Kreg rip-cut(リップカット)を数回使用してここが”いまいち”だなと言う点を書いていきます。
まず第一点は、カットする板材に丸ノコを移動させるとき、抵抗が大きく、またガイドレール以外の部分は主に樹脂(プラスチック)で出来ており剛性がそんなに高くないためか、カット幅にほんの僅かの狂いが生じることです。
一定の力でスライドできれば良いのですが、さきほど言ったように抵抗があるため一定の力でスライドさせることはほとんど困難に思えます。
そこで試しにアルミのガイドレールのカットする板材と接する面にシリコンスプレーを吹き付けてみました。
その状態でカットしてみると抵抗もほとんどなくなりカット幅も狂いがなくなって正確にカットすることが出来ました。
抵抗が大きい原因はアルミのガイドレールに進行方向と直角方向の溝が付いていることが原因ではないでしょうか。ちょっと残念ですね。
もう一点は、マニュアルに沿ったゼロ調整が実際にはしにくいことです。
カット幅を正確に出すためにゼロ調整をしなければなりませんが、そのために上図の赤線の入った透明なプラスチックをベース本体に対して移動させます。
ところが移動させるピッチが1mmぐらいごとなので完全に合わせることが難しくなります。
対策として、ベース本体の丸ノコの横方向の位置を決めるガイドを調整してカットアンドトライで調整するしか手がないようです。
まあ、一度調整してしまえばその後調整し直すことはめったにないでしょうから問題があるとも言えませんが改善の余地はあると思います。