医療事故や医学部・大学等の事件の分析から、事故の無い医療と適正な研究教育の実現を!金沢大学准教授・小川和宏のブログ

医療事故や医学部・大学等の事件の分析から、事故の無い医療と適正な研究教育の実現を!金沢大学准教授・小川和宏のブログ

医療事故での死亡は年間2万〜4万人と推計されており(厚生労働省資料)交通事故死の約4〜8倍です。医療問題やその他の事件が頻発している金沢大学の小川が、医療事故防止と事故調査の適正化や、医学部・大学等の諸問題と改善を考えます。メール igakubuziken@excite.co.jp


テーマ:
JAXA理事出向での収賄で文科省前国際統括官起訴/
 医学部の闇〜試験不正と構造/
  スポーツ団体の不正
   (医学部大学等事件122)

 前々回記事および前回記事に、最近もコメントを頂戴していますので、まだの方は併せてご覧下さい。

●前々回記事へのコメント
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12394938428.html#cbox

●前回記事へのコメント
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12396331514.html#cbox

1、スポーツ団体の不正〜今回は剣道連盟

 レスリングやボクシング、アメフトなど様々なスポーツ団体での不正あるいは不適正行為について、上記の通り前々回記事にコメントを頂戴していますが、本日(8月17日)あたりから、全日本剣道連盟では、居合道の段位・称号審査で、受験者が合格目的で審査員らに現金を渡す不正が慣例化していたと報じられています。

●日刊スポーツ2018.08.17
https://www.nikkansports.com/sports/news/201808170000521.html

●東京新聞2018.08.17
http://www.tokyo-np.co.jp/article/sports/list/201808/CK2018081702000287.html

2、文部科学省関係者の汚職事件群〜前国際統括官も起訴

 文部科学省関係者の汚職事件群では、医学部入試不正の前局長が起訴されたのに続いて、JAXA理事出向に関する収賄罪で前国際統括官が起訴されました。

●毎日新聞2018.08.15
https://mainichi.jp/articles/20180815/k00/00e/040/295000c

●niftyニュース/読売新聞2018.08.15
https://news.nifty.com/article/domestic/society/12213-20180815-50119/

3、医学部の闇〜試験不正と構造など

 医学部の闇として、医学部の試験不正や構造などを、女性医師がAERAに書いています。

●AERA 2018.08.15
https://dot.asahi.com/dot/2018080900083.html?page=1
https://dot.asahi.com/dot/2018080900083.html?page=2
https://dot.asahi.com/dot/2018080900083.html?page=3

 様々な業界で、様々な不正や不適切行為、犯罪が次々に表に出てきています。
 本当のことを言う、声をあげるのは、正常化へ向かう第一歩のように感じます。

テーマ:
医学部入試不正の全国調査を文部科学大臣が発表〜金沢大学は?/
 再試験を実施したか否かで大学と医学部長らの主張が矛盾
  (医学部大学等事件121)


<8月8日夜追記>

 医学部の入試不正が大問題になっている中、本日未明、Yahoo!ニュースで、全国の医学部男女比データ一覧(2017年入学者)が出ており、金沢大学は男子が83%とかなり高いほうでした。
https://news.yahoo.co.jp/byline/ishiwatarireiji/20180808-00092347/

 また、先日特許権を取得した発明とは別の特許の手続きなどで、今日は17時過ぎから外出し、戻って22時過ぎまで研究室で作業をしていましたが、下の昨夜の学長、理事、監事、評議員、職員課長などの方々へのメールに対する返信はどなたからもありませんでした。

<8月8日夜追記ここまで>

 前回の追記でご紹介した、Yahoo!ニュース特集の金沢大学や私などの記事は、
https://news.yahoo.co.jp/feature/1037
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12394938428.html
かなりのアクセス数と反響だったと、Yahooの関係の方から伺いました。

 さて今回は、全国と金沢大学の医学部の試験不正についてです。

●低得点の一部学生を逆転させて合格(金沢大学点数表、2016年)
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12307665268.html

1、医学部入試不正の全国調査を文部科学大臣が発表〜金沢大学は?

 東京医科大学の入試不正で文部科学省の前局長が逮捕・起訴され、それ以外にも職員の逮捕や横領での懲戒解雇などが報じられているのに続き、
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12394710356.html

本日(8月7日)、林文部科学大臣が、医学部入試不正の全国調査を行うと述べました。

●FNN
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20180807-00398173-fnn-soci

●東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2018080701002744.html

 金沢大学の学内試験で、低得点の一部の学生を高得点の学生と逆転させて合格させたり、理事や医学部長などが点数入力を妨害したり、本試験実施後に学長などが追試験実施を妨害して公平な評価を妨げることなどが続いていて、複数の裁判になっていることは、これまで本ブログでもご報告してきました。

2、再試験を実施したか否かで大学と医学部長らの主張が矛盾、入試不正は?

