斜視・複視と整体治療 | 【大阪】 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院         JHSC整体治療室 = 整体コラム / 心のコラム

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斜視・複視と整体治療
患者Kさん=19才-男性-学生の症例


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①    Kさんの病歴・・・
患者Kさんは3週間前から急に鼻づまりがひどくなりだし、病院で診てもらうと右上顎洞の副鼻腔炎との診断を受け、漢方を中心とした投薬療法を受けていたそうです。しかし昨日になってさらに悪化し、就寝後は特にひどく、かなり息苦して寝られなかったので、今回の来院となったのですが、ほぼ同時期から眼の焦点が合わなくなり、斜視による複視も生じたので大学病院を受診したところ、脳幹に少量の出血の痕跡が残っていて(部位は不明)、さらにいくつかの小さな先天的な動脈瘤も見つかったそうです。脳外の担当医からは「今、特段の治療の必要はありませんが、出来るだけ血液がサラサラとなる様な食-生活習慣をしてください。脳幹にある血種が消失したら眼の斜視(複視)も取れるかもしれません」と言われたそうです。

 



②    Kさんの診察
・来院時、頸部-顔は正面を向かず、35度ほどの右回旋状態でした。正面を向くと、複視がひどくなるので、右回旋で正面を見ているそうです。
・斜視は左眼で、内転がしづらいそうですが、正面を正視して頂くと左眼は正中でしたが右眼が内方に向いていました(内斜視?)。
・眼球運動については左右ともほぼ正常に動かすことが出来ました。
・母親に問診をすると、起床した時に左眼が一番泳いだ状態で、同時に左右のエラ付近から首にかけてかなり浮腫んだ状態になっているそうです。
・Kさんは幼少時から副鼻腔炎があったそうですが、今まで治療したり放置したりの繰り返しだったそうです(完治はしていなかったみたいです)。
・身長は176cmで体重は68kgだそうです。体重の変動は無いそうです。
・鼻水は出る時と出ない時があったそうです。ただ、最近はあまり出ていなかったそうです。
・問診上、排便時や食事時に鼻水や鼻閉が生じる事が多いそうです。
・リスティング上、頸椎の6-7セグメントで右後下方変異がありました。・3週間ほど前から両眼の目ヤニと痒みが急に生じてきたそうです。
・難聴や耳鳴り、あるいはめまいは無いそうです。
・表情筋の運動で左右差はありませんでしたが、ほうれい線などの顔表面の皺はなく伸びていて突っ張った感触でした。舌は真っ直ぐに出すことが出来ました。また、カーテンサインもありませんでした。
・扁桃腺の肥大は無く、甲状腺は正中にありました。しかし頸部がかなり太く、頸部の筋肉群が著明に緊張-腫脹していました。
・歯ぎしりはあまりしないそうですが、口内炎はよく出来るそうです。構音障害もありませんでした。
・3-4か月ほど前にのど風邪を引いたそうですが、それが長引き1週間ほど嗄声が生じだした後、無声状態にまで悪化したそうです(5~6週間で治癒したそうです)。
・開眼による指-鼻試験は少しずれが生じていましたが、閉眼ではほぼ完ぺきに出来ていました。歩行異常はありませんでした。
・手足の浮腫はありませんでした。

 



➂ 治療目標と整体治療
   ⑴    海綿静脈洞にあると予想されるうっ血(?)を解消し、外転神経を中心とした眼筋運動ニューロンの絞扼(?)を解放する
・静脈還流促進テクニック
・翼突筋静脈叢解放テクニック
・外頚静脈解放テクニック
・頸椎アジャスト (C6-7/RPI)






④    経過と結果・・・
・初診治療直後、約35度右回旋していた頸部-顔はほぼ正中を向いていて、治療前に内方を向いていた右眼はかなり正中方向に向いて、内斜視が改善していました。ただ、複視と鼻づまりは残っているそうです。


・2診目来院時、頸部-顔と右眼はほぼ正中を向いた状態を維持できていました。ただ、複視は残っているそうです。また一緒に来院していたKさんのお母さんは「朝起きた時のエラ付近の浮腫みが大分減っていて、左眼が泳いでいる感じが半分以下になっています」と仰っていました。

 

・2診目治療後、頸部-顔と右眼はほぼ正中方向に向いていました。複視は残っていますが、物が二重に見える幅は狭くなっているそうです。


・4診目来院時、「この一週間、ほぼ複視が気になることはありませんでした」と仰っていました。頸部-顔と右眼もほぼ正中でしたので、とりあえず治療を終了し、様子をみてもらうことにしました。ただ、病院の検査で脳に血腫や動脈瘤の指摘を受けておられるので、適時その診察を受ける事を忘れないようにお話しておきました。

 

 





⑤     今回の症例の概説、、、
・今回のKさんの症例は本症と鼻づまりによる呼吸困難感や倦怠感など、複数の愁訴についての整体治療依頼でしたが、事前の病院での検査で脳に血腫や動脈瘤があるとの事でしたので、整体治療をするか否かは微妙な判断でした。ただ、担当医のお話によると、それ程たいしたことはなく、緊急性も無いとの事でしたので、細心の注意を払いながら整体治療する事にしました。

 

・斜視は先天性も含めて色々な原因で生じますが、今回の症例については3週間ほど前からの急な発症で、それも鼻づまり-呼吸困難感とほぼ同時期に生じている事から、先天性の可能性は低いと思われ、従って両者(鼻と眼)が関連しそうな部位を診ていくと、その原因が分かりやすいのでは、と思いました。
 

・またKさんは幼少時から副鼻腔炎を繰り返して発症している事から上顎洞、篩骨洞、前頭洞、蝶形骨洞などの骨壁やその周辺部位を走行している神経や血管などは相当脆弱している可能性が予想されました。これらを総合すると、やはり三つの眼筋ニューロンが通過する海綿静脈洞が一番怪しく思えてきます。
 

・さらにKさんのお母さん曰く「起床時のエラの浮腫み↗、左目の泳いだ感じ↗」や顔面皮膚の緊張感↗、さらに3~4か月前の喉頭炎を思わせるような既往歴を考えると、顔面から頸部の静脈還流に障害が予想されます。つまり、顔から頸部にかけての静脈還流の障害によって、そのうっ血効果が容易に海綿静脈洞にまで波及しやすい状態になっていたのでは、と考えられました。

 


 

・おそらく、上記理由で海綿静脈洞がうっ血して内圧が上昇し、三つの外眼筋ニューロンである動眼神経、滑車神経、外転神経を軽度圧迫して、その神経伝導に障害が生じて眼球運動をコントロールしにくくなったのではないか、と考えました。特に起床時は頭蓋内圧が一番上昇する時期なので、お母さんが言うように右眼が泳ぐことが多かったのでは(☚眼のコントロール失調状態)、と推測されます。この様な理由から、上記③の治療目標と整体テクニックを選択したわけです。
 

・ただやはり今回のケースでは脳の血腫と動脈瘤の存在が気になり、少し緊張する症例でしたので、鼻づまり-呼吸困難感も含めて運よく早期に改善できたのは、ラッキーだったと思います。
 

 

 

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