晴れ時々ジャズ -39ページ目

晴れ時々ジャズ

日々の雑感とともに、フランスを中心に最新の欧州ジャズについて書いています。

2004年の録音、リリースなので、ほやほやの新譜ではありませんが、聴いて良かったので書きましょう。
ARKE STRING PROJECTは、弦楽四重奏にコントラバスが加わった編成のクインテット。曲によってSTEFANO BOLLANI(だーい好き!1972年12月5日、ミラノ生まれ)とGABRIELE MIRABASSI(只今追跡中。イタリアのペルージャ生まれ)が参加しているので購入してみたのですが、本作は実に素晴らしい!

クラシックや現代音楽をベースに、民族音楽やジャズを取り入れたチェンバーミュージックは難解さがなくポップに仕上がっていて、どの曲も素晴らしい出来。この人たちのことは全く何も知らないのですが、演奏のレベルは高く、ピチカート奏法も多く用いた縦横無尽の美しい弦楽アンサンブルが堪能出来る一方で、こんなことやってもええんかいな?というような音まで出していて、とにかく面白くて聴き応えは満点です。
『春の祭典』以外のクラシックは退屈するので聴かないけれど、弦楽器のアンサンブルは好きという困った人種の私にとって、本作は貴重な一枚となるに違いありません。これからも、弦楽アンサンブルが聴きたくなった時にはきっと、真っ先にこれを引っ張り出してきて聴くことでしょう。
全9曲のうち7曲がARKE STRING PROJECTのメンバーによる持ち寄りのオリジナル。残りはSTEFANO BOLLANIのオリジナルが1曲。9曲目はボーナストラックで、JOE ZAWINUL作曲のBIRDLANDを演奏しているのが嬉しいじゃありませんか。

1曲目、STEFANO BOLLANI作曲のI TRENI CHE VORREIはピアノが主役で、イタリア的哀愁の漂うロマンティックだけれど甘すぎないメロディーが3拍子にのっている。ここではさすがに例の“いたずらっこ”はやっていないけれど、ピアノで軽やかに“歌ってる”ところにBOLLANIらしさが発揮されています。
2曲目のTRA DUE OASIは、GABRIELE MIRABASSIのクラリネットが主役の静かで内省的な雰囲気の曲。弦楽アンサンブルとMIRABASSIのクラリネットのコンビネイションは抜群で、思わず聴き惚れてしまいました。GABRIELE MIRABASSIは、クラシック的アプローチから中間部のジャズそのものといった盛り上がりを見せるアドリブソロまで、楽器を実によくコントロールして素晴らしく美しい音を聴かせています。
3曲目のELICOIDALEは、ARKE STRING PROJECTのダイナミックで生き生きとしたアンサンブルが堪能できます。変拍子を取り入れた疾走感とリズム感に溢れる曲で、弦と弓の摩擦音だけを強調して効果音的に用いたり、コントラバスのピチカート奏法がクローズアップされたりと、変化に富んでいて大変に聴き応えがあります。
4曲目のNON FERMARMIはSTEFANO BOLLANIのピアノが主役。6拍子のミステリアスな雰囲気で、上質な映画音楽を聴いたときのようにイマジネーションが刺激されます。
5曲目のTARANTAは民族音楽そのもので面白い。イントロはチェロがポルタメントで二胡のような音を出していて、エフェクトがかかったようなギュイーンという弦の音が小さくかぶさっている。ところが本編に入ると力強いリズムに溢れたスコットランドかどこかの舞踏曲みたいなのねー。さあ、みんなで踊りましょ。
6曲目のJACOは、一転してもの悲しく、暗く、沈んだムード。コーランみたいな低~い男声のヴォイスが効果的。タイトルのJACOはJACO PASTRIUSのことなんでしょうね。アンサンブルはもちろんのこと、主役のチェロのソロが美しいのなんのって、アナタ、涙ちょちょ切れまっせ~。
一番のお気に入りは7曲目のタイトル曲ACQUARIO。まずメロディのよさが際立っている。ARKE STRING PROJECTのアンサンブルの繊細さと緻密さも驚くばかりの美しさ。GABRIELE MIRABASSIの抑制の効いたクラリネットも素晴らしいの一言。
9曲目はJOE ZAWINUL作曲のBIRDLAND。いつもこんなボーナストラックなら、大歓迎で文句はないんですけどね。
ん?イントロはヴァイオリンをギターみたいにストローク奏法で弾いているのかな?ヴァイオリンを抱えてジャンジャカ弾いているところというのはちょっと想像しにくいけれど、きっとそうに違いない(;^_^A それにしてもメインのヴァイオリンの出す安モン臭ーい歪んだ音といい、フレーズの最後で弓をぐいっと引いて急激なポルタメントでキュインッという高音を出す“はすっぱ女”みたいな演奏の仕方といい、なんという素晴らしさなんでしょうか。お堅いヴァイオリンの先生にこれ聴かせたら、間違いなく卒倒しますね(笑)STEFANO BOLLANIのピアノとの絡み具合も最高で、躍動感と勢いを感じるアンサンブルが素晴らしいです。

