赤福本店
特に週末は観光客で大混雑します。
本店で味わう赤福餅
赤福が完成するまで
では赤福が完成するまでのストーリーをご紹介!
まずテイクアウト用の赤福は機械で製造されています。
https://www.akafuku.co.jp/ise/made/
しかし赤福本店は違います。
さきほど、ご覧いただいた赤福餅を作る職人「餅入れさん」が一つ一つ手作りで作っています。
赤福にはこの餅入れさんが約40名在籍されてます。
餅入れ歴1年~40年以上の女性で構成されています。
男性はいないんですね。
では、餅入れさんと呼ばれるまでにはどのようなストーリーがあるのでしょうか!
実際に見ていきます。
まず最初は「ぬか」で練習します。
感覚をつかめるまで何度も練習します。
その後、練習餡で練習します。
手袋は左右違うものを使用しており、右用は赤福餅の筋がきれいにつく特注の手袋です。
その女性職人さん達の人差し指・中指・薬指で五十鈴川を表す筋をかたどります。
半年間、色々な知識を学び、練習を重ね、試験に合格すると、一人で入れられるようになります。
赤福では盛り付けることを「入れる」というみたいですね。
入社直後と、半年後ではこんなにも違うんですね。
合格しても、一人前の「餅入れさん」と呼ばれるには、まだまだ高い技術が必要です。
餅入れ技能会
餅入れさんの腕を競う「餅入れ技能会」が年2回行われているんです。
一体どんな技術が必要なんでしょうか?
①スピード
まずは、餅を素早く作れるかどうか?が条件になるようです。
②重さ
次に、一粒37.5gが基準で、赤福餅一粒の重さを寸分の狂いなく入れられる精度の高さ。
すごいですね~。
繰り返していると、一回で重さが手に取るようにわかるようになるんですね。
③餅の顔
最後に、美しく同じ形の赤福餅を作り続けれられる成形力があるかどうか。
見た目にムラなく作り続けられるって、機械で作るのと同様なくらいの精度ってことですよね。
お見事です!
技能会中はとても緊迫した空間の中、餅入れさん同士、切磋琢磨しています。
そしてなんと、階級があるんですね。
技能級は5段階あり、初級・中級・上級・特級・師範となっています。
お寺さんとかでこういうのよく見ます。
最上級の師範となると伝統を受け継ぐ先生となります。
日々、修行を重ね、一人前の「餅入れさん」と呼ばれるようになります。
300年以上続く赤福の伝統が受け継がれている裏舞台にはこんなストーリーがあるんです。
ということで、赤福本店では、「餅入れさん」が入れる作り立ての赤福餅を食べることができます。
いかがでしたでしょうか?
テイクアウトもいいですが、本店で味わう手作りの赤福、ぜひ三重県民として皆様に味わっていただきたいです。
本店以外でも手作りが味わえる場所
赤福本店だけではなく、三重県内では、「御在所インター(上り)」の赤福茶屋でも手作りの赤福を召し上がることができます。
*撮影許可いただきました。
直接赤福に連絡してお伺いしたところ、ほかには内宮前支店、五十鈴川支店、外宮前特設店、伊勢夫婦岩めおと横丁店、二見支店、鳥羽支店でも手作りの赤福が食べられるようです。
県外でも、名古屋では、松坂屋名古屋店、ジェイアール名古屋高島屋店の2店舗のみで味わうことができます。
大阪などでは手作りは味わえないようです。残念!
よりもっちりした赤福の作り立ての出来立てを味わえますよ~。
というわけで本日もご覧いただきましてありがとうございました。
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