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三角では偏微分を精度良く行うには情報不足

FEMで解く基礎式は偏微分方程式です  偏微分は、X・Y・Z方向の物理量変化の度合い(増えているのか減っているのか)
やや厄介です  正三角形ですと、60度の角度で点が並んでますが 偏微分で欲しいのは、90度の物理量情報
三角に分布した情報から、90度の偏微分量を出すのは苦しいいう問題があります メッシュ細かくしても解消しない
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四角でも60度等の鋭角だったり、鈍角なら、三角同様に駄目かというと
そうでもないようです。点が一つ多い分補えるのか四角は精度そこそこのようです

これは方程式を凝視しても殆ど判らない。置換微分で出てくる
ヤコビアンが、三角だと常に小さくなる。
式みて判る三角と四角の差異は、その程度でしょうか?

メッシュは無秩序でいいのか? いう問題

実は、支配式を最も効率よく & 精度よく解くメッシュは、パターン決まっておりそう多くはありません。  
機能部品ですと、解析対象物に対し 最良メッシュは1つ2つのみだったりします

例えば、円の最良(ベスト)メッシュは一つしかありません
中央は田の字、周囲は回の字(O型格子)で作成、それがベストです

CAE技術者は、「 メッシュはソフトが自動作成すべき 」
思っている人が多いです。 ですが、それでは、粗悪メッシュで解ける低難易度問題限定  
駄目技術者となりかねない問題があります
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困ったことに、支配式を低精度にしか解けないメッシュが、堂々著名な教科書・ウェブサイトに出てたりします。 
私の手元の著名な書籍は、メッシュ依存問題を(粗悪メッシュに強い)伝熱解析事例でごまかしています
CAEの教育や情報は、かなりの部分に、嘘・歪曲・偽装・虚飾があり、注意必須です。

★ベストなメッシュを自動作成  これは将来も可能にならないと思います 妥協案で
★ベストなメッシュを自動作成するアルゴリズムを、ケースに分け作って行く
それしか手がない筈と思っており、お客様の課題別・解析用途別で、コツコツと作成です。
1つを元に、パラメトリックになるべく広範囲をカバーできるよう、スクリプトを仕上げます


見かけ上 (2)に見える方向性も、見せておく必要性を感じます

1)ねじり鉢巻・汗水・努力根性
2)自動化・楽チン

設計者・幹部が喜ぶのは 2) 2)に見えるものも用意しておく必要があるでしょうか

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振動系CAE技術者は、1)が多い思います
熱関係は、2)目指す人が多いのか、私のお客さんは熱 振動は検討中の方はいますが…。

分野でかなり技術者の傾向が出る印象で、諸設定が大変ややこしい分野は、1)志向しつも
2)を実施する方向に・・。 2)は創意工夫+独創性の世界で、面白いです。


CAE関係者は、「勉強しないと駄目」 とか色々うるさく 染まった人は 1)志向が強いでしょうか