伊勢の名物「赤福」。
 
三重県民の私もよくお世話になっております。
 
 
赤福の創業は宝永4年、宝永ってしかし一体いつなの?というくらい古く歴史のある、三重県ではなじみのあるお餅。
 
というか、今や全国区で日本の代表的な和菓子。
 
歴史のあるお店は、長年築き上げてきたこだわりが違います。
 
ということで、本日は赤福の本家とその出来上がるまでのストーリーをご紹介!
 
 
 

赤福本店

 
住所:三重県伊勢市宇治中之切町26
電話番号:0596-22-7000 
営業時間 5:00~17:00 (繁忙期時間変更有) ※毎月1日 2:30より整理券配布、4:45より「朔日餅(ついたちもち)」販売開始
定休日 無休 
 
営業時間・定休日は変更となる場合あり。
 
 
おはらい通りとおかげ横丁の交差している角にあるお店です。
 

特に週末は観光客で大混雑します。
 
店舗内に入ると、お土産の行列とイートインの行列が分かれています。
 
左側がお土産の列で、右側がイートインの列です。
 
食券形式で受付で会計をすると番号を渡されます。
 
本店内では、このようにお餅を「餅入れさん」と呼ばれる女性職人さんが、その場で手作りされています。
 
 
製造工程を間近で見ることができるのも、本店の一つのウリで、運良ければ、こちらでその様子を見ることができます。
 
飲食店でいうと、オープンキッチンになっているような感じですね。
 
また商品と同時に、お店に設置してある竈(かまど)で沸かしたお湯をつかった番茶を無料でいただけます。
 
店舗の奥は畳が広がる空間があり、そこに腰かけ自分の番号が呼ばれるのを、待ちます。
 
 
 

本店で味わう赤福餅

ということで商品が到着。
 
 
本店の前に流れる五十鈴川を望みながら、赤福をいただくのが心地いいんですよね~。
 
 
赤福についている筋はこの五十鈴川の川の流れをイメージして作られているもんですから。
 
 
縁側から見える借景を眺めながら食べる赤福は、本店でしか味わえません。
 
テイクアウトで食べるのも良いですが、個人的にはこの風情のある建物の中で食べるのが最高です!
 
 
ん~美味しい!
 
あっさりとした小豆の味で、甘すぎず、非常に美味。
 
お餅はびよ~~んと伸びるほど柔らか~い。
 
しかしこの赤福本店でいただく赤福。
 
お土産用のよく販売されてるテイクアウトのものと、本店でいただく赤福とでは、できるまでの工程が違うってことご存じでしたでしょうか?
 
 
 

赤福が完成するまで

では赤福が完成するまでのストーリーをご紹介!

 

まずテイクアウト用の赤福は機械で製造されています。

https://www.akafuku.co.jp/ise/made/

 

しかし赤福本店は違います。

 

さきほど、ご覧いただいた赤福餅を作る職人「餅入れさん」が一つ一つ手作りで作っています。

 

赤福にはこの餅入れさんが約40名在籍されてます。

 

 

餅入れ歴1年~40年以上の女性で構成されています。

 

男性はいないんですね。

 

では、餅入れさんと呼ばれるまでにはどのようなストーリーがあるのでしょうか!

 

 

実際に見ていきます。
 

まず最初は「ぬか」で練習します。


 

感覚をつかめるまで何度も練習します。

 

 

その後、練習餡で練習します。

 

 

手袋は左右違うものを使用しており、右用は赤福餅の筋がきれいにつく特注の手袋です。

 

 

その女性職人さん達の人差し指・中指・薬指で五十鈴川を表す筋をかたどります。

 

半年間、色々な知識を学び、練習を重ね、試験に合格すると、一人で入れられるようになります。

 

 

赤福では盛り付けることを「入れる」というみたいですね。

 

入社直後と、半年後ではこんなにも違うんですね。

 

 

合格しても、一人前の「餅入れさん」と呼ばれるには、まだまだ高い技術が必要です。

 

 

 

 

餅入れ技能会

餅入れさんの腕を競う「餅入れ技能会」が年2回行われているんです。

 

 

一体どんな技術が必要なんでしょうか?

 

 

①スピード

 

 

まずは、餅を素早く作れるかどうか?が条件になるようです。

 

 

 

②重さ

 

 

次に、一粒37.5gが基準で、赤福餅一粒の重さを寸分の狂いなく入れられる精度の高さ。

 

すごいですね~。

 

繰り返していると、一回で重さが手に取るようにわかるようになるんですね。

 

 

 

③餅の顔

 

 

最後に、美しく同じ形の赤福餅を作り続けれられる成形力があるかどうか。

 

見た目にムラなく作り続けられるって、機械で作るのと同様なくらいの精度ってことですよね。

 

お見事です!



技能会中はとても緊迫した空間の中、餅入れさん同士、切磋琢磨しています。

 

 

そしてなんと、階級があるんですね。

 

技能級は5段階あり、初級・中級・上級・特級・師範となっています。

 

 

お寺さんとかでこういうのよく見ます。

 

最上級の師範となると伝統を受け継ぐ先生となります。

 

 

日々、修行を重ね、一人前の「餅入れさん」と呼ばれるようになります。

 

 

300年以上続く赤福の伝統が受け継がれている裏舞台にはこんなストーリーがあるんです。

 

 

ということで、赤福本店では、「餅入れさん」が入れる作り立ての赤福餅を食べることができます。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

テイクアウトもいいですが、本店で味わう手作りの赤福、ぜひ三重県民として皆様に味わっていただきたいです。

 

 

 

本店以外でも手作りが味わえる場所

赤福本店だけではなく、三重県内では、「御在所インター(上り)」の赤福茶屋でも手作りの赤福を召し上がることができます。

 

 

*撮影許可いただきました。

 

直接赤福に連絡してお伺いしたところ、ほかには内宮前支店、五十鈴川支店、外宮前特設店、伊勢夫婦岩めおと横丁店、二見支店、鳥羽支店でも手作りの赤福が食べられるようです。

 

県外でも、名古屋では、松坂屋名古屋店、ジェイアール名古屋高島屋店の2店舗のみで味わうことができます。

 

大阪などでは手作りは味わえないようです。残念!

 

よりもっちりした赤福の作り立ての出来立てを味わえますよ~。

 

 

 

というわけで本日もご覧いただきましてありがとうございました。

 

 

 

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