 下のメールは、先ほど(本日8月7日夜)、私が、金沢大学内の、山崎学長、理事の方々、監事の方々、教育研究評議会評議員の方々などにお送りしたもので、今年3月に再試験を実施したか否かで大学と医学部長らの主張が矛盾しているのでどちらが真実かや、入試不正はあるのか、といった内容です。

●再試験問題を作ってもらうための新たな学内規程
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12383267753.html

<メール180807夜の本文の引用ここから>

山崎光悦・教育研究評議会議長・学長殿
教育研究評議会評議員の皆様
守田富美江・職員課長殿
関係各位

医学系の小川です。

1、本学と部局長・医学部長らの主張のどちらが真実ですか?

本年3月に、新たな学内規程を制定して、
安藤被告のために試験問題作成と成績評価を行う再試験のための委員会を設置したことは、
本学、中村裕之部局長、和田隆志副学長・医学部長・医学類長を含む関係者で一致しています。

しかし、再試験を実施したかについては、大きな食い違いがあります。

本学法人が原告、私が被告の民事訴訟(金沢地裁平成30年(ワ)第124号事件)で、
本学法人は、第1準備書面の第2ページで、次の通り主張しています。

「再試験が実施され、その目的を完了したことから廃止されたものである。」

一方、別件訴訟(金沢地裁平成30年(ワ)第199号)で、
中村・和田両被告は、第1準備書面の第11ページで次の通り主張しています。

「原告が担当した試験問題については受講者全員を満点とみなして
 成績評価を行うという例外的な対応をとらざるを得なかった。」

すなわち、本学法人は再試験を実施した、と主張し、
中村・和田両被告は、満点とみなして成績評価した、と主張しています。

どちらが真実でしょうか?

また、もしも再試験を実施しながら全員を満点にしたのなら、
実際の点数とは異なる点数や順位で成績評価を行ったことになります。

2、本学でも入試不正はあるのでしょうか?

医学部入試不正の全国調査を行うと、文部科学大臣が発表しました。
FNN
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20180807-00398173-fnn-soci
東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2018080701002744.html

学内試験とはいえ、これだけ点数と成績の逆点などを繰り返すとともに、
本試験実施後に大学トップレベルによる追試験妨害で公平は成績評価を妨げており、
しかもこれらを組織的にも行い、他の不正や事件も多発している本学の状況から、
入試でも不正が行われている可能性があると考えざるをえません。

本学でも入試不正はあるのでしょうか?

<メール180807夜の本文より引用ここまで>

テーマ:
Yahoo!ニュース特集に掲載されました
 特許証明書が来ました(金沢大学着任後3つ目)/
  公益通報の法令等の不備〜金沢大学での事件群抜粋
   (医学部大学等事件120)


<8月2日昼追記>

Yahoo!ニュース特集で、金沢大学や私などの事件が報道されました。
https://news.yahoo.co.jp/feature/1037

今朝また、医療事故の悲惨な情報が寄せられており、心が痛みます。

<8月2日昼追記ここまで>

 連日の更新ですので、前回記事(文部科学省幹部ら逮捕・起訴など)がまだの方は併せてご覧下さい。
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12394710356.html

1、特許証明書が来ました(金沢大学着任後3つ目の特許権取得)

 本日(8月1日)、特許庁より、「心臓保護薬」の特許権を証明する「特許証」が着きました(下)。
 金沢大学着任後、3つ目の特許権取得になりました。


2、公益通報者保護の法令等の不備

 公益通報者保護法がいわゆる「ザル法」で通報者が保護されず通報者への嫌がらせが相次ぎ、多くの製品不正やいじめ自殺のように、内部からの通報によって早期の解決に至らず放置されることが多く、当事者のみならず社会の損失も拡がっています。

 金沢大学の幾つかの問題の通報や通報後の経過などから、新聞記事や訴訟書類等を中心に幾つか挙げてみます。

(1)小川の代理人弁護士を堀修研究科長・第3解剖教授が騙し面談調査打切り
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12343215123.html
 ●次の記事後半に録音反訳(裁判所や警察署へ提出した証拠の一部)
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12351537558.html

(2)どれが本物?(1)の「調査委員会」だと主張する書類
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12341871198.html

(3)金沢大学事件関係の医学部教授と弁護士死亡、理事と教授2名が辞職
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12374751759.html

(4)希少な科研費審査委員表彰授賞式を現・前学長が小川について取止め画策
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12393547913.html

(5)金沢大学病院教授ら書類送検(北陸中日新聞トップ2014.05.23)
https://ameblo.jp/jpmax/image-12030008532-13163637791.html
(少女死亡と隠蔽などの詳細は、下の15のスライド連載10回、約100枚で)

(6)医学部試験で低い得点の学生を高得点の学生と逆点させて合格に
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12307665268.html

(7)公益通報者保護法をザルでない法律に(岐阜新聞1面分2017.08.28)
https://ameblo.jp/jpmax/image-12319827946-14049644450.html
https://ameblo.jp/jpmax/image-12319827946-14049644530.html

(8)金沢大学医師が「『突き飛ばされた』と叫ばれた」と虚偽申告で労災請求
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12091616223.html
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12093766164.html

(9)医学部廊下で小川を追いかけながら「助けて」と叫び、駆けつけた人に黙るよう要求
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12096728510.html

(10)金沢大学・山崎学長らの告訴状を金沢中警察署が7月20日に受理
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12392190455.html
 ●次の記事後半に録音反訳(警察署や裁判所へ提出した証拠の一部)
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12391724870.html

