愛情がよく分からない機能不全家族出身者が子供を持った結果 | ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

25年以上1つの会社に健常者として勤務し、係長として人の上に立つようになった私が、
どのようにASD(自閉症スペクトラム)の特性と折り合いをつけて生活しているか、
その方法をお伝えしていきたいと思います。

ブログにお越しいただきありがとうございます^^

 

ASD(自閉症スペクトラム)当事者

女係長 鹿島じゅんです。

 

私の発達障害に関する診断結果

コチラです。

 

専門家でも見分けるのは難しいと言われる、

発達障害と愛着障害。

 

自分は本当は発達障害ではなく、

愛着障害なのではないかと思い振り返った、

私の愛着障害に関する生育歴

コチラです。

 
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このブログを読んでくれている、
機能不全家族出身の方は、
自分の家族を持つことに抵抗がある方も、
いらっしゃるのではないでしょうか?

かく言う私も、
家庭の温かさなど皆目検討もつかなくて、

「愛情の分からない私に育てられる子供が可哀想だ」

とずっと感じていたため、
自分と同じような、
寂しい子供を増やさないためにも、
自分は結婚して、
子供をもったりしてはいけないと、
ずっと考えていました。


そのため、
自分と結婚したいという男性が現れた時、

「私はあなたを愛していないと思う」

と何度もお断りしたのですが、
それでもいいからと何度も結婚を迫られ、
最終的に、

「子供を作らなくていいのなら」

という条件をつけて、
その男性との結婚を承諾したのでした。
けれどその男性は、
私との約束をことごとく破り続け、
最終的には、
自分の元から私が逃げ出さないために、
あんなにお願いしていた、

子供を作らない

という約束も反故にし、

「子供がいたら俺から逃げられないだろう」

と言って笑いながら、
嫌がる私に対して力づくで、
そんな男性だったため、
人間性も最悪で、
自分で無理矢理子供を作っておきながら、
私が母親としての覚悟を決めて、
生活を守るために、
その男性の言いなりになる人間ではなくなると、

「お前はこんな女じゃ無かった」

と言って、
外に愛人を作った挙句、
あろうことかその愛人を、
私と赤ちゃんがいる家にまで、
連れてくるようになり、
仕事も辞めて働かなくなりました。

そんな人間と暮らしていけるはずもなく、
私とその男性は離婚に至ったのですが、
離婚する時にその男性は、
自分で無理矢理子供を作っておきながら、

「俺はそんな子供いらない」

と言い放ち、
離婚の話し合いにいたその男性の母親まで、

「その子を連れて出ておいき!!」

と、
私にのたまったのでした。

そんな男性の母親の姿を見て、
離婚の話をする数日前までは、
今、連れて出ていかそうとしている、
私とその男性の子を、
笑顔であやしていた姿を思い出して、

人の心はこんなに簡単に変われるものだろうか

と、
その男性の母親の豹変ぶりに、
戦慄さえ覚えたのでした。

(自分の気に入らないことがあると赤ちゃんという、

自分の身を守ることの出来ない存在にさえ敵意を向ける、

そんな人の気持ちが私には分かりません)



「この母親にして、この息子あり」

と言ったところなのか、
私と結婚した男性は離婚後、
就職することもなく、
自分は実家で、
母親からお小遣いをもらって暮らしながら、
子供と2人で暮らしていた、
私の借りていたアパートの周りを、
うろついていました。

その時、
食にも困るような生活をしていた私が、
自分の周りをうろついていた、
元結婚相手に対して、
約束した養育費を払うように請求したところ、


「坊主憎けりゃ袈裟まで憎いって知ってるか?」

 「お前のことが好きでもないのに、
お前の子供に金を出す訳ないだろう」

「金が欲しかったら俺に気に入られるような女になれ」

「股を広げてヤラせろ」

と、
まさに下衆としか言いようがない、
要求をしてきました。

それは、
本来自分が払う義務を負っている、
養育費を盾にとった脅迫でした。

この人は本当に人間のクズだ

その言葉を聞いた私は、
心からそう思いました。

(離婚する前も私は、

包丁を向けられたり首を絞められたりと言った、

暴力を受けていました)


私は自分の子供が、
父親及びその義両親の自分勝手な思惑から、
可愛がられたり、
要らないと言われたりすることが、
とても不憫でなりませんでした。

自分の子供が可哀想だと感じるけれど、
愛情の分からない私に、
育てられるのも可哀想だから、
自分の母親に話した時に、
私の母は私の子供を抱いたまま私に向かって、

「お母さんはこの子を手放すなんて嫌よ」

と言ってきました。
そんな母親を見ながら私は、

私を愛することは途中で投げ出したけれど、
この子(私の子)は愛してくれるんですか?

