5年前からの逆流性食道炎/食道裂孔ヘルニアと表層性胃炎の整体治療 内視鏡検査で炎症の消失確認 | 【大阪】 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院         JHSC整体治療室 = 整体コラム / 心のコラム

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5年前からの逆流性食道炎/食道裂孔ヘルニアと表層性胃炎(?)の整体治療
【内視鏡検査で炎症の消失が確認できた症例】
患者Yさん=55才-女性-主婦の症例


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①    Yさんの病歴・・・
患者Yさんは、5年ほど前から心窩部痛、咽喉の違和感や食後の腹部膨満感が強まり、近医を受診したところ「初期の逆流性食道炎でグレードはAの軽症です。ただ、食道裂孔ヘルニアも合併しています」との診断を受けたそうです。制酸剤の処方を受けたそうですが、症状の緩和は全く無く、逆に症状は次第に増悪し、最近の検査ではグレードCの重症型にまで悪化しているそうです。担当医から「(逆流性食道炎は)治る事は無いので、一生お薬を飲む必要があります」との事で、絶望感が強まり、今回の来院となりました。

 



②    Yさんの診察
・内視鏡検査では噴門が大きく開いていて、グレードCの状態ですが、バレット食道は無いそうです。また、食道裂孔ヘルニアもあるそうです。胃粘膜は表層性胃炎の状態だそうです。
・血圧は102/60mmHgで、血液検査で特段の異常は指摘されていないそうです。
・ゲップが多く、一日に50~80回は出ているそうです。
・就寝中に呑酸が多く、それで眼が覚めるそうです。
・食後に心窩部で動悸を強く感じるそうです。
・胸やけは強くないそうですが、咽喉が詰まったような違和感は強いそうです(☚耳鼻科では咽喉部に異常無しとの診断)。
・5年前から食欲は低下し、食後直ぐに膨満感が強く出るので食事量も減少し、体重が5kgも減っているそうです。
・排便は毎日あるそうです。
・数年前に閉経していますが、お子さんは3人あり、何れも安産だったそうです。また生理痛もほとんど無かったそうです。
・尿路結石の既往歴があるそうです(手術等はせず、飲水などで自然治癒させていたそうです)。父と叔母も尿路結石の既往があり、お子さんに一人にも血尿の既往歴があるそうです。
・腹部聴診上、グル音は微弱に聴取でき、血管雑音はありませんでした。
・腹部触診上、腹部(特に下腹部)全般が膨満傾向にあり、下腹部の消化管には浮腫感がありました。心窩部に握り拳大の著明な緊張と圧痛があり、右恥骨結節上方5cmの深部にも1cm大の著明な緊張(腫瘤?)と圧痛がありました。腹部の消化管全般に軽度の柔軟性/弾性の欠如がありました。
・飲水時の心窩部の排泄音は聴取できませんでした。また、嚥下の際、胸につっかえ感があり、スムーズに飲むことが出来ないそうです。

 



➂ 治療目標と整体治療
  ⑴    噴門部を牽引する
  ⑵    胃を柔軟な状態に戻す
  ⑶    下部食道括約筋の筋力を回復する
  ⑷    食道動脈と左右胃動脈・左右胃大網動脈の還流を回復し、食道と胃の細胞再生能力を回復する
  ⑸    胃腸(消化管平滑筋)の筋力を回復する
  ⑹    消化管の浮腫(?)を解消する

・消化管平滑筋テクニック
・下部食道括約筋解放テクニック
・食道裂孔ヘルニア解放テクニック
・左横隔動脈半回枝(食道枝)解放テクニック
・腹腔動脈流域の解放テクニック
・腸間膜根解放テクニック

 

 



④    経過と結果・・・内視鏡検査で炎症消失を確認 !!
・初診治療後、

飲水して頂くと心窩部(☚剣状突起上方)で排泄音がありました。またYさんは「水が飲みやすくなっています。喉のつかえ感もなく、ス~ッと入っていく感じがしました」と仰っていました。


・2診目来院時、

初診時に改善していた飲水時の心窩部排泄音は消失していました。また呑酸や喉の違和感・他も半日ほどで元に戻っていたそうです。ただ2診目治療後には、飲水時に心窩部排泄音が生じ(☚剣状突起付近)、そして胸の違和感も解消し、飲みやすくなっていたそうです(これ以降、飲水時の胸のつかえ感は無かった)。
 

・3診目来院時、

腹部膨満感は半減していたそうです。そして食事後の心窩部の動悸も半減していたそうです。


・5診目来院時、

ゲップは半減していたそうです。また食事後の心窩部の動悸は全く無かったそうです(これ以降、食事後の動悸の再燃は一度も無かった)。


・8診目来院時、

呑酸はほとんど消失し、就寝時に呑酸で眼が覚める事は全く無かったそうです(これ以降、呑酸が再燃する事はほとんど無かった)。ただゲップはまだ少し出ているそうです。施術前には、飲水時の心窩部での排泄音は聴取出来ませんでしたが、施術後には飲水時の心窩部での排泄音が剣状突起の下方で聴取出来ました。
 

・12診目来院時、

ゲップは以前の1~2/10程度まで軽減しているそうです。
12診目時には、Yさんの逆食による症状(呑酸、ゲップ、飲水時の胸のつかえ感、食後の動悸など)は、ほとんど解消し、下部食道括約筋の状況は改善していると思われましたが、再来院した際の飲水の検査では、心窩部での排泄音がハッキリと聴取できない状態(下部食道括約筋が開口している状態?)でしたので、下部食道括約筋の筋力が回復してシッカリと閉じるまで、もう少し逆食の治療を続ける事にしました。