(11)金沢大学と元教授に賠償命令の新聞記事などまとめ
http://ameblo.jp/jpmax/entry-12261223469.html

(12)内部告発で嫌がらせ〜金沢大学(東京新聞特報2012.11.05)
https://ameblo.jp/jpmax/image-12319827946-13185089016.html
https://ameblo.jp/jpmax/image-12319827946-13185089017.html

(13)月刊/保険診療(2017.03)に執筆(医療安全と混合診療)
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12266267210.html

(14)消費者法ニュース112号(2017.07.31)に執筆(公益通報者保護法)
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12302426084.html

(15)横浜講演スライド詳報(金沢大学病院少女死亡で教授ら書類送検)
  〜10回シリーズの10回目で、中ほどに1〜9回目へのリンクあり
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12204862579.html

テーマ:
文部科学省の局長や局長級を含む職員らが
 大学や公的研究機関の3事件で逮捕や起訴、懲戒免職
  (医学部大学等事件119)


 文部科学省の局長や局長級など幹部を含む職員らが、3つの別々の事件で、逮捕や起訴、懲戒免職などになったことが、新聞等で報じられています。

 大学や公的研究機関への出向などでこれだけ悪質な事件が続くと、文部科学省として大学や公的研究機関をどういう方向に動かそうとしているのか、と感じてしまいます。

1、東京医科大学の入試不正〜贈収賄疑いで前局長ら起訴

●毎日新聞180724
https://mainichi.jp/articles/20180725/k00/00m/040/072000c

●産経新聞180726
https://www.sankei.com/column/news/180726/clm1807260001-n1.html

●朝日新聞180724
https://www.asahi.com/articles/ASL7S4R5JL7SUTIL031.html

●日本経済新聞180724
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO33329710U8A720C1CC1000/

●ロイター通信180724
https://jp.reuters.com/article/idJP2018072401001751

2、JAXAへ出向中の収賄容疑で局長級職員逮捕

●毎日新聞180726
https://mainichi.jp/articles/20180727/k00/00m/040/148000c

●朝日新聞180726
https://www.asahi.com/articles/ASL7V3GYGL7VUTIL01B.html

●産経新聞180726
https://www.sankei.com/affairs/news/180726/afr1807260013-n1.html

●日本経済新聞180726
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO33424730W8A720C1CR0000/

3、京都教育大学へ出向中の横領で課長補佐級職員を懲戒免職

●毎日新聞180730
https://mainichi.jp/articles/20180731/k00/00m/040/017000c

●日本経済新聞180730
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO33574920Q8A730C1CN8000/

●朝日新聞180730
https://www.asahi.com/articles/ASL7Z5DH3L7ZUTIL04W.html

●京都新聞180731
https://kyoto-np.jp/politics/article/20180730000183

テーマ:
科学研究費審査委員表彰と、学長らによる授賞式取りやめ策動の録音
 〜現入試課長(当時は副課長)などと小川との会話
  〜時期はカフェイン療法患者死亡の通報漏洩の約1ヶ月後
   (医学部大学等事件118)


 前回記事へのコメント3でご指摘を頂いた科学研究費審査委員表彰ですが、
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12392873605.html#cbox
科学研究費という我が国最大規模の公的研究費制度があり、その審査委員の審査が審査されて、「有意義な審査意見を付して、公正・公平な審査に貢献した」として表彰される仕組みがあります(本来、審査委員として当たり前のことではありますが)。

 金沢大学では1000人以上の常勤教員の中から次の人数が表彰され、例年学長による受賞式(賞状伝達式)を行い、その写真を金沢大学トップページに掲載してきました。

2011年  1名
2012年  1名
2013年  2名(小川を含む。医・薬・保健・病院で初、准教授で初)
2014年  1名
2015年  1名
2016年  6名
2017年  7名(小川を含む。2回受賞は初)


●学長による受賞式2013年
https://www.kanazawa-u.ac.jp/news/5869

●学長による授賞式2017年
https://www.kanazawa-u.ac.jp/news/51535

●2013年の小川の表彰状


●2017年の小川の表彰状


 しかし、私が1回目に受賞して金沢大学から初の2名受賞となった2013年秋、当時の中村学長と山崎研究担当理事(現在の山崎学長)によって、授賞式をとりやめようという策動がありました。

 これは、金沢大学カフェイン併用化学療法患者死亡で教授らが刑事告訴されていることを、その年の10月1日に私が厚生労働省に通報し、その翌日に金沢大学へ通報を漏洩された、約1ヶ月後の出来事です。

 その時の録音や反訳を裁判で提出済みですので、その録音反訳を以下にお示しします(8ページ。金沢大学や堀修・医薬保健学総合研究科長・第3解剖教授、金子周一・前部局長などが被告の訴訟などで、証拠や資料として提出)。

 なお、会話者の当時の松本芳江・副課長は、現在、入試課長になっておられます。








テーマ:
新たな複数の医療事故情報/医療安全の演習授業の準備(医療事故48)

