咽喉が詰まっている違和感(逆流性食道炎の症状?orヒステリー球?)の整体治療 | 【大阪】 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院         JHSC整体治療室 = 整体コラム / 心のコラム

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咽喉が詰まっている違和感(逆流性食道炎の症状?orヒステリー球?)の整体治療

反回神経の緊張を緩和する整体治療で改善した症例の解説です。
患者Yさん=55才-女性-主婦の症例


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①    Yさんの病歴・・・
患者Yさんは、逆流性食道炎の治療で来院されていましたが、咽喉何かで塞がれて詰まっている様な違和感も強いそうです。当初は、Yさんの主訴である逆流性食道炎の症状の一つかと思われましたが、それとは別の原因の可能性が考えられたので、本件も併せて整体治療する事になりました。

 



②    Yさんの診察
【喉の違和感の所見】
・胸やけは強くないそうですが、咽喉が詰まったような違和感は強いそうで(☚耳鼻科では咽喉部に異常無しとの診断)、ほぼ一日中あるそうです。
・当初は、逆流性食道炎に伴う症状の一つの可能性を考え、咽喉の違和感に対しては特段の治療をしていませんでした。しかし逆食の治療と症状の改善が進むにつれても、咽喉の違和感に全く変化が無かったため(☚7診目まで無反応)、7診目に新たな検査をしました。
・左右の胸鎖関節直上付近の押圧で、咽喉の詰まった感じ=違和感の増強が診られました。


【逆流性食道炎の所見】
・内視鏡検査では噴門が大きく開いていて、グレードCの状態ですが、バレット食道は無いそうです。また、食道裂孔ヘルニアもあるそうです。胃粘膜は表層性胃炎の状態だそうです。
・血圧は102/60mmHgで、血液検査で特段の異常は指摘されていないそうです。
・ゲップが多く、一日に50~80回は出ているそうです。
・就寝中に呑酸が多く、それで眼が覚めるそうです。
・食後に心窩部で動悸を強く感じるそうです。
・5年前から食欲は低下し、食後直ぐに膨満感が強く出るので食事量も減少し、体重が5kgも減っているそうです。
・排便は毎日あるそうです。
・数年前に閉経していますが、お子さんは3人あり、何れも安産だったそうです。また生理痛もほとんど無かったそうです。
・尿路結石の既往歴があるそうです(手術等はせず、飲水などで自然治癒させていたそうです)。父と叔母も尿路結石の既往があり、お子さんに一人にも血尿の既往歴があるそうです。
・腹部聴診上、グル音は微弱に聴取でき、血管雑音はありませんでした。
・腹部触診上、腹部(特に下腹部)全般が膨満傾向にあり、下腹部の消化管には浮腫感がありました。心窩部に握り拳大の著明な緊張と圧痛があり、右恥骨結節上方5cmの深部にも1cm大の著明な緊張(腫瘤?)と圧痛がありました。腹部の消化管全般に軽度の柔軟性/弾性の欠如がありました。
・飲水時の心窩部の排泄音は聴取できませんでした。また、嚥下の際、胸につっかえ感があり、スムーズに飲むことが出来ないそうです。

 



➂ 治療目標と整体治療
   ⑴    下喉頭神経(反回神経)の絞扼性神経障害を緩和する
・下喉頭神経(反回神経)解放テクニック

 

 



④    経過と結果・・・
・2診目までは、

咽喉の違和感に変化はありませんでしたが、3診目に、「(喉の詰まった感じ)少しマシな気がします」と仰っていました。


・5診目、

「(喉の詰まった)違和感は以前の1/10くらいなんですが、何だか小刻みに(良くなったり-強くなったり)変化しているようです」と仰っていました。

 

・7診目まで、

上記の「何だか小刻みに(良くなったり-強くなったり)変化しているようです」といった所見が続いていましたが、9診目にはほぼ無くなっていました。


・11診目には咽喉の詰まったような違和感はほぼゼロにまで消失し、これ以降、Yさんの主訴である逆流性食道炎の治療が終了するまで一度も生じなかったので、本件も終了することにしました。

 

 

 


