甲府の千葉佐那の墓に訪問者が急増ー大河ドラマで脚光
NHKの大河ドラマは、やはり影響力が大きい。20年以上前、武田信玄の墓のある恵林寺(甲州市、旧塩山市)の僧侶から聞いたが、大河ドラマで信玄が始まる前は一日10人程度の訪問だったが、大河ドラマが始まると1000人くらいが来て駐車場に付近の畑を借りたということである(大河ドラマが終わると正常に戻ったようだが)。
今年の龍馬伝で、今は千葉道場の千葉佐那が毎回出てきている。私も知らなかったが、佐那の墓が甲府にあり本日の日経新聞でも取り上げられた。今までは年に数人の訪問が今年は平日でも10組以上が来ているという。先週私が行った横須賀のお龍の墓と同じだ。
この甲府の清運寺というのは、その存在は私も知っていた。私の通った高校の通学路上にあったので、3年間その寺の前は通っていた。しかし、一度も中に入ったことはなかった。そんなに大きな寺ではなく、何もない寺だと思っていた。多くの人が「普通の寺」だと思っていたに違いない。
千葉佐那は、明治になると北千住の実家のそばで一人のままひっそりと息を引き取ったという。そもそも千住という地名は千葉氏が住むところ、から来ているという。それほどの名家だったが、さすがに明治維新により千葉道場も衰退したのだろう。
最近はまた歴史ブームでもある。書店にいくと、歴史書が山と積まれている。世の中には意外な歴史がいろいろあり、また意外なことがブームになっている。青山墓地での有名人の墓めぐりがブームになっているといい、明治神宮の清正の井戸見学は平日でないと整理券が取れないらしい。
ほとんどが一過性のものかも知れないが、歴史から学ぶことは誰にとっても重要だ。
大学生の就職活動の早期化ー今の大学生は勉強する時期がない?
今日の日経夕刊コラムで三井物産の槍田会長が指摘したように、最近は大学生の就職活動が早期化している。経団連の倫理憲章により、基本は大学4年生の4月から本格的な面接を始めるようだ。その前にはOB訪問などがあり、そのまた前に企業研究をしなければならない。となると大学3年になると学生は企業研究を始めることになる。
実際に内定が出るのは早くて4月下旬、遅いと卒業間際までかかる。内定をもらえない学生も2割くらいになっているようだ。今の大学生は大学生活の半分を就職活動に費やしていることになる。私が大学生のときには4年の6月くらいからOB訪問を始め、7月の土用の日には野村證券の先輩から日本橋でうなぎをごちそうになり(これが学生間で流行っていた)、8月には内定が出ていた。9月からは普通の学生生活に戻れた。
昔は大学3年間の成績と、どのゼミに入っているかが問われたので、意外に大学3年まで必死に勉強をしている人も多かった。特に地方出身者は特に親のコネもない人が多かったので、結構成績にはシビアだった。しかし、就職活動が始まるとワサワサして集中して勉強できないのも事実だ。
内定が決まった9月からは、就職するまでの最後の半年だったので、英語をやったり海外旅行をしたりする人も多かった。昔は「職場派遣の留学」があったので、この時期からTOEFLを受け出す人も激増した。私も英語をやったり中国語をやったりして過ごした。この時期が半年だったので集中できたのもあった。
今は早い人は内定から卒業まで1年もあって、その1年をどう過ごすのか不思議でもある。もう学校の勉強をしていい成績を取ってもしょうがないし、さりとて遊んでいてもしょうがない。なかなか難しい1年になりそうだ。
やはり就職活動時期は短いほうがいい。その間は勉強どころではないからだ。経団連(旧日経連)の担当部署の人には何とかいいルールをつくってほしいものだ。
日本の政治のおかしさー小沢一郎の一言で高速料金も変更
今日、またまた不可解なことが起きた。高速料金は「無料化」が民主党の公約だったはずだが、上限を決める方針になり、これではむしろ値上げになるという批判が多かった。小沢一郎も当初は消極的賛成だったようだが、実際に地方から不満の声が出てきて、今日は鳩山総理との会談で「まずいよ」と言ったようだ。普通は、「でももう決めたことだから、、、」となるのだが、小沢一郎の言うようにするとなってしまった。
この状況は本当に異常だ。海外から見たら何が起こっているのか理解されないだろう。私はちょうど20年前のことを思い出した。その時は総理は海部さんだったが(わがマンションに事務所があるが、最近は足が弱っているようだ)、実際には小沢幹事長が権限を握っていた。何と、今と全く同じ構図だ。まさにタイムスリップだ。