 

・13診目以降、

施術後には心窩部の排泄音がシッカリと剣状突起の下方で聴取出来るのですが、翌来院時の検査では、やはりその排泄音が聞き取りにくくなり、施術後にはハッキリと排泄音が聴取出来る、、、の繰り返しになりました。そんな中、18診目来院時には、再来院時にも少しずつ飲水時の心窩部の排泄音が聴取され出し、その音源の位置も剣状突起の下方(☚下部食道括約筋の定位置)と、安定しだしました。そこで医療機関での内視鏡検査を受けて頂く事になりました。
 

・19診目来院時、

Yさんより次の様な内視鏡検査の報告がありました。
(食道裂孔)ヘルニアは改善していて、食道粘膜は炎症が完全に消失し、きれいな状態で、噴門はほぼ閉じている状態」との事でした。そしてこれからは、1年に一度だけ、検査に来てくれるだけでいい、と言われたそうです。

 





⑤     今回の症例の概説、、、
◆ 整体手技で下部食道括約筋の筋力を回復…胃酸の逆流を阻止する !!

・逆流性食道炎(逆食)の治療は、当院の内科的愁訴では、一二を争うほど多く来院される疾患で、最も得意とする疾患の代表でもあります。今回のYさんの症例でもある様に、整体治療終了後の検査では、そのほとんどが食道粘膜の炎症が解消している事が大半です。
 

・ですから①「Yさんの病歴」でもYさんが担当医より言われたように、「(逆流性食道炎は)治る事は無いので、一生お薬を飲む必要があります」と考えるのは、少し違和感があります。下部食道括約筋を中心とした胃や他の消化管の筋力を回復させてあげると、上記の様に「一生、薬を飲む必要・・・」というのは避けられるのでは、と考えます。
 

・西洋医学的な考えでは、下部食道括約筋の筋力回復は望むべくも無く、胃酸は逆流し続けるので、その逆流量を減らす算段、すなわち制酸剤に頼る事しか、方法は無いように見受けられます。しかし整体的には、物理的手技によって弱った胃-下部食道括約筋の筋力を相当なまでに回復させられることが、今回のYさんの症例によっても証明されるのでは、そしてその結果、かなりの線まで逆食の改善が見込まれるのでは、と思います。

 

 

 

 

◆ 筋力回復だけでなく下部食道括約筋の血流も改善…食道粘膜の早期改善に !!

・特に数年前からは、下部食道括約筋の筋力回復だけでなく、下部食道括約筋付近の食道粘膜を支配する動脈血流の回復-促進も視野に入れた整体治療を治療メニューに取り入れています。その治療目標とテクニックが
  ⑴    食道動脈と左右胃動脈・左右胃大網動脈の還流を回復し、食道と胃の細胞再生能力を回復する
  ・左横隔動脈半回枝(食道枝)解放テクニック
  ・腹腔動脈流域の解放テクニック

です。

 


 

 

・特にこの治療方針を取り入れてからは、整体治療によって裂孔ヘルニアの解消や下部食道括約筋が閉じているだけでなく、Yさんの様に「(前略)、食道粘膜は炎症が完全に消失し、きれいな状態で、(後略)」といった内視鏡結果の報告が増えていると思います

やはり食道粘膜の血流亢進が、食道粘膜細胞の再生促進に寄与しているのでは、と思います。
 

・制酸剤で胃酸の逆流が減ったとしても、それは胃酸の逆流がゼロになるのではなく、少しは胃酸逆流が続いている訳ですから、それは患者本人の不快症状の原因以外になるだけでなく、長期的にはバレット食道化、あるいはその先の食道癌可の一因ともなり、出来る限り胃酸逆流を抑止する方が良い訳に変わりありません。その意味でも、少しでも多く、逆食患者の整体治療に貢献していかねば、、、その様に感じる、そして自信の一つとなる、今回のYさんの症例でした。

 

 

 

 

PS : 1年ぶりにメンテナンス治療のため来院…一度の施術で大幅に改善 !!

・Yさんは関東地方にお住いの為、なかなかメンテナンス治療にお越しになりにくいのですが、1年ぶりに来院されました。その時に、2か月ほど前に定期検査された際のデータをお聞きしました。すると胃炎は治癒していて、食道の炎症も無かったそうです。ただ少しだけ下部食道括約筋が開いていて、かつ食道裂孔ヘルニアがある、との事だったそうです。

 

・臨床症状としては、心窩部痛や胸やけ、あるいは呑酸などは無いそうですが、ゲップがよく出る、との事でした。また食事の嚥下時、少しだけ食餌の通りが悪い気がする、との事でした。

 

・飲水時の心窩部(下部食道括約筋)の排泄音を聴取する検査では、三回水を飲んで頂きましたが、治療前は一度だけ「チロチロ」といった小さな排泄音が、剣状突起のやや上方で聴取でき、二度目と三度目ではその排泄音が聴取できませんでした。

ところが治療後は、三度とも「ギュルギュル」といった大きな排泄音が剣状突起の下方で聴取できました。この事から、治療前に上方に移動していたと推定される下部食道括約筋が下方に移動し、かつ開放気味の下部食道括約筋が、キチンと閉鎖できているものと推測しました

またYさんは、「水を飲むとき、食道の通りが良くなった気がします」と仰っていました。

 

 


 

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