トランスミッションラインスピーカーの一つにTQWTというものがあります。

”テーパードクオーターウエイブトランスミッション”の略だそうですが、今回はそれを試作してみました。

 

 

前から見ても前回制作したトランスミッションラインスピーカーと何ら変わりません。

 

内部構造を見ると前回のものと明らかに異なるのがお分かりいただけると思います。

 

 

※上の画像のユニットの下のサーモウールは実際には使用しませんでした。

 

ポートは内径Φ76ミリの塩ビ管を流用しました。

 

ポート長を8cm、5cm、3cmと短くしていって周波数特性の変化を測定しました。

 

ついでに内側寸法5.5cm✕6cm長さ8cmの角形ポートをMDFで制作してそれに変更して測定してみました。

 

 

下図は周波数特性のデータです。300Hz以上は大きな違いがなかったのでカットしています。

 

 

Φ76ミリの塩ビ管では長さが短くになるにしたがって100ヘルツ以下のレベルが低くなっています。

 

5.5cm✕6cmの角形ポートでは100ヘルツ以下のレベルが僅かですがアップして100ヘルツから200ヘルツまでのレベルが逆に低くなりました。

 

全周波数のレベルのセンターはおよそー42デシベルですので85ヘルツ近辺のディップがー10デシベルあるので何とかこのディップを減らしたいし、またそれ以下の周波数のレベルも何とかアップさせる必要がありそうです。

 

50ヘルツまで±5デシベルに収めることを目標にトライしてゆくつもりです。