ARKE STRING PROJECTが本作限りの弦楽アンサンブルだとしたら、非常にもったいない話です。ぜひ次作品も出していただきたい!
御用とお急ぎでないかたは↓CARLO CANTINIのHPへどうぞ。イタリア語だけど。
     http://www.carlocantini.it/
こちらは↓VALENTINO CORVINOのHP。
     http://www.valentinocorvino.it/
ボラちゃんのHPは↓こちら。アーティスト紹介は日本語で読めまっせ。
     http://www.stefanobollani.com/
GABRIELE MIRABASSIのことが知りたいかたはこちらへ。
http://www.ijm.it/mirabassi.html
■ARKE STRING PROJECT / ACQUARIO (Egea Records SCA 113)
CARLO CANTINI (vn)
VALENTINO CORVINO (vn, voice)
SANDRO DI PAORO (ba)
PIERO SALVATORI (vc)
STEFANO DALL'ORA (cb)
with
STEFANO BOLLANI (p)
GABRIELE MIRABASSI (cl)
入手先:Walty堂島
ヴェテランドラマーのALDO ROMANOがヴォーカルアルバムを出したのは知っていました。でも私、ちっとも興味なかったんです。「あ、そ。」ていう感じで。
が、しかーーーし!
先日、本屋さんで売れ残りの『リズム&ドラム・マガジン』(THE ROLLING STONESのCHARLIE WATTSが表紙だったぞなもし)のドラマーの新譜を紹介するページに件の盤を見つけ、なにげなく読んでみてびっくり。
な、な、なんと!ドラム叩いているのはANDRE CECCARELLI様じゃあーりませんか!!
知らなかったとはいえ、うかつだった...。ALDO ROMANOは歌に専念ということなのか。おまけにベースがREMIさんで、ピアノがBAPTISTE TROTIGNON、ほかにもFLAVIO BOLTRO、NELSON VERASて、アナタ(喜)
ALDO ROMANO様、ごめんなさい。もう「あ、そ。」とか「フン。」て言いません。これ、注文しましたから、どうか許してください。
■ALDO ROMANO / CHANTE (Dreyfus Records)
ちなみにビデオアーツ・ミュージックから国内盤も出ているんですと。
たまには、雑誌も読んで情報収集しないといけませんねぇ。
■RUMBLE QUINTET / LENNY 4 FIVE(Velut Luna CVLD134)
SILVIA ALUNNI (p)
STEFANO BOLLANI (p)
ROBERTO GATTO (ds)
ANTONIO CAGGIANO (perc)
GIANLUCA RUGGERI (perc)

しぶ茶なジャズ のしぶちゃさんがSTEFANO BOLLANIの新作についてお書かきになっていたので、こちらはSTEFANO BOLLANI参加の新譜で対抗してみます(笑)
RUMBLE QUINTETはピアノ2人、パーカッション2人にドラムスという変則クインテットで、レナード・バーンスタインのミュージカル「ウェスト・サイド・ストーリー」と「キャンディード」の曲を演奏しているようです。STEFANO BOLLANIとROBERTO GATTO以外は名前を聞くのも初めてのミュージシャンなのですが、内容は凄く面白そうです。
RUMBLE QUINTETの↓ホームページがありましたので、興味のある方はご覧になってみてはいかがでしょう。
      http://www.rumblequintet.com/
ページが出たとたんに音楽が始まります。マリンバがええ感じです!
本作は2003年10月の録音(リリースは2004年?)なので最新作ではないと思いますが、せっかく出会えたポーランドジャズの秀作(と思う)ですし、聴いて面白かったので書いてみることにしました。CDに外付けされていたガッツプロダクションのライナーノーツによると、ライヴ録音盤だった1作目に続いての本作はSLAWEK JASKULKE(1979年生まれ)の2作目ということです。
7曲全てSLAWEK JASKULKEによる作曲とアレンジで、プロデュースも担当しており、彼は、卓越したピアノの使い手であることはもちろんのこと、多方面において大変才能のある人なのではないかと感じました。3人が使用するのはもちろんアコースティック楽器で、ほんの一部にシンセサイザー(あるいはエレクトロニクス?)も用いているようですが、出てくるのはダイナミクス感のある斬新な音で、ありきたりなジャズでは飽き足らないという人には気に入ってもらえそうです。

