膣の腫瘤感・下垂感…直腸瘤と整体治療 | 【大阪】 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院         JHSC整体治療室 = 整体コラム / 心のコラム

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膣の腫瘤感・下垂感…直腸瘤と整体治療

7診目には、ほぼ完治-安定化した症例の解説です。
患者Kさん=55才-女性-主婦/パートの症例


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①    Kさんの病歴・・・
患者Kさんは、1か月ほど前に腹部ベルトを巻いて痩身体操をしていた時、急に下腹部に違和感が生じ、膣のあたりに腫瘤感と重度の下垂感を感じ、非常に気持ち悪いそうです。翌日、近医で受診すると「直腸瘤」との診断を受けられました。現段階では便秘薬で排便をスムーズにさせるしかなく、いずれ手術を考える旨の事を言われていたそうです。一日中の立ち仕事(☚接客)ですから、その膣周囲の気持ち悪さは尋常でなく、また数年前に膀胱瘤の手術をされていて「またもう一度手術するのはイヤです」との事で、当院に来院されました。

 

 





②    Kさんの診察
・二人のお子さんの出産経験があり、第一子の時に鉗子分娩をされたそうです。第二子の時は安産だったそうです。
・膀胱瘤の手術以外に、盲腸の手術を中学生時代にされています。
・咳や痰などはほとんど出ないそうです。今までに特段の呼吸器系の疾患にかかったことは無いそうです。
・若い頃から便秘体質でしたが、便秘薬は出来るだけ服用しないようにしていたそうです。今は酸化マグネシウム剤を服用しているそうです。服薬すると毎日排便があるそうです。
・閉経は2年前でしたが、月経周期は28~30日だったそうです。出産前から出産後も生理痛は酷く、主に下腹部全般が痛かったそうです。また、出血量も多かったそうです。婦人科の病歴としては5cm前後の子宮筋腫が数個あるそうです。その位置はよく覚えていないそうです。特段の処置はしていないそうです。子宮下垂は無いそうです。
・食欲はあり、何でも食べるそうです。また、中等量の晩酌(ビール)をほぼ毎晩されているそうです。食後は心窩部が膨れるそうです。十数年前に左結腸憩室炎になったそうですが、その時は抗生剤などで治療したそうです。
・40代頃に再発性・慢性の膀胱炎に数年間罹患していて、毎月のように泌尿器科に通っていたそうです。
・今まで、画像検査で特段の異常は指摘されたことがありませんが、血液検査では、去年γ-GTPが少し高めだと言われたそうです。食生活について確認すると「腹十分目」まで(あるいはそれ以上)食べる事が多いそうです。脂肪肝は無かったそうです。
・2年前に尿漏れが一度あったそうです。
・視診上、左右下腿に多くの静脈が透けて見え、一部は毛細血管拡張部が複数ありました。
・腹部聴診上、グル音は聴取されましたが、間隔はやや長めでした(☚20~30秒に一度)。血管雑音・ハム音は聴取されませんでした。
・下肢の神経学検査で、右大腿外側に感覚障害があり、右大腿外側:左大腿外側=5:10の差がありました。
・腹部聴診上、剣状突起・左右肋骨弓から左右側腹部~左右鼠径靱帯まで、腹壁が全般的にパンパンに膨隆・緊満していました。仕事が終わる頃の夕方には、特に下腹部がパンパンに膨隆するそうです。腹壁が緊満していたのであまり深くの触診は難しかったですが、左季肋部、臍右部、臍から恥骨結節(特に深部)にかけての白線下部、あるいは左右鼠径部に著明な緊張と圧痛がありました。抵抗感や腫瘤感はありませんでした。子宮底は確認できませんでした。




➂ 治療目標と整体治療
  ⑴    消化管の筋力を回復させ、消化吸収能力や消化管のうっ血を改善し、自力排便が出来るようにする
  ⑵    骨盤臓器間に予想される癒着を解放する
  ⑶    ⑴、⑵でもって骨盤臓器への圧力負荷を軽減し、関連する動静脈および神経系の循環・伝導機能を回復する
  ⑷    ⑴、⑵、⑶でもって腹腔の免疫機能・細胞修復機能を回復し、さらに直腸の膣への脱出を軽減・解消する

