無月経の整体治療  | 【大阪】 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院         JHSC整体治療室 = 整体コラム / 心のコラム

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●ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院は「2年制整体学校」と「JHSC整体治療室」を運営しています。

① Hさんの病歴
患者Hさんは8か月前から無月経だそうです。最近結婚されたばかりで、今のところ挙児希望でないので、それほど深刻に考えていないそうですが、やはり「正常に戻したい」との事で、相談を受けました。婦人科の検診では内診や血液検査を通じて特段の異常は無く、無月経の原因は不明だそうです。
 
② Hさんの診察所見
・Hさんの体形は身長156cmで体重が45kgだそうです。顔や下肢の浮腫みはありませんでした。
・血圧は上が100mmHgくらいで、下は覚えていないそうです。
・初潮は小6の頃だったそうです。その後の月経周期も40-50日と遅れがちだったそうです。高校生の頃は、幾分安定していたそうですが、その後次第に遅れがちになり、20代の頃は90日を超える無月経は当たり前で、ここ数年は年に一~二度しか月経はこないそうです。
・20代の頃に一度婦人科の専門医で精密検査を受け(☚結局原因不明)、その頃に基礎体温を計測したことがあるそうですが、高-低温の区別は全く無く、ずっとバラバラだったそうです。
・月経周期に並行して変化する乳房の大きさも、今までほとんど感じなかったそうです。乳汁の分泌歴はないそうです。
・月経痛はほとんど無かったそうです。また、特段の帯下はなく、不正性器出血の既往も記憶にないそうです。
・かなりの便秘症で、1週間以上「便意」も無かったことがあるそうで、その際には下剤を使用していたそうです。血便や脂肪便は無いそうです。
・斜視、鼻閉や咳・痰はなく、胸部と頚部の聴診上、特段の異常はありませんでした。耳鳴り・難聴やめまいもありませんでした。
・気管は正中を真っ直ぐ下行していました。甲状腺の腫脹や萎縮はありませんでした。嚥下障害はありませんでした。
・頚部の筋肉群や両側頬骨の下部に著明な緊張と圧痛がありました。リンパ節の腫脹はありませんでした。
・腹部聴診上、グル音はかなり弱かったですが、聴取出来ました。血管雑音はありませんでした。
・腹部触診上、腹部全般的に緊張と圧痛がありました。しかし腫瘤感や抵抗感はありませんでした。子宮底は正中で触知できました。
 
③ 治療目標と整体治療法
     ⑴ 下垂体静脈以下の静脈血流を回復する
・翼突筋静脈叢解放テクニック
・静脈還流促進テクニック
 
④ 経過と結果
・最初の月経は、初回治療開始後19日目に、前回の月経から約9ヶ月ぶりに発来しました。初日と二日目に軽度の下腹部痛があったそうです。
・二度目の月経は、前回の月経開始日から31日目に発来しました。月経痛はほとんど無かったそうです。
・三度目の月経は、二度目の月経開始日から30日目に発来しました。また、最初の治療開始日から検診していた基礎体温は、この2か月間に二度「約30日周期の高温日と低温日の差」が、はっきりと出ていたそうです。
 
⑤ 今回の症例の概略・・・
・今回のHさんの無月経治療ですが、婦人科の専門医でも「全く異常なし」と診断されていて、当院の診察でも原因の特定が確定的につかめませんでした。しかし、その診察の過程で頬部や頚部の緊張があった事は、同部が今考えられる限りに一番有力な無月経の原因部位ではないか、と推定して治療にかかる事にしました。
 
・結果的に、Hさんの月経は比較的早期に現れて、整体治療開始からわずか2か月強の間に三度の月経が発来したことは、非常にラッキーだったと思います。
 
・ところで「頬部や頚部の緊張」がなぜ無月経に関わるのか、ですが、それは下垂体ホルモンである「ゴナドトロビン(☚性腺刺激ホルモン=読んで字のごとく、卵巣を刺激して卵胞を発育させるホルモン。下記注2参照。)」の流通していくルート(下記)が関係していると考えられます。
流通ルート❶…下垂体⇒海綿静脈洞⇒上・下錐体静脈洞⇒S状静脈洞⇒内頸静脈⇒腕頭静脈⇒上大静脈⇒心臓から卵巣へ還流
流通ルート❷…下垂体⇒海綿静脈洞⇒導出静脈(☚注1参照)⇒翼突筋静脈叢⇒顎/顔面静脈⇒下顎後静脈⇒内頸静脈⇒腕頭静脈⇒上大静脈⇒心臓から卵巣へ還流
これで、アンダーライン部(「海綿静脈洞」から「内頸静脈」の間)の流通部位が❶と❷で異なっていて、ゴナドトロビンの流れに二つのルートがある事が分かると思います。
 
・従って、❶か❷のどちらかのルートに血流障害があると、そこに含まれているゴナドトロビンの卵巣への還流も妨げられますから、結果的に卵胞への刺激が不十分になり、排卵が上手くいかなかったり、黄体の形成に失敗したりして、無月経や頻発月経などの月経不順の原因になる、と考えられます。

・今回のHさんの症例では、「頬部や頚部の緊張」がありましたので、❷のルートがメインで還流障害を生じているのでは、と考えて
⑴ 下垂体静脈以下の静脈血流を回復する
・翼突筋静脈叢解放テクニック
・静脈還流促進テクニック
を、施術しました。
 
・ただ血流障害の原因として、例えば腫瘍性や動-静脈瘤性などの原因がありうりますが、今回のHさんの診察でそれらを示す徴候は見当たらなかったので(☚しかし、念のために精査を勧める)、下記の治療方針で整体治療を進めていく事にしました。しかし上記整体治療で、結果的に早期に著効を示したので腫瘍や動脈瘤などの可能性は低いと思われますので、現段階での精査は不要かもしれません。
 
 
注1) 導出静脈
海綿静脈洞から頬部の翼突筋神経叢に還流する静脈ルートで、以下の三つがあります。
ⅰ…卵円孔静脈叢
ⅱ…頸動脈管静脈叢
ⅲ…破裂孔導出静脈
 
注2) ゴナドトロビン (性腺刺激ホルモン)
以下の二種があります。
ⅰ…卵胞刺激ホルモン(FSH)
  卵胞を刺激して約20mmまで肥大させ、排卵を促すホルモン
ⅱ…黄体形成ホルモン(LH)
  排卵されて廃棄された卵胞のカスを、黄体と呼ばれるホルモン分泌組織に変化させて妊娠を維持させるホルモン
 

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