すーぱーSEへの道 -38ページ目

カード偽造団について

私が仕事で個人情報を扱っているからなのかもしれませんが、最近話題になっている『ゴルフ場を舞台にした大規模カード偽造集団』のニュースが気になっています。

テレビや新聞などでも大きく取り扱われているので、ご存知の方も多いと思います。


詳しいいきさつはリンク先で。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050120-00000006-mai-soci



このニュースの中で、セキュリティ面でいくつか気になる点があるので書いてみようと思います。また、報道ではあまり扱われていませんが、貴重品ロッカーの仕組みに重大な欠点があると思われるので、そのあたりについても解説してみます。





まず、キャッシュカードについてです。

偽造されて預金を引き出された場合、基本的に銀行はその分のお金については保証してくれません。これは、口座を作る時の約款(契約時のお約束がいろいろ書いてある紙)にもそのように書かれています。

『銀行側で引出しが偽造カードによるものだと確認できた場合はこの限りではない』と書いてある場合もありますが、実際引き出しに使われたカードが偽造だったと証明することは難しく、預金が戻ってきた例はほとんど無いようです。


次に、クレジットカードの場合です。

まず、裏面にサインがしてないものを不正利用されたらこれは保証してもらえません。顧客の過失が無く、盗難により不正使用された場合は、盗難届を出すなどの手続きをすれば、ほぼ全額保証されます。(これは、クレジットカードの契約とともに盗難保険に加入するからです。)ただし、カードの管理に不手際があるなど、顧客側に重い過失が認められる場合は保証されない場合もあります。


皆さんもこの点を頭において、カード類は厳重に管理してくださいね。





で、ここからが個人情報を扱う者としての感想。


今回、銀行口座の暗証番号が犯人グループに知られた理由が、このゴルフ場が使っていた貴重品ボックスにあります。

このボックスは、マスターキーを差し込むことで、利用されているすべてのボックスの暗証番号を一覧表として表示し印刷できるようになっていました。


私としては、この点が問題だと考えています。


単純な4桁の数字とはいえ、入力した本人以外がこれを見ることができるような仕組みを組み込んでいる点に驚きました。『ロックのために4桁の数字を入れてくれ』といわれたら、日ごろから使い慣れた銀行やクレジットカードの暗証番号を入れる人も多いでしょう。


もともと貴重品を入れるボックスを製造しているメーカーが、第三者にその暗証番号を通知する仕組みを用意していることが自体がおかしいですし、被害者から何か言われたら反論できないと思います。

こういう場合は、マスターキーをいれて指定したボックスのロックを解除できるようにするべきでしょう。今のところ貴重品ボックスに対しての報道は見かけませんが、このメーカーがきちんとした対応をしてくれるといいなぁと思っております。


余談ですが、指紋認証なら、ゴルフのラウンド中に指をなくすこともありませんので、こういった場合はベストかもしれません。

コーチング入門・4

今回は、部下や仲間のやる気を引き出すための
方法について簡単に書こうと思います。

前回、誉め方・しかり方について説明すると
書いたのですが、実際のところ、コーチングでは
誉めるという行為は推奨していません。


人を誉めるというのはなかなか難しいもので、
過剰に誉めると逆に不信感をもたれることもあります。

みなさんも、

『この人は何でこんなに私を持ち上げるのだろう、
 何か裏があるのではないか?』

というような感覚を覚えたことはありませんか?

これが、誉めることによる弊害です。
また、誉めすぎて調子に乗るということもありえますよね。


では、どのような形で声をかけたらよいのでしょう。
そこで出てくるのがコーチングの『承認』というスキルです。

誰しも『人に認められたい』という思いを持っています。
仕事にせよ恋愛にせよ、『自分が必要とされている』と
いう思いが、人を動かすエネルギーになっています。


たとえば、仕事で成果を出した相手に対し、
『よくやった』とか『次も期待してるよ』といった言葉を
かけて、相手の行動を認めてあげることで、
『次もがんばろう!』というやる気を引き出すことができます。


逆に何かミスがあった時は、叱りたくなる気持ちを抑えて、
『残念だったな、次はがんばろう』と声をかけてあげてください。
その後で『今回はどこに問題があったと思う?』という形の
質問を投げかけましょう。

こうやって、原因を本人に考えさせることで、
次回以降に同じ間違いをすることもなくなるでしょうし、
叱って、やる気をそいでしまう危険性も減ると思います。


誉めたりしかったりするのではなく、相手が自主的に
取り組んだ過程や結果を認めてあげることで、次につながる
エネルギーを生み出すことができるのではないかと思います。


実践するのはなかなか難しいですが、
心にとめておいてみてはいかがでしょうか?


