いよいよプライベートパイロット 実技試験~! | ノーザンホークの飛行訓練日記

ノーザンホークの飛行訓練日記

北海道とLA (Chino) で操縦士ライセンス取得を目指すホークの訓練日記です

6時起床~ ぐっすり眠れた!


ホテルの部屋に備え付けのコーヒーを入れて、昨晩のバッフェで確保しといたドデカイ クッキー2枚を朝食にした(せこい!!)


7時にSheble Aviationの若気な教官がホテルまで迎えに来てくれた。ありがたいね。


Sun Valley空港に着くと風のチェック!!


おいおーーい 結構風強いぞー (涙) 7時現在の現況は、23ノット(風速12m/秒)・・・昨日は激しい突風もあったが、今日は突風は記録されていない。。。まだましか?!


8時に試験官のJoe登場~ 


「今日も風は強めだけど、行けるか??」と言われ・・・「全力を尽くします」と即答してしまった。「いや、無理です」とは言えないでしょう~ やるしかないね。幸い滑走路からみて横風ではなく、真正面(正対風)からの風だった。






まずは、オーラル試験からスタート!


緊張の第一問目


「今日のTakeoff/ Landing Distance(離着陸に要する滑走距離)をどうやって計算したか説明しなさい」


これは、楽勝~~ きちんと予習済みだ。


続いて・・・


アリゾナ州のPhoenix空港(フェニックス)および Yuma空港(ユマ)を例にそれぞれどのような空域に指定されていて、最低気象条件は何か?また、空域に進入する際の必要最低条件(パイロットライセンスや管制からの進入許可の有無など)について質問された。これも、難なくクリアー


その他質問されたのは


飛行機のメンテナンスについて(法規関係)
飛行機に最低装備しなければならない機器(昼間に飛ぶ場合 and 夜に飛ぶ場合)
パイロットが常に携帯していなければならいもの
高馬力の飛行機を操縦する際の要件(high performance aircraft)
航空気象情報全般(幅広い・・・)
NOTAM(Notice to Airmen = 日本語で何て言うんだろう・・・エアマン向けの重要なお知らせかな。(例)xxx滑走路閉鎖中 xxxエリアで火事の消火活動中 などなど)
Weight and Balance(飛行機の重心位置の計算方法を説明せよ)
訓練機(セスナ172)の各種スピード(Vx: Best angle of climb/ Vy: Best rate of climb/ Va: Maneuvering speed/ Vs: Stall speed flap up/ Vso: Stall speed flap down)




ということで・・・・予想通り広範囲に及んだ。応えられんかったのは・・・・セスナ172型のAlternator(発電機)は何ボルト??? はぁ??知りません・・・「分からなかったら、マニュアルを見て調べなさい」だって。まさか、ボルトまで聞かれるとは予想外だったけど、自力で調べて何とかなった。




オーラル試験の時間は1時間強・・・結構細かいところまで聞かれたが、予習の成果もあって無事にクリアした。重箱の隅をほじくるような質問は一切なく、こいつはパイロットとして安全に飛行できるか?についての基礎知識を問う質問だった。




ところで、外はまだ・・・


風がコンスタントに20ノット以上吹いている模様・・・しゃーない。


「風はちょっと強めだけど、持てる力を全部出し切りなさい」と試験官に励まされつつ・・・実技試験スタート!




真正面からの風ということは、機体が滑走開始から宙に浮くまでの時間は短い。また、操縦桿を引く力(機首を引き起こす)もほんのちょっとでいいはずだ。ノーマル・テイクオフ!


