Safari for Windows入れてみたぜ。
でも日本語未対応だったよ(・ω・`)
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・問題解決について
問題には、原因と結果のつながりを把握し、適切に対処することが肝要です。この原因と結果のつながりを因果関係といいます。
対処に至るには、得られた事実から仮説を立てる必要があります。この時、先入観などに影響されて間違った仮説を立ててしまい、なかなか対処できなくなってしまう場合があります。
・因果関係と相関関係について
ある技術者に「最近サーバのパフォーマンスが悪いので調査してほしい」という依頼が来ました。技術者が調査したところ、HDDの空き容量が2割ぐらいしかないことに気づきました。
そこで、対処として不要なファイルを削除したのですが、パフォーマンスが改善する気配はありませんでした。
この場合、原因は恐らくディスクの断片化であり、正しい対処としてはデフラグツールを実行することです。確かに、空き容量が減少すると断片化が発生しやすくなりますが、空き容量の減少は直接の原因ではありません。
このように、因果関係はないものの、第3の因果によって関連性が生まれてしまうことがあります。因果関係ではない関連性を相関関係といいます。
相関関係と因果関係を取り違えるとベクトルが90度違ってしまうので、注意が必要です。

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・因果関係の錯誤について
ある技術者に「最近DBのパフォーマンスが悪いので調査してほしい」という依頼が来ました。技術者が調査したところ、サーバ間のトラフィックが過多になっていることに気づきました。
そこで、ネットワーク機器の差し替えや負荷分散を提案したのですが、予算の都合で先延ばしになっていました。しかし、ある時を境にトラフィックの過多はなくなっていました。話によると、ちょうどDBの設定を変更した頃だったそうです。
この場合、トラフィックがDBに影響を与えていたのではなく、DBがトラフィックに影響を与えていた、というのが正しい因果関係です。
このように、因果関係の錯誤とは「原因と結果を逆に捉えてしまうこと」をいいます。
原因と結果を取り違えるとベクトルが180度違ってしまうので、注意が必要です。

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・相関の錯覚について
ある技術者に「最近アプリケーションのパフォーマンスが悪いので調査してほしい」という依頼が来ました。技術者が調査したところ、利用しているDBサーバのメモリがほぼ最大まで使用されていることに気づきました。
そこで、メモリを2倍に増設してみたのですが、改善する気配はありません。調べてみると、それはメモリを確保しておくというDBの仕様だったのです。結局、原因はアプリケーションの欠陥でした。
この場合、アプリケーションのパフォーマンスとメモリの使用量の間には何の関係もありません。
このように、相関の錯覚とは「実際には相関関係がないにも関わらず、相関関係があると思い込んでしまうこと」をいいます。
単なる偶然を因果と取り違えると、ベクトルが270度(あるいはそれ以上)違ってしまうので注意が必要です。

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本講義では分かり易い例を挙げましたが、実際の業務ではもっと複雑な問題と対峙することになるかもしれません。
しかし、問題の切り分けや証拠の裏づけをキチンとすれば、これらの間違いを避けることができます。
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つづく