今回は団地の建て替えの話が持ち上がり、住民たちが困惑する中で、美魔女福田さん(名取裕子)とクレイマー東山さん(ベンガル)の過去がわかり、団地を去る者、とどまる者として対比して描かれました。
NHK 火曜22時
「団地のふたり」第8話(9/22)
主演…小泉今日子、小林聡美
脚本…吉田紀子
演出…金澤友也
野枝(小泉今日子)の父で管理組合の理事長である昌夫(橋爪功)は団地の老朽化を看過できないので、大規模修繕より建て替えをすべきではと本格的に乗り出します。
それには住民の理解が必要なので、住民集会を開き説明をしてアンケートを配ります。
佐久間さん(由紀さおり)たち、古株のおばちゃんたちは集会が終わるなり、野枝と奈津子(小林聡美)を拉致して、なじみの喫茶店でああでもないこうでもないと建て替えへの不満や不安を口にします。
野枝と奈津子をほったらかしにして好き勝手にしゃべるおばちゃんたちのトークが面白かったですね。
佐久間さんは自分が死んでからにしてほしいと、自己チューっぷりがスゴかったです。
建て替えを見越して今のうちから不用品をメルカリで金にしてもらおうと奈津子の家はおばちゃんたちが持ち寄った物だらけになるのも笑いました。
動揺や不安は古株の住民ばかりでなく、田川(塚本高史)や紗耶香(田辺桃子)も野枝と奈津子に相談してきます。
アンケートの回収率はさっぱりで住民たちはあまり乗り気ではありません。
そんな中、東山がゴミ捨て場に現れなかった異変に紗耶香が気付き、みんなで訪ねたら東山は部屋で熱中症になり倒れていました。
回復して遠回しな感謝を告げられた2人は、実は東山は学生時代は建築科で、恩師がこの夕日野団地の設計に携わっていたことを聞かされます。
その後、東山が建築学の教授になったそうですが、この団地は戦後日本の復興の象徴で日本人に豊かで幸せな生活をしてほしいという願いで建設された素晴らしい建築だと力説されます。
建て替えはやむをえないが、どうせ建て替えるならその素晴らしさを失わずに建て替えてほしいと東山は意見書を書いて、それに熱中するあまりエアコンが壊れたままの部屋で熱中症になったのでした。
離婚して1人また、この団地に戻った東山は荒れ果てた団地を憂いて、クレイマーになり文句をつけて直してきたようです。ただのクレイマーではなく、東山さんの評価が爆上がりしましたね。
一方、福田さんは元カレが彼女をモデルに描いた裸婦像を奈津子の家に持ち込みました。
新しい彼氏ができたから家にあったらまずいというのです。
福田さんはある日突然、団地を引き払いいなくなりました。
新しいカレとロスに旅立ったそうです。
福田さんは元女優さんでした。道理で艶っぽく芸達者だったわけですね。
いなくなる前に野枝と奈津子に言い残した言葉がいかにも福田さんらしくて印象的でした。
「そんなご隠居さんみたいに座り込んでちゃダメよ。自分の人生は自分で切り拓かなきゃ。だって自分の人生の主役は自分よ」
野枝や奈津子には耳に痛い言葉でしたね。なかなか福田さんのようには生きられません。
8話の評価は…8