何とかM教官の助けもあって、無事にブラウン・フィールド空港へ着陸できた。空港内にあるレストランでランチ♪ ”ボーイング747(ジャンボ機)バーガー” なんてものがメニューにあった。どんだけデカイんだ?恐ろしくてオーダーはしなかったけど、空港内のレストランならではのメニューだね。


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ランチ後はメキシコ国境沿いを飛んでカレキシコ空港へ


メキシコの国境を超えないように注意しないと・・・国境にはフェンスのようなものが、ずらーっと並んでいる。その昔、車で米国からカナダのバンクーバーへ入国した際に関所?のようなところで、入国審査した記憶がある。同じ国境でも、空から見る国境は一味違う。何だろう・・・表現が難しいけど、遥か遠くまで続く国境フェンス。その向こうにはメキシコの街。単なる県境ではない。フェンスの向こうに見える街は言葉も文化も違えば、生活の様相も違う。空から見えるフェンスは低く感じるが、実感としては非常に高いフェンスのように思えた。日本は島国で陸続きの国境ってものはないので、尚更、感慨にひたってしまうのかな・・・


しばらく飛んでいると、カレキシコ空港が見えてきた。まさに国境に隣接している空港だ。着陸するや否や「どこから来たんだい?移民局チェックは必要か?」と無線が入ってきた。さすが、国境にある空港 「我々はブラウン空港からやってきた。特に申告するものはない」と伝えて特にトラブルなく駐機完了。カレキシコ空港の正式名称にInternationalが付いている意味が分かった。しっかし、暑い・・・外気温度は33度C・・・10月の終わりでっせ。


ここでも、空港内のカフェで水分補給!店に入ると店員さんは全員メキシコ人のようだ。話している言葉から察するに、お客さんも殆どメキシコ人・・・っぽい。そこにアジア人が2名ってのはちょっと変よね。店内に流れる音楽もラテン系で、メキシコに入国したんだっけか?と錯覚してしまう。


ドリンク休憩後、空港のすぐそばにあるフェンスを写真撮影 意外とカラフルなフェンスで・・・



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カレキシコ空港からノンストップでチノに帰還


本日の飛行時間は4時間24分




7時半起床~ 今日も天候は問題なし!!


本日のルート:

Chino => Henderson(ネバダ州) => Chino

合計飛行距離は350NM(=630km)


(クリックすると拡大表示可能)

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AM10時にチノをテイクオフ~~♪ 今日はM教官に同行してもらった。


ヘンダーソン空港はラスベガス中心地より約7NM(=13km)南に位置するタワー空港(管制塔あり) 本当はラスベガスのビル群の上空を遊覧飛行したいのだが、何せ免許取りたてで・・・更に、ラスベガスは、国際空港(正式名はマッカラン国際空港)を中心として、最も空が混雑する空域(Class B)に指定されており、セスナのような軽飛行機でお邪魔するのは少々勇気が必要・・・ということで、迷惑にならない範囲でラスベガスに接近したいと考えた結果、ヘンダーソン空港がベストと考えた。


チノからほぼ一直線でヘンダーソンへ向かう。チノを出て間もなく見慣れた砂漠の光景が広がる。自分のポジションを見失わないように、貨物列車用の線路、高速道路やローカル空港をチェックポイントとしながらの飛行となった。砂漠の中の高速道路は視認性抜群!周りには目立った建物などないから。。。ね


カリフォルニア州とネバダ州の州境にはさっそくカジノが・・・ギャンブルの街へようこそ~軽いご挨拶?といった感じだろうか。平日だというのに、駐車場は7~8割の車で埋め尽くされていた。すごい。。。きっとたくさんのお金が落とされているんだろうな。


ネバダ州に入って20分程度でヘンダーソン空港が見えてきた。その奥には、べガスのビル群が!砂漠のど真ん中にあれほどの大きな街が君臨しているなんて、異様な感じだ。ん~ 夜だとキレイなんだろうなぁ。セスナでべガス上空に近付いて夜景を楽しむベストな時間帯は・・・早朝5~6時だそうだ。


チノから2時間強でヘンダーソンに無事に着陸!ここは、ビジネスジェットの離着陸が多いみたいだ。ターミナルの建物も新しくて立派。これからビジネスジェットに乗り込む数名のお客さん達がドリンクや軽食を楽しみながら待っている。ビジネスジェット=お金持ち?


ビジネス・ジェットのターミナル
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快晴だったので、ベガスのビル群がくっきり!
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駐機されている小型飛行機が多い!
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ターミナル2FにあるカフェでM教官とデザートタイム♪ せっかくなので、2Fのオープンテラスでべガスの風景を楽しむことにした。ノーザンホークはアイスクリームとコーヒー、M教官はチョコレートケーキを。さすが・・・アメリカサイズ めっちゃでかいぞ!こ、コーヒーもでかいっす。


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長距離クロカンだと風の影響度が分かりやすい。今回のヘンダーソン空港への旅ではチノへの帰り道の方が30分多くかかった。つまり、帰りは正面からの風の要素が強かったということ。高度7500フィートで飛んでいたが、途中の空港の航空気象情報(ATISなど)をヒアリングしながら、地表面の風速を鑑みて高度の変更をトライすべきだったか?!地表面の風が弱めであれば、高度を例えば3000フィートに下げて巡航すれば、効率のよい巡航になったのかな。ちょっと帰り道は怠慢だった気がする。。。


これはプロペラの位置が変わる可変ピッチ型タイプ 横にロールスロイスって書いてあるんですけど・・・
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本日の飛行時間は4時間36分


明日はどこに行こう?


下記映像はヘンダーソン空港からの離陸シーン べガスのビル群分かるかなぁ~?