そのころは私はアメリカ留学中でだったが、アメリカ人のあの一言を思い出してしまう。先週の大河ドラマに出た「ジョン万次郎」はボストンの南のフェアヘブンという街にいたのだが、そこにはミリセント図書館という万次郎の遺品を置いた場所がある。私もそこに見学にいったのだ。日本人がくると館長が現れ、握手をしてくるのだが、私が自分のバックグラウンドを説明すると、その館長は恐るべき一言を発したのだ。
ちなみに「ジョン万次郎」の会の会長は小沢一郎である。この背景には、土佐出身の元参議院議員で小沢側近の平野貞夫さんの働きかけがあったのだが、ともかく館長は「小沢一郎は海部総理より力があると聞いたが、本当か」と聞いてきたのだ。私もさすがに困ったものの「その通りだ」と応えた。館長は???である。
20年後の今も全く同じ政治状況がある。しかしこれは、今でも世界には理解されないだろう。
ファミリービジネスネットワークジャパンの勉強会に参加ーロスチャイルドと船場吉兆の比較
先週金曜日はファミリービジネスの研究会に参加した。スイスのプライベートバンクであるロンバー・オーディエの河田さん(ジュネーブ駐在)が来日しており、河田さんが講師でロスチャイルドと船場吉兆(廃業)の比較をした。もちろん、この二つは比較にならないほど企業規模も違う。しかし、河田さんの説明だと吉兆も復活の可能性はあるという。
ファミリービジネスの研究はスイスで特に進んでいる。だから、世界的な組織である「ファミリービジネスネットワーク」の事務局をジュネーブのロンバー・オーディエ本部が務めている。最近のファミリービジネスの研究では、「familiness」という概念が重要だという。これには二つの意味があり、ファミリー自体が持っている内なるfamilinessと、ファミリーの外からのfamilinessがあるという。
船場吉兆の数々の偽装を踏まえて、他の吉兆グループでは「コンプライアンス委員会」をつくったという。これが外からのfamilinessだ。これにより、他の吉兆グループは特に問題も起こさず、むしろ以前にも増して信頼を得ているという。吉兆の復活だ。
ロスチャイルドは、言うまでもなく世界最大のファミリービジネスである。企業としての成功の全てがこの一家に凝縮されている。内なるfamilinessと外なるfamilinessを兼ね備えた、まさに完璧な一家といえる。日本企業も、ファミリービジネスではなくても、学べることは多いはずだ。
龍馬の妻、お龍さんのお墓に行くーなぜか横須賀に
大河ドラマの龍馬が話題だが、福山のようなイケメンだったとも思えない。それでも当時としては珍しく、本人の有名な写真が残されているのでイメージはしやすい。ところが妻のお龍さんの写真というと、一応あるのだが特定はできていないらしい。今日はそのお龍さんのお墓を見に行った。
場所は京浜線の京浜大津(横須賀市)という駅から徒歩5分くらいの信楽寺。晩年はこのあたりで生活していたようだ。大河ドラマで取り上げられると、そこは突如、混雑するものだが、今日は他に一人しか見学者はいなかった。しかし、そういう人はたいてい歴史オタクで、いろいろと話しかけてくる。やはりお龍さんの写真の話だ。若いころの美人の写真は、実はお龍さんの妹のものだった可能性が高いそうだ。
さらに話は西郷隆盛の写真の件に。西郷も写真がなかったことで有名だが、一般に西郷隆盛だと言われている写真は別人のものらしい。それどころか、上野の西郷像も顔を見て、夫人が「主人とは大部違う」と言っというのは有名な話だ。明治のころは「写真嫌い」の人は結構いたのだ。
まあそんな話をしていると何時間も経ってしまうので、その人とは別れ、帰りは京浜線の立会川で下車して、これも龍馬関連のスポットに立ち寄った。意外に東京にもいろいろな龍馬関係のスポットはある。わが家のすぐ近くの赤坂に勝海舟の邸宅跡があるが、ここに龍馬が入り浸っていたという話だ(本日の大河ドラマもその場面)。
龍馬ほど、生前と現在とで評価が大きく異なる人も珍しい。維新後は忘れ去られた人だったようだ。現在では明治維新の立役者として、また若者の憧れでもある。本当はどういう人物だったか分からないが、現在の英雄路線で今後も語られるのだろう。
村上春樹が「1Q84」の3を出すー「ノルウエイの森」のことを思い出す
村上春樹さんが、1Q84の続編を出した。瞬間的に書店でも売り切れが続出した。何とも素晴らしいマーケティングである。村上さんには、もう20年近く前になるが、ハーバードで村上ファンのアメリカ人たちと一緒にお目にかかったことがある。ボストンマラソンの前日に、出場する村上春樹を励ます会があったのだ。
