ジョンのブログ

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 太い音が良いという風潮が蔓延している。
 音の太さは貧弱な装置でも聞き分けやすいからだろう。
 実は細くて良い音を作るのは難しい。未体験の人が多いから、太さ至上主義は蔓延してしまうのだろう。

 太い音ばかりが良い音ではない。
 太くて良い音もあれば、太くて悪い音もある。

 できれば、太い音も細い音もどちらも出せる機材がよい。
 大切なのは演奏の幅をいかに表現できるかどうかだ。

 どんなに軽やかなタッチで演奏しても、太い音しか出せない機材もある。
 それは使いようによっては効果的かもしれないが、所詮はそこまでのポテンシャルに過ぎない。

 アンプやエフェクターなどの動作が安定して、本来の性能を得るには時間がかかる。

 だから電源を入れてしばらくは音が悪い。
 時間が立つと動作が安定して、良い音で聞こえる。

 しかし、音が変わって聞こえる一番の理由は、人間のほうにある。つまり、聴覚の慣れが原因で音が変わった気がしているだけなのだ。

 聴いた瞬間かなりバランスが狂った音だと思っても、しばらく聞いていると慣れてくる。
 問題は慣れた後どう感じるかだ。

 はじめのうちは、サウンドや音の質感が気になるが、しばらくすると音の動きが把握できるようになる。

 サウンドに支配される人は、音の動きを聞こうとしない。
 サウンドを支配する人は、音を動きをよく聞いている。
 電源アダプター(電源サプライ)選びのポイントは、パワーだけではない。

 例えば、小型軽量の電源アダプターは、スイッチング式という回路で電力を出しているものがほとんどである。この方式のものはノイズが多い。
 ノイズの少ない高級な電源装置が重いのはトランス式の回路を採用しているためだ。

 例えて話すと、トランス式の電源サプライがダムにいっぱい水をためて自然の力で放水するのに対し、スイッチング電源は流れている川の水をポンプを使って無理やり放水して水を得るというような感じである。

 ノイズの多い電源アダプター(電源サプライ)を使えば、当然エフェクターはそのノイズを拾う。音もノイズだらけになる。

 整流回路も大いに音に影響する。整流が悪ければ電流に波が出る。サウンドも波打ったものになる。 その結果ピッキングの強弱とは関係なく音に強弱がついてしまうことも考えられる。
 どんなに高価なエフェクターを使っていても、電源アダプターが悪いといい音は出ない。

 力のないアダプターを使えば、エフェクターに十分な電力を供給することはできない。エフェクターによっては、腰砕けの砕けた弱弱しい音になってしまう。とくにブースターや、アナログの歪系エフェクターではそれが顕著だ。

 悲しいことに、パワフルなエフェクターほど電流を消費する。つまり、力のないアダプターを使っていると、高級なエフェクターを使うほど音が悪くなってしまう・・・、という事もあるのだ。

 9v乾電池は大体400から500mA(㍉アンペア)ほどの電流が取り出せる(電池ならば2時間程度)と思う。
 大体のエフェクターは9v電池での電流容量を想定して作られていると思うが、じつはこれだけの電流が取り出せる電源装置はとても高価で、数も少ない。

 今一度使っている電源サプライ(電源アダプター)の電流容量を確認してほしい。

 高校野球の応援を聞いていると、音が遠くに飛ぶ楽器と、そうでない楽器があることに気づく。

 例えば、フルートやグロッケン・シュピールなどは、近距離で聴けば大きな音量で聞こえるが、聞く距離が遠ざかるとまったく聞こえなくなる。

 トランペットなどはその逆で、近くで聞いても遠くで聞いても音量があまり変わらない。

 このように楽器によって音の遠投力は異なる。

 ギターアンプでもこれと同じように、音を遠くに飛ばせるアンプとそうでないアンプがある。

 遠投力にもっとも差が出るのはスピーカーユニットとキャビネットだ。

 使いこなしとしては、ハイを上げれば音は遠くに飛びやすくできる。しかし、ハイを削った音質で音を飛ばしたいと思うならば、遠投力のあるギターアンプを使わなければならない。
 人間の耳は性別や年齢によって感度が違う。ギターアンプのトーン設定も客層に合わせることが適当である。

