(本ブログでは、金融商品の販売は一切しません。)


  はじめに

株式投資をするときは、

投資する会社の配当金をチェックする

事が大切です。


配当金が沢山出る会社(高配当の会社)に、投資することで安定した収益が得られます。


また、株主優待のような制度もあります。

配当金生活は、楽しいものです。


そこで、このブログでは、

日本たばこ産業(JT、2914、東証プライム)

を事例に考えてみましょう。

(なお今回例に上げたJT社では、2023年度発送分を持って、株主優待は終了となりました。)


株式投資を始める方、投資する銘柄を選びたい方は、ご一読下さい☺


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  JTとはどんな会社


日本たばこ産業(以下、JT)は、かつては

政府が運営していたタバコの専売公社

でした。近年、民営化して誕生しました。


当初のタバコ事業に加え、最近では

医薬品、加工食品など多角的に事業を

行っています。


積極的に海外にも展開しています。


JTは、配当金が沢山出ることでも有名です。



  過去3年間のJT社の配当



過去3年のJTの配当金は次の通りです

   


JTの配当金(単位、円)

     中間 期末 年間 


2023年度  94  100   194


2022年度  75  113   188


2021年度  65   75     140

(JTのウェブサイトより引用)


そもそも、配当とは、その年の利益から株主に還元されるお金のことです。JTの株を買って、

株主になれば、受け取る事ができます。


冒頭で、JTは配当金が沢山出ることで有名

です、と書きました。


配当金が沢山出るとは、どういう事でしょうか?


配当金は、その年の利益から

株主に還元されます。

株主への還元率は、利益と配当の割合で

表現できます。


これを配当性向と言います。


JTの近年の配当性向は次の通りです。


JTの配当性向の推移

2023年度 71.4%


2022年度 75.4%


2021年度 73.4%

(JTのウェブサイトより引用)


方針として、利益の4分の3を株主に還元するこいうことのようです。


なかなか太っ腹ですね。



  配当利回り


もう1つ、配当金がどれくらい沢山出るか

を確認するのに、配当利回りと言う

考え方があります。


配当性向と言葉は似ていますが、

少し違います。


計算式は次の通りです。


配当利回り


=1株あたりの 配当金÷株価



まず、現在のJTの株価を見てみましょう。





(TradingView社ツールのデータを利用)



2023年以後、株価は大きく上昇しています。


現在の株価は、4,188円です。

(2024年8月16日現在)


この時点の株価で、2023年度の配当194円が出た場合、配当利回りは4.632%です。


計算は、次の通りです。

配当利回り 
= 配当金 ÷ 株価
= 194 ÷ 4,188
=0.04632


各会社の配当利回りは、証券会社の銘柄紹介欄などに、出ています。銘柄を選ぶときの参考にするとよいと思います。



  配当金は、100株でいくら?


執筆時点(2024年8月)では、6月末の中間決算が終わった所。


配当金を計算するさいには、期間を区切る必要があります。この区切を配当基準日と言います。


6月30日(中間)、12月31日(期末)の年2回。


2024年度の配当金は、これから決まります。

JTのウェブサイトをみると、

配当金の予想金額が出ています。


JT配当金予想

中間    97円


期末    97円(予想)


年間    194円(予想)


配当性向  72.5%(予想)



2024年6月末の中間決算の場合、配当の金額は、1株あたり97円。


もし、100株持っていれば、

97円 × 100株 = 9,700円となります。


もし、その100株を12月末まで持っていれば

194円 × 100株 = 19,400円となります。

(いずれも、税引き前の金額です。)




  配当金を貰える権利獲得


2024年度のJTの中間配当を、例に考えてみましょう。


2024年JT中間配当で注目の日

6/30日曜 配当基準日


6/28金曜 権利確定日


6/27木曜 権利落ち日


6/26水曜 権利付き最終日


休日でなければ、配当金基準日は、権利確定日となります。


2024年6月30日は日曜日でした。

権利確定日は、6月28日金曜となります。


権利確定日に株主名簿に記載されていれば、

その期間の配当金が貰えます。


権利確定日に、株主名簿に載るためには、

権利付き最終日に株を持っていなければなりません。権利付き最終日は、権利確定日の2営業日前に設定されます。


権利確定日の1営業日前権利落ち日

と言います。権利落ち日に持っていても配当はもらえません。


権利落ち日に株を売っても、その分の配当金は貰えます。



  配当金の受取


今年の2024年JT中間決算の場合を例に考えてみましょう。



配当金を決める取締役会が

2024年8月2日に開かれました。

配当基準日の6月30日から、約1ヶ月後です。


そこで下記が決定しました。


2024年JT中間配当

中間配当金


1株につき金94円



効力発生日及び支払開始日


2023年9月4日(水)


配当金は、2024年9月4日水曜に、

JTから株主に支払う予定です。


週後半には、手元の証券口座や銀行口座に届いたはずです。


今年(2024年)の期末も、同様の流れで、12月末から2〜3ヶ月の間に支払われるものと思われます。


JTの株をお持ちの方や、これから買おうとする方の、参考になれば嬉しいです✨ 


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(ファイナンシャルプランナー、日本FP協会CFP認定者、介護職員向け実務者研修を修了)

※ここに書かれているのは、筆者の知見に基づく一般論です。例にあげている実際の金融商品の原稿作成時点のデータです。実際の投資で同様のリターンが得られることを一切保証しません。投資は、ご自身の判断に基づいて行って下さい。また、このブログでは特定の金融商品を推奨、勧誘することは一切ございません。