膝の痛み(変形性膝関節症)と整体治療
患者Kさん=55才-女性-主婦/パートの症例
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① Kさんの病歴・・・
患者Kさんは、別件(直腸瘤・お腹の冷え症)の治療で来院されていましたが、左の膝の痛み(変形性膝関節症)も数年前から持続していて、それも併せて整体治療する事になりました。
② Kさんの診察
【膝の痛みに関する診察所見】
・痛む部位は左膝の内側(☚内側半月板付近)で、同部に著明な圧痛がありました。
・視診上、左膝の内反変形が少しありました。また、右膝に比べて左膝の腫軽度大が認められました。左右下腿に多くの静脈が透けて見えました。
・右膝の腓骨頭前方に500円玉大の静脈瘤と数本のクープローゼが認められました。また右膝の脛骨粗面右側に4cm大の腫脹が認められましたが、発赤や熱感・圧痛はありませんでした。その触診所見はやや硬めでした。これらの所見はKさんによると数年前からあるとの事でした。
・Kさんのお仕事は一日中の立ち仕事(☚接客)ですから、痛くなっても椅子に座って休むことができないので、それが辛いそうです。
・整形外科の診察では軽度の変形性膝関節症との診断で、今までに7~8回のヒアルロン酸局所注射をしているそうです。それによって少しはましになっているそうですが、ほとんど変化は無いそうです。
・触診上、左右の膝窩に緊張がありましたが、右膝窩の方が緊満感が強く感じられました。
【直腸瘤に関する診察所見】
・二人のお子さんの出産経験があり、第一子の時に鉗子分娩をされたそうです。第二子の時は安産だったそうです。
・咳や痰などはほとんど出ないそうです。今までに特段の呼吸器系の疾患にかかったことは無いそうです。
・膀胱瘤の手術以外に、盲腸の手術を中学生時代にされています。
・若い頃から便秘体質でしたが、便秘薬は出来るだけ服用しないようにしていたそうです。今は酸化マグネシウム剤を服用しているそうです。服薬すると毎日排便があるそうです。
・閉経は2年前でしたが、月経周期は28~30日だったそうです。出産前から出産後も生理痛は酷く、主に下腹部全般が痛かったそうです。また、出血量も多かったそうです。婦人科の病歴としては5cm前後の子宮筋腫が数個あるそうです。その位置はよく覚えていないそうです。特段の処置はしていないそうです。子宮下垂は無いそうです。
・食欲はあり、何でも食べるそうです。また、中等量の晩酌(ビール)をほぼ毎晩されているそうです。食後は心窩部が膨れるそうです。十数年前に左結腸憩室炎になったそうですが、その時は抗生剤などで治療したそうです。
・40代頃に再発性・慢性の膀胱炎に数年間罹患していて、毎月のように泌尿器科に通っていたそうです。
・今まで、画像検査で特段の異常は指摘されたことがありませんが、血液検査では、去年γ-GTPが少し高めだと言われたそうです。食生活について確認すると「腹十分目」まで(あるいはそれ以上)食べる事が多いそうです。脂肪肝は無かったそうです。
・2年前に尿漏れが一度あったそうです。
・腹部聴診上、グル音は聴取されましたが、間隔はやや長めでした(☚20~30秒に一度)。血管雑音・ハム音は聴取されませんでした。
・下肢の神経学検査で、右大腿外側に感覚障害があり、右大腿外側:左大腿外側=5:10の差がありました。
・腹部聴診上、剣状突起・左右肋骨弓から左右側腹部~左右鼠径靱帯まで、腹壁が全般的にパンパンに膨隆・緊満していました。仕事が終わる頃の夕方には、特に下腹部がパンパンに膨隆するそうです。腹壁が緊満していたのであまり深くの触診は難しかったですが、左季肋部、臍右部、臍から恥骨結節(特に深部)にかけての白線下部、あるいは左右鼠径部に著明な緊張と圧痛がありました。抵抗感や腫瘤感はありませんでした。子宮底は確認できませんでした。
➂ 治療目標と整体治療
⑴ 外側腸骨動静脈~大腿動静脈の循環を解放する
⑵ 外側・内側上膝静脈、中膝静脈、外側・内側下膝静脈のうっ血を軽減する
⑶ 外側・内側上膝動脈、中膝動脈、外側・内側下膝動脈(膝関節動脈網)の循環を促進する
⑷ 膝関節内の滑液循環を促進する
⑸ 内・外半月板の圧迫を解放・減圧する
・消化管平滑筋テクニック
・腸骨はがしテクニック
・外側大腿動静脈解放テクニック
・外側・内側上膝静脈、中膝静脈、外側・内側下膝静脈解放テクニック
・外側・内側上膝動脈、中膝動脈、外側・内側下膝動脈解放テクニック
・膝関節ポンプ
・半月板解放テクニック

④ 経過と結果・・・
・初診治療直後、左膝内側半月板付近の圧痛は1/4以下に軽減していました。立位になって頂くと「立っていても膝の痛みはほとんど感じません」と仰っていました。
・3診目来院時、「この数日間の立ち仕事でも、ほとんど左ひざの痛みはありませんでした。と仰っていました。しかし、施術前に左膝内側半月板付近の圧痛を確認したところ、やや悪化していました。ところが施術直後に改めて確認すると、ほぼその圧痛は解消していました。左膝の調子が良いので、3日後に整形外科でヒアルロン酸注射の予約があるそうですが、それに行くかどうかを悩んでおられましたので、受診する旨を伝えておきました。
・4診目来院時、「左ひざの痛みは(立ち仕事中も)全く感じませんでした」と仰っていました。また「整形外科に行ったのですが、待ち時間がかなり長かったので、ヒアルロン酸注射をうたずに帰りました」と仰っていました。施術後、施術前の内側半月板付近の圧痛も軽減していました。施術後は解消していました。
・5診目来院時、勤務中も痛むことなく立ち仕事が出来ていて安定していましたので、とりあえず治療は終了し、様子を見てもらうことにしました。

⑤ 今回の症例の概説、、、
・いわゆる「変形性●●関節症」と呼ばれる病態の痛みの原因はいくつかありますが、その第一は「当該関節部位のうっ血」が主因と言われています。従って、その静脈うっ血を解消することが痛みの軽減・消失の決め手になります。また、この事は当該関節部位の動静脈循環に寄与し、同部の局所免疫力と細胞修復能力に貢献します。
・もとより関節軟骨の細胞修復能力は骨のそれに比べて極めて脆弱ですから、軟骨変性は治癒しにくいと言われています。とは言え、少しでも当該軟骨に少量でも位置している「軟骨細胞」にエネルギー供給してあげる事に越したことは無いと考えます。
・また、血管支配の無い関節軟骨の貴重なエネルギー源として滑液がありますが、この滑液を極力新鮮な滑液に置換させる為に関節ポンプテクニックを施術し、その循環を促進させることも、軟骨細胞へのエネルギー供給に寄与するものと思われます。加えて、圧排され続けている軟骨組織を減圧させ、軟骨内に滑液が浸潤しやすい環境を形成してあげる事も、軟骨修復の一助になるはずです。
・この様な考えから、当院では以前から“変形性●●関節症”と名がつく疾患には、上記仮説に基づき、③「治療目標と整体治療」に掲げる様な目標と整体テクニックで臨んでいます。今回のKさんに限っては、進行期に至る前の変形性膝関節症であると思われ、それが極めて早期の治癒に結び付いたのではないか、と思われます。
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