これは1991年の4月のことだ。当時は「ノルウエイの森」が全世界で500万部近く売れた後で、ハーバードの学生でも村上ファンがたくさんいた。私はその前年にようやく「ノルウエイの森」を読んで、ハーバードの同じ学科にいた外務省の若手に、「ノルウエイの森に外務省に入るプレイボーイが出てくるよね」という話を笑いながらしたら、彼はそのモデルになった人を知っていて、しかもその方がハーバードの同じ学科の先輩だと聞かされ、度肝を抜かしたのだ。
その方を仮にSさんとすると、そのSさんの灘高の同級生のHさん(通産省)がたまたまハーバードに講師として来ていたのだ。ちなみに同じ学科の外務省の若手も灘高出身だったので、Hさんと3人でSさんの噂話をしたのだ。Hさんは「ノルウエイの森」の話はご存知でなかったが、私からこういう人となっていると説明すると、間髪をいれずに「それはウソだ」と言われた。やはり小説なのだ。
その後、1993年の夏には、私は当時Sさんがおられた北京に行ってSさんとご家族とお会いした。確かにノルウエイの森で描かれているような人ではなかった。スポーツマンでプレイボーイという感じはない。奥さんはさすがにノルウエイの森のことは知っていたが、「もちろんあれは小説よ」で終わった。
それからも、Sさんは経団連に仕事で来られたときには必ず私のところに寄ってくれたし、私も外務省に仕事で行った帰りには必ずSさんのいる課に足を運んだ。現在Sさんは某国大使でお会いできないが、帰国したらまたご指導頂こうと思っている。
ハーバードかエールかーアメリカ人も悩むところ
最近は日本の高校生もアメリカのトップ大学を受けるようになり、年間に一人か二人かはハーバードとエールの両方に受かる高校生もいる。アメリカ人のトップの高校生はこういう人が多いのだが、そうなった場合どういう選択をするのだろうか。
私がアメリカで聞いた話では、トップの高校生は学部はエールに行き、大学院でハーバードに行くという。アメリカの大学の学部は、日本のように専門分野に分かれていないので、本格的に何かを学ぶには大学院に行かねばならない。しかも学部と大学院は同じ大学には行かない傾向にある。日本とは逆だ。だから、日本的な難易度の視点からも、学部はエールで大学院はハーバードという選択をする。
しかし、日本人の高校生はどうするかが問題になる。日本ではハーバードが世界一の大学だとほとんどの人が思っている。エールは、ここ何人か連続してエール出身の大統領が続いたので知名度は若干上がったが、まだまだ知らない人も多い。日本に帰ってくるならハーバードの方が無難かもしれない。
でも話は単純ではない。アメリカの大学では奨学金制度が充実しているが、これはエールの方が圧倒的にいい制度をつくっている。ハーバードは奨学金を出さないので、地方の大学で全額授業料を出してくれるところに行くという高校生もいるくらいだ。エールでは親の年収により格差はできるが、全員が奨学金をもらえる。これは大きい。
この原資は卒業生からの寄付だという。私は寄付はしていないが、やはり卒業生には資産家が多い。エールの美術館でボッティチェリやラファエロの絵をみたが、これも卒業生からの寄付だという。桁違いの資産家が数多くいるのだ。ブッシュ親子もその一例だ。クリントン夫妻は普通の家の出らしいが。
これほどの大学が日本では過小評価されているきらいがある。この原因は、エール大教授の浜田宏一氏(
東大名誉教授、学界のハマコー)に言わせると、ハーバードは宣伝がうまく、エールは宣伝をしない、ということになる。
どちらにしても、世界最高水準の教授と学生、キャンパスがあるので、真剣に学ぶ人にとっては得がたい経験になるだろう。
エール大学の説明会に多くの高校生が参加
今日は六本木でエール大学(学部)の入試説明会があった。50名ほどの高校生が参加していた。インターナショナルスクールが多いと思いきや、普通の高校生の方が数的には多かった。アメリカから入試担当者が来て、全て英語で説明したのだ。かなりの早口だったが、これが分からないようだと入試もおぼつかないということだろう。
今年はエールの学部に何人も合格した。倍率は約10倍なので、おそらくその10倍程度、数十名の高校生が受けているはずである。最近は、職場派遣の大学院留学がほとんど中央官庁くらいしか残っておらず、大学院への受験者数は激減している。反面、学部レベルの受験者数は増えている。有名私立高校のトップが、東大ではなく、アメリカの有名大に直接入りたがる傾向は定着している。
