no.33 ビンテージスピーカーの利点と欠点 | ジョンのブログ

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 ビンテージスピーカーの特徴は対入力が小さいことである。
 これがビンテージスピーカーの利点でもあり、欠点でもある。

 スピーカーの対入力が少ないということは、小出力のヘッドアンプでも大音量が得られるということである。

 スピーカーキャビネットはワット数が大きいほうが、より大きい音が出るという話をよく耳にするが、それは都市伝説に過ぎない。
 あまり知られてないことだが、スピーカーのワット数が少ないほうが、簡単に大音量が得られる。

 少し乱暴な説明になるが、対入力10Wのスピーカーは、出力10W程度のアンプヘッドで最大音圧に達することができる。
 しかし、対入力が100Wのスピーカーで最大音圧に達するためには、100Wのアンプヘッドが必要だったりする。

 例えば同じJENSENの12インチスピーカーでも、昔のものは対入力が少なかった。現行品は対入力は昔の3倍ほどもある。それがどういうことか、もうお分かりだろう。

 現行品の魅力は壊れにくさにある。誤って大きな入力を入れてしまっても壊れない。そのタフさが大きな利点だ。途中でシールドケーブルが抜けたりしても、壊れにくい。しかし、そのぶん音の躍動感が失われているものが多い。

 スポーツカーが普通乗用車より壊れやすいように、良い音のスピーカーが丈夫であるとは限らないということだ。

 耳の良いプレーヤーはそのことを知っていて、あえてヴィンテージスピーカーを選んでいるわけだ。

 ワット数が大きいほうが大きな音が取り出せるのは、ヘッドアンプの話だ。それを誰かが勘違いして広めてしまったのだろう。

 嘆かわしいことは、エンジニアやセールスマンですら、このような基本的な話を理解していないことだ。