お腹の冷え症と整体治療 | 【大阪】 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院         JHSC整体治療室 = 整体コラム / 心のコラム

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お腹の冷え症と整体治療

5診目で、ほぼ完治した症例の解説です。

患者Kさん=55才-女性-主婦/パートの症例


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①    Kさんの病歴・・・
患者Kさんは、別件(直腸瘤変形性膝関節症)の治療の為に来院されていましたが、お腹の冷えも気になるそうで、これも併せて治療する事になりました。

 



②    Kさんの診察
【お腹の冷えに関する診察所見】
・足や臀部など他の部位はそれ程冷えないそうですが、お腹だけが全般的に冷えて、手で触るとかなり冷たく触れるそうです。
・腹巻をしてもぜんぜん温まらず冷えたままだそうです。


【直腸瘤に関する診察所見】
・二人のお子さんの出産経験があり、第一子の時に鉗子分娩をされたそうです。第二子の時は安産だったそうです。
・咳や痰などはほとんど出ないそうです。今までに特段の呼吸器系の疾患にかかったことは無いそうです。
・膀胱瘤の手術以外に、盲腸の手術を中学生時代にされています。
・若い頃から便秘体質でしたが、便秘薬は出来るだけ服用しないようにしていたそうです。今は酸化マグネシウム剤を服用しているそうです。服薬すると毎日排便があるそうです。
・閉経は2年前でしたが、月経周期は28~30日だったそうです。出産前から出産後も生理痛は酷く、主に下腹部全般が痛かったそうです。また、出血量も多かったそうです。婦人科の病歴としては5cm前後の子宮筋腫が数個あるそうです。その位置はよく覚えていないそうです。特段の処置はしていないそうです。子宮下垂は無いそうです。
・食欲はあり、何でも食べるそうです。また、中等量の晩酌(ビール)をほぼ毎晩されているそうです。食後は心窩部が膨れるそうです。十数年前に左結腸憩室炎になったそうですが、その時は抗生剤などで治療したそうです。
・40代頃に再発性・慢性の膀胱炎に数年間罹患していて、毎月のように泌尿器科に通っていたそうです。
・今まで、画像検査で特段の異常は指摘されたことがありませんが、血液検査では、去年γ-GTPが少し高めだと言われたそうです。食生活について確認すると「腹十分目」まで(あるいはそれ以上)食べる事が多いそうです。脂肪肝は無かったそうです。
・2年前に尿漏れが一度あったそうです。
・視診上、左右下腿に多くの静脈が透けて見え、一部は毛細血管拡張部が複数ありました。
・腹部聴診上、グル音は聴取されましたが、間隔はやや長めでした(☚20~30秒に一度)。血管雑音・ハム音は聴取されませんでした。
・下肢の神経学検査で、右大腿外側に感覚障害があり、右大腿外側:左大腿外側=5:10の差がありました。
・腹部聴診上、剣状突起・左右肋骨弓から左右側腹部~左右鼠径靱帯まで、腹壁が全般的にパンパンに膨隆・緊満していました。仕事が終わる頃の夕方には、特に下腹部がパンパンに膨隆するそうです。腹壁が緊満していたのであまり深くの触診は難しかったですが、左季肋部、臍右部、臍から恥骨結節(特に深部)にかけての白線下部、あるいは左右鼠径部に著明な緊張と圧痛がありました。抵抗感や腫瘤感はありませんでした。子宮底は確認できませんでした。

 



➂ 治療目標と整体治療
  ⑴    消化管の筋力を回復させ、消化吸収能力や消化管のうっ血を改善し、自力排便が出来るようにする
  ⑵    骨盤臓器間に予想される癒着を解放する
  ⑶    ⑴、⑵でもって関連する動静脈の循環を回復する

・消化管平滑筋テクニック
・上・下腸間膜動脈解放テクニック
・上腹壁動脈解放テクニック
・下・浅腹壁動脈解放テクニック
・内腸骨動静脈解放テクニック
・膀胱静脈叢、膣子宮静脈叢、直腸静脈叢解放テクニック

 

 

 


④    経過と結果・・・
・2診目来院時、「お腹の冷えはほとんど感じませんでした」と仰っていました。
・4診目来院時、「この1週間、むしろ暖かく感じられました」と仰っていました。
・5診目来院時、お腹の冷えは無く、逆に温かい状況が続いていましたので、とりあえず本件についての治療は終了し、様子を見てもらうことにしました。

 





⑤     今回の症例の概説、、、
・本来のKさんの主訴は直腸瘤でしたが、その診察過程の中で消化管の緊張部が広範に渡って存在し、かつ腹部全般が
膨隆して緊満状態である事も分かりました。さらに、数年前に膀胱瘤の手術もされ、重度の生理痛歴や慢性・再発性の膀胱炎の既往歴など、腹部(特に骨盤臓器)において度重なる病歴があります。

 

・上記の事から腹腔臓器に様々な病的状態が誘発される事が予想されますが、こと「お腹の冷え」に関して予想される病態は、下記の各動脈の絞扼性障害による血流障害だと思われます。
 1. 上・下腸間膜動脈の血流障害
 2. 上腹壁動脈の血流障害
 3. 下・浅腹壁動脈の血流障害
 4. 内腸骨動脈の血流障害

 


 

 

よって、上記1~4の結果腹腔および腹壁への血流が不足し、体温を同部に運べない事でお腹の冷えが発症・持続しているのでは、と推測されました。
 

・2診目から腹部の冷えはほぼ解消し、4診目以降ずっと腹部の冷えは解消し、逆にポカポカと暖かく感じられていたので、上記仮説で概ね良かったのでは、と思われます。

 



 

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