SLAWEK JASKULKEがいかに独創性に溢れた有能なミュージシャンであるのかは、乾いたメロディーを持つ1曲目のDON'T EVEN SWINGを聴くだけでも十分に理解できるような気がします。ドラムの8ビートに乗らない7拍子のピアノとベースのテーマ部分。4ビートのシンバルレガートに乗らないピアノとベースのアドリブの部分。ドラムの8ビートに一応乗っているピアノとベースのアドリブ。4ビートのシンバルレガートに乗らないベースソロ。こういったもので構成される曲を違和感なく、これほどまでに面白くかっこ良く聴かせてしまうのですからたいしたものじゃありませんか。KRZYSZTOF DZIEDZICのドラムスが打ち出すのはロックビートで、ジャズのそれではありません。オカズを入れず、判で押したような極端に単調なパターンを繰り返すだけのグルーヴ感のないドラミングをすることで、虚無感のようなものを醸し出すのに成功していると思います。
その後に続く、重低音を強調した硬派で先端を行く楽曲郡は、いずれも良く練られた納得の出来で、ときに炸裂するドラムンベースふうだったり、レゲエのリズムが出てきたり(!)と予断を許さない展開も面白く、大変に聴きごたえがあります。こういった刺激的でエキサイティングな演奏とは別に、ヨーロッパのジャズらしく陰影に富んだピアノやダイナミックにバリバリ弾いているピアノも聴かせてくれますし、ミステリアスで少々不気味な雰囲気をも漂わせていたりもするといった具合で、SLAWEK JASKULKEのアイディア、トリオの卓越した演奏能力と豊かな表現力には驚かされました。
KRZYSZTOF DZIEDZICのドラムスがときに繰り出す無機的なリズムは現代感覚に溢れていますが、ちゃんとジャズの手法も踏まえたうえでのドラミングなのですね。それにしてもKRZYSZTOF DZIEDZICの人力ドラムンベースにはお口あんぐり状態で、正直な話、凄すぎてぶっ飛びそうになりました。いや、おそらくライヴでこんな演奏を目の当たりにすれば、きっと3メートルは軽くぶっ飛ぶでしょうな(笑)しかし、彼の本質はジャズのドラマーであり、何よりもその意味で素晴らしい演奏をしていると思います。
7曲目のCHILI SPIRITなどは、ゆったりと静かなピアノとベースに、バスドラを多用した極端に単調で小刻みなビートというミスマッチ。「ここはブラシでしょ、普通。」という無粋なツッコミに「へへ~んだ!」とアッカンベーをしているSLAWEK JASKULKEたちの顔を想像してしまいました。

なんとなくですが、本作を聴く限り、SLAWEK JASKULKEには反骨精神のようなものを感じます。この反骨精神というのは私の気のせいかもしれないので、忘れてもいいのですが、一流のジャズピアニストとして、またジャズの作曲家としての彼の将来性は気のせいなんかじゃありません。そのうち次の作品で、またまた私たちをあっと驚かせてくれるかもしれないので、彼には注目していようと思っていたら、オラシオ さんのAmebaスクラップブック「旧共産圏音楽万歳!」「ポーランドジャズ新作情報」 の記事で↓こんなの発見!
■SLAWEK JASKULKE / FILL THE HARMONY PHILHARMONICS (BCD RECORDS BCD CDN4)
う~む、しかもあのSLAWOMIR KURKIEWICZ(b)と本作のKRZYSZTOF DZIEDZIC(ds)のトリオで弦楽オケとの共演。果たしてどんな音なんでしょう。気になるーっ!

■SLAWEK JASKULKE 3YO / SUGARFREE (BCD Records BCD CDN 3)
SLAWEK JASKULKE (p)
KRZYSZTOF PACAN (b)
KRZYSZTOF DZIEDZIC (ds)
入手先:HMV(通販)
このCDも注文して1年たってから届いたのですが、なかなか良い作品なので書くことにしました。
リーダーのSYLVAIN BEUF(1964年4月6日、パリ生まれ)の演奏は、大好きなフランス人ジャズドラマーANDRE CECCARELLIのリーダー作FROM THE HEART (Verve 529 851-2)で聴いたのが最初です。卓越した演奏能力と良くコントロールされた美しい音色はもちろんのこと、なんてかっこいいフレーズを吹くんだろうと感心し、いっぺんで好きになってしまいました。日本での知名度はいまひとつなのかもしれませんが、1994年に初リーダー作のIMPRO PRIMOでDJANGO D'OR(ジャンゴ賞)を、2000年にはVICTOIRES DE LA MUSIQUEのNOUVOEAU TALENT JAZZ賞を獲得するなど、実力は折り紙つきのプレイヤーです。

