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感奮興起

致知8月号のテーマは「感奮興起」。

この号にはすごい対談が載っていた。

なんと王貞治氏と荒川博氏。
私もかつてTVで、王さんが和室で荒川コーチの指導を受けながら畳をすりつぶしているのを見たことがあった。
お二人の対談は初めてとのこと。


何ともいえない厳しさと、話の端々から優しさが感じられる対談だった。


お二人が初めて会ったのは王さんが中学生の時だったそうだ。

隅田公園で中学生の王さんが試合をしているときに、当時プロ選手だった荒川さんが暇つぶしに試合を見にきていた。
そこで凄いピッチャーを見つける。

しかし、そのピッチャーは左投げなのに打席は右。
そしてあまり打撃はうまくない。

荒川さんはその選手に近寄って、次の打席は左で打つように薦める。

素直なその選手は知らないおじさんのアドバイスを受け入れ、次の打席は左で打ち、右中間真っ二つのヒットを打つ。

それが中学2年生の王さん。

荒川さんは彼を母校の早実に入れようとするが、王さんの両親は彼を進学校に入れようと受験勉強をさせていた。

しかし、王さんは第一希望の高校には落ちてしまい、結局早実に進むことになる。



そこから何年も二人が会うことがなかった。

次に会ったのは7年後、王さんは既に巨人のスタメンだったが、今ひとつ伸び悩んでいた。
川上監督はそんな王さんのコーチとして荒川氏を呼ぶ。

毎日試合後に荒川氏の自宅での猛特訓。
納得が行くまで終わらないので、下手をすれば朝を迎えることもあった。

なかなか結果が出ないが、半年経った頃からホームランが出始める。

王さんのホームラン量産はそこから始まった。


対談を読んでわかったことは、王さんは「素直」の達人だということ。
松下幸之助も「素直」になることが大切だといつも言っていた。

王さんは子どもの頃から、プロ野球選手になっても「素直」に忠実に荒川さんの指導をこなしていた。
「やらされて」やるのではなく、指導者をとことん信じて受け入れ、努力する。

あの偉大な記録の裏には、努力とともに「素直」があったのだ。



餃子の王さま@浅草

浅草に行ったからにはこの店に絶対行ってみたかった。

天丼で有名な大黒屋の行列を横目に進むその先は…

「餃子の王さま」!

王将ではない。
王様でもない。

「王さま」


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街の中華料理屋風のこの店が、絶品の餃子を出してくれるらしい。

開店と同時に入った店はそれほど大きくなく、職人風のおじさん達が期待を膨らませる。

店前のショーケースで何を頼むか多少準備していたが、中に入ると格安ランチメニューが。

野菜炒めと餃子のセットにする。

出てきた餃子は、綺麗な美しい焦げ目。


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もちろん、野菜炒めも美味しいが餃子のうまさは群を抜いている。

こんな餃子、生まれてこの方食べたことがない。

「あん」が普通ではないのだ。

すべての食材が細かく細かく砕かれていて、ペースト状にとろとろになっている。
もっちりしていて食材の原型をとどめていない。
でも、餃子の味がしっかりするのが不思議。

なんと言っても、肉が入っていない。

が、ニンニクも十分効いているので、あの餃子のうまみは出ている。

これは家族に食べさせてあげたい。
みんなに教えてあげたい。

レジの方に「生を持ち帰り出来ますか?」と聞いてみると。
冬はやっているが、夏は出来ないとのこと。


残念だが、持って帰って家族にも食べさせたいと思う絶品の味。

それが、この浅草の「餃子の王さま」。


浅草演芸ホール

家族が全員出払った土曜日。
普段出来ないことをやってみようと思い、寄席に行ってみることにした。

以前からそれなりに落語には興味を持ってきたが、実は寄席に行くのは初めてだ。
メジャーな寄席のプログラムを確認し、浅草演芸ホールの昼の部に行くことにした。

久しぶりの浅草は相変わらず賑わっていた。


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浅草名物雷門。

この雷門は、実は松下幸之助が再建した。
提灯の裏を見る人はいないだろうが、確かに松下幸之助の名前がある。


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浅草名物雷門が、人知れず(有名ではありますが)松下幸之助に再建されていたという事実も、実に幸之助さんらしい。



そして、浅草演芸ホール。

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開演5分前に着いたが、すでに残席2階にわずか。
あえて席を探さず、一番上の立ち見席に腰かける。

