中学生、高校生、大学生向け株式学習コンテスト「第14回日経ストック(STOCK)リーグ」(主催・日本経済新聞社、協賛・野村グループ)において、
最優秀賞に法政大学のチームが選ばれ、金融担当大臣賞が送られました。最優秀賞 法政大学レポート名『人を動かす企業理念~社会からの信頼を獲得するために~』
部門賞中学部門:豊島岡女子学園中学校
高校部門:東京都立桜修館中等教育学校
大学部門:同志社大学
最優秀賞の法政大学のレポートを拝見させて頂きましたが、なかなかしっかりした内容でしたよ
企業理念と実態がかけ離れているといったことから問題点を提起してどうあるべきかをレポートしています
講評を見るとだいたいのサマリーが理解できます。『企業を見る場合に、多くの分析では、
財務分析(成長性、収益性、効率性、安全性など)が中心である。しかし、この論文では、
「非財務」要素である「企業の理念」にも目を向け、企業の行動指針が社員と共有されているか、サプライチェーンとコミュニケーションが取れているかも考慮している。企業をとりまく、
株主・消費者・地域社会に対してプラスの影響を与えるビジネスをしているかどうかも、判断材料として分析している。企業のステークホールダー(株主・従業員・利用者・地域社会)の利益に目を配ることにより、
長期的には、企業の製品の売れ行きが伸び、財務構造の改善にもつながっていくはすである。個別企業の業務内容も地道に調べた力作である。』
確かに企業理念が掲載されているホームページや企業案内、報告書などは本音と建て前で言えば
建て前の部分であって誰も信じちゃいない「ステークホルダー」宛のものと言っても、一体誰なのか。誰を意識したもので、どう読んでもらいたいのか。
現状、企業の発行する報告書は「宛名のない手紙」のようである ここでレポートは「報告書発行企業はステークホルダーに対して
一方通行的なコミュニケーションをとるのではなく、企業自身のコミュニケーション活動の自己評価を繰り返しながら、双方向コミュニケーションをとらなければ意味がない」としている。
「理念は開示するだけでなく、理解してもらうために、説得・説明(エンゲージメント)を実行しないと、浸透はしない」 「そのためには、ステークホルダーとの対話の推進が急務である。
対話によって、社会問題への対応力や、その問題の解決に向けた合意形成を深化させていくことができるからだ」
なるほど、今の学生はなかなかしっかりしておりますな