本作は2004年にリリースされたSYLVAIN BEUFの通算7枚目のリーダー作で、フリーインプロ的な要素の強い曲も多く、全体に硬派な楽曲が揃っています。親しみやすいメロディや分かりやすいフレーズなどはほとんどありませんのでとっつきにくいかもしれません。がしかし、この3人の演奏能力と息の合ったアンサンブルは素晴らしく、現代的で洗練されていてクールな印象。録音も良好で、腰を据えてじっくり聴いていると聴きごたえがあります。
全14曲のうちSYLVAIN BEUF作曲が8曲、SYLVAIN BEUFとFRANCK AGULHONの共作が1曲。あとの5曲は3人の共作でフリーインプロヴィゼイションの要素が強いです。この顔合わせのトリオは本作で2度目とあって、息の合ったインタープレイも聴きどころ。
1曲目SYLVAIN BEUF作曲の267という曲は気楽な感じで始まる8ビートですが、途中4ビートになってめちゃかっこええハードバップになったりもします。本作のなかでは聴きやすい1曲かもしれません。
3曲目SYLVAIN BEUF作曲のTIBOUDIENNEは、ベースが重音で奏でる中近東っぽいイントロが面白い。明るく軽快な5拍子の曲で、飄々としたソプラノサックスが良い。
一番のお気に入りは6曲目、SYLVAIN BEUF作曲のMACADAM BLUES。トリオの息の合ったコンビネイションが素晴らしく、手数の多いドラミング、縦横無尽のベースライン、クールに攻めるテナーが16ビートに乗ってめちゃかっこええんだな、これが。痺れまっせー。
次に気に入ったのが9曲目SYLVAIN BEUF作曲のANGELA。変拍子だらけでテンポも曲の表情もさまざまに変わり、ちょっと聴いただけではとらえどころがないような感じですが、じっくり聴くと面白い。曲名が女性の名前になっているのは、もしかして「女心と秋の空」っていうことなのかな?
12曲目SYLVAIN BEUF作曲のDEAR ZUZANNAは、8ビート主体で途中4ビートになったりもする躍動感に溢れた曲。渋かっこ良くて、わかりやすくないところが良い。エキサイティング。ほほぉー、このZUZANNAっていうのも女性の名前(ポーランドの?)ですねえ。SYLVAINさんも隅に置けませんな~(曲の雰囲気からして親戚のおばちゃんの名前などではないと思う)。
14曲目SYLVAIN BEUF作曲のSONG FOR IVANは本作中最もメロディアスで親しみやすい雰囲気の曲。硬派な内容のアルバムの最後に、こういう牧歌的でのんびりしたムードの曲を聴くのはいいもんです。絵本でいうなら「おやすみなさいの絵本」(幼児を寝かしつける前のひとときに読む絵本の類)のような感じの曲ですね。

御用とお急ぎでないかたは↓SYLVAIN BEUFのHPへどうぞ。
         http://www.sylvainbeuf.com/
FRANCK AGULHONの↓HPもありました。
         http://www.franckagulhon.com/
*どうでもいいオマケ
突然ですが、演歌はお好きですか?私、この世の音楽で、演歌とJ-POP(和製ヒップホップを含む)だけは、どうしても身体が受け付けなくて。なんでこんな話をするかといいますと、ジャズを聴く上で、この演歌というものが日本人にとって一種のトラウマとなっているような気がしないでもないからなのです。たとえばこんな経験ありませんか?ジャズを聴いていて、テナーがスタンダードナンバーのメロディを奏でているときなど、それがおそろしくイモなので、まるで演歌を聴かされているようでゲンナリしたというようなことが。演歌を聴いたことのない外国人には分からない、日本のジャズファンに特有の悩みです(本当か?)。
これが、テナー奏者の場合となると問題はかなり深刻です。バラードのメロディーを、決して演歌になることなく、いかにスマートに吹ききることが出来るか。これは日本人テナー奏者に課せられた永遠の命題といえるかもしれません。こういった理由から、一部の日本人テナー奏者がフリーに走ったとしても(実際にそういう例があるかどうかは別として)、それはそれで十分納得のいくことではあります(笑)
上のような全く個人的で勝手な思い込みから、特にバラード曲のサックスなどは好きではなかったのですが、実は今も好きではありません。
今回のような作品は、楽曲が帰るところを感じさせないように出来ている、言葉を変えれば無調感がある曲作りになっているので少々分かりにくいんですけれど、演歌にはなりえません。ですからその点では安心して聴くことが出来ます。早い話が、サックス入りのジャズはこういうちょっと分かりにくい作品のほうが私好みだと言いたかったのでした(;^_^A (んもう、それを最初に言いなさいね、最初にっ!)