<次回はタイプごとの効果的な接しかたについて説明します>

合格点の引き下げ?

みなさんは、UMTPという資格をご存知でしょうか。

UMLの表記法の知識とモデリング技術を問う資格で、
L1~L4までのレベルが設定されています。
(現在はL1とL2しか試験は行われていません)

私も、エントリーレベルのL1を取得しています。

そろそろL2の試験を受けようと思って
UMTPのホームページをチェックしたのですが、
ちょっとびっくりするようなことが書いてありました。

詳しくはこちらをご覧ください。

http://www.umtp-japan.org/examination/index.html


いままで、こういった資格で途中から合格点を引き下げた
ことってあるんでしょうか?過去にさかのぼって不合格者
を合格にするというのも初めて聞きました。

とはいえ、合格するチャンスが増えたということで、
この決定を見ることで受験する気になるひとが増えるんでしょうね。


私も近いうちに受験しようと思います。

IT系書籍は高い!

たまには普通ネタでも。


みなさんはブックオフなどの古本屋さんに行きますか?

私は都内の中央線沿いに住んでいるのですが、そこにある
ブックオフはIT関連書籍が安値で売っていることが多いので、
ついつい必要のない本まで買ってしまうことが多いです。

『読むかわかんないけど、とりあえず買っておこ』
というノリで買った本が部屋にあふれています。

徐々に読み進めてはいるのですが、なかなか減りません。

IT系の書籍って、全体的な売上冊数が少ないせいか、
一冊あたりの価格が驚くほどに高いですよね。

ワードやエクセルの入門書のように何十万冊も売れるものは
お手ごろな価格で手に入りますけど、マニアックな専門書
になると5000円札でおつりがくるかどうかという物も多いです。


こういう専門書の貸本を扱うビジネスって、
やったらうまくいきそうな気がするんだけど、
出版社の権利だなんだで実現は難しいんでしょうね・・・。

ある程度マスターしたら邪魔になるし、貸し借りできると
うれしいのだけど、どうにかならないものかなぁ。

コーチング入門・3

さて、今回は質問のスキルについて説明します。

質問には、大きく分けて2種類あります。
クローズドクエスチョンとオープンクエスチョンです。

まず例をあげてみます。

 ・クローズドクエスチョンの例
   『昨日は残業したの?』

 ・オープンクエスチョンの例
   『昨日は何時まで仕事してたの?』

違いはどこにあるのでしょう。


クローズドクエスチョンの場合、可能な返事は
 『はい』『いいえ』
のどちらかに限定されるため、会話が膨らみにくいです。

一方、オープンクエスチョンの場合は、

 『久しぶりに定時で帰れたので、
    家族サービスできました』

 『夜の11時まで仕事してましたよ。
    急ぎの案件が入っちゃったもんで。』

などなど、いろいろな答えが想定できますよね。


このように、相手に対して答えを限定させるような質問を
クローズドクエスチョンといい、
逆に相手の意見や考えを引き出すような質問を
オープンクエスチョンと言います。

コーチングでは、『考えて行動をする人』を育てる
ことに重点をおいているので、オープンクエスチョンを
効果的に使うことが大切とされています。
(クローズドクエスチョンを使うべき時もあります)


ちなみに、クローズドクエスチョンを繰り返すと、
 『問い詰められている』
 『尋問されている』
 『根掘り葉掘り聞かれている』
といった印象を相手に与えてしまうので注意しましょう。

また、オープンクエスチョンの質問を考えるのは
なかなか難しいことなので、日ごろから意識してみましょう。


相手の思っていることや考えていることを引き出せるような
質問ができるようになると、コミュニケーションも
今まで以上にスムーズになって、
意思の疎通が図れるようになると思いますよ。


<次回は上手な誉め方・しかり方について説明します>