1、新たな複数の医療事故情報


 昨日から今日(7月22日(日)から23日(月))にかけて、新たな医療事故の情報が私に寄せられ、今日はその分析なども行なっていました。

 いずれも重大な結果や経過であり、医療事故防止の重要性を改めて痛感しています。

2、医療安全の演習授業の準備

 3年生が基礎医学や社会医学の研究室に配属になって、1ヶ月少しと短い期間ではありますが、実習や演習を行う授業があります。

 私の薬理学研究室は、一昨年より、学生1名が1テーマを持って、医療事故の分析や薬や食品成分の領域での研究企画などを行ってまとめる形式で進めており、一昨年は4名、昨年は7名が希望して、それぞれ全員を受け入れました。

 学生向けの案内書の研究室ページと昨年度の配属人数をお示しします(文中の原稿締め切り時点の「近く特許になる」は、7月20日に特許になりました(本ブログ前回記事))。



<研究室ページの文字列>

分子情報薬理学分野(薬理学)

(1)研究スタッフ
 准教授(分野主任) 小川和宏

(2)研究の概要と特色
(ア)ヘム代謝調節のメカニズム解明と生体防御機能増強への応用
 ヘムはヘモグロビンなどの構成分子として生命維持に必須だが、過剰になると活性酸素を発生して毒性が強く、ヘムが過剰になるとヘム分解酵素であるヘムオキシゲナーゼ-1(HO-1)の発現が誘導されて、ヘムは速やかに分解されて抗体酸化作用を持つビリルビンが生じる。これは生態防御反応であり、様々な疾患の治療や予防に役立つ。
 我々は、ヘムが転写抑制因子Bach1に直接結合することで、Bach1のDNA結合を阻害して、脱抑制によりヘムが転写誘導することを見いだした。これは高等生物のヘム結合性転写因子の世界初の同定である(論文被引用290回)。また2012年には小川の「ヘムオキシゲナーゼ-1誘導剤」、2014年には小川らの「原虫感染症の治療又は予防薬」で小川が特許権を取得し、2018年6月には小川の「心臓保護薬」が特許査定を受け近く特許になる。
(イ)医療事故の分析による薬物治療の安全性向上
 薬物治療領域での医療事故の分析とその情報発信で、医療の安全性向上に貢献している。

(3)学習目標
 今年度も期間が短いため、実験手技の習得よりデスクワークを中心とするが、本研究室で以前に行っていた英文教科書の単なる輪読ではなく、能動的演習や実践に重点を置く。具体的には、医療事故事案の分析や創薬研究の起案を目指して、配属学生1人1人がテーマを決め、医学文献、特許文献、判決例等の調査などを行い、それらをまとめて発表する。
 こうした過程を通じて、次の(i)〜(iii)を習得することを学習目標とする。
(i)文献調査、分析、まとめ、発表までを経験し、自主的にこれらを行えるようになる。
(ii)薬理学など基礎医学が、診療をはじめ多岐にわたる領域に役立つことを理解する。
(iii)医師など医療者側のみならず患者側の実感も理解し、医療事故防止の視点を養う。


(4)指導方針
 薬物治療領域の医療事故事案(本学や近隣での事案を除く)あるいは創薬研究等から、配属学生と指導教員の話し合いでテーマを選び(原則1人1テーマ)、医学文献、特許文献、判決例等の基本的な調査方法やまとめる方法などを指導し、後半に学生が発表を行う。

(5)学生への要望
 自身のノートパソコン、薬理学図書室や図書館などを利用して、積極的に取り組むこと。

(6)受入れ可能人数
 2〜5名

テーマ:
金沢大学学長らの告訴状が本日(20日)受理されました/
 特許権(心臓保護薬)を本日(20日)取得しました
  (医学部大学等事件117)


 今回は、本日の出来事2つの速報です。

1、金沢中警察署が学長らの告訴状を本日(20日)受理

 先日より告訴状提出と補正完了をお知らせしていましたが、
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12389473684.html
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12391517072.html
本日(20日)17時20分頃、金沢中警察署・刑事第1課・強行犯係のT警部補より、本日付けで告訴状を受理したとの電話連絡がありました。

 被告訴人は次の方々です。

山崎光悦 (金沢大学学長)
堀修   (医薬保健学総合研究科長・第3解剖教授)
守田富美江(職員課長)
氏名不詳 (金沢大学の「委員長」)


2、特許権を本日(20日)午前に取得

 昼に前回記事へ追記したものですが、本日午前に次の特許権を取得しました。

発明の名称:心臓保護薬
発明者:  小川和宏
特許権者: 小川和宏


●前回記事
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12391724870.html
●コメント欄
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12391724870.html#cbox

テーマ:
学長ら告訴状と金沢大学等の民事訴訟に添付した録音証拠の一部
 試験や授業の妨害
  学生の安否確認で学長激怒はなぜ?
   柴田理事が金沢中警察署に「すり合わせ」を申し入れ
    (医学部大学等事件116)


<7月20日昼追記>

特許権を本日(7月20日)取得

 先日お知らせした特許査定について、本日午前、特許登録が完了し、特許権となりました。
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12385181632.html

 特許証(黄色の特許権証明書)の交付は10日くらい先になるということです。

●特許証・小川研究室紹介
(下か右に出る黄色がこれまでの特許証2つ)

http://www.med.kanazawa-u.ac.jp/lab/cat5-10.html

<7月20日昼追記ここまで>

 昨日に続いての更新ですので、告訴状補正の速報がまだの方は併せてご覧ください。
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12391517072.html
コメント欄
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12391517072.html#cbox