予想通り浮上したはいいが、機体は左右に振られながら・・・何とか上昇を保ってる 冷や汗


3000フィートで水平飛行にしろと指示


上空は地上より比較的安定していたので、一安心




実技試験で行った科目は


Steep Turn(翼を45度に傾けて急旋回 高度維持!)
Slow Flight(低速飛行)
Approach Stall(着陸時の失速を想定)
Needle空港でShort Field Landing/ Soft Field Takeoff
HoodをかぶってVORホーミング+異常姿勢からの回復操作
緊急着陸=>Go around(エンジン故障を想定して、安全に着陸出来そうなフィールド(大きな道など)を探して、そのポイントに向けて緊急着陸操作を行う。シミュレーションなので実際には着陸せず、接地寸前で再上昇(=Go Around)


途中、Needle空港で休憩が入った・・・何でも、昨日Shebleの訓練機セスナがまさにエンジントラブルで緊急着陸したそうで、その整備の様子を見たかったらしい。。。おいおい・・・試験中なんだけど・・・実はこのNeedleでの休憩が落ち着きを取り戻さしてくれた(ラッキーだった)




そして、強風のSun Valleyへノーマル着陸・・・最終進入(Finalレグ)へ旋回するときは、ものすごい横風でちょっとびびったが、通常よりもエンジン回転数を200回転増して着陸(風に負けないように) どしゃーん とまではいかないまでも・・・ドシッってな感じで接地・・・横目で試験官が操縦桿に手を出そうか出すまいかヤキモキしている様子がうかがえた・・・が、手を出させなかったぞ!




駐機場まで戻る間に「Congraturations!! おめでとう 風を考えればよくやったよ」とヘッドセット越しに試験官から合格通知をいただいた!笑顔で握手~~


いやぁ~~感無量 よかったよかった。幸せの瞬間でした。


Shebleのオフィスに戻りライセンスが届くまでのテンポラリーライセンスを即時発行してくれた!(日本でも即時発行してくれればいいのにね)


Sun Valleyからチノへの帰りは、初機長(Pilot In Command)としての飛行!!
晩飯はM教官が超特大サイズのピザを買ってきてくれました。


ビールがホントにうまい!!



思えば、8月22日@札幌での緊張し過ぎて”体カチカチ”の初フライトを皮切りに2カ月弱でプライベートライセンスを取得することができた。ほんとあっという間・・・非常に濃い日々を送ってきた。


ノーザンホークの愛する札幌の訓練校JPAのN山教官!!無駄なフライトはさせまいとお金のことまで心配してくれてフライトスケジュールを組んでくれたり、「お前は大丈夫だ!一生懸命努力して人生変えてみろ!」といつも励ましてくれたり、成田空港から電話したとき「体だけは大事にな。絶対に無理はするな(でも・・・ライセンスはバッチリ取ってこい)困ったことがあったらいつでも連絡よこせ。最大限サポートする。頑張れ!」なんて言ってくれた時にはウルウルきてしまった。自分の中では、勝手にオヤジみたいな存在でいますが、訓練生全員をプロのラインパイロットに育て上げたいという底知れぬ情熱を持って教育してくれたことに心から感謝します。総飛行時間49時間でライセンス取得できたのはN山教官のおかげです。いや、ホントに。離陸時の”みぎあしぃ~~~~~~!!(右足)”の喝はもう不要です!




そして、ひよっこ訓練生だったノーザンホークを献身的にサポートしてくれたJPAの愉快な仲間達に


「ありがとぅ~~~!N山軍団の素敵な和に入れてとても幸せです。これからも頼みます・・・」








そしてそして、チノのM教官!3ヵ月集中ということで、色々と無理を言ってきましたが、持ち前の頑丈な体でノーザンホークのリクエストに応えてくれました。感謝です。これからもっとスケジュール的に厳しくなりますが、よろしくお願いします。


最後に、いつもそばで応援してくれている家族・友人、ブログを読んでくれている読者の皆さんにも


「ありがとーーーーーーー!まだ序章だけど良いスタートが切れました。これからも付き合ってくださいね」






もし、チノでのフライト訓練に興味を持っている方がいれば、遠慮なく連絡ください。悪い送り屋さんに騙されないでね。
連絡先はJPAノーザンホークまで info@jpa-c.com
JPAのホームページはこちら http://www.jpa-c.com/index.html




残念ながらチノのスクールのホームページはないです。。。(ということは、すべて口コミで訓練生がやってくる!)質問等があれば何でも正直ベースでお答えします。






さぁ、また明日から頑張るぞ!!
Good day~~!






友人がビデオを編集してくれました。撮影者がM教官なので・・・素材が・・・・でもうまいこと編集してくれました。