今回が全くの初めてだったのですが、めっちゃ手間の掛かる棒鱈(ぼうだら)なるものを一から料理して完成させました。パチパチパチパチ!!(誰もしてくれへんから自分で拍手)
“えび芋と棒鱈の炊き合わせ”は京都人にとっては馴染みのあるお料理ということです。私の両親は大阪人なのですが、棒鱈が好きでなかったためか、あるいは単にじゃまくさかったからなのか、実家で食卓にのぼったことは一度もありませんでした。大変手間が掛かるので、最近の若い主婦は作らなくなっているそうですが、実際に自分で作ってみて、なるほどね~と納得がいきました。
実はこれ、お正月のお節の一品にと考えていたのですが、毎日水を換えながら5日~7日間かけて戻さねば料理出来ず、三が日にはとうてい間に合わないということが判明したのが12月27日だったので、乾燥した状態で越年してほったらかしていたら今日になってしまったというしだい。
以下は初めての棒鱈お料理奮闘記です。(たいそうなと思われるかもしれませんが、実際、けっこう手間が掛かったんだもんね)
1月7日(土)
カチンカチンに乾燥して長ーい(50センチぐらい)棒鱈は恐ろしく硬くて、イザという時には武器としても使えそうなほど。このままでは長すぎて水に浸せないので切ることにしたのですが、パン切りナイフなんぞではとうてい刃が立たず、「えーい、こうなりゃノコギリだ!」という訳で、この記事は「ノコギリと棒鱈」という、稀に見るけったいなタイトルにしてみました(笑)
ノコギリは新しいきれいなものでしたが、一応アルコールで刃を拭いて消毒してから使用。使った後も刃が塩分で錆びたらあかんと思い、アルコールで拭いておきました。
ノコギリを使うのは久し振り。カブスカウトのリーダーをしていたときに、小鳥の巣箱作りで使って以来じゃないかしらん。ガシガシという音とともに切ってゆくと、木屑のような粉がたくさん出ました。
切断したのを洗ってから二つの大鍋に放り込み、毎日水を取替えながら浸けること一週間、暖房を入れない部屋で保管します。
1月13日(金)
戻した棒鱈は、皮の表面などぬめりのある部分は特に丁寧にきれいな歯ブラシなどでこすり落とし、ヒレと腹の内側についた黒い皮膜を取り除き、きれいに洗ってから、一口大に切ります。さらにそれを水から茹でて沸騰すること5分。このときに出る大量のアクはこまめにオタマですくい取ります。そのまましばらく(あら熱を取るためだと思うので1時間ぐらいかな?)置いてから、鱈の身が崩れないように気をつけながら水を換え、そのまま6~7時間置きます。ありゃ?まだ味付けはでけへんのやね。ほな、今日はもう時間がないのでここまで。
1月14日(土)
やっと味付けだなっ!と思ったら、これがまた結構大変なのでござる。この日は朝からこれに掛かりっきり。まぁ、掃除、洗濯などしながら、この記事も書きながら棒鱈のお料理は進行していったんです。
え~、まず、鰹節と昆布で出汁をたっぷり作ります。3リットルぐらいかな。
水戻しした棒鱈の二倍量の出汁で3~4時間煮るんですが、鱈が重ならないようにし、蓋はせず、煮崩れを防ぐため沸騰させないように気をつけて、たまにアクを取り除きながら3時間ちょうど煮ました(おでんを作る時の要領で)。
汁が半分になったら、というかひたひたになったら砂糖を加え同じく沸騰させずに30分煮ます。
んでもって、次は醤油、味醂、酒を加え、味を見ながら5分ほどさっと煮る。このときは中火で静かに沸騰させました。
火を止め、冷めるまで置いておく。え?冷めるまで待たな食べられへんの?そんなぁ~(T_T)
冷めてから器に盛り付けると、ようやく完成です!