<7月18日深夜追記>

 先ほど前回記事に頂戴しましたコメント3の、告訴が受理されそうかどうかについてです。

 今回の告訴状受付ご担当のT警部補(刑事第1課)は、不備が(7月17日の)補正で解消されたので決済に出します、今週中に連絡します、などとおっしゃっていました。

 T警部補は、具体的な不備の補正を指示するのに充分なレベルで精読されていて、録音やメール、新聞記事などの「堅い」証拠が告訴状に付されていることも当然ご存知です。

 一般的に、刑事告訴や刑事告発は、弁護士が行なってもなかなか受理されないこともあるそうですが、私は以前に3回自分で行なって、いずれも2週間前後で正式受理されています(金沢で2回、東京で1回)。

 補正が必要だった時と、補正不要でそのまま受理されたことがありますが、今回の流れは、微小な補正をして2週間くらいで正式受理された時とそっくりです。

 また、金沢大学と金沢中警察署は、既に「すり合わせ」をした関係ですので、捜査なら「支障がない形」で行われるのだろうと私は推察しています。

 なお、私は民事訴訟も弁護士なしで幾つかの訴状を提出して、全てその場で受付が完了していますし(1件のみ管轄違いを私も訴状受付ご担当も気づかなかったため東京地裁へ移送され、他は全て正式受理)、その中の1件は、本人訴訟(弁護士なしの訴訟)のままで、当時の部局長(医学系研究科長)が教授会やホームページで私の名誉回復措置(賠償命令よりハードルが高いとされている)を行うという勝訴的和解で終結しています。「殴られた、見たね、Y君!」「ハイ!わかりました!」で、実際には見ていないと認めた事件です。

<7月18日深夜追記ここまで>

1、昨日のコメント2の、本人での訴訟や刑事告訴について

 昨日の記事へのコメント2で、本人による民事訴訟や刑事告訴についてのお話がありましたが、どちらも一般人向けの解説書が出ていますし、ネットで訴状や告訴状の実例も散見されますので、参考になるかと思います。

2、金沢大学等との民事訴訟と学長らの刑事告訴で提出した録音証拠(告訴の資料1)

 告訴状に添付した資料1の1の録音は、既に金沢大学や堀修氏などとの民事訴訟で提出済みのもので、その録音反訳をお示しします。

 なお、5つの録音を時系列で並べていますが、内容的には、安藤氏と私が「寝坊」学生の扱いで合意した後に学長からの試験妨害等が始まった件が録音反訳1と3、メールで返信を求めてきた学生と連絡がつかなくなり薬学学務係職員がアパートまで行っても不明で警察に安否確認を依頼した件などが録音反訳2、4、5です。

 また、録音反訳4の「T警部補」は、証拠では実名(フルネーム)であり、ここでの公開に際してこの表記に変えています。

<証拠より引用ここから>
             資料1の2
録 音 反 訳

録音反訳1

会話日:平成30年4月5日
会話者:小川和宏、安藤仁


<中間試験の本試験終了の10数分後に小川を訪れて、寝坊したので今から同じ問題で試験を受けたいと申し出た学生に、小川がそれはできないので、体調不良があるなら診断書を後日でいいから提出するよう説明したところ、それから医師の診断書(本日は登学不可との内容、訴訟で証拠提出済み)を得て再び登学して安藤を訪れ、診断書内容と言動が不一致だった学生について、追試験や再試験をどうするかの会話>

小川注:「追試験」は、病欠などやむを得ない理由で本試験と同等の試験を許可するもの。ただし、本試験受験者より勉強できる期間が長くなるため、そのぶん難易度を上げてバランスをとり、本試験受験者が不利にならないようにする必要がある。
 一方、「再試験」は、本試験を終了して合格点(得点率60%)に満たず、そのままでは不合格の者に対して、救済目的で再チャレンジのチャンスを与える試験で、本試験合格者よりも高成績にならないために、どれだけ高得点をとっても60%の得点率(本試験での最低合格点)として扱う救済試験。