■TRIO SYLVAIN BEUF / ANOTHER BUILDING (Rdc Records 40085-2)
SYLVAIN BEUF (ts, ss)
DIEGO IMBERT (b)
FRANCK AGULHON (ds)
入手先:キャットフィッシュレコード(通販)
BAPTISTE TROTIGNON(1974年、フランスのナント生まれ)とDAVID EL-MALEK(1970年、フランスのパンタン生まれ)の双頭リーダーによるカルテットです。注文してから届いたのが1年後なので、もう新譜とはいえませんが、この二人は注目すべきミュージシャンですし、聴いて良かったので書くことにしました。
全10曲オリジナルで、TROTIGNONとEL-MALEKが5曲ずつ書いています。この二人はなかなか良い曲を書くと思うのですが、本作でも、DAVID EL-MALEKの概ねハードバップスタイルの曲とBAPTISTE TROTIGNONの少々ダークでシリアスなスタイルの曲がうまく配分されています。4ビートにこだわらず現代感覚に溢れた演奏は4人のテクニックも申し分なく、全体を通して聴き応えがあります。
BAPTISTE TROTIGNONとDAVID EL-MALEKの二人はリーダー作も出していて馴染みのあるプレイヤーなのですが、ベーシストのDARRYL HALL(アメリカ人?)だけは名前を聞くのも初めてなんですね。DRE PALLEMAERTS(1964年、ベルギーのアントワープ生まれ)は、確か...持ってるCDのどれかに入っています(;^_^A
一番のお気に入りはBAPTISTE TROTIGNON作曲の5曲目、BRIBSという曲。高速4ビート主体ですが、単調にならず曲調とテンポに変化をつけスリリングに展開して行きます。BAPTISTE TROTIGNONのピアノソロが現代音楽みたいでなかなかに凄く、DARRYL HALLのウォーキングベースやDRE PALLEMAERTSのシンバルレガートも光っており、DAVID EL-MALEKのテナーソロも男前の吹きまくり。続くテナー抜きになったトリオの演奏も凄いのだ。
3曲目のBAPTISTE TROTIGNON作曲のSOUKHAは、重々しくシリアスな曲調から一転して静謐なバラード調へ変わると、明るい曇り空の下、砂浜で海風に当たっている気分。
8曲目の334という曲はBAPTISTE TROTIGNON作曲。ミステリアスで少々ダークなムードが良い。ゆったりとしたテンポの3拍子+3拍子+4拍子の繰り返しが私好みで...あっ! >┼○ バタッ...。そやから334っていうタイトルなんやね、今これ書いてて気ぃついたわ(笑)う~む、しかし、もうちょっと気の利いたタイトルをつけられないものか。作品名長すぎて記事書くときタイトル入らへんかったし(-_-;)
DAVID EL-MALEKの作曲では、4曲目のBASS ON TOPや7曲目のMONSIEUR DEGANDがかっこ良くて、この人らしい雰囲気が出ています。どちらかというと、私の好みはBAPTISTE TROTIGNONなんですけどね。

御用とお急ぎでないかたはDAVID EL-MALEKの↓HPへどうぞ。
                   http://www.davidelmalek.com/
BAPTISTE TROTIGNONのことを詳しく知りたいかたは↓ここをご覧ください。
                   http://www.christianpegand.com/uk/bt.html
DRE PALLEMAERTSのことを詳しく知りたいかたは↓ここをご覧くださいね。
                   http://www.bridgeboymusic.com/swing/pallemaerts.htm
*どうでもいいオマケ
BAPTISTE TROTIGNONの唸り声は、ERIC LEGNINIと同じでレベル3.です。ただしTROTIGNONさんの場合は、いつも「蜜蜂ブンブン」です。蜜蜂の羽音のようにお上品な唸り声。

■BAPTISTE TROTIGNON, DAVID EL-MALEK / TROTIGNON, EL-MALEK, HALL, PALLEMAERTS (Naive NV 803011)
BAPTISTE TROTIGNON (p)
DAVID EL-MALEK (ts, ss)
DARRYL HALL (b)
DRE PALLEMAERTS (ds)
入手先:キャットフィッシュレコード(通販)
3月24日のリリースです。

■NGUYEN LE / HOMESCAPE (Act Music ACT 9444-2)
NGUYEN LE (g)
PAOLO FRESU (tp)
DHAFER YOUSSEF (vo, oud)
前作のNGUYEN LE QUARTET / WALKING ON THE TIGER'S TAIL (Act Music)は本当に素晴らしい作品で今も愛聴しています。新作はNGUYEN LE DUOS WITH PAOLO FRESU & DHAFER YOUSSEFということですので、FRESUとYOUSSEFのそれぞれとデュオをしているということなのでしょうね。例によってエレクトロニクスを駆使したサウンドのようです。リリースが凄く楽しみです。
_________________________

只今これを聴きまくり中。

■TRIO SYLVAIN BEUF / ANOTHER BUILDING (Rdc Records 40085-2)
■BAPTISTE TROTIGNON, DAVID EL-MALEK / TROTIGNON, EL-MALEK, HALL, PALLEMAERTS (Naive NV 803011)
そのうち記事にします。
KASPER VILLAUME(1974年生まれ)とCHRIS MINH DOKY(1969年2月7日コペンハーゲン生まれ)はともにデンマーク人。ALI JACKSON(1976年生まれ)とCHRIS POTTER(1971年1月1日、シカゴ生まれ)の二人はアメリカ人。KASPER VILLAUMEの5作目ということで、前作の117 DITMAS AVENUE(Stunt Records)に続いて買ってみました。
全8曲中、オリジナルは5曲。リーダーのKASPER VILLAUMEがデンマーク人なので「北欧のジャズ」というテーマに入れてますが、本作は「アメリカのジャズ」に入ってても変じゃないぞという気がしないでもありません(;^_^A