と、
心の中にそんな不思議な感慨を持っていました。

結局、
自分の手で子供を育てて行くことにしたものの、
子供を手放すことに反対した母親からの、
経済的な援助は得られず、
かといって小学生の自分に、
父親の住んでいる実家に、
戻るという選択肢は絶対無かった私は、
貧乏ながらも、
なんとか結婚相手の住んでいる土地で、
アパートを借りて、
1人で0歳児の子供を育てていたのですが、
自分を含めた、
周囲の大人達の考えに人生を振り回されて、
電気さえ点けられなくて、
暗い部屋の中で寝かしつけられている、
赤ちゃんが可哀想でなりませんでした。

(その頃の私は貧乏だったため、
天井に付ける照明を買うこともできず、
勉強机に置くデスクライトの明かりで、
暮らしていました)


私は親からの愛情はよく分かりませんでしたが、
親から存在を否定される悲しさは、
よく理解していました。

なぜなら私自身も生まれた時から父親に、
要らない子供と言われ続けて、
生きてきたからでした。
父親(私の結婚相手)の自分勝手な、
「嫁(私)が逃げられないように」
という打算から命を与えられて、
その目論見が失敗したら、
「要らない」
と放り出された子供は、
まさに子供の頃の私のようでした。


そのため私の子育ては、
愛情ではなく、

ちゃんと育ててあげなければならないという責任感

から始まりました。

それが、
良かったのか悪かったのかは分かりません。

とにかく働いて、
お金を稼がなければならないと、
残業ばかりしていて、
小学校低学年の子供を、
夜に1人で留守番させることなんて、
しょっちゅうで、
残業を終わらせて夜遅くに家に帰ったら、
子供が居間で、
1人ぼっちの寂しさと怖さから、
泣きながら寝ていたこともありました。

私があまり構ってあげられなかったからか、
私の子供は、
中学生の頃から学校に遅刻するようになって、
高校では学校に行かなくなり、
最終的には中退することになりました。

その時私は、

自分が愛情の分からない母親だから、
子供をちゃんと育てることが出来なかった

と、
自分を責め続け、
子供に立ち直って欲しいという、
藁にもすがる思いから、

「この教えを守れば子供は立ち直る」

と言われたスピリチュアルのセミナーに、
100万円以上のお金をかけて、
参加したこともありました。

(結局、全く役に立たずに散財しただけでした)


今、アラサーになった娘の子育てが、
上手くいったのかは、
やはり自分では分かりません。

それでも、
とあるスピリチュアルセミナーに参加した時に、
そのセミナーの講師から、

「お前は最低な母親だ!!」

と罵倒されて、
その通りだと感じた私が、
自分がダメな母親であることを、
子供に泣いて謝った時、

「いいから!分かってるから!!
お母さんは一生懸命育ててくれたから」

と子供は言ってくれ、
講師の言葉に、
すっかり憔悴してしまっていた私の代わりに、
その講師に対して、
怒って泣いてくれたのでした。

私は未だに、
自分が子供に対して、
一般的な母親が持っている愛情を、
持っているかと聞かれたら自信がありません。

だって、その親の愛情というのが、
どんなものか私には分からないから。

でも、
自分の子供(私にとっては孫)を、

「可愛くて大好き♡」

と、
何のてらいもなく言えてしまう、
自分の子供を見ていると、
私の子供には家庭の愛情というものが、
分かっているのだと安心します。



私は親の愛情は分からなかったけれど、
自分が親にしてもらえなくて、
寂しいと感じたことは、
子供にしてあげるように努めてきました。
(先日、子供の誕生日をお祝いしたら、母親に驚かれました。
私は誕生日も親に祝ってもらっていなかったのです)

それは、
子供にとってはもちろん、
嬉しいことになりますが、
自分にとっても、
傷ついた子供時代を癒すことに繋がりました。

親にして欲しかったことを、
自分の子供にすることで、
自分の心も癒やすことが出来たのです。



それは嬉しい発見でした。

これらの体験から、
私には1つだけ、
ハッキリ言えることがあります。

親の愛情がよく分からない、
機能不全家族出身者の子供が、
不幸になるとは限らない。

前回のブログで、
それは決して、
マイナスなことばかりが伝わるのではなく、
分からないながらも愛情を伝えようとする、
親の気持ちもまた、
伝わっているのです。

以前、読んだ本に書かれていた言葉。

親に虐待された子供が、
自分の子供を虐待するのは2割の確率。

そんな確率に怯えて、
生まれてくる子供が不幸になるのではと考える、
そんなあなたは、
子供を傷つけて、
平気でいられる人ではないから。

きっと、あなたは大丈夫。

愛情がよく分からなかったとしても、
子供を愛そうとする姿は、
ちゃんと子供に伝わっているから。

子供を持つことに、
臆病にならなくても大丈夫だよ。

そして、もし、
子供を持ったのたら。

自分の子供を大切にすることで、
大切にされなかった自分の子供時代の記憶を、
幸せなものに上書きしてあげよう。