自殺年間4名確認の理事メール/委員会でのハラスメント届出/学内「調査委員会」の録音反訳、実態 | 医療事故や医学部・大学等の事件の分析から、事故の無い医療と適正な研究教育の実現を!金沢大学准教授・小川和宏のブログ

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医療事故死は年間2万-4万人と推計されており(厚労省資料)交通事故死の約4-8倍です。医療問題やその他の事件が頻発している金沢大学の小川が、医療事故防止と事故調査の適正化や医学部・大学等の諸問題と改善を考えます。メール igakubuziken@yahoo.co.jp(なりすまし注意)

自殺年間4名確認の理事メール/
 委員会面談でのハラスメントの被害届出/
  学内「調査委員会」の録音反訳、その実態は
   (医学部大学等事件87)


 前回記事へのコメントを本日も頂戴していますので、併せてご覧下さい。
https://ameblo.jp/iryouziko/entry-12341871198.html#cbox

1、「調査委員会」名目面談でのハラスメント被害を届け出

 次の通り、面談におけるハラスメントを届け出ました。

      平成30年1月9日

  ハラスメント被害届

山崎光悦・学長殿
福森義宏・理事・副学長・総合相談室長殿
竹澤晴美・ハラスメント相談員・総合相談室室員・総務部総務課専門員殿
羽村典子・ハラスメント相談員・医薬保健系事務部総務課副課長・面談事務担当殿

 医学系准教授の小川和宏と申します。

 先月(平成29年12月)27日に、医学類B棟小会議室で、「医薬保健研究域調査委員会(堀修・調査委員長)」名目で行われた、私の代理人弁護士と「調査委員会」との面談で、下記のハラスメントを受けたこと、及び、今後も更に受ける危険性があることを、届け出ます。
 また、下記のハラスメントを容認した、「調査委員長」だとする、堀修・医学保健学総合研究科長・第3解剖教授は、ハラスメントの有無を判断する「ハラスメント防止委員」ですが、この届け出による今後の扱いはどうなるのでしょうか?

横田崇教授・委員による「調査委員会」名目を悪用したハラスメント・侮辱・名誉毀損 
<中略>
 横田教授は、堀委員長が配布した資料、及び、小川の代理人が配布した資料の双方に含まれる同じメールに、柴田理事と相談した結果として高瀬医学学務係長が小川に成績入力をお願いする旨があり、その文言の「小川先生に成績入力をお願いすることとなりましたのでご案内申し上げます」が直前に読み上げられているにもかかわらず、この発言を行った。
 すなわち、横田教授は、成績入力を大学側が小川に依頼し、小川がその入力を妨げられていることを知りながら、その責任が小川にある旨を、他の委員5名や事務系職員2名(羽村副課長を含む)が居る場で発言したものであり、故意の侮辱及び名誉毀損である。これはまた、「調査委員会」名目を悪用したもので、極めて悪質なハラスメントである。
 加えて、他のどの委員も同席していながら、これらの情報を知った上で反論を述べなかったのは、「調査」名目をつけて小川を陥れるための面談であったことは明らかである。
        —以上—

2、訴状と調停申立書は、調査委と裁判所の共通書類であると説明・警告

 前回記事で、提出済みの主張書面(堀・金子両氏らを被告や相手方とする訴状と調停申立書を含む)を「無かったこと」にして、聴取を打ち切ろうしたことをお示ししました。

 本日(1月9日)、金子周一・部局長より、裁判や調停については裁判所で扱って欲しいという旨のメールが着信したため、調査委員会への通知書へ証拠資料として添付した訴状と調停申立書は、調査委員会と裁判所事件の共通の文書であり、調査委員会に提出されていないと扱うのは業務妨害になる旨を返信して(委員や事務担当などにも同時に送信)、明確に説明と警告を行いました。

3、論点整理後に回答することを「了解しました」と言いながら、突然打ち切ると主張

 年末27日の「調査委員会面談」に出席した小川の代理人による、「事実関係は論点整理後に回答するため保留します」旨の発言に対して、堀委員長は、最初の発言に対して「了解しました」と明言し、その後も堀委員長は、小川の代理人の同様の発言に対し、少なくとも3回にわたって「はい」などの肯定する発言を繰り返しました(次は録音反訳の一部)。

小川の代理人「それについては、回答を保留します。先ほどらい申し上げます通り、こちらはこちらで論点整理が必要だと思いますので、その論点に関する、あの、整理が出来た段階で、その、今のお尋ねについては、小川側としては回答いたします。」
「了解しました。では、次の質問に移らさせて頂きます。次の質問は、、、、」

 ところが、面談の最後のほうになって、堀委員長は、主張書面の提出がないので主張はないものとして打ち切ると言い出しました(次は録音反訳の一部)。

「本日、それを提出、の段階で提出されていないということは、特にご主張はないと、いうふうに判断いたします。つまり、メール等における事実確認によって、小川先生からの事実確認、に関する事実確認というのは終了させて頂くものとしております。」