1曲目、MONKのGREEN CHIMNEYSは楽しい。ちょっぴりユーモラスで、変カッコイイ雰囲気が良い。MONKの曲は好きやわー。
2曲目、KASPER VILLAUMEのオリジナルCAPTAIN KIRKLANDは、いてこましたろか的ピアノ、大きくフィーチャーされた体育会系吹きまくりテナーが良い。CHRIS POTTERて、かっこいいかと思うと、たまにケッタイな音を出すので「あらま~...。」と思ったのですが、POTTERさんのこれ、はまったらクセになりそうで怖い(;^_^A
4曲目、GERSHWIN作曲のGONEは、KASPER VILLAUMEの躍動感漲るピアノが聴きもの。CHRIS POTTERのソプラノサックスがここでも吹きまくりの大活躍でなかなかの素晴らしさ。エキサイティングです。
本作で一番のお気に入り、6曲目CHRIS MINH DOKYの書いたTHE SNIPER。奇数拍子と偶数拍子が交代するところが私好み。CHRIS MINH DOKYがジェイムズ・ボンドのファンなのでこういうタイトルになったそうで、それも納得のハードボイルドでかっこいい曲。
8曲目のGROOVE STREETも豪快なノリが気持ちいい曲。ALI JACKSONってこんなにキレの良いドラミングをする人だったんですね。
長くなるので、曲についての印象は手抜きしてこのぐらいにしとこかしらん(^▽^;)

この4人の演奏を聴くのは初めてではないのですが、なかでも今回注目してしまったのはCHRIS POTTER。出す音色は私の好みではないものの、この人、かなりキテますな!強力なブロウでよどみなく繰り出されるユニークなフレーズは、どこがどうとはっきり言葉で表現できないのですが、思い切りの良さというか、大胆で怖いもの知らずみたいなところがいいじゃありませんか。アメリカの人だけど、今度リーダー作が出たら買ってみてもいいわん♪

本作はストレートで分かりやすいので理屈抜きに楽しめますし、4人の力量がうまく釣り合って、メリハリの利いたパワー漲る演奏は聴き応え満点です。男前でかっこいい曲が多く、気持ちよいノリで、いつもより少し音量上げて聴くとスカッと爽快です。
御用とお急ぎでない方はKASPER VILLAUMEの↓HPをご覧ください。
                  http://www.villaume.dk/

■KASPER VILLAUME / HANDS (Stunt Records STUCD 05122)
KASPER VILLAUME (p)
CHRIS POTTER (ts, ss)
CHRIS MINH DOKY (b)
ALI JACKSON (ds, perc)
入手先:キャットフィッシュレコード(通販)

例によってめっちゃ私的な新譜情報です。以下はフランスもの。

■ORCHESTRE NATIONAL DE JAZZ / CLOSE TO HEAVEN (Le Chant De Monde/Harmonia Mundi)
FRANCK TORTILLERのONJで、これはすでにリリースされています。なぜこれが気になるのかといいますと、サブタイトルがTRIBUTE TO LED ZEPPELINとなっているから。ツェペリンは高校生の時、好きでよく聴いたものです。実はDVDを持っていたりもします(*^^*ゞ(320分と長いのでまだ全部観てないけど、老後の楽しみにとっておくか)。
____________________________________________________

PIERRE-ALAIN GOUALCHのブログ他によりますと、
PIERRE-ALAIN GOUALCH (p)
DARRYL HALL (b)
REMI VIGNOLO (ds)
のトリオが、2006年1月18日、19日にパリのジャズクラブLE DUC DES LOMBARDSで行なったライヴを収録したアルバムがリリースされるとのことです。
詳細は不明ですが、注目すべきはREMI VIGNOLOがベースを弾いているのではなく、ドラムを叩いていること!REMIさんがドラムを演奏するのは知っていましたが、音は聴いたことがありません。どんなんかなー?リリースが楽しみです。
____________________________________________________

注目のマルチリード奏者STEPHANE GUILLAUMEのリーダー作第2弾が出るもよう。
  STEPHANE GUILLAUME
  FREDERIC FAVAREL (g)
  MARC BURONFOSSE (b)
ANTOINE BANVILLE (ds)
編成はカルテットで、おそらくは初リーダー作と同じ上記の面子。めっちゃ期待しています♪
____________________________________________________

