使いこなさない、使えるCAEのブログ -117ページ目

非常に難しい  それが構造解析

構造解析は、非連続体を扱うため、段違いに難しいです

部品単品で振動計算など実施、『CAEは素晴らしい』
理論世界にのめり込む人もいます
が、そんな解析技術者を、設計は意外と相手にしていなかったりします 多くは接触が問題なのです

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温度や比重や圧力から計算できる
構造解析は、流体っぽい分野が簡単で合いやすい印象です

基礎があって応用いう危険性 (構造解析の基礎は現実離れしている事が多い)

昨日のブログの続きですが  

一体構造で計算 ⇒ 接合箇所が破損&事故



http://tweetbuzz.jp/entry/2171530394/mainichi.jp/select/news/20120511k0000m040123000c.html

設計ミスはあってはならず 正しいCAEモデルで計算を行う事が必須です
が、実は、基礎いくら学んでも、正しいCAEモデルは出て来ません。

基礎は、理想化され、現実乖離した簡単課題が多く注意が必要
離れているものをくっついていると仮定など 基礎はそんなのばかり 
構造計算の基礎的モデル=ムダといって良いかも知れません
 
CAEの場合、理論面は基礎は難解過ぎる問題もあります。
掘り下げても時間ロス大 必要な事項は沢山ありますが、知識として知っておけば十分。
なかには難解過ぎて 『難解と理解しておく程度で十分OK』 なんてものもあり。


基礎が大事いうのは、それがなくなると困る 大学などの先生が言ってるだけ
応用ガンガン行ない、応用を実施する上で必要知識を、追いかけ学んで行けばOK



それからCAE自動化ですが、自動化した方が何かと簡単です
私は元はメーカー技術者
設計ミスの怖さを知ってるが故に手作業はしない
私みたいなドン臭い人間は、手作業ではミスばかり お客様から見切られ路頭に迷う道です
(製図検定とか連続落ちしてますので)

手作業=遅い=急ぐ=雑になりがち=低精度=ミス誘発
千パターン万パターン計算できるなら、時間かけゆっくりやっても『遅い』なんて言われません

2つ3つの解析いうのが一番厄介 基礎は無駄いう問題に似てます

一体構造で計算 ⇒ 一体構造でなかった ⇒ 接合・境界部に荷重集中 ⇒ 事故

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構造計算ミス スロープ崩落


http://tweetbuzz.jp/entry/2171530394/mainichi.jp/select/news/20120511k0000m040123000c.html

http://b.hatena.ne.jp/entry/headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120511-00000009-mai-soci

2人もお亡くなりいう大事故です  CAEや構造計算は、僅かなモデルミス 設定ミス 
それが不幸な事ですが命取り  現に米国は、訴訟だらけらしいですが…

『CAEは近似計算、あまり細かいことはやるべきでない』
計算技術者に根強い意見ですが  現実は境界部 接合部など 細かい点が問題になりがちな印象



また、接合部をどうモデル化&設定して計算すべきか? 
 それは厳密には不連続体の問題
固体力学 理論・理屈勉強しても、解析にあたり妥当なモデル&条件設定、見出せない

その点も注意です 理論理屈は、CAEで実践的に(不連続)構造を解く方法と無関係
そして世の中のものは不連続

建築は、ルールで設計決定する仕組み
他は知る範囲で、ASMEの圧力容器規格なども、設計ルールによる設計 
CAEは原則行いません (CAE実施して、設計ルール決めたり、ルール改定など行っている模様)


本問題は、作図・計算が分業&手作業 
不整合検出できる枠組み仕組みがなかった 等が原因と予想です

前職時代によく、(複数)設計案の評価で、データ取違えミスで再計算など
毎度行っていた記憶があります  「作図と解析を連動させる」 などの策で防止できます

ミスは当然で、
★ミスした時即判る あるいは ★後からの確認でも判る
★ミスした時はエラーで処理が自動停止する
 などなど 設計には2重3重の包囲網が必要
CAE技術者は、その包囲網など実装  設計者に喜ばれる設計ツール作成に頑張って欲しいところ