上得意の吉田さん(仮名)。
お使いのインタホンの音が聞こえないということで、相談がありました。
これまでお使いのインタホン
呼び出し音量は最大になっているけど…。
93歳女性の吉田さんは、耳が不自由で、いつもテレビの音量がマックスに近くなっています。
これでは聞こえないかも…。
テレビドアホンに取り替えて欲しいとのことでしたので、提案しました。
電次郎「吉田さん、すみません、電話機を見せていただけますか?」
吉田さん「電話?!インタホンやぞ?!」
電次郎「えぇ、まぁ、今お話をしますので…。」
お使いの電話機
電話機の種類によっては、テレビドアホン電話を連動させるという方法があります。
テレビドアホンが付いた上で、さらにお手持ちの電話機のコードレス子機がインタホンになります。
つまり、持ち歩いた場所で即(話ができる)インタホンになるというわけです。
吉田さん「あぁ、ほうけ、ほりゃ便利やわ…。」
ところが、周波数(規格)の違いでNGということがわかりました。
そうかぁ~じゃあ、どうしよう~。
この周波数の違いは曲者で、以前はでんきや自ら間違って品物手配をしたこともあります。
お客様がご自身で電話機を買ってきて、ドアホンのことを忘れて、あるいは規格違いのことを知らずに失敗した、そのフォローに走ったこともありました。
また、規格違いなので、電話機ごと買い替えしていただいたこともありました。
提案もいろいろ…。
電話機を買い替えると(メカが苦手などで)、ややこしくなるからと、一番安いコードレステレホン(親機がコードレスになっている)をインタホンの増設子機として(電話としては使わず)使ってもらうなど、さまざまありました。
今回もその線で行こう!
見積を提示すると、
吉田さん「えぇ?!○万円もするんか!△万円ぐらいで済むと思っとったんやけど…。」
△万円ですか?
う~ん…△万円かぁ~。
じゃあ、こうしよう!
△万円にはなりませんでしたが、テレビドアホンのグレードを少し下げ、工事費を安くし、さらには増設用の子機は事情を説明して、今は取り付けないことにしました。
待てよ~だとすると…
インタホンの音が聞こえないという問題は解決しないなぁ~。
事情を説明すると、吉田さんは、それでもいいからとのことで、とにかく防犯のこともあるから、テレビドアホンにしてくださいとのことで…。
それならば、×万5千円ぐらいでなら…。
これまでお使いいただいていたインタホン(玄関子機)
テレビドアホンに取り替えしました。
カメラ付き玄関子機
吉田さん「あぁ、音もなかなか大きいがいね。」
町野「まぁ、少し大きくなりましたかね。もし、それでも聞こえないようでしたら、増設用の子機をいずれ…。」
繰り返しになりますが、インタホン用の増設子機よりも、対応の電話機(コードレス親機)の方が、はるかに安上がりです(これは一般のお客様では思いつかないかも。たぶんフリーダイヤルでもこの手があるとは言わないことでしょう。)。
吉田さん「あぁ、ほうけ…。」
説明しても、だいたいは…。
提案から工事まで、でんき屋としてはなんといことのないエピソードなのですが、一つしておかなければならない大事な仕事がありました。
それは、姪の越野さん(仮名)に事情を説明しておくことでした。
なにぶんにも93歳のご年配。
身内の方の了解を得た上で仕事を進めることは時に必須です。
一から十まで経緯と提案理由を説明し、了解を得て、仕事に着手しました。
越野さん「でんき屋さんにお任せしますので、いいがにしてやってくださいね。」
ありがとうございます。
越野さんのように話をわかってくださる方ばかりだといいのですが…。
中には、それ高いんじゃないか!とばかり…破談に至るケースも。
安い所がいくらでもあるじゃないか!
ネットでこれこれで出ていたよ!
薄利多売で、ただ品物を流通させることだけに全力を注ぐネット通販に価格を合わせられるはずがありません。
メーカーの事情で損をしてでも流通させようと流れているケースもあるでしょうに、とてもとても…。
家電の問題解決には、調査が重要
こういう課題があれば、どういう品物を準備し、どういうインフラが必要で、規格は合うか、合理的か、価格は、ホントに必要か、使いこなせるかなどを綿密に調べ尽くし、総合判断しなければなりません。
それは専門家であるでんきやでさえ、一仕事です。
複数の案件調査があれば、それだけで半日費やすこともあります。
家電ライフとは、家電を買うというより、案件と考えた方がいいでしょうか。
法律家に相談したら、相談料がかかるように。
元々は、インタホンの音が聞こえないという相談依頼でした。
法律問題は、解決しなくても相談料がかかる…。
でも、でんき屋の場合は、あれこれ調査し、見積りしても、最終的に仕事を受注できなかったら、一銭にもならないなぁ~。
日常のことですが(笑)。
家電を取り巻く面倒な諸々…。
面倒、できない、危険…。
だからまちのでんきやがいるのです!
面倒怪獣、それらを退治できる存在、それが『まちのでんきや』です!
『まちのでんきや』は家電、インフラ、安全安心をセットでお届けします。
『まちのでんきや』はトータル家電ライフをサポートします。
○万円と最初に提示していた金額から×万5千円に金額を下げるに至った理由が重要でした。
そうでないと、年寄りやと思って、高い金額を提示したんじゃないか!と疑われるからです。
こうやってブログで記すように、事の経緯をその都度、手紙のように記録を残すこともありかなぁ~。
今後の検討課題です。
『まちのでんきや』アゲイン!
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