調停委員の試験点数入力案を大学側が拒否し調停を即日終了〜成績を出さない状態を継続することが目的か | 医療事故や医学部・大学等の事件の分析から、事故の無い医療と適正な研究教育の実現を!金沢大学准教授・小川和宏のブログ

医療事故や医学部・大学等の事件の分析から、事故の無い医療と適正な研究教育の実現を!金沢大学准教授・小川和宏のブログ

医療事故死は年間2万-4万人と推計されており(厚労省資料)交通事故死の約4-8倍です。医療問題やその他の事件が頻発している金沢大学の小川が、医療事故防止と事故調査の適正化や医学部・大学等の諸問題と改善を考えます。メール igakubuziken@yahoo.co.jp(なりすまし注意)

調停委員の試験点数入力案を金沢大学側が拒否して調停を即日終了
 〜成績を出さない状態を継続すること自体が大学側の目的か?
  (医学部大学等事件88)


 ここ2、3日も前回記事にコメントを頂戴していますので、併せてご覧下さい。
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12343215123.html#cbox

 なお、私が教授(当時)の不正経理を大学本部に相談した2006年当時、金沢大学ハラスメント総括相談員・ハラスメント調査委員長だった横山壽一・学長補佐(当時)が、被害者だと想定して働きかけてきた私に対して、「(横山らが私に対して)提訴準備中」と公開法廷に自ら出席して主張した文書は、次の医学部大学等事件6で公開しており、
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12104208225.html

また、同じ横山壽一委員長(当時)が、産婦人科での無断人体実験を告発した打出喜義講師(当時)を、被害者だと認定しながら、懲戒処分に言及して口封じを図った調査委員会文書(テレビでも放送)も、次で公開しています。
https://ameblo.jp/iryouziko/image-12259943421-13899142982.html

1、調停委員案を大学側が割れながらも拒否し、即日終了を求めた

 さて、今回の本題ですが、1月11日(木曜)午後に、金沢大学やその関係者らを相手方とする調停の第1回目が金沢簡易裁判所で行われ、相手方(大学側)の一部が、調停委員の示した試験点数入力案を拒否するとともに、即日終了させるよう求めたため、1回のみで不調(同意できず)で終了しました。

事件番号:金沢簡易裁判所平成29年(ノ)第108号
申立人:小川和宏
相手方:金子周一
    堀修
    安藤仁
    多久和陽
    国立大学法人金沢大学


 調停委員案の概略は、次の太字の通りでした。

小川と安藤側が点数を持ち寄って、事務職員(どちらの研究室にも所属しない、事務部の職員を想定)とともにその場で点数合計して、事務職員がシステムに点数を入力し、その場で確認して、その場でその控え(電子ファイルか印刷物)を小川などが受け取る。

 すなわち、小川や安藤側でない、事務職員が点数入力作業を行い、小川などがその場に立ち会って確認して成績原本とし、その控えをその場で受け取って、昨年のような点数と成績の逆転(低い点数の数名を合格とし、それよりも高い点数の学生を合格させない)や、点数や成績の改ざんを防止する、という性質のものです。

●低得点を合格、高得点を不合格に
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12307665268.html

 調停委員は、私・小川および私の代理人弁護士に、相手方らが、調停を即日終了させるという意見と、そんなに急ぐ必要はない(つまり、2回目での合意成立を目指すことも視野)という意見に割れている、と説明し、前者の意見が強いので終了する、ということでした。

 私は代理人弁護士とともに2名で出席し、相手方ら5名(1名は大学法人、他は大学構成員)は、代理人弁護士が3つの法律事務所に分かれていて、大勢で出席していました(高山事務部長と大学本部の法規係長も出席)。

●高山事務部長が虚報を撤回し小川に謝罪
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12309592412.html

 訴訟文書隠しによる業務妨害等の可能性が否定できなかったため、12月に私は警察官数名とともに北尾法律事務所に立ち入って確認しましたが、
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12337651179.html
その原因となった同事務所の岩淵正明弁護士と小島次郎弁護士が、今回の調停事件でも、金子周一、堀修、安藤仁の相手方3名の代理人に任命され、実際に調停に岩淵・小島・両弁護士も出席していました。

 上記の調停委員案は双方に無理がない内容でしたので、「1回で調停を終了」を強く求めた相手方(大学側)は、「成績を出さない」「成績を出させない」ことに固執している感じでした。

2、学内「調査委員会」なるものの追加情報

 一方、学内の「医薬保健研究域調査委員会」と称する12月27日の面談で、堀氏は、私がそれまでに提出した主張や説明の文書を配布せずに「提出がなかった」と説明して、聴取を終わらせようと画策しましたが、堀氏はまた、金子部局長の指示で行っている旨を明言しました。

 1月初めに、私は、金子部局長に対して、この委員会での書類隠しについて、
「指示、命令、あるいは教唆したのか否か」
を尋ねたところ、同日夜に、
「調査委員会のことは委員会が取り扱っていると考えています。」
と、否定しないような返答がきたので、翌1月5日に、私は、
「『金子先生が指示、命令、あるいは教唆したことは否定しない』ということでよろしいですか?」
と尋ねたところ、1月9日の夕方になって、
「調査委員会での配布資料を含め、調査委員会での内容につきましては、関与していません。」
と否定してきました。

 これらの委員会・部局長側の説明内容について、真偽も含めてどうみるかです。