この所、アクセス解析でyahoo知恵袋のメンタルヘルスに興味を持ち回答したり閲覧したりしているのだが、心の病を患っている人には共通した特徴が有るみたいだ。


その特徴とは「権威性」だ。

医師の言う事に従えとか、医師に聞けとか、そうした権威に縛られている傾向が有るように思われる。


それは判断を他者に委ねる事を意味する。
それ故、心を病むのだろう。


昨日、1枚の写真を撮って来た。


何処にでもあるような道路の写真だ。

普通の人なら歩道と車道の縁石は段差になっている事が写真を見ただけで分かるだろう。


しかしこんな事例がある。
幼少の頃に失明した人が、数十年後に角膜移植で視力を取り戻した。
しかし視力は取り戻したのだが杖は欠かせない。

目は見えているのだが理解できないのだ。

普通の人なら縁石が段差になっている事が当たり前のように思うのだが、写真を触っても平面でしかない。
縁石が段差になっていると分かるのは、それが段差だと経験で知っているからである。

しかし幼少の頃に視力を失った人にはその経験がなく、柄なのか段差なのかを脳が理解出来ないのだ。
その為、杖で確認しなければ分からない。
人間は触る事で世界を確認している。
見えていても触って確認しなければ写真の世界でしかない。

犬や猫が臭いを嗅いだり舐めたりするのも世界の確認作業であり、人間の赤ちゃんが何でも口に入れたりするのも犬や猫と同じ様に世界を確認しているのだ。

この写真を見て「この縁石は柄ですか?段差ですか?」と、権威のある人にお伺いする人はいないだろう。

判断を他者に委ねるという事は、自分で判断できないと言う事であり、それは自分の経験で世界観が作られていない事を示す。

つまりこの写真と同じ様に、自分の経験で世界観が構築されていれば、権威性に頼る必要は無く自分自身で判断できるが、自分の経験で世界観が構築されていなければ、これは「段差」と自信を持って言えず、この段差を通ろうとすれば言い知れぬ不安が付き纏う事になる。