出演者の持ち時間は大体15分。


5時間の長丁場も、あっという間に過ぎていく。
意外に落語以外のネタで終わる落語家さんも多く、驚き。

楽しいことには違いないが、寄席とはとういうものなのだ。

本日楽しみにしていた小朝師匠は出ず、振替えでがっかり。

しかし、正蔵師匠が以前よりも格段と上手くなっていて驚いた。


初めての寄席は、期待通りに私を楽しませてくれた。


鈴本、末広亭と回ってみなければ。



銀座四丁目

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日本の繁華街といえば色々あれども、まずは銀座。

その中心ともいえる四丁目の交差点といえば、雑踏と高級感とが入り混じった独特の雰囲気を醸し出している。
和光があって、三越があって、三愛ビルがあって、日産ギャラリーがあって。

その四丁目の交差点の三越のすぐ隣に私が7年間通い続ける理容室がある。

「ヘアモード・キクチ」。

銀座に支店を出したのは今年の1月だが、日本橋の店に通いだしてからは7年の付き合いになる。
マスターの菊池さんの特異な経歴は以前にblogでも書いた。

この銀座の店はヘアモードキクチにとって3店舗目。

そして、この場所こそ菊池さんが当初独立開業しようとしていたビルだった。

実績がない当初はビルのオーナに断られ、この場所に店を持ちたいと願い続けて10年近く。
テナントの選別に厳しいオーナーのため、最高の立地にもかかわらず奇跡的に未だテナントが入っておらず、菊池さんの人柄も認められたのだろう、四丁目の交差点に店を出すことになった。

高級感あふれる落ち着いた店内は、まるでバーのよう。

設備も凝っていて、かなり高級な椅子(スタッフの方に聞いた)を使っているらしく、紙を切るのにしばし優雅な気分になれる。
また、ほぼ個室風の造りになっているため、カーテンを引けば周りの目も気にならず、女性の方のシェービングにも配慮されている。

なによりこの店はマスターの技術が素晴らしいことは当然のこと、働いているスタッフが全員気持ちよい接客をしてくれるので、いつ行っても気分が良くなる。

銀座四丁目に開店して半年。
さぞや繁盛しているかと思えば、そうでもないのだとか。
未だに昔からの客が中心らしい。
これほど立地が良いのに、客があまり来ない理由とは。

「銀座四丁目」という立地の故か、目立つ看板を出すことが出来ずにほとんどの人が店の存在に気づいていないからだ。
床屋と言えばクルクル回る看板も、ひっそりと申し訳程度に飾られているだけ。

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交差点でのビラまきもできないとのこと。
最高の立地条件にもかかわらず、存在を知ってもらわなければ客は来ない。


だからこうして、少しでも多くの方に「ヘアモード・キクチ」を知っていただきたくて書いてみた。

技術は最高なので、一度訪れるとリピーターになる確率は非常に高いと思う。



ヘアモード・キクチのサイトはこちら。
http://www.hairmodekikuchi.com/kikuchi/index.htm

SIMON&GARFUNKEL @ Tokyo Dome


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7/10
東京ドームにて伝説の歌声を堪能した。
サイモン&ガーファンクル。

プレリザーブで手に入れた座席はステージの遥か彼方のスタンド席。
ラストツアーかもしれないとの不安から手に入れたが、ちょっとチケット高いわ。
ライブ自体には非の打ち所はないけど。

モニータさえよく見えないほど遠い。
まぁ、e+のプレはいつもこんなものだ。
何度も経験しているから怒りさえも覚えない。

座席を埋め尽くした観客の年齢層は高い。
50-60歳くらいがメインかと思うほど。
私の両隣は50歳代と思われる、恰幅の良い男性で私の座席が狭い。

10分ほど遅れて始まったライブは、映像とともにAmericaのギターのフレーズで始まった。
最後に東京ドームの映像で盛り上がったところで二人が登場。

最初はしっとりとOld Friendsから。

それにしても演奏する曲すべてがメジャーな曲ばかりと言うこの二人。
すごい。

東京ドームで立ち上がりもせず、手拍子もせず聞き入るライブはこの二人だけかもしれない。
結局みんな立ち上がったのは最後のCeciliaだけ。
聞き入るライブだからそれは当然。

逆にゆっくり聞けて良かった。
年齢層が高いととは言え、東京ドームをあの静かな曲で満杯にしてしまう曲の力。

歌とはいつでも誰にでも必要なもの。

生で聞けて鳥肌が立った。
Like a bridge over troubled water, I will lay me down.
今でも全部歌える。

でも、追加公演があるのがわかっていたら武道館に行きたかった。




Set List

1.Old Friend~Bookends Theme
2.Hazy Shade of Winter
3.I Am a Rock
4.America
5.Kathy's Song
6.Hey Schoolgirl
7.Be Bop A Lula
8.Scarborough Fair
9.Homeward Bound
10.Mrs. Robinson
11.Slip Slidin' Away
12.El Condor Pasa

-Art Garfunkel Solo-
13.Bright Eyes
14.A Heart in New York
15.Perfoot Morment~Now I Lay Me Down to Sleep

-Paul Simon Solo-
16.Boy in the Bubble
17.Diamonds on the Soles of her
18.Still Crazy After All These Years


19.Only Living Boy in New York
20.My Little Town
21.Bridge Over Troubled Water

-アンコール-
Sound of Silence
The Boxer

-アンコール2-
Leaves That Are Green
Cecilia


白樺山荘@お台場

所要でお台場へ。

お台場はちょっと足を伸ばすという場所ではなく、何らかの事情がなければお台場には行かない。
交通が不便だし。

「ゆりかもめ」からの眺めはいつも感嘆するけど。

ビッグサイトで用事を済ませた後は、ショッピングをしたいという家族に付き合ってアクアシティお台場へ。

しかし、時間をつぶそうとしたHMVも小さく、あっという間に見終わって暇をもてあます。

「ラーメン国技館」という魅力的なものもあるが、そんなにおなかが空いているわけではない。


でも気になる。

そんなときは、食べてみるしかない。


ラーメン国技館に行ってみると、そこそこの賑わい。


日本全国から出展している6軒のラーメン屋は、地元ではそれなりの有名店なのだろう。

しかし、人気・不人気店がはっきり分かれてしまっている。

選りすぐられた味なのだから、そんなに大きな差はないのだろうけど、残酷なことだ。


そんな中から入ってみた店が北海道からやってきた「白樺山荘」。

味噌ラーメンが売りの、超人気店らしい。

北海道では普通に食べていたためか、こちらではあえて食べようとはしなかった味噌ラーメン。

久しぶりに食べてみた。

「味噌ラーメン」¥750。

味噌ラーメンと言いつつ、これはまろやか。

記憶に残っている味噌ラーメンは、もっと「味噌」がしっかりしていたと思うのだが、これは味噌のエグい部分が消えていてとても食べやすい。

これは確かにおいしい。
とてもおいしい。

でも何かが違うんだ。


自分の記憶の中の味噌ラーメンは、もうもうと立ち上る「湯気」がセットになっている。

やっぱり、味噌ラーメンは寒い北海道で食べてこそ美味しさが2倍になる。



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吉兆@戸越

白河ラーメン。

その道では有名なのだろうが、あまり聞いたことがないご当地ラーメンの店が戸越にある。
地下鉄の出口の目の前。

「吉兆」という名のその店は、戸越界隈では結構評判が良い。

平日は混雑しているようだが、休日にしか訪問したことがない私は、他に客を見たことがない。

デフォルトは「中華そば」と「支那そば」。
両方とも¥650。

メニューには「支那そば(魚味)」とあり、どんな違いがあるのか迷いながら「中華そば」をオーダー。

出てきたラーメンは、懐かしい香り。

これは昔良く食べたごく普通の「醤油ラーメン」の香りに間違いない。

具も非常にオーソドックス。

まずはスープをすすってみる。

透明感があるややしょっぱめのスープは、香りほど醤油の味が前面に出ているわけではなく、鶏がらがメインなのだろうかクセがほとんどない。

やや厚めに切ってあるチャーシューは軽く炙ってあるのだろう、ほんのり炭の香りがして、味もしっかり染みていておいしい。

主人が毎日手打ちするという平打ちの縮れ麺は、食べ進むごとにその食感に驚く。
ラーメンの麺で、「喉ごしが良い」なんて表現をしたくなるのは初めてだ。
麺を飲みこんだあと、喉を通る感覚がとても柔らかい。
これは不思議な感覚。

最近とにかく凝った味のラーメンが多い中、こういうストレートなラーメンを食べると逆に新鮮に感じる。

感激するほどではないが、ごく「普通においしいラーメン」。

都会に疲れたら懐かしくなる、素朴な田舎の、それでいて結構手の込んだラーメンという感じだろうか。




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をん@新橋

これまで何度かトライしてみたものの、いつも満席。

予定の一週間前に予約を試みても玉砕。

今回は一ヶ月以上前に予約して、やっと入ることが出来た店。「をん」。


場所が非常にわかりにくいことに加えて、看板も出ていないためたどり着けない人が多数。
この日は2人が新橋界隈をさ迷い歩いた末に電話してきた。


店内は隠れ家のような雰囲気で、カウンターのみ8席。

メニューはなく、¥7000のコースのみ。

大将一人で切り盛りしているが、実に手際よくタイミングよく出される料理は会話が止まる美味さ。


この日のメニューは

湯葉刺し
鯛の昆布〆
鰹の刺身
うに
銀だらの西京焼き
ゆで空豆
あぶりホタルイカ
茶そば
うなぎの炊き込みご飯
葛餅

3時間、ビール・焼酎・日本酒を飲んで、美味しいものをたっぷり食べて、お腹一杯になって一人だいたい¥10000。

やや多めに炊いてある炊き込みご飯は、おにぎりにしてお土産にしてくれる。

このクオリティだったら、そりゃ予約取れないはずだわ。



丁寧に下ごしらえされた、よだれものの刺身はこんな感じ。




鯛の昆布〆
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鰹の造り
[A] Across The Universe-katsuo




また通いたくなる店がひとつ増えた。


炉とマタギ@八丁堀

最近評判を良く聞く「炉とマタギ」へ出陣。

八丁堀から少し入った路地にある、民家を改装した店の佇まいは遠目は地味。
しかし、近づくと中の明るさがハジける感じで期待が高まる。

店名からバリバリのジビエ料理の店かと思いきや、メニューは居酒屋系プラス少しケモノ系。
まあ、バリバリのジビエだと値も張るので、たまに飲むにはこの程度が良い。

ケモノ系は鹿、イノシシがメイン。

まんべんなく食べてみたかったが、鹿好きとしてはどうしても鹿にオーダーが集中してしまった。


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紅葉刺しはねっとりしていて、目をつぶって食べるとマグロと言われてもきっと気づかない。
生臭さゼロ。




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鹿のベーコンは、肉の味がしっかり。
豚のベーコンよりも食べ応えがあるが、クセは全くなし。




この他に、「枝豆のしょっつる風」?も頼んだが、演出に懲りすぎの感あり。
そこまで気合入れなくても、おいしいもの出してるんだから。



箸袋が「おみくじ」になってたりするし。

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味わっているうちに、満腹になり本日のところはお勘定。

ちょっとだけジビエしたいときには、最適の店かもしれない。

鮨 おちあい@銀座

一度行ってみたかった店。

昼時に銀座に用事があったので、念願かなって「鮨 おちあい」でランチ。
若い大将が、それは丁寧な仕事をする、と聞いていたので期待は高まる。

店内に入ってみると、まだ12時前のためか私が最初の客。
カウンター9席のみの店内は、その雰囲気だけで目が美味しさを感じとる。

ランチメニューは、¥2100、¥3150、おまかせ、の3種類。
¥3150のメニュー(握り10貫、巻物、お椀)でお願いする。

ネタケースがない木のカウンターは、大将の仕事を手にとるように観察できる。


丁寧に一貫一貫握られる握りは、ネタもシャリも絶品。


今日のネタは、

シマアジ
マゴチ
イワシ
赤貝
アカイカ
赤身
大トロ
ときしらず
あなご(塩、タレ)

巻物(エビきゅう)

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携帯で撮ったため、写真の色(赤貝、いわし、大トロ、赤身)が良くないが、実物は赤身ももっと美しい色をしている。

もちろん、すべて美味しかったが、あぶらが乗った「ときしらず」の濃厚な味と、ふんわり焼けた「あなご」が特に気に入った。


エビときゅうりの巻物に使っているきゅうりも普通ではない。
アスパラを巻き込むのか、と思っていたらなんと「細いきゅうり」だった。
目の前に出されるまでアスパラだと思っていた。

細部に感じられるこだわり。

筍のアラ汁も、入っている筍は細く丸い筍。
大将の実家である長野から送られてくるものとのこと。


ランチの値段としては毎日通えるものではないが、クオリティの高い江戸前鮨をこの値段で食べられるのはすごい。

それなのに、私が店を後にする12:30過ぎまで、客は私一人だった。

不思議だ。



まだ開店してから1年と少し。

「銀座の名店」と呼ばれる日は遠くないんじゃないだろうか。