初めて挑戦した“棒鱈の炊いたん”完成の図
こんだけ手間かけたのに、たいして美味しゅうなかったら、もう二度と作れへんからねっ!と思いつつ、冷めて味がしゅんでると思われる棒鱈を一口、恐る恐るという感じで味見してみる。
んん~、これはっ!やはり、棒鱈の味だな(笑)
“えび芋と棒鱈の炊き合わせ”は京都人にとっては馴染みのあるお料理ということです。私の両親は大阪人なのですが、棒鱈が好きでなかったためか、あるいは単にじゃまくさかったからなのか、実家で食卓にのぼったことは一度もありませんでした。大変手間が掛かるので、最近の若い主婦は作らなくなっているそうですが、実際に自分で作ってみて、なるほどね~と納得がいきました。
実はこれ、お正月のお節の一品にと考えていたのですが、毎日水を換えながら5日~7日間かけて戻さねば料理出来ず、三が日にはとうてい間に合わないということが判明したのが12月27日だったので、乾燥した状態で越年してほったらかしていたら今日になってしまったというしだい。
以下は初めての棒鱈お料理奮闘記です。(たいそうなと思われるかもしれませんが、実際、けっこう手間が掛かったんだもんね)
1月7日(土)
カチンカチンに乾燥して長ーい(50センチぐらい)棒鱈は恐ろしく硬くて、イザという時には武器としても使えそうなほど。このままでは長すぎて水に浸せないので切ることにしたのですが、パン切りナイフなんぞではとうてい刃が立たず、「えーい、こうなりゃノコギリだ!」という訳で、この記事は「ノコギリと棒鱈」という、稀に見るけったいなタイトルにしてみました(笑)
ノコギリは新しいきれいなものでしたが、一応アルコールで刃を拭いて消毒してから使用。使った後も刃が塩分で錆びたらあかんと思い、アルコールで拭いておきました。
ノコギリを使うのは久し振り。カブスカウトのリーダーをしていたときに、小鳥の巣箱作りで使って以来じゃないかしらん。ガシガシという音とともに切ってゆくと、木屑のような粉がたくさん出ました。
切断したのを洗ってから二つの大鍋に放り込み、毎日水を取替えながら浸けること一週間、暖房を入れない部屋で保管します。
1月13日(金)
戻した棒鱈は、皮の表面などぬめりのある部分は特に丁寧にきれいな歯ブラシなどでこすり落とし、ヒレと腹の内側についた黒い皮膜を取り除き、きれいに洗ってから、一口大に切ります。さらにそれを水から茹でて沸騰すること5分。このときに出る大量のアクはこまめにオタマですくい取ります。そのまましばらく(あら熱を取るためだと思うので1時間ぐらいかな?)置いてから、鱈の身が崩れないように気をつけながら水を換え、そのまま6~7時間置きます。ありゃ?まだ味付けはでけへんのやね。ほな、今日はもう時間がないのでここまで。
1月14日(土)
やっと味付けだなっ!と思ったら、これがまた結構大変なのでござる。この日は朝からこれに掛かりっきり。まぁ、掃除、洗濯などしながら、この記事も書きながら棒鱈のお料理は進行していったんです。
え~、まず、鰹節と昆布で出汁をたっぷり作ります。3リットルぐらいかな。
水戻しした棒鱈の二倍量の出汁で3~4時間煮るんですが、鱈が重ならないようにし、蓋はせず、煮崩れを防ぐため沸騰させないように気をつけて、たまにアクを取り除きながら3時間ちょうど煮ました(おでんを作る時の要領で)。
汁が半分になったら、というかひたひたになったら砂糖を加え同じく沸騰させずに30分煮ます。
んでもって、次は醤油、味醂、酒を加え、味を見ながら5分ほどさっと煮る。このときは中火で静かに沸騰させました。
火を止め、冷めるまで置いておく。え?冷めるまで待たな食べられへんの?そんなぁ~(T_T)
冷めてから器に盛り付けると、ようやく完成です!

こんだけ手間かけたのに、たいして美味しゅうなかったら、もう二度と作れへんからねっ!と思いつつ、冷めて味がしゅんでると思われる棒鱈を一口、恐る恐るという感じで味見してみる。
んん~、これはっ!やはり、棒鱈の味だな(笑)
出汁がきいていて、辛すぎず、甘すぎず、なかなかエエ線いってると思うが、残念ながら私の大好きな味とまではいかない。
そもそも、夫の希望で棒鱈を炊いたのであるからにして、肝心の夫に味の感想を聞いてみました。
私:どう?うまいこと炊けてる?
夫:んまいっ!なんぼでもいけるでぇ。
私:来年のお正月のお節に、これ、また食べたい?
夫:うんっ♪
私:(ああ~、また作るのか~...、こりゃ、毎年になりそうだ。)
料理法は↓ここを参考にしました。
http://www.eonet.ne.jp/~namadu/home/boudara.htm
が、細かいところまでは分からなかったので、あとは推測して作りました。ですから、記事に書いた料理法でよかったのかどうか私には分かりません。が、我ながらちゃんと出来たと思うので、これで良かったのだと思うことにしました。今年の年末には、お正月のお節用に“えび芋と棒鱈の炊き合わせ”を作ってみようと思います。
材料(出汁や調味料などはおおよその分量です。あ、切断用のノコギリもお忘れなく!)
棒鱈:一匹分
鰹節と昆布の出汁:3リットル
砂糖:大さじ8
薄口醤油:大さじ7と1/2
みりん:大さじ2
酒:大さじ2