マジェント・マジェントのスタンド「20th Century BOY」の元ネタ Tレックスの楽曲 | ジョジョの奇妙な冒険をさらに楽しむために元ネタの洋楽をYouTubeで聴いてみよう

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今回は、大統領が送り込んだ刺客マジェント・マジェントのスタンド「20th Century BOY(トウェンティース・センチュリー・ボーイ)」の元ネタを紹介しよう。


元ネタは、1970年代前半にグラム・ロックの旗手としてもてはやされたマーク・ボランが率いたバンド、T.レックス(T. Rex)が1973年に発表したシングル「20センチュリー・ボーイ(20th Century Boy)」だ。


ちなみにマジェント・マジェントは前回のウェカピポ同様、ヒップホップ・グループ、SOUL'd OUT の楽曲「マジェンタ マジェンタ」で、邦楽ということで取り上げないでおく。


1947年9月30日にロンドンで生まれたマーク・ボランことマーク・フェルドは、10代になる前からギターをはじめ、15歳の時にはスージー&ザ・フラフープスというバンドでレコード会社に売り込むが、結局デビューには至らなかった。


その後パリに渡り、そこで出会った魔術師に教えを受け、魔術、呪術、錬金術などをマスターする。


その年の暮れに帰国した彼は、「ザ・ウィザード」というデビュー曲を皮切りに、計3曲のシングルをソロとして発表するがどれも不発に終わる。


67年にはジョンズ・チルドレンというバンドにギタリストとして参加し、「デスデモーナ」というヒット曲を出すが、半年ほどでバンドを脱退する。


その後バンド・メンバー募集の広告を見てやってきたスティーブ・ターナーにスティーブ・パーグリン・トゥックと名乗らせ、ティラノザウルス・レックスを結成する。


アコースティック・ギターとパーカッションという異色のフォーク・デュオ、ティラノザウルス・レックスは、68年から69年にかけて4枚のシングルと3枚のアルバムを発表し、そこそこの成績を残すが、スティーブがドラッグにおぼれて脱退し、代わりにミッキー・フィンを迎え、これを機にマークはアコースティックからエレキにギターを持ちかえ、70年にシングルとアルバムを1枚ずつ発表する。


その年10月にレーベルを移籍すると同時にバンド名をシンプルなT.レックスと改め、第1弾シングル「ライド・ア・ホワイト・スワン」が全英チャート2位の大ヒットに。


翌71年にはベースとドラムも加えてバンド形態となったT.レックスは、2月に発表したシングル「ホット・ラブ」で念願のチャート1位を獲得する。


7月に発表したシングル「ゲット・イット・オン」でも全英チャートを制し、9月発表のアルバム『電気の武者』では全英チャート7週連続1位を記録する大ヒットに。


翌72年1月には自らのレーベル、T.レックス・ワックス・カンパニーを設立すると同時に第1弾シングル「テレグラム・サム」も発表し、2ヶ月で50万枚という驚異の売り上げを記録する。


早くも5月に発表したシングル「メタル・グゥルー」は日本でも大ヒットし、7月発表のアルバム『スライダー』は予約だけで25万枚を突破する。


11月には初来日を果たして武道館その他でコンサートを行い、「Tレクスタシー」と呼ばれるT.レックス旋風を巻き起こした。


翌73年3月に発表されたシングルが、今回の元ネタとなっている「20センチュリー・ボーイ」で、全英チャート3位という好成績だったが、アルバムには収録されていない。


顔にメイクを施し、ギラギラした衣装を身にまとった彼らは、グラマラスなロックからグラム・ロックと呼ばれるようになり、デヴィッド・ボウイらと共にブームを牽引していったが、この後発表されたアルバム『タンクス(Tanx)』あたりから徐々にその人気に陰りが見え始める。


その後2枚のアルバムを発表したのちミッキー・フィンが脱退し、続く76年に発表したアルバム『銀河系よりの使者』を最期にバンドは一旦解散し、メンバーを大幅に入れかえて新生T.レックスとしてアルバム『地下世界のダンディ』を発表し、新たな歴史を歩みはじめた矢先、77年9月16日、30歳の誕生日を2週間後にひかえたこの日、妻グロリアが運転するクルマが走行中にハンドル操作をあやまって大木に激突し、助手席に座っていたマーク・ボランは帰らぬ人に。


今回は、元ネタ曲「20センチュリー・ボーイ」がボーナス・トラックとして収録されたアルバム『タンクス』からお気に入りの5曲を挙げておこう。


20センチュリー・ボーイ」は、CMや映画『20世紀少年』などでも使われているので日本でもおなじみのナンバーだろう。


「20センチュリー・ボーイ」はここで聴いてみよう。音譜

「カントリー・ハニー」はここで聴いてみよう。音譜

「マッド・ダーナ」はここで聴いてみよう。音譜

「ボーン・トゥ・ブギー」はここで聴いてみよう。音譜

「レフト・ハンド・ルーク」はここで聴いてみよう。音譜

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