 そこで、小川の代理人は、次の通り抗議しました。

小川の代理人「ただ今の委員長のご発言は、極めて乱暴な発言であると思いますので、議事録の上に残して頂くようお願い致します。」

 なお、「委員会」側は、この面談の議事録を作成すると言いだしたので、私は、面談に同席し録音し作成担当である、上記ハラスメント被害届に記載の羽村典子・ハラスメント相談員・総務課副課長に、私か実際に出席した私の代理人弁護士に見せて確認させて欲しいと頼んだのですが、羽村・ハラスメント相談員・副課長は拒否しました。

 前回それまでの本ブログ記事や以下の事実などとともに、学内のハラスメント相談体制がどのようなものか、「調査委員会」名目で行われているのがどのようなものか、自殺多発との関係、などを考える材料になるのではと、私は考えています。

4、堀委員長による意味不明の質問

 堀委員長は、面談の場で、私の代理人に、2つのメールを示して、

「このことの事実確認であります。」

と質問しましたが、「このことの事実確認」とは何を指しているのかが、その2つのメールを見ながら何度録音を聞いても全く不明です。

 例えば、「これら2つのメールが本物であるか否か(不正アクセスやなりすましなど不正なものであるかどうかなどの認識等)」という質問か、「いつ読んだか読まなかったか」という質問か、「これら2つのメールについてどう記憶しているか」という質問かなど、質問の意味自体が不明なまま、即答しないので聴取を打ち切ると主張したものです。

 故意に意味がわからない質問をしたのか、故意ではないのか、現時点では確認できていません。

5、調査委員会が説明するとしていた利害関係について説明しなかった

 平成29年10月24日、高山事務部長が小川に、メール(堀委員長にCC送付)で、「4については調査委員会で説明します。」と述べましたが、この「4」は、前日に小川がメールで堀委員長及び高山事務部長に尋ねた次の質問でした。

「構成員や元構成員が虚報作出などにより訴訟等で私と敵対関係等になってきた、第3解剖の教授を、調査委員長に指名した(指名を受諾した)理由は何ですか?」

 しかし、第1回面談において、この説明をせずに、堀委員長は聴取を打ち切ると言い出しました。

6、点数要求の理由を、長く続けてきた「科目責任者」から面談で「交換メール」に変更
 〜「安藤被告が科目責任者」を部局委員会が事実上撤回した


 安藤仁教員(現被告)やその他大学側から小川への、現3年生の点数送付要求は、一貫して「科目責任者」を理由とするものであり、これは約5ヶ月後の年末27日の第1回面談まで、変更したという連絡はありませんでした。

 ところが、年末の第1回面談において、委員会側は、次の録音反訳の通り、科目責任者が誰かは問題ではなく、7月の点数交換のメールがありながら、点数交換がなされていないことが問題であると、理由や根拠を全く別のものに変更し、調査対象を「点数の提出・未提出(医学学務係などへの)」から「点数の交換・未交換(小川と安藤の2人の間での)」に変更しました。

「科目責任者うんぬんということじゃなく、点数の交換が行われなかったというのが、あの、本件の論点だというふうに考えております。」
 面談の録音とメール内容を整理すると、次のようになります。

委員会の調査目的・対象
「点数の未提出(8月31日のメールに記されているような、医学学務係などへの提出)」

大学側がその提出要求の根拠として、第1回面談までに小川に示してきたもの
「科目責任者」

  ↓ 変更後

第1回面談で初めて小川側に示された、変更後の問題点
「点数の未交換(小川・安藤の2人の間での)」

変更後の根拠
「7月のメール」

 このように、問題点(当然、調査対象)が、「点数の未提出(医学学務係などへの)」(根拠は「科目責任者」)から、「点数の未交換(小川・安藤の2人の間での)」(根拠は「7月のメール」に変更されたので、本調査委員会の調査対象の「点数の未提出(医学学務係などへの)」自体が、調査対象ではなくなりました。

 このように調査の根本を数ヶ月後になって変更し、それを面談で突然告げて、提出済みの文書を「無い」と説明して、即答しないから打ち切る、と堀委員長が発言したものです。

 「科目責任者」の主張も、事実上の撤回です。

7、自殺既遂確認4名(年間)の柴田理事メール

      平成27年3月25日

各研究域長殿
各学類長殿
各研究科長殿
留学生センター長殿

           教育担当理事

   自殺防止のための対応について(お願い)


3月に入り, 国際学類と保健学類において,2名の学生が自ら死を選ぶという
痛ましい事件が発生いたしました。
今年度は, 年度当初に経済学類において学生2名が亡くなっており,4名の学
生の尊い命が失われたこととなります。
また,薬学・創薬科学類や人文学類では,未遂と思われる案件も発生しておりま
す。
年度当初から,アドバイス教員や指導教員等における面談を実施するなど,修学
支援等を行って頂いておりますが,依然として深刻な状況を,大学として深く憂慮
しています。
<後略>