こちらはポーランドジャズの新譜情報ですが、ファンの皆さんならとっくにご存知かもしれませんね。

TOMASZ STANKO QUARTETの三作目が昨年の秋にフランスのスタジオで録音され、今年、ECMレーベルからリリースされるそうです。早く聴きたいっ!
   TOMASZ STANKO (tp)
   MARCIN WASILEWSKI (p)
   SLAWOMIR KURKIEWICZ (b)
  MICHAL MISKIEWICZ (ds)
___________________________________________________

以下に気になる来日情報を。

BOJAN ZULFIKARPASIC(p)が、おそらくREMI VIGNOLO(b)、ARI HOENIG(ds)のTRIOで3月に新譜をリリースするらしいということは以前に書きました。
LABEL BLUEのHPを見ると、今年の6月6日に来日するようです。6月4日にドイツのMOERSジャズフェスティヴァルでREMI VIGNOLO(b)、ARI HOENIG(ds)と公演したあとに来るようですが、場所はTokyo (Jp)としか書いてありませんし、メンバーなどは不明です。
REMIさんが一緒に来るのなら絶対に行くぞ!!

ついに出ました、ERIC LEGNINI(1970年、2月20日、ベルギー生まれ)のリーダー作!もう10年以上出ていなかったのではないでしょうか。STEFANO DI BATTISTA、DANIELE SCANNAPIECO、STEPHANE BELMOND、DANIEL MILLE等のアルバムに参加していたので、ブランクは感じなかったものの、リリースは待ち遠しかったです。
ERIC LEGNINIの5枚目となる本作は、ベースがROSARIO BONACCORSO(1957年、イタリア生まれ)、ドラムスがFRANCK AGULHON(フランス)で、このトリオの演奏は素晴らしいです。3曲だけMATHIAS ALLAMANE(詳細不明)というベーシストが代わって演奏しています。

12曲のうち、ERIC LEGNINIのオリジナルは5曲。1930年代スタンダードからブルース、ゴスペル、60年代ソウル(R&B)、典型的イタリアのメロディー、さらにはBJORKといったPOPなものまで、いろんな音楽がつまっていますが散漫な印象になっておらず、ちゃんと作品としてまとまっているのはさすがです。
優等生的なところやとんがったところは全くなく、分かりやすくて聴きやすいですし、溌剌とした演奏にはユーモアさえ感じられて、これを聴いている最中、もう楽しくて楽しくて「アハハッ!」と何度も笑ってしまったほどです。きっと、レコーディングの最中は凄く面白くて楽しかったのでしょう。その楽しさが聴き手にも直接伝わってくるような作品です。
良い意味で予想を裏切ってくれたという感じがするのは、ERIC LEGNINIがもともと持っていた一面(あとで述べます)が作品に色濃く出ているからだと思われます。

おおっ、冒頭のオリジナル曲、THE MEMPHIS DUDEの1小節目を聴いたとたんに分かってしまうその違い。まず、気合が違います、気合が!痛快そのもの。リズム感抜群。ERIC LEGNINIの一音一音に気迫の漲る生き生きとした演奏は、並みのジャズピアニストが太刀打ち出来るものではありません。MATHIAS ALLAMANEというベーシストは初めて演奏を聴くのですが、悪くありません。

3曲目のオリジナル、HOME SWEET SOULの導入部はゴスペルですし、テーマは60年代のロックンロールあるいはソウルやR&Bの匂いもしますが、ピアノのアドリブはカッコええです。ROSARIO BONACCORSOって、これほど唸るベーシストではなかったと思うのですが、それにしてもリーダーに遠慮するっちゅうことを知らんのでしょうか、この人は?(笑)アルバムの全編にわたって、そらもうご機嫌で唸りまくっておるんですね。でも、骨太のベースは音が良いので演奏に文句はありません。ジャズって、こういうのがあるから楽しいなっ!

5曲目は、アイスランドの歌姫BJORKのJOGAという曲。BJORKのアルバムは1作目から5枚ほど持っていて、私も好きなのですが、ジャズでBJORKを演奏するのが最近流行っているんですか?オリジナルのメロディーを生かした演奏ですがアドリブは聴き物です。FRANCK AGULHONのドラミングもなかなかです。ROSARIOさんはここでもご機嫌で唸っているのですが、その唸り声に演歌入っててこぶし回ってるのが可笑しいのなんのって!(笑)

6曲目のオリジナル、HORACE VORACEはダイナミックにドライヴするノリの良さが気持ちいい。ERICさんとROSARIOさんの唸り合いも興を添えていて面白い。

7曲目のオリジナルはLA STRADAはイタリアンムードです。ERICさんの左手がズチャーチャ、ズチャーチャっていうところなんかは、まるでJEAN-PIERRE COMO(p)が乗り移ってるみたいです(褒めてるつもり)。

8曲目のオリジナルでタイトル曲のMISS SOULは、R&Bやロックンロールのフィーリングで、ノリの良い8ビート。コードを次々に変化させながらアドリブを展開するところが聴き応えあります。

