このTBS金曜22時の枠でさまざまな秀作を世に出してきた新井順子プロデューサーは大の警察ドラマ好きらしく、「MIU404」の時に念願の本格的刑事ドラマを作れることを喜んでいたと記憶しています。
脚本作りはプロデューサーと脚本家によって行われていく部分もありますから、この作品でもその意向はかなり盛り込まれていると推測します。
そう考えると「MIU404」の対照的バディ、「最愛」で描かれたきょうだい愛、「アンナチュラル」で描かれた不審死への追究など過去の作品の要素が詰め込まれた集大成のような作品に思えます。
TBS 金曜22時
「田鎖ブラザーズ」第1話(4/17)
主演…岡田将生
脚本…渡辺啓
演出…山本剛義
まず評価したいのは兄・真を岡田将生、弟・稔を染谷将太というキャスティングが絶妙です。
この配役を知った時にこれは見ないといけないと思いましたが、やはり良かったです。
染谷将太は「べらぼう」でもたっぷりと褒めてきたので、ここでは控えますが、相手に合わせて控えめながらそのキャラを際立たせる技量はここでも光っています。
そんな染谷将太に食われかねないところですが、今回の岡田将生は結婚もしたからか、役者としてもう一回り大きくなった気がします。演技にふくらみというか、深みが増しました。
この真という役は、表面的にぐうたらで出来の悪い刑事に見えますが、悪を憎む心や被害者やその家族に肩入れする感情には熱いものがあります。
なぜなら幼い時に両親を殺され、その事件は時効廃止の少し前に時効になり、もう法では裁けない犯人を見つけ出したくて刑事になったのです。
検視官になった稔もまたそういう思いからで優秀で既に警部ながら出世に興味はなくただ真実を見抜きたいからやっているという稔にも、冷静沈着な中に熱いものがあるようです。
そんな2人が向き合う初回の事件は、なかなか複雑な事件で、謎が謎を呼びますますわからなくなっていく展開。2話へつはがることになりました。
期待以上に見ごたえある作品になりそうです。
1話の評価は…8