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晴れ時々ジャズ

日々の雑感とともに、フランスを中心に最新の欧州ジャズについて書いています。

昨夜から風が出て雪が降り始め、今朝、起きて外を見ると積もっていたのでなんとなくウキウキ。「わーい、わーい、雪だー!!」(アンタは犬か?)


というわけで、あれやらこれやらの用事を済ませたのち、今がチャンスと鹿原山 慈恩寺 金剛院へ向かって車を走らせたのでした。早く行かないとせっかく積もった綺麗な雪の上が足跡だらけになってしまうからね。

私が到着したのは午前11時頃かな。予想通り、三脚を携えたアマチュア・カメラマンらしき先客が一人。私のすぐ後にデジカメを持ったおばさんや夫婦連れもやってきました。


四季折々に違った姿を見せてくれる金剛院は、私の大好きな場所。ここは特に紅葉が有名で、写真愛好家にとっては絶好のロケーションなのです。ピーンと張り詰めた空気を感じる雪景色もいいものですね。


 オテンバして高い場所に登って撮ってみました。

 お日さんが雲間から顔を出すと、屋根の雪が輝いて綺麗。

 立ち去る頃には、アラレが降りだしました。


 ほな今日は「まんまんちゃん、あん」もせんと失礼します~<(_ _)>
フランス人ベーシストHUBERT DUPONTのことは、KARTETの2作目PRESSION (Deux z 84118)というアルバムで知りました。KARTETは、GUILLAUME ORTI (as, ss)、BENOIT DELBECQ (p)、HUBERT DUPONT (b)、BENJAMIN HENOCQ (ds)の4人組みユニット。少々とっつきにくいところがあるものの、コンテンポラリーでポリリズム的なジャズをやっていて、ユニークでなかなかかっこいいと思いました。KARTETは、3作目からドラマーがCHANDER SARDJOEに交代し、これまでに5作をリリースしています。KARTETの音はHUBERT DUPONTのホームページでも試聴できますので、ご興味のあるかたはどうぞ。

本作はHUBERT DUPONTのおそらく4作目で、2006年11月23、24、25日録音。全10曲のうち9曲をHUBERT DUPONTが、1曲をRUDRESH MAHANTHAPPAが書いています。DUPONT Tというのはユニット名なのでしょうか?それにしても何でTがつくのか良く分かりませんが。
リーダーのHUBERT DUPONT以外は全く知りませんでしたが、他の人たちも全員、只者じゃないですぜ。

本作は4ビート皆無、キャッチーでメロディアスなフレーズも無し、無調寄りで一貫してダークでシリアス、抽象表現やミニマルの傾向もあり。と、こう書くと血も涙もない殺伐とした音楽かと思われるかもしれませんが、違います。楽曲は複雑でありながら贅肉がなく、緻密に構築されていて完成度が高い。変拍子がきついうえ、時にポリリズムとなる万華鏡的複雑さを持つラディカルでかっこいいジャズ。M-BASE的傾向もあると思います。各人のエモーショナルなアドリブソロ、静と動にかかわらずアルバムの全編に漲るテンションも文句なし。というわけで、なんべん聴いても面白い。