 人の聴覚は、低音や高音ではその感度が鈍く、小さい音は聞こえないようになっている。

 性別は、女性のほうが高音がより大きく聞こえる。 赤ん坊の泣き声を聞き分けるためとか、生活環境が屋内であるため・・・と言われている。

 客層が若い女性中心の客層ならば、高音を絞りぎみに、高齢の男性が中心ならば高音を多くだすとよい。

 ギターアンプの高音、低音の出かたを決めるトーンのツマミ、実は、真ん中の位置にツマミを合わせればフラットな音が出るわけではない。

 フェンダーやVOXなどの多くのアンプで、高音用ツマミが0の位置で音がフラットに出る。
 おそらく、高音を絞ることはエレキギターのトーンつまみで落とせるから、アンプでは高音を増幅することしか考えていないのだ。

 逆に中音域は10に振り切った位置がフラットという製品が多い。

 ギターアンプは箱を小さくすることを優先させて作られている。その結果、中域が多く出てしまう。だから、アンプは中音が絞るように作られている。

 ライン録音する時はハイをゼロ、ミッドを10にして録音するといい。ヘッドホン使用時も同じである。

 ビンテージスピーカーの特徴は対入力が小さいことである。
 これがビンテージスピーカーの利点でもあり、欠点でもある。

 スピーカーの対入力が少ないということは、小出力のヘッドアンプでも大音量が得られるということである。

 スピーカーキャビネットはワット数が大きいほうが、より大きい音が出るという話をよく耳にするが、それは都市伝説に過ぎない。
 あまり知られてないことだが、スピーカーのワット数が少ないほうが、簡単に大音量が得られる。

 少し乱暴な説明になるが、対入力10Wのスピーカーは、出力10W程度のアンプヘッドで最大音圧に達することができる。
 しかし、対入力が100Wのスピーカーで最大音圧に達するためには、100Wのアンプヘッドが必要だったりする。

 例えば同じJENSENの12インチスピーカーでも、昔のものは対入力が少なかった。現行品は対入力は昔の3倍ほどもある。それがどういうことか、もうお分かりだろう。

 現行品の魅力は壊れにくさにある。誤って大きな入力を入れてしまっても壊れない。そのタフさが大きな利点だ。途中でシールドケーブルが抜けたりしても、壊れにくい。しかし、そのぶん音の躍動感が失われているものが多い。

 スポーツカーが普通乗用車より壊れやすいように、良い音のスピーカーが丈夫であるとは限らないということだ。

 耳の良いプレーヤーはそのことを知っていて、あえてヴィンテージスピーカーを選んでいるわけだ。

 ワット数が大きいほうが大きな音が取り出せるのは、ヘッドアンプの話だ。それを誰かが勘違いして広めてしまったのだろう。

 嘆かわしいことは、エンジニアやセールスマンですら、このような基本的な話を理解していないことだ。
 ギターアンプの回路によってトーンの効き方が異なるが、それ以前にスピーカーによってもトーンの効き方が異なるということを知っておきたい。
 ギターアンプのスピーカーユニットは機種によって出力される音の帯域がまるで違う。
 全ての距離においてフラットな特性を持ったスピーカーキャビネットなど存在しない。

 特性表は目安に過ぎない。なぜなら、特性表は、無反響の部屋で軸上1メートルの位置にマイクをセッティングして測定しているからだ。そんな近距離で音を聞く人はいない。
 大音量で低音が伸びるユニットもあれば、その逆もある。高域、中域もまたしかりである。

 よく観察していれば、スピーカーユニットのブランドや、ボイスコイルの口径、あるいは紙の厚さや、コーンの傾斜などで音の傾向はつかめるようになる。 しかし、悲しいことに、多くのギターアンプはサランネットが外れないからユニットを目視できない。

 だから、多くのギタリストは勘をたよりにせざるを得ない。同じ型番のスピーカーでも、製造年月日によって驚くほど低音と高音の出かたが異なる。

 多くのギタリストが常にエレキギターのトーンをフル10にしていることは嘆かわしいことだ。

 たとえばボーカルのいるバンドならば、PAが設定したボーカルのイコライジングに、ギタリストがトーンを調整して対応すべきである。

 ボーカルが柔らかでマイルドな音で出力されているのに、ギターが高音を出しすぎてボーカルを潰してしまうことは少なくない。 ギターボリュームそのものを絞ることでも対応は出来るが、その場合、伴奏の音圧感が得られなかったりする。

 もっとも悲劇的なことは、ボーカルがギターに対抗して喉を潰してしまう事だ。 ギタリストが弦を張り替えるようにボーカリストは声帯を取り替えることはできない。