
JBC競走創設20年目にしてようやく馬産地北海道にJBC競走、それも北海道競馬の意地と誇りとも言える2歳戦でのカテゴリー・JBC2歳優駿が実施されます。
北海道・門別競馬場はダート競馬のメイン的距離と言える1200m、1800m、2000mの設定がある競馬場で、1周1600m直線も330m(外回り)と長く、JBC競走開催にふさわしいコースですが、元々門別競馬場は生産者を中心とした人達が観戦する規模の場内設定で開場した競馬場。
全国から集まる多くの来場者の受け入れ態勢、地理的な面での交通手段など、JBC競走を受け入れる態勢が疑問視されていた為に開催が実現していなかったと思われます。
以前の記事でも書かせて頂きましたが、周知の通りホッカイドウ競馬は2歳馬のレベルが非常に高い地区で、地元のダートグレード競走やJRAの2歳芝レースでもこれまで数多くの馬達が勝利を上げて来ました。
ホッカイドウ競馬単独のJBC競走開催ではありませんが、多くの馬が誕生する日本最大の馬産地北海道で、2歳戦カテゴリーのJBC競走を実施するにあたっては最もふさわしい地区でしょう。
ホッカイドウ競馬所属馬にとっては念願のJBC競走、しかも地元で行われる2歳戦という事もあり、かなり強力なメンバーが出走して来ました。
JRA勢も強そうですが、流石にここは地元・ホッカイドウ競馬の関係者にとっては意地でも掴み取りたいタイトルでしょうね。
それではJBC2歳優駿の予想を紹介します。
評価順で。
◎10シビックドライヴ
○8ラッキードリーム
▲9タイセイアゲイン
△11トランセンデンス
△5カズカポレイ
△7ギガキング
△12ブライトフラッグ
△4オタクインパクト
△2プライムデイ
本命はシビックドライヴ。
デビュー戦の1100m戦では2着と悪くない走りを見せたが、2戦目から中距離を中心にレースを使われると2走前の初重賞出走で3着、そして今回の前哨戦になるサンライズカップで重賞制覇。
2歳馬としてキャリアも十分で、走る毎に馬が成長・強くなっている印象を受け、脚質にも融通が効く事をレースで証明している。
前走サンライズカップは3コーナー手前から早め先頭、4コーナーで引き放しに掛かるとそのまま押し切って優勝。
レース振りからは高い持久力があるし、追い込んで来たギガキングをゴール前でもう一度引き放す感じもあった強い内容。
今回は主戦の落合玄太騎手が大井・JBCスプリントに出走するメイショウアイアン騎乗の為、高知の赤岡修次騎手に替わるが、これだけの名手なら何の不安も無い。
残念ながらJBC4競走いずれも高知所属馬の出走は無いが、その分赤岡騎手には高知を代表して地方競馬の祭典を盛り上げて欲しい。
対抗はラッキードリーム。
1000mのデビュー戦を優勝するが、続く栄冠賞は終始後方追走のまま9着に敗退。
しかし、中距離1700m戦を使われるとレース振りが一変し、好位から2着馬に3馬身差を付けて完勝した。
JRA・札幌のコスモス賞は出負け+芝が合わなかったのか、追走に手こずり8頭立ての最下位に終わった。
地元のダートに戻った前走のサッポロクラシックカップでは、4コーナー手前の勝負どころで、外から被せて来たシビックドライヴ、先頭を走るトランセンデンス2頭に放されかけたが、直線でインコースを突くと、逃げ込みを図るトランセンデンスに馬体を併せ、驚異的な勝負根性を発揮してハナ差先着。
僅かハナ差も、非常に強い内容での勝利で、追って渋とく伸びた事から、前走より100mとはいえ距離が長くなるのはこの馬にとってプラスに働く事だろう。
2勝している1700戦での勝ち時計も悪くなく、現時点で2歳戦のレベルが高いホッカイドウ競馬を代表する1頭なのは間違いない。
タイセイアゲインは中京でのデビュー戦で出遅れながらも上がり最速36秒6の脚で8馬身ちぎって優勝。
2戦目の東京・プラタナス賞では速いペースを先行し、押し切る強い競馬で優勝。
2戦2勝、未だ底を見せておらず、今後が楽しみな馬だが、初の右回り、地方の砂に対応出来れば当然首位争いに加わって来るだろう。
JRA勢5頭の中ではこの馬が大将格か。
爆弾は前が崩れるような展開になった時に、前走の末脚に見所があったギガキングの差し込みか。
馬券はシビックドライヴ中心の三連複で相手は手広く押さえたいですね。