東大も独立行政法人化してから頑張っており、現在はエールと交換留学などをしている。但し、毎年一人程度で1年間だけである。やはり直接、向こうの大学に入った方が何かと勉強になるのだろう。先月のエールクラブであった、灘高トップのマジシャンは、やはりハーバードにも合格したそうで、どちらに行くか迷っているという話だった。
アメリカのトップ校は海外からもいい人材がほしいということで、このように入試担当者は世界中を回っているそうだ。現在のランキングに満足することなく、いや満足しているとすぐに抜かれてしまうので、皆必死だろう。エールからは毎年、寄付要請の手紙が来ており、私は一度も寄付をしたことはないが、卒業生からの多額の寄付で手厚い奨学金制度ができたそうだ。親の年収が600万円以下ならば、ほとんどお金を払わずに大学を卒業できる。これは魅力だろう。
ともかく、日本も少しは国際化の動きが出てきた。しかも大人からではなく、高校生からだ。この動きには大人も見習わなければなるまい。
ミスタータイガース掛布氏の破綻ー成金にはファミリーオフィスが必要
掛布氏が破産した。借金が返せないのだ。現役時代から億の年棒があり、その後も解説者として相当の収入があったのにである。情報では事業の失敗となっているが、それだけではなかろう。身近に用心棒になってくれる人がいなかったのだろう。いや、小室哲哉と同じく、近づいてくる人は皆、掛布の稼ぐ現金が目当てだったかもしれない。
それにしても、普通の野球選手ならいざ知らず、プロ野球でも1,2位を争うほど稼いでいた掛布の破綻だけに、事は重大だ。いかに「お金の使い方」を知らなかった、あるいは教えてくれる人がいかなかったかだ。おそらく、忠告してくれた人はいたと思われる。素人が事業などやってもうまくいかないよ、くらいのことは友人から聞いていたはずだ。
しかし、何かの道で成功した人は他のこともできると勘違いすることはよくある。ただし、本業と関係あることのみだろう。例えば、掛布は他のスポーツなら、一流になれたかもしれない。しかし、経営ができるはずがないことなど、第三者から見れば簡単にわかったはずだ。
やはり、裸の王様になっていたのだろうか。取り巻きでいい人がいなかったか、いても聞く耳を持たなかったのだろう。こういうスポーツ選手には、アメリカのように「ファミリーオフィス」的なアドバイザー兼用心棒が必要なのだろう。代々の資産家にはそういう人がいるものだが、まさに成金のニューマネーにはアドバイザー兼用心棒が必要なのだ。
日本でもニューマネーがファミリーオフィスの必要性に気づくのはそう遠いことではないだろう。あるいはそれを加速させるのが、当協会の使命でもある。
与謝野さんと小沢さんが囲碁の約束ーハマコーも趣味は囲碁
今日、与謝野さんが新党立ち上げの挨拶に小沢一郎のところに行ったそうだ。その時に「囲碁を打つ」約束をしたという。与謝野さんは麻布高校のときから囲碁に打ち込み、政界では間違いなくNO.1だろう。ところが何年か前に小沢一郎と対局して完敗したことがニュースになった。与謝野さんが、わざと負けたか、ビビッて負けたかのどちらかだろう。おそらく前者だ。
自民党の代議士から聞いたが、与謝野さんは小沢さんと囲碁を打つ仲なので、要注意だというウワサがあるそうだ。これはネットのニュースか何かでも見た。別に囲碁を打ちながら政局の話をしているわけではなく、おそらく、その時には囲碁のことしか考えていないだろう。小沢ー菅直人も囲碁を打つので近いと見られている。
わがマンションにも囲碁好きの政治家、ハマコー先生がいる。もう10年以上前になるが、ハマコーが日本棋院に登場しているというウワサを聞いた。気になって日本棋院の知り合いに聞いたら、確かに八重洲センターに登場しているとのことだった。そこでは、大先生は「ハマコー」ということを隠すために帽子をかぶっているとのことだった。しかし、室内で帽子をかぶっている人は少なく、却って「ハマコー」であることがバレテいたのだ。よくない。
そこで、私は何年か前、ハマコー先生に「日本棋院で話題になっているので帽子は止めたほうがいいですよ」と直接注意した。そうしたらハマコーは考えるそぶりを見せ、「確かにそうだ」とのたまい、私に感謝したのだった。
そして、私が慶応囲碁部の主将だったことを告げ、「打ちましょう」と言ったのだが(その後、10回くらいは誘っている)、相手はビビッて打とうとしない。
やはり私とハマコーの間には、与謝野ー小沢のような親密な関係はないと改めて感じている。