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ＡＳＤ（自閉症スペクトラム）当事者
女係長 鹿島じゅんです。
私の発達障害に関する診断結果
→コチラです。
専門家でも見分けるのは難しいと言われる、
発達障害と愛着障害。
自分は本当は発達障害ではなく、
愛着障害なのではないかと思い振り返った、
私の愛着障害に関する生育歴
→コチラです。
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私は子供の頃に、
親からマルトリートメント
（精神的・肉体的・性的虐待）を受けて、
育ちました。
そんな私は、
人の顔色に怯え、
人の機嫌を損ねないために、
人に愛してもらうために、
自分の身を犠牲にして、
人に尽くすようになりました。
けれど、
そんな私を愛してくれるような人間は現れず、
逆に利用しようとする人間ばかりが、
寄ってくるようになりました。
そのため私は身も心もボロボロになり、
そんな自分の人生を改善したくて、
まず自分の人生に大きな悪影響を与えている、
親との関係を改善することに努めました。
自分がどれくらい子供の頃に傷ついていたか、
親に知って欲しかった私は、
その当時テレビに出ていた心理カウンセラーさんが、
「子供の頃に言えなかったことを親に言ったらいい」
と言っていた言葉を真に受けて、
親が自分にとった態度で、
どんなに辛い思いをしたか、
もうそんな態度をとったことなど、
忘れているであろう親が思い出せるよう、
客観的な事実も合わせて、
勇気を出して母親に話したことがありました。
ただ母親から、
私に我慢をさせたその行為に対して、
「ごめんね」
と言って欲しくて。
でもね。
全ての親がそうであるとは言わないけれど。
マルトリートメントをしていた親が、
自分の言動を心から悔いることなど、
まずありません。
なぜなら自分を守る気持ちが強い、
自分が間違っていたなどと思いたくない、
マルトリートメントを行っていた親達は、
どんなに子供が、
自分が幼少時代に酷い目にあったことを、
誰にでも分かるような、
客観的事実を出して話しても、
決して自分の非を認めて、
受け入れるようなことはしないからです。
それどころか、自分を守るために、
ただ子供の頃、
辛かった気持ちを理解して欲しくて、
客観的事実を親の前に出したあなたに対して、
さらに酷い言動をとることもあるでしょう。
そのような客観的事実を出してみせることで、
あなたの辛かった心を理解して、
あなたに対して謝ってくれるなら。
そもそもあなたの人生に大きな影響を与える、
マルトリートメントをあなたに行ったりしないのです。
私がこの心境に至るまでには、
かなり長い時間がかかってしまったけれど、
これが私が時間をかけて、
親との関係性を改善しようとして得た結論でした。
親の態度が変わることを求めていては、
いつまで経っても、
子供の頃に受けた心の傷は治りません。
だから私が、
子供の頃に傷ついた自分を癒すために、
親に対して行った方法は、
先に私が親を労わってあげる
という方法でした。
マルトリートメントを行っていた親にも、
＂老い＂はやってきます。
マルトリートメントを受けて育った子供が、
自分で生きていける力を、
成長して身につけていくほどに、
逆に親は老いて、
自分では出来ないことが増えていき、
マルトリートメントを行っていた子供に、
頼らなければならない時がやってきます。
そのように自分が弱り始めてようやく、
自分に何かあった時に子供に頼らないといけない事実
に気付けるのです。
私は２０年以上の歳月を費やしました。
そして、そんな父親の言葉を聞いても。
ようやくか。
と思ったばかりで、
特に心が穏やかになるとか、
相手に対して赦す心が起こるなどということは、
ありませんでした。
（すでに諦めている相手に赦すも許さないも無いのです）
その程度の感慨を得るために。
あなたが何十年も、
自分の人生を親に振り回される、
理由はありません。
親からのマルトリートメントで、
あなたがしなければならないのは、
自分の心の傷を癒やして、
自分を幸せにしてあげることだけなのです。
自分を幸せにしてあげる時に、
親のことが心に引っかかるのなら、
自分の心が満足する範囲で、
親と関わればいいのです。
もう一度、言います。
親に期待などしていたら、
心の傷は、
いつまでたっても治りません。
あなたの人生は、あなたのもの。
親との関係を見直すのなら。
自分が幸せでいることを大前提に、
関わっていきましょう。