9曲目、CLIFFORD BROWN作曲のDAAHOUDは、(HORACE SILVERの作曲したSAINT VITUS DANCEという曲にそっくりなんですが、気のせいでしょうか???)即興に入ったとたんにテンポがどんどん速くなって行き、強烈にスウィングしているのがなんとも凄い!エキサイティングです。

11曲目、PHINEAS NEWBORN JRのBACK HOMEはブルースだっ!。ERICさん唸り、ROSARIOさんも負けじと唸る。が、ROSARIOさんがERICさんと違って偉いのは、ベースソロに入るとその唸り声が正統派スキャットになってるところ!いや~、びっくりしたー(笑)

歌ものスタンダードの4曲目FOR ALL WE KNOWと10曲目PRELUDE TO A KISSでは、素朴ともいえる素直な表現が心温まり、しばしほんわかムードに浸れます。で、ERICとROSARIOのお二人さん、まさかバラードでは唸ってへんやろね?と思ったら、ちゃ~んと唸ってるんですな、これが!演奏しててよっぽど気持ち良かったんやね、きっと。と思ったしだいです。

最後の曲が終わっても隠しトラックがあるので、そのまま1分ほど待ちましょう。演奏の途中でプッツリと切れてしまっているのにはちゃんと理由があります。これは7曲目LA STRADAのイントロとして作られたもので、あとで余分だと気づいて割愛したものの、気に入っていたので隠しトラックとしてアルバムの最後に入れたんだそうですよ。

さて、ERIC LEGNINIの母親がプロの歌手であったことから、彼はバッハやプッチーニを聴いて育ったらしいのですが、いっぽうで母親は黒人霊歌の愛好家でもあったということです。そういった母親の趣味に影響されたので、彼はソウルの女王ARETHA FRANKLINやROBERTA FLACKのファンになったそうです。彼はまた、イタリア映画音楽の巨匠NINO ROTAを尊敬し、HORACE SILVERを尊敬しているのだそうです。BJORKの歌も好きだということですよ。本作は良い意味で私の予想を裏切ってくれたという感じがすると最初に述べましたが、これには、このような理由があったのですね。
シリアスでとんがったジャズを真剣に聴くのもいいけれど、いつもそればかりだとたまには楽しいジャズも聴きたくなるというものです。演奏が申し分なく素晴らしくて、ちょっぴりノスタルジックな雰囲気でありながら、洗練されており、プレイヤーが演奏を楽しんでいるのが聴き手に直接伝わってきて自分も楽しくなれるような作品。こういうのは、ありそうでなかなかないと思います。そういう意味でも本作は貴重な一枚なのではないでしょうか。

*オマケその1.(これはぜひ読みましょう)
STEFANO DI BATTISTAがブルーノート東京で5月1日~3日に公演するのですが、そのメンバーに、なんとERIC LEGNINIとFRANCK AGULHONとROSARIO BONACCORSOの3人がいます!
行きたい、行きたいっ!行きたいのはやまやまですが、この日は都合が悪いので残念ながら私は行けそうにありません(T_T)

*オマケその2.(これは読まなくてもいいです)
え~、ここでちょっとジャズピアニストたちの唸り声をおさらいしておきましょう。
  1.「ユニゾってますね」的唸り声:ちゃんとピアノの演奏とユニゾンになっている唸り声。
  2.「ご機嫌ですね」的唸り声 : 本人はきっとユニゾンのつもりだが、
    実際にはぶら下がっていたり大きく音が外れている唸り声。
  3.「もしもし、悪夢にうなされてますか?」的唸り声 : ピアノの音とは全くかけ離れた、
    悪夢にうなされているかのような唸り声。
  4.「救急車呼びましょか!?」的唸り声 : 明らかに尋常ではなく、一刻を争う場合の唸り声。
ERIC LEGNINIの唸り声はレベル3.です。このアルバムでもいつもの調子で唸っておりますね。ところが、本作ではROSARIO BONACCORSOの唸り声のほうがリーダーよりも目立ってしまった(;^_^A しかも、ROSARIOさんの場合はリーダーとは違ってちゃんとユニゾンになっていて、ときにはスキャットまで披露しちゃうし、それがまたべらぼうに上手いときている。ベースがポルタメントのときは唸り声もちゃんとポルタメントになっているという芸の細かさです。本作をきっかけに、ベースも達者だが唸り声もピカイチ(?)のROSARIO BONACCORSOが大好きになってしまいました(^◇^)

■ERIC LEGNINI TRIO / MISS SOUL (Label Bleu LBLC 6686)
ERIC LEGNINI (p)
ROSARIO BONACCORSO (b)(3、4、5、6、7、8、9、10、11)
FRANCK AGULHON (ds)
MATHIAS ALLAMANE (b)(1、2、12)
入手先:キャットフィッシュレコード(通販)