・消化管平滑筋テクニック
・子宮内膜症テクニック
・直腸解放テクニック
・子宮底解放テクニック
・内腸骨動静脈解放テクニック
・骨盤神経叢解放テクニック
・膀胱静脈叢、膣子宮静脈叢、直腸静脈叢解放テクニック

 

 





④    経過と結果・・・
・初診治療直後、

「パンパンに張っていたお腹がフニャフニャに軟らかくなって凹んでいます」と仰っていました。しかし会陰部の下垂感に変化は無かったそうです。また、右大腿外側の感覚障害も回復し、右大腿外側:左大腿外側=12:10になって、逆に右大腿外側の方が過敏になっていたそうです。


・3診目来院時、

2診目から日にちが経過していたので「お腹がパンパンに張って、膣の下垂感がひどいです」と仰っていました。しかし施術後にはお腹の膨隆は軽減し「膣の下垂感が減っています!!」とビックリされていました。
 

・4診目来院時、

「(前回の治療から二日間は)調子よかったのですが、二日前に非常に下垂感が強くなりました。今日は少しマシになっていますが」と仰っていました。ただ、腹部全般の緊満感はほぼ解消し、施術後はさらに腹部膨満が軽減し、膣の下垂感もほぼ解消していました。


・5,6診目と、

膣の下垂感はほぼ消失し、7診目来院時に至るまでそれがずっと安定していましたので、これで治療を終了し、様子をみて頂くことにしました。

 

 



⑤     今回の症例の概説、、、
◆ 重度の生理痛歴が膣-尿道を支持する隔膜を損傷したのか…

・直腸瘤の原因は色々とありますが、やはり今回のKさんのケースでは、若い頃からの重度の生理痛(☚下腹部痛)が根っ子にあったのでは、と予想されます。

おそらくKさんの骨盤内では、子宮筋腫、あるいはひょっとしたら子宮内膜症的な機序が働いて子宮広間膜近辺で慢性的な炎症状態、あるいは過敏な状態または血管・神経系の不全状態などが続いていたのでは、と推測されます。

それによって骨盤臓器を仕切っている各隔膜が、例えば膀胱膣中隔や尿道膣中隔が脆弱化し、そこに膀胱の局所免疫力の弱化も相まって数年前の膀胱瘤の要因の一つになったのでは、と思われます。

 

 


 

 

◆ 骨盤内の炎症orうっ血も関与している、、、

・さらに付け加えるならば、γ-GDPが軽度であれ上昇している事から、過飲・過食傾向が伺われ、それが消化管の慢性的な機能低下や腸炎などを誘発し、それが消化管の脆弱化を推進する事で便秘や消化管のうっ血・臓器間の癒着の温床になっていたのでは、とも推測されます。
 

・そしてこれらの要素が合算され、骨盤内炎症症候群あるいは骨盤内うっ血症候群的な状況に至り、それが直腸膣中隔の脆弱化をも合併させることで、今回の直腸瘤の発症につながった可能性が高いのでは、と思われます。

 

骨盤深部の静脈叢…うっ血の好発部位

 

 

◆ 右大腿外側の感覚障害が重要な根拠 ?!

・それを想定させる重要な所見の一つとして右大腿外側の感覚障害があると思います。

 

 

腹部外側を通る外側大腿皮神経(青線部分)

 

 

外側大腿皮神経の支配領域(青色部分)

 

 

◆ 骨盤臓器間の癒着を解放する整体治療・他で、膣の腫瘤感・下垂感は解消 !!

・同部は外側大腿皮神経の支配領域ですが、この神経はL2,3から分枝した神経で、その走行は十二指腸下行部後方から出て腹壁外側を外下方に斜めに斜走し、ASIS内側から大腿外側に出て同部に分布します。

この走行ルートはKさんの腹部緊張部と一致し、実際に初診時にこの部位への施術後に右外側大腿皮神経支配領域=右大腿外側の感覚障害が改善(☚逆にやや知覚過敏になっていた)していることからも、上記仮説がある程度裏付けられるのでは、と思われます。つまり、消化管(この場合十二指腸下行部)の炎症後の癒着(?)により絞扼性神経障害を起こしている可能性です。

当然それは神経系だけでなく、前述の各隔膜など他の臓器・組織の脆弱化にもつながると思われます。
 

・以上の事から、「➂ 治療目標と整体治療」の治療方針を立て、施術したところ、7診目に安定化していたので、上記仮説でおおむね妥当と考えます。

 

 

 

 

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