泣く子も黙る(?)ENRICO PIERANUNZI(1949年12月5日、イタリアのローマ生まれ)をリーダーに、HEIN VAN DE GEYN(1956年、オランダ生まれ)、ANDRE CECCARELLI(1946年1月5日、南仏ニースの生まれ)という、これ以上は望めないほどの素晴らしい顔合わせのトリオは、今も私の愛聴盤である1996年リリースのSEAWARD(Soul Note 121272-2)で最高の演奏を聴かせてくれていただけに、本作を聴くのをとても楽しみにしていました。
本作はパリの有名ジャズクラブLE DUC DES LOMBARDSで行われたライヴを収録した2枚組で、13曲のうち9曲がスタンダード、オリジナルが4曲。予想を裏切らない素晴らしい演奏は、2時間弱に及ぶ長尺ながら時間を忘れてどっぷりとのめり込み、最後まで一気に聴いてしまいました。録音も良好で、特にドラムスの響きやバランスがうまく再現されていて、繊細で凝ったドラミングを堪能出来るのがANDRE CECCARELLIのファンとしては嬉しい限り。ライヴなので、CECCARELLIが良い意味でちょっと暴れている感じのところでは、ピーピーっと指笛を吹きたくなりました(出来ないんですけどね、指笛)。スタンダード曲を鮮やかに料理して見事なPIERANUNZI流にアレンジしてしまうところはさすがだな~と感心してしまいました。もうひとつ感心したのは、ANDRE CECCARELLIのドラムスがENRICO PIERANUNZIのピアノに臨機応変に鋭く反応していくところです!
クレジットにあるCD-1の1.のINTRODUCTIONは曲名ではなく、クラブお抱えのMCによるメンバー紹介となっています。
本作最大の聴き物はこのCD-1の2.から5.までノンストップで演奏される4曲。
1曲目、2.のOUVERTHREEは三者共作で、オリジナルのなかではこれが一番良いです。9分ちょっとありますが、長さなど全く感じさせません。始まったとたんにトリオの息の合った素晴らしい演奏に引き込まれます。ややシリアスめの曲調で、フリーインプロ的な演奏になったりもしますが、ENRICO PIERANUNZIの美しいピアノタッチ、ANDRE CECCARELLIの生き生きとしたブラシワークにはいつものことながら惚れ惚れとしてしまいます。
2曲目、3.のBODY AND SOULはピアノのひねくれ具合が素晴らしい。倍テンになって盛り上がったところでそのまま3曲目、4.のI HEAR A RHAPSODYへ突入します。もともとロマンティックなバラード曲をこんな急速調で演奏していいのかっ?!とツッコミながらも、ANDRE CECCARELLIのドラムスのなんと歌っていることか!と唸ってしまう。それに、トリオの集中力とハイテンションにはただただ唖然として聴き惚れてしまうしかありません。
4曲目、5.のFOOTPRINTSは、曲調が様々に変化し緩急自在の演奏が展開するなかで、三者がくんずほぐれつといった感じの見せ場を作り出していて全く飽きさせないところが凄い。ここまで4曲で28分ほどですが、聴かせてくれますねー。曲の繋げ方も自然で違和感が無く、上手いと思いました。
さて、CD-2へ移りますと、やはり連続で切れ目なく演奏される1.から3.の3曲がいいです。
6.のAUTUMN LEAVESで聴き物のひとつは、冒頭からピアノとドラムスが入らないで演奏されるHEIN VAN DE GEYNの素晴らしいベースソロ。
もうひとつはもちろん私の大好きなANDRE CECCARELLIのドラムソロ。いつも感じることですが、この人のドラムソロは歌っています!で、ちょっと試しにCECCARELLIのドラムソロに合わせてテーマを口ずさんでみましょう。ほらね、ちゃーんと歌えます!私だけかもしれないけど(;^_^A
残念ながら、ENRICO PIERANUNZIとANDRE CECCARELLIのホームページはありません。
HEIN VAN DE GEYNの↓ホームページはありました。
http://www.baselinemusic.nl/v2/main.php?id1=01
■ENRICO PIERANUNZI / LIVE IN PARIS (Challenge Jazz CHR 70126)
ENRICO PIERANUNZI (p)
HEIN VAN DE GEYN (b)
ANDRE "DEDE" CECCARELLI (ds)
2001年4月22、23、24日録音
LE DUC DES LOMBARDS, PARIS (FRANCE)のライヴ
2005年リリース
入手先:キャットフィッシュレコード


