1曲目のSPIDERSは、不穏な空気。のっけから何拍子なのか全然分からんけど(笑)重厚でかっこいい!HUBERT DUPONTのゴリゴリしたベース、RUDRESH MAHANTHAPPAのアルトサックスも迫力満点。
2曲目のMAIS PRESQUEは、ダークネスとロマンティシズムが交錯している感じからけっこう熱く盛り上がる。特にYVAN ROBILLIARDのピアノのソロとバッキングが素晴らしい。CHANDER SARDJOEのキレの良いドラムも。アルトサックスが音数多く吹きまくるのも◎。
お気に入り、3曲目のPOSSIBは、ダークでミニマルっぽいリフが印象的。この人たちは皆、緻密で複雑なアンサンブルを完璧にやってのけるだけでなく、各人のアドリブソロがとてもアグレッシブに盛り上がるので聴き手をエキサイトさせてくれるところが、ジャズのバンドとしてまず素晴らしいと思う。そういう意味においても、この曲では特にYVAN ROBILLIARDのピアノソロが光る。
4曲目のORIENTABLEは、静と動が交錯しています。曲調とは異質な感じのする儚く夢幻的で浮遊感のあるピアノのバッキングがとても変わっていて面白い。聴きものはCHANDER SARDJOEのダイナミックに叩きまくるドラムソロ。まるでRETURN TO FOREVER / ROMANTIC WARRIORのLENNY WHITEみたいと思ってしまいました。
6曲目の1010だけはRUDRESH MAHANTHAPPAの作曲。吹きまくりアルトサックスのソロを筆頭に急速調でそらもうエライことになっとります。1分40秒と短いが聴き応えのある曲。
7曲目のDOUJは、7拍子がメインの淡々としたテーマから、ピアノのアドリブソロで一気に盛り上がりを見せる。
一番のお気に入りは8曲目のMOUNDELE。出だしのウッドベースは、弦の間に異物を挟み込んでビリつきのある変わった音をだしています。こういうのはプリペアード・ウッドベースというのだろうか?(笑)変拍子に加えてベース&ドラムスでアフリカ的ポリリズムをやっており、ドスの効いた重層的リズムに乗って刺激的でハイテンションなアルトやピアノのソロが縦横無尽に展開するのがとっても面白い。ピアノのバッキングもめちゃウマじゃあーりませんか!と耳がいくつあっても足りない(笑)かっこよくも美味しい曲。
10曲目のD'HELICESは、15拍子。RUDRESH MAHANTHAPPAのアルトソロも凄いですが、YVAN ROBILLIARDのピアノソロとバッキングがもーむちゃくちゃかっこいい。

HUBERT DUPONTは、超絶な速弾きをするわけではありませんが、ビート感とメリハリの効いた重厚で聴き応えのある演奏をするベーシスト。作曲も素晴らしいので注目しています。
YVAN ROBILLIARDは素晴らしいピアニストですね!高度な技量、センスの良い和声感、大胆にして繊細、アイディアに溢れ、フィーリングもピカイチ。一発で気に入っちゃいました。
RUDRESH MAHANTHAPPAのアルトサックスは、骨太な音がまずよろしい。演奏には熱血とクールが同居している感じでテクニックも文句なし!
それからドラムのCHANDER SARDJOEも実に上手い。手数が多いのも私好み。演奏に華があり、ゆったりしたシンプルなリズムでもキレを失わない。
この人たち、ライヴだともっと凄そうです。いっぺん生で聴いてみたいっ!

御用とお急ぎでないかたはHUBERT DUPONTのホームページへどうぞ。いろいろ試聴もできまっせ。
        http://www.hubertdupont.com/

本作は、こちらで全曲試聴できます。ジャケットの下の♪Ecouter tous les extraits de l'albumをクリックしてね。
http://www.fnacmusic.com/layout/album/b34e0763-0443-426b-a40e-8be2ae3dfbab.aspx?SID=566b3f8f-6115-016e-6e98-d9a9a1574f2e&UID=01FF36F73-7F8B-EB23-E1AF-31F8C4399D6F&Origin=CALINDEX&OrderInSession=0&TTL=200720080633

YVAN ROBILLIARDはこちら。
        http://www.yvanrobilliard.com/

RUDRESH MAHANTHAPPAはこちらをご覧ください。リーダー作にはFRANCOIS MOUTINが参加してるんですね。
        http://www.rudreshm.com/

CHANDER SARDJOEは、こちらで。
        http://www.myspace.com/chandersardjoe

*どうでもいいオマケ
2008年の最初に感想を書こうと思ったフランス盤の新譜が、検索してみると極めてマイナーな存在であることが判明いたしました(苦笑) こいつぁー新年早々縁起がいいのか悪いのか、はたまた喜ぶべきか悲しむべきか。でもこれ、早くも2008年度のベスト10入りか?(まぁ、あくまでも現時点で)っていうぐらい気に入って愛聴してます。

■DUPONT T / SPIDER'S DANCE (Ultrabolic UBR 0502 / Nocturne)
HUBERT DUPONT (b) (1959年、たぶんフランス生まれ)
YVAN ROBILLIARD (p) (1978年、フランス生まれ)
CHANDER SARDJOE (ds) (1970年生まれのインド系、アムステルダム在住)
RUDRESH MAHANTHAPPA (as) (1971年生まれのインド系アメリカ人、NY在住)
入手先:キャットフィッシュレコード(通販)
*既に先を越されