点数と成績の逆転は常態化?(医学部長無回答)/成績を扱う事務部が虚報2つを発信し事務部長が謝罪 | 医療事故や医学部・大学等の事件の分析から、事故の無い医療と適正な研究教育の実現を!金沢大学准教授・小川和宏のブログ

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医療事故死は年間2万-4万人と推計されており(厚労省資料)交通事故死の約4-8倍です。医療問題やその他の事件が頻発している金沢大学の小川が、医療事故防止と事故調査の適正化や医学部・大学等の諸問題と改善を考えます。メール igakubuziken@yahoo.co.jp(なりすまし注意)

金沢大学医学部医学類で点数と成績の逆転は常態化? (医学部長無回答)/
成績を扱う事務部が虚報2つを発信し、事務部長が小川に謝罪メール
(医学部大学等事件73)


1、点数と成績の逆転は常態化かどうかを医学部長に確認、返信なし

 前回記事の通り、金沢大学医学部医学類の「薬物治療の基礎」科目で、昨年の本試験時点で点数が60%に満たなかった学生のうち3名だけを合格させて、合格者より点数が高かった11名が不合格になっていたことから、多久和陽・医学部長・医学類長に、こうした点数と成績逆転が本医学部医学類で常態化しているのかどうか、9月6日(水)に次のメールでお尋ねしました。

<9月6日のメールより一部引用>
多久和陽・医学部長医学類長・医学系長殿

 こうした試験点数と合否の逆転(一部の低得点の学生を高評価にする)は、本学医学部医学類においては、常態化しているのでしょうか?
<9月6日のメールより一部引用ここまで>

 その翌日にも再送信したのですが、本日(9月10日(日曜))夕方時点で、ご返信がありません。

2、試験成績を扱う医薬保健系事務部学生課で虚報発信2つ

 金沢大学で、医学部医学類の学生の成績などの事務を扱う、医薬保健系事務部学生課という部署があるのですが、最近、私と当該部署の職員のやりとりに関する虚報2つが次々に発信されました。

 1つ目の虚報は係長がメールで発信し、2つ目の虚報は医薬保健事務部長がメールで発信して、私や他の学内構成員へ送ってきたのですが、特に2つ目の虚報は1人や2人の勘違いなどで起きるような内容ではなく、組織的でなければ作出できない内容でした。

 9月4日(月)夕方に、高山浩接・医薬保健系事務部長から私へ着信していた、お詫びと撤回のメールから、一部を以下に引用します。

<高山事務部長から小川へのメールより一部を引用>
2017年9月4日 18:39:30 JST

小川先生

医薬保健系事務部長の高山といいます。

8月31日の私から発信した「業務協力のお願い」メールで、小川先生からの指摘を受けて、改めて再度確認したところ、内容に誤りがありましたので、謹んでお詫び申し上げますとともに、次のように訂正します。
『1 ●月●日(●)●●時●●分頃●●●で大声で怒鳴り、「●●●」「●●●」等命令口調で職場の秩序を乱した。』
につきましては、撤回します。
<高山事務部長から小川へのメールより一部引用ここまで>

 一般論を言えば、組織的に虚報を作出して発信するよりも、数名の成績を改ざんすることのほうが、はるかに容易でリスクも低いと考えられます。

 今回の医薬保健系事務部学生課が発信源と考えられる虚報群は、次の訴訟事件(被告側が原告小川に解決金を支払うなどして和解が成立)のねつ造群と類似点があるように感じます。

金沢地方裁判所平成22年(ワ)第50号事件
原告:小川和宏
被告:Y技術職員
   I事務部長(和解時。提訴時は総務課長。定年退職済み)
   OK助教(提訴時。訴訟開始後すぐ退職して他大学へ)

 何代か前の事務部長・I氏が、総務課長時代に、私・小川が実際には行なっていない言動のねつ造において指導的役割を果たし(被害者だとしたのは、第三解剖研究員から薬理学教室助教になっていたOK氏。訴訟開始後すぐ金沢大学を退職して、京都大学、奈良県立医科大学へ)、技術職員Y氏やOK氏とともに訴訟の被告となり、I氏やOK氏が発信した私の言動だという内容が存在しなかったことを認め、Y氏は別の言動のねつ造についてそうした事実がなかったことを認め、Y氏とI氏が私に解決金を支払い、OK氏が労災請求を取り下げることなどで、訴訟上の和解が成立しました。

 これら被告3名の被告本人尋問調書(裁判所が作成)などの一部は、本ブログの次の記事などでお示ししています。

●金沢大学医師が「『突き飛ばされた』と叫ばれた」と虚偽申告(医学部大学等事件1)
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12091616223.html

●金沢大学と労基署が「冷蔵庫の使い方」の会話を「『突き飛ばされた』と叫ばれた」に(医学部大学等事件2)
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12093766164.html

●医学部廊下で原告小川を追いかけながら「助けて」と叫び、駆けつけた人に黙るよう要求(医学部大学等事件3)
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12096728510.html