小川「それは単純に再試験を受けたらいいんじゃないですか?」
安藤「ああ、なるほどなるほど。」
小川「うん、みんなで普通に受ける、」
安藤「ええ、ええ、なるほど、」
小川「だから、まあはっきり言って、寝坊くらい誰でも、良くないけど、誰でもあり得ると思うんですよ、ちょっとそんなコメントももらってる、」
安藤「それでの一番の問題点と思うのが、あの、もう再試験決まってると、期末試験受けなくていいってことになっちゃいますよねえ、期末に関する、」
小川「いや、それは受けてもらわないと。いや、そこもまた本当にやむを得ない、診断書が出るんだったら、これはまあしょうがないですけど、」
安藤「はい、はい、」
小川「再試験のチャンスは与えますけど。それはそれでいいんじゃないですか?そこはだって、もう、大学生ですから、」」
安藤「ええ、」
小川「しかも、彼、生年月日見たら、今でも既に、あの中間試験の時点でも成人だし、」
安藤「はい、はい、」
小川「親が出てきてどうこういう話でもないでしょうから、そこは本人が判断したらいいんじゃないかねえ。」
安藤「はい」
小川「とても元気がでないっていうんだったら、まあ、ねえ、本当にまだ日によっては調子悪いんだったら、診断書出すっていう判断も、まあ好ましくはないですけど、できなくもないですし。」
安藤「なるほど。」
小川「だから、単純に再試験で、私はいいような気がしますけど。」
安藤「なるほど、なるほど。」
小川「で、期末試験は、もちろん、そのう、満点とったら、もしか、、、えーと、届かないのか?ほぼ半々ですよね、中間と期末が、」
安藤「そうです、」
小川「だから、」
安藤「たぶん半々ですよね、」
小川「うん、ほぼ半々、で、えっと、何点でしたっけ、360点くらいあるだろうから、180が無いわけですよねえ、」
安藤「実習点があると、6割ギリギリいくかもしれない。」
小川「かもしれない。えっと、実習点50でしたっけ。」
安藤「ええ、」
小川「50だよね、」
安藤「ええ、」
小川「だから、180、まあ仮に満点とったとして、」
安藤「はいはい、」
小川「230点になるでしょ、」
安藤「ああ、」
小川「で、410、ああ、ギリギリ届かないですね。うん、そりゃあもうダメなので、もう再試験で頑張ってもらえば、いいんじゃあないですかねえ。」
安藤「なるほど、わかりました。」
小川「だから、寝坊で、ちゃんと、一応、診断書で、体調がもう全く悪くなかったわけじゃあないのは、私も信じているので、」
安藤「なるほど、」
小川「ただ、受けれないほど悪かったんじゃないっていうのが、私の見立て、事実関係からのね、」
安藤「なるほど、」
小川「だから、再試験は普通に認めたらどうかなと思ってるんですけど。」
安藤「先生のお話伺うと、それももう非常にリーズナブルだと思いますので、」
小川「まあ、寝坊だけでね、もう不合格にしちゃうのは、ちょっとそれは酷だなあっていう気が、私はしているので、」
安藤「ええ、わかりました。」
小川「うん。」

録音反訳2

会話日:平成30年4月16日
会話者:小川和宏、薬学学務係職員(学務)


<返信を求めながら連絡がとれなくなった学生の、安否確認についての会話>

学務「今、ちょっと、係員が、」
小川「はい、」
学務「学生のアパートに向かってます。」
小川「ああ、そうなんですか。」
学務「はい。」

録音反訳3

会話日:平成30年4月19日
会話者:小川和宏、安藤仁


小川「柴田理事から、直接も言われたし、」
安藤「はい。」
小川「メールでもいわれている、」
安藤「はい。」
小川「追試験をさせるなと、」
安藤「はい。」
小川「うーん」
安藤「というより、すべての担当から外すようにという、学長のあの命令だというふうに、あの、言われましたので。」
小川「それを柴田理事から、」
安藤「はい。」
小川「口頭と直接と、」
安藤「はい。」
小川「ああ、メールとでですか。」
安藤「はい。」

録音反訳4

会話日:平成30年4月26日
会話者:柴田正良・理事・副学長、T・警部補(金沢中警察署)


柴田「ウチの学長、実は、この前も、同じように、この人がですね、警察を呼んで、その1件を聞いて、激怒してます。でね、悪いんだけど、この中警察署のほうと、」
T 「ええ、」
柴田「ウチらの大学法人とで、少し、擦り合わせっていうか、お話し合いをさせて頂けませんか。」
T 「そうですね。」
柴田「うん、」
T 「ええ、」
柴田「これは絶対必要ですよ。」

録音反訳5

会話日:平成30年4月26日
会話者:小川和宏、薬学学務係職員(学務)


<上の録音反訳2の連絡がとれなくなった学生について、夜になって学務係職員が学生のアパートに行ったが安否がわからず、深夜になって警察が確認してくれたことについての会話>

小川「で、私はほかの人には誰にも言ってないのでね、」
学務「はい、」
小川「ええ、全く漏らしてはないので、誰からそんなことが学長から漏れたのかなあと思ってですね、」
学務「先生のほうに、学長まで話がいっている、という連絡があったということですか?」
小川「うん、そういう話、さっきチラッと聞いたんでね、」
学務「ああ、そうなんですか。」
小川「ええ、そちらでも知ってるのは、おそらく係の中の方か、あるいは、そのう、外部、一応警察とはいえ外部ですから、」
学務「はい、」
小川「情報提供する際に、あの、確か、実家の番号とかね、」
学務「はい、」
小川「提供する際に、ちょっとどこまで手続きが要ったのかなあって、今、その話を聞いてふと思ったんですけど、」
学務「ああ、ただ、係長も、先生の、存じ上げないと思いますので、我々もちょっと心当たりがないというか、誰なのかなあという気がしますよねえ。」
小川「ああ、はあはあ。そうですね、そちらで、出て、情報出てなければ、係からね、」
学務「はい、」
小川「私も全くもちろん漏らしてませんから、」
学務「はい、」
小川「学生さんがちょっとね、安否がわかんないって情報は、あんまりいい情報じゃあないですから、」
学務「はい、」
小川「で、誰にも言ってないんですけどね、」
学務「そうですね、はい、我々も同じ認識です。」
小川「うーん、ああ、そうですか。」

