Virtual ServerでMSCSを試してみた。
ので、その手順を紹介することにする。
・前準備
まず、ノード間のハートビートの為に内部ネットワークのバーチャルネットワークアダプタを作成する。
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次に、共有ディスクに接続する為に、バーチャルSCSIアダプタを作成する。
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SCSIバスをクラスタのために共有するのを忘れないこと。
そして、共有ディスクとなるバーチャルハードディスクを作成する。
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この時[接続]をSCSIにすることと、両ノードのディスクは同じVHDファイルを参照すること。
それから、MSCSにはDC(ドメインコントローラ)が必要になるので、あらかじめ用意しておくこと。
また、DCは両ノードに任せてもいいが、MSSQLのクラスタも実装する場合はDCを別途用意すること。
(推奨されていないし、混在にすると不安定になる恐れがある)
ちなみに、今回はDCにLonghornを利用した。
・ノードの構築
クラスタを構成するノードを構築する。
OSにはWindows Server 2003 Enterprise EditionまたはWindows 2000 Advanced Serverを使用する。
(Longhornで試そうとしたのだが、まだ用意されていないっぽかった ← [Windows機能の有効化と無効化] の中にあったよ)
初めはノードの設定を片方ずつ行なう。
間違っても2台同時に起動しないこと。
(特にディスクの設定が終わるまでは)
まず、外部および内部のネットワーク設定を行なう。
次に、追加したハードディスクを初期化し、パーティションを作成する。
(2台目ではアクティブとしてマークし、1台目と同じドライブレターを設定するだけでOK)
最後に、ノードをドメインに参加させ、ノードをシャットダウンする。
これを両ノードについて行なう。
・クラスタの構築
管理ツールのクラスタアドミニストレータを起動し、[新しいクラスタの作成]を実行する。
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構成はウィザードで行なうので、内容に沿っていけばOK。
クラスタの作成が終了したら、そのままもう片方のノードも起動する。
同じくクラスタアドミニストレータを起動し、今度は[クラスタへのノードの追加]を実行する。
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ウィザードを通過したら2ノードクラスタの完成という塩梅だ。
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・クラスタ構成の確認
本当にクラスタになってるのか気になるなら、テストをしてみよう。
クラスタアドミニストレータで[グループの移動]を実行すると、リソースがもう片方のノードに移る。
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もう1度同じことをすれば、リソースは戻ってくる。
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これが試験的なフェイルオーバーとフェイルバックというワケだ。
また、ネットワークから仮想的なホスト名とIPアドレスを参照してみるのもいいだろう。
こんなところかな。
MSSQLのクラスタは試してない。
前VMwareでやった時は不安定になってダメだったんだよね。
Virtual Serverでは普通にできるらしいけど、なんせ評価版もないしもちろんライセンスも持ってない。
どっかでやる機会があったらそのとき載せるってことで。
それはそうと昨日からAmeba重くない?