新春経済予想の動画が、できました。

御覧下さい。

新春経済予想の動画 



内容は、以下の通りです。

FP長期投資家チャンネルでは、国債と株式の指標を毎月分析して、お届けしています。


年が改まりましたので、今回は少し長期の予測をしながら、2023年の経済動向を考えてみたいと思います。


テーマは、株価、国債利回り、為替、GDP、国際関係などです。



01)今年はどんな年になるでしょうか?


まず単年で考える前に、長期のメガトレンドを説明したいと思います。長期投資では、短期の変化は無視し、長期の変化を重視します。


2050年は約30年後ですが、次のような世界になっていると予想します。

・米国は断トツの一位ではない。2位に落ちる可能性も。


・世界経済は欧米式ルールが続く


インドの台頭:英語圏、高い教育水準、人口中国の14億人を抜く


人口爆発(新興国)と人口停滞(先進国)の共存。


・人口増加により、アフリカ、アラブから多数の中進国が出てくる。これらの国は、シルクロードを通じて中国と結びつく。欧米式ルールの国との間に衝突が発生する。


環境問題と気候変動で実際に海面下に沈む国や地域が出てくる。日本も例外では なく、不動産の長期の資産価値に影響を与える。


グリーンテック(再生エネルギー、代替燃料など)やロボットなどのニューテクノロジーに、環境や気候に関する問題解決を期待したい。


・IT企業が政府を超える。国家を超えた独自の経済圏がサイバー空間上に産まれる。



02) 2023年の 米国の株価は、どうなるでしょうか?


・ダウ平均で考えます。3万から3万5千ドルの間を動く1年となるでしょう。


景気は後退するも、一時的な株高はあります。2021年〜2022年と同様の水準。


03)米国の金利や米国債はどうなりますか?


・米国FF レート5.00〜6.00%台。

・インフレと引締続く


・米国債10年

最近、30年米国債と差がありません。(フラットなイールドカーブ)。


一般に、イールドカーブは、景気拡大期は、経済成長を織り込んでスティープになります。


フラットで30年債との差が無いということは、2032年から2052年は、景気縮小期で、長期の成長は小さくなると考えます。



04) 日本の株価


日経平均は変わらず、一時的に3万円もあるでしょう。


05)日本の国債


日本国債、緩和終了の可能性。


まず、昨年12月同様に、YCCの10年部分が、1.00%程度に上昇し、その後、ゼロ金利解除と政策金利引き上げが起きると予想する。


日本国債は、財政の健全性に欠け、長期では暴落のリスクがあります。


06)日米のGDP


GDP米国実質 3%位(21年と22年の平均)

2022  1.64

2021   5.64

2020 -3.41 



GDP日本、実質 2.00%位

2022    1.75

2021    1.66

2020  -4.62


米国は、景気後退期のインフレ(物価上昇)が続く。


4年目を迎え、脱コロナで成長路線へ向かう(普通に戻る)。そのため、景気後退は、2023年後半以降に持ち越される。


07)その他のトピック


為替、ドル円レートは150円に向かう。130円から150円の間を、2カ国間の、その時点の金利差に基づいて動く。


日本は、緩和政策の継続または解除が焦点。変動金利の住宅ローンも、今年後半には上がる。(固定金利上昇から6ヶ月後)



テクノロジー

半導体の先端プロセス(製造技術)が、2023年には3ナノ(3N)が登場。サムソン、TSMC、翌24年には、2ナノへ。


日本の追い上げに期待。日本の新会社(ラピダス)は「2020年代後半」に、IBMの2ナノを生産技術を導入すると言っている。


公共性の高い科学技術(例えば気候変動予想、医療診断など)に特化すれば、世界の半導体供給の一角を担う可能性はある。新しい銀行システムも2ナノで作ってはどうか?


VR AR、AI、6G、メタバース、ロボットなどの量産技術に期待。更に高度な画像処理半導体のニーズが高まる。国を超える新たな経済圏のインフラとなる。


医療診断、認知症緩和、介護ロボット、ロボットコンビニ店員などは、少子高齢化した先進国向け。


インドも、いよいよ半導体の製造を始める。



地政学

ロシアと中国の関係に注意です。ロシアの首に鈴を着けることができるのは中国だけ。


また、日露関係の急変の可能性。北方領土への侵攻があると、世界の株価や国債価格に大きな影響があります。


半導体拠点の台湾での武力衝突は回避されるでしょう。


日本は、アメリカ、ASEANに加え、インドとの関係をこれまで以上に重視すべきです。



08)最後に皆さまに伝えたいことは?


自分の相場観をもつこと。

私は、自分の相場観を今述べました。