3、学長ら告訴の資料6の録音証拠について

 学長ら告訴の資料6も録音証拠で、昨年12月27日に、堀修氏(大学院医薬保健学総合研究科長・第3解剖教授)が、「調査委員長」だとして、私の代理人弁護士を騙したり、提出済みの主張書面を「提出がない」と説明して出席者らを騙したりした場面で、そのごく一部は今年1月9日に書いています。
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12343215123.html
コメント欄
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12343215123.html#cbox

4、安藤氏の「ボクに連絡されても困ります」の録音証拠など

 安藤氏の「ボクに連絡されても困ります」の録音証拠などは、民事訴訟で提出済みであり、今年5月1日に書いています。
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12372746215.html

テーマ:
<速報>告訴状の補正が本日(7/17)完了しました
 〜金沢大学・山崎学長、堀研究科長・第3解剖教授らの刑事告訴で
  (医学部大学等事件115)


 前々回記事で、平成30年7月5日付の告訴状を同日提出したことなどをお知らせしました。
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12389473684.html
そのコメント欄
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12389473684.html#cbox

 被告訴人は次の方々です。

山崎光悦(国立大学法人金沢大学・学長)
堀修(国立大学法人金沢大学・医薬保健学総合研究科長・教授)
守田富美江(国立大学法人金沢大学・総務部・職員課長)
氏名等不詳(金沢大学での「告訴人小川についての審査委員長」)


 その後、金沢中警察署より告訴状を補正するようご指示があり、本日(7月17日)、文書での補正が完了しました。

 補正内容は、4カ所について、数文字の修正あるいは補足をする微小なものでした。

 その結果、前々回記事で「第1、告訴の趣旨」から引用して略していた部分は、次の通りになりました。

<告訴状より一部引用ここから>       
第2の告訴事実、(被告訴人)、罪名との対応
1の(1) (山崎)         職権濫用
1の(2) (山崎)         職権濫用
2の(1) (山崎、堀)       威力業務妨害、職権濫用
2の(2) (山崎、堀)       強要未遂、職権濫用
3の(1) (堀)          偽計業務妨害、職権濫用
3の(2) (山崎)         職権濫用
4     (山崎、氏名不詳、守田) 偽計業務妨害、職権濫用

<告訴状より一部引用ここまで>

 「第2、告訴の事実」は、犯罪に該当すると思料される行為ですが、上記の通り7つになりました。
 また、2の(2)の罪名は3つ挙げていたのですが、その中の2つをまとめて「強要未遂」としました。

テーマ:
金沢大学2教授(山本憲男・池田和夫両氏)との医療裁判が開かれました/
 東京高裁(長野地裁松本支部から)の医療裁判での判決直前の主張書面のやりとり
  (医療事故47)


 一昨日の前回記事に、昨日もコメントを頂戴していますので、まだの方は併せてご覧ください。
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12389473684.html#cbox
記事本文
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12389473684.html

1、金沢大学2教授との医療訴訟(CTデータ廃棄、隠蔽など)

 本日(7月10日)、次の医療訴訟が金沢地裁で開かれ、医療事故45などでご紹介した録音と録音反訳を含む、追加証拠14点の調べや、原告準備書面の陳述などが行われました。
●医療事故45
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12387084283.html
●医療事故46
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12388283390.html

事件番号:平成30年(ワ)第174号
原告:  小川和宏
被告:  池田和夫(金沢大学臨床教授)
     山本憲男(金沢大学特任教授)
     他1名


 今回は、被告側が、数名の傍聴人を引き連れてきました。
 今後は、8月10日までに被告側が反論を提出することになりました。

2、東京高裁(長野地裁松本支部からの控訴審)医療裁判での
  判決直前の主張書面のやりとり


 次の医療裁判で、今週木曜(7月12日)午後1時15分に、東京高裁で判決が言い渡されます。

事件番号:東京高等裁判所平成30年(ネ)第898号
控訴人: A(事故当時50歳台だった男性)
被控訴人:医師個人BおよびC、法人DおよびE


 この判決直前の時期である先週金曜(7月6日)の18時過ぎになって、被控訴人(医師や病院)側から反論書が提出され、それに対して、本日(7月10日)、控訴人(患者側)が反論書を提出しました。

 その控訴人反論書の本文を、以下に引用します。

<引用ここから>

 本年7月6日付被控訴人D・B医師側の反論書について、以下の通り控訴人側の意見を述べる。

1、上記反論書の第2項について

(1)被控訴人の2の主張

 被控訴人は意見書第2ページ2で、
「平成23年9月29日から3日間のうちに何らの支障も生じていないこと等の事実からすると、脳出血の発症の場合においては、脳出血中或いはその直後において自動車の運転に支障が生じないということはあり得ないと考えるべきであって、却って、控訴人が平成23年10月2日に下座敷の唐紙に左肩がぶつかったことにより異変に気づいたと述べていることからすると、その時点まで、症状が発生していなかったというべきである。」
との主張をしている。

