兵庫県競馬お盆開催恒例のハンデ重賞・摂津盃。ハンデ重賞という事でラッキードリーム、アラジンバローズ、スマイルミーシャなど中長距離路線の一線級は不在も、昨年優勝馬で重賞4勝のツムタイザン、JRAからの転入初戦を制したキリンジ、兵庫へ戻って来た小牧太騎手が騎乗する昨年4着馬ナムラタタとそれなりのメンバーが揃いました。昨年以上に各馬のハンデ差が付いた印象ですが、真夏の熱戦を制し、後に控える姫山菊花賞、園田金盃など一線級が待つ重賞へ向けてどの馬が名乗りを挙げてくるか非常に楽しみです。
◎6ナムラタタ
22年にJRAから転入し掲示板を外したのは僅か1度の堅実性が光る。昨年から重賞でも4〜5着と善戦していたが、今年は更に力を付け新春賞2着、兵庫大賞典3着とステップアップ。2走前の六甲盃は序盤から常にインコースで動きにくい展開で8着に敗れたが、前走は中団に待機し3〜4コーナーから直線にかけて終始外を回しながらも先団を捕らえて優勝。前走を見ても持続する脚が持ち味の馬で、スムーズなら相手に関わらず自分の力はしっかり発揮してくる。重賞では中々勝ち切れないが他の有力どころとの比較から55キロのハンデは魅力。鞍上の後ひと押しが加われば。
○10ダッシュダクラウン
今年春までのJRA在籍時は2勝をあげ、同クラスで2着2回3着5回。転入初戦の前走はゆっくりしたスタートから放れた後方2番手を追走、3〜4コーナーで仕掛けて行くと直線だけで一気に突き抜け5馬身差の楽勝。スタートは遅いが後半から中々の瞬発力を持っている馬でJRA2勝クラスで上位争いしていたように能力は確か。ハンデも恵まれた印象で、展開面が味方してくれるなら重賞でも良い勝負が出来るだろう。
▲1ツムタイザン
重賞4勝、昨年の勝ち馬で連覇が懸かる。今年は笠松に遠征し重賞勝利、2走前の六甲盃はレース間隔の影響か馬体は505キロ、直線で前の2頭と同じ脚色で差を詰めれず3着。前走は馬体を絞りマイナス11キロ、着順こそ2走前と同じだが58キロの斤量ながらラストは僅差に持ち込んだ。前走はあくまで前哨戦で今回は更に上昇が見込めそうだし、僅かでも自身の斤量自体も軽くなる。スタートしてすぐに3コーナーを向かえる1700mではロス無く追走出来そうな枠順が当たり、この枠なら逃げる馬の直後のインでしっかり脚を溜める競馬が出来る。57.5キロでも地力を見せてくれるだろう。
△7サンビュート、5キリンジ、8メイショウハクサン、2ウインドケーヴ、4ミステリーボックス
馬券は6ナムラタタ中心の馬単、三連複で買いたいですね。