ミスタータイガース掛布氏の破綻ー成金にはファミリーオフィスが必要
掛布氏が破産した。借金が返せないのだ。現役時代から億の年棒があり、その後も解説者として相当の収入があったのにである。情報では事業の失敗となっているが、それだけではなかろう。身近に用心棒になってくれる人がいなかったのだろう。いや、小室哲哉と同じく、近づいてくる人は皆、掛布の稼ぐ現金が目当てだったかもしれない。
それにしても、普通の野球選手ならいざ知らず、プロ野球でも1,2位を争うほど稼いでいた掛布の破綻だけに、事は重大だ。いかに「お金の使い方」を知らなかった、あるいは教えてくれる人がいかなかったかだ。おそらく、忠告してくれた人はいたと思われる。素人が事業などやってもうまくいかないよ、くらいのことは友人から聞いていたはずだ。
しかし、何かの道で成功した人は他のこともできると勘違いすることはよくある。ただし、本業と関係あることのみだろう。例えば、掛布は他のスポーツなら、一流になれたかもしれない。しかし、経営ができるはずがないことなど、第三者から見れば簡単にわかったはずだ。
やはり、裸の王様になっていたのだろうか。取り巻きでいい人がいなかったか、いても聞く耳を持たなかったのだろう。こういうスポーツ選手には、アメリカのように「ファミリーオフィス」的なアドバイザー兼用心棒が必要なのだろう。代々の資産家にはそういう人がいるものだが、まさに成金のニューマネーにはアドバイザー兼用心棒が必要なのだ。
日本でもニューマネーがファミリーオフィスの必要性に気づくのはそう遠いことではないだろう。あるいはそれを加速させるのが、当協会の使命でもある。