(2)本件のような軽症例では脳出血発症後2、3日で悪化することがある
 しかし、本件症例は軽症の脳出血であり、症状悪化については、甲B115号証のハリソン内科学第2版 4枚目、第2465ページ右側中で、
「より軽症例では、隣接する組織への脳浮腫が原因となり、発症12〜72時間後に症状の悪化をみることがある。」
と、発症から半日から3日くらいの期間、悪化することがあると、明確に述べられている。

(3)視野障害が10月1日までに出現していたことは明らかである
 実際、控訴人の場合、控訴人(一審では原告)は甲A35 号証 陳述書(2)4ページ20の平成23年10月1日結婚式出席時での出来事(3)において「左側の後ろ側に来た人がわからなかったために、自分の座った腰かけがすごく後ろの方にはみ出していたらしく、来た人に「どいて下さい。」と言われました。」と明確にその症状を陳述している。
 この10月1日のエピソードについては、被控訴人D・P病院脳神経外科Q医師も、少なくともこの時から視野障害が始まっていることを患者らへの説明においても、診断書においても認めている。(甲A23号証2ページ上、甲A1号証)

(4)R鑑定書は施術中か帰り道の発症の可能性を明言している
 また、平成29年6月15日付け循環器内科・R鑑定人意見書 4枚目中においても、
「10月1日朝には、明らかに頭痛があり、結婚式場での視野狭窄を示唆する事象があることから、この時点では、すでに脳出血を起こしていた可能性が高いと考える。9月30日には、「朝起きたら風邪を引いたような感じで目やにがついたような感じで……」とある。これらの症状を頭痛、視野狭窄ととらえると、この時点での脳出血も考えられる。一方、9月29日には、鼻出血への施術後の記憶力の低下があり、脳出血による傾眠傾向の可能性がある。また、脳出血は通常、覚醒時、ストレス時におこることから、施術中または帰り道での発症も否定できない。」
と述べられている。

(5)CT画像での血腫の浮腫が不変であり、9月29日前の発症は明らか
 控訴理由書などでこれまでに述べている通り、甲A43号証のCT画像の10月2日と3日の血腫と浮腫のどちらにも大きさの変化がないことから、甲B116号証の時間経過より、本件の脳出血発症は、9月29日以前に絞られる。
 これらの経過、鑑定結果、文献情報により、本件の脳出血が施術日の9月29日に発症したことは明らかである。

2、前同反論書の第3項について

(1)被控訴人の3の主張

 被控訴人は意見書第2ページ3で、
「控訴人のいう「病識の欠如」とは、精神科でいう「病識失認」と同義と思われるところ、事実経緯からすると、控訴人は、平成23年10月2日以降、明らかに自らの症状を認識し、それについての対処をしようとしているのであって、そこには何らの病識失認はない。」
「控訴人の脳出血発症部位は記憶障害や傾眠を発症する部位ではなく、、、」
と主張している。

(2)全く異なる精神科の統合失調症の「病識欠如」と故意に混同させる企て
 しかし、前者は、本件の、「当初は『病識が欠如』していて、指摘されたりぶつかったりして気づいた後はある程度認識できるようになる」という「半側空間無視」の「認識できるようになる『病識欠如』」と、精神科で多い「統合失調症」でしばしば見られる、「指摘されても自分は病気でないと言い続ける」タイプの「認識できるようにならない『病識欠如』」を、故意に混同させようとしているものである。
 甲B113号証 ハリソン内科学ハンドブック 第784ページの下、「後頭葉」の最後に、「ときに患者は自分が盲であることに気づかないことがある。」とあり、甲B114号証 高次脳機能障害者のための就労支援 第11ページ中で、「半側空間無視がある人は『自分から見ようとしない』または『見えているはずなのに気づかない』ことが特徴です。」とあり、甲B117号証 リハビリナース 第59ページ右中で、「早期からのアプローチと病識を高める支援が必要です。」や、「アプローチのポイントは、『非無視側からの働きかけ』と『無視側への認識のうながし』です。」とあるように、「認識できていないことを本人に自覚させる」のが基本であって、言い換えれば、「指摘やきっかけによって自覚できるようになる『病識欠如』」である。
 本件では、披露宴で左側の人を認識できなかったり、唐紙に左肩がぶつかったりして、こうしたきっかけにより本人が自覚できるようになったものである。これは、精神科の統合失調症の「いくら言われても認識できるようにならない『病識欠如』」とは全く異なるものであって、被控訴人は全く異なるこれらを故意に混同させようとしているものである。

(3)記憶障害や傾眠などの意識障害は出血部位によらない脳全般症状
 また、後者の、「控訴人の脳出血発症部位は記憶障害や傾眠を発症する部位ではなく、、、」との主張は、全くの虚偽である。
 控訴人は後頭頭頂葉皮質下出血で高次脳機能障害を発症しており、記憶障害は甲B113号証783ページ~784ページ、甲B114号証14ページ、甲B117号証58ページに高次脳機能障害の症状として記載されている。また、記憶障害や傾眠などの意識障害は、出血部位にかかわらず、脳出血による頭蓋内圧亢進等によってしばしば見られる脳全般症状である。

3、上記のように、被控訴人D・B医師側の平成30年7月6日付反論書は、虚偽あるいは事実に全く反する内容であるから、控訴人の請求の趣旨通りの判決を求める。

<引用ここまで>