⑤     今回の症例の概説、、、
・咽喉の違和感は、逆流性食道炎(逆食)の症状の一つです。実際、当院に来院される逆食患者の多くにも同じような症状が観られる事が少なくありません。この場合、逆食の治療が進むにつれて咽喉の違和感も改善していくケースが普通ですが、今回のYさんの様に、逆食は改善傾向にあるのに、咽喉の違和感が取り残され、改善せずに持続する事があります。
 

・ちなみに、逆食による咽喉部の違和感の原因として考えられる解剖生理学的要因は
   1.逆流した胃酸による咽頭部への刺激
   2.噴門部の炎症による咽頭部への刺激
   3.横隔膜食道裂孔部の刺激による横隔神経の関連痛

等があります。

 

 


・何れにしても、咽喉の違和感の原因が逆食にあるのであれば、逆食の改善とともに咽喉の違和感の改善も進むのが普通と思われます。ところがYさんは、逆食が改善傾向にあったにもかかわらず、咽喉の違和感は全く不変で持続していました。その意味で、今回のYさんのケースでは、逆食による咽喉の違和感の原因に、上記1~3の要因も少しは絡んでいたと思いますが、しかしその主原因は、結果的には上記1~3で無かった、と思われます。
 

・ところで実際の臨床現場では、一つの部位の病態のみで来院されるとは限らず、むしろ複数の部位の病態を有して来院される方の方が多いのでは、と思われます。そしてYさんもその一人かもしれません。ですからYさんについても、逆食の改善状況を視野に入れながら咽喉の状況を注視し、その変化内容について臨機応変に治療方針-治療テクニックを適時に変えつつ、対応するのが良いと思われました。
 

・Yさんは何度か耳鼻科にて咽喉の違和感について診察を受け、耳鼻科的に異常無し(原因不明)、との診断を受けています。言い換えれば、咽喉部に解剖生理学的な異常は無く、それ以外の部位にその原因がある事になります、この様なケースは、いわゆるヒステリー球(咽喉頭異常感症)と呼ばれる疾患名でいいのでは、と思います(☚耳鼻科医に正式に診断されていないが…)。
 

・一般的にヒステリー球は原因が不明と言われていますが、当院では、ヒステリー球の主要な原因の一つとして、咽喉部を支配する上/下喉頭神経や咽頭神経叢などへの過剰刺激が咽喉部の関連痛(違和感)となって現れるのでは、と考えています。そして、その神経を過剰刺激する臓器-病態は、例えば頸部から胸郭上口に位置する解剖学的構造物(例:甲状腺、リンパ節、唾液腺、肺尖部、血管etc)などに生じる腫瘍、腫脹、浮腫、炎症、肥大、癒着、結節…が一般的に考えられます。

 


 

 

・ただ、上記の様な腫瘍、腫脹etcの場合、それはもはやヒステリー球などといった病名では無く、肺尖部腫瘍とか、甲状腺腫脹などといった、れっきとした診断名が使われるでしょうし、今までの耳鼻科等での診察で明らかになっていたでしょう(☚実際の耳鼻科での診察では異常無し)。ですからYさんの様に特段の原因が見当たらない場合、その多くは、つまり咽喉部を支配する上/下喉頭神経や咽頭神経叢を刺激する構造物の代表は、「頸部の緊張/肥厚した筋肉群」にあると考えています(☚例:ストレートネックによる頸部筋肉群の負担増加➡筋肉緊張悪化、など)。
 

・実際、Yさんの症例でも同様でした。特に胸鎖乳突筋を代表とする、頸部前面の筋肉群の緊張は際立っていました。そこでこれらの筋肉群(特に胸鎖乳突筋胸骨頭)を中心に、「下喉頭神経の絞扼性神経障害を緩和する」目的で

下喉頭神経(反回神経)解放テクニック」を施術する事にしました。その施術中、Yさんから「咽喉の違和感が強くなります」との指摘を受けていたので、上記のような考え方(下喉頭神経への刺激)が、Yさんの咽喉の違和感の原因-正解であったのでは、と思いました。

 

 

 

・結果的に、下喉頭神経(反回神経)解放テクニックを取り入れてから、咽喉の違和感に改善傾向が観られだし、5診目にはほぼ解消し、11診目には完治していたので、概ね上記仮説で妥当であったのでは、と思います。
 

 

 

 

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