一体構造で計算 ⇒ 一体構造でなかった ⇒ 接合・境界部に荷重集中 ⇒ 事故 | 使いこなさない、使えるCAEのブログ

一体構造で計算 ⇒ 一体構造でなかった ⇒ 接合・境界部に荷重集中 ⇒ 事故

$使いこなさない、使えるCAEのブログ


構造計算ミス スロープ崩落


http://tweetbuzz.jp/entry/2171530394/mainichi.jp/select/news/20120511k0000m040123000c.html

http://b.hatena.ne.jp/entry/headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120511-00000009-mai-soci

2人もお亡くなりいう大事故です  CAEや構造計算は、僅かなモデルミス 設定ミス 
それが不幸な事ですが命取り  現に米国は、訴訟だらけらしいですが…

『CAEは近似計算、あまり細かいことはやるべきでない』
計算技術者に根強い意見ですが  現実は境界部 接合部など 細かい点が問題になりがちな印象



また、接合部をどうモデル化&設定して計算すべきか? 
 それは厳密には不連続体の問題
固体力学 理論・理屈勉強しても、解析にあたり妥当なモデル&条件設定、見出せない

その点も注意です 理論理屈は、CAEで実践的に(不連続)構造を解く方法と無関係
そして世の中のものは不連続

建築は、ルールで設計決定する仕組み
他は知る範囲で、ASMEの圧力容器規格なども、設計ルールによる設計 
CAEは原則行いません (CAE実施して、設計ルール決めたり、ルール改定など行っている模様)


本問題は、作図・計算が分業&手作業 
不整合検出できる枠組み仕組みがなかった 等が原因と予想です

前職時代によく、(複数)設計案の評価で、データ取違えミスで再計算など
毎度行っていた記憶があります  「作図と解析を連動させる」 などの策で防止できます

ミスは当然で、
★ミスした時即判る あるいは ★後からの確認でも判る
★ミスした時はエラーで処理が自動停止する
 などなど 設計には2重3重の包囲網が必要
CAE技術者は、その包囲網など実装  設計者に喜ばれる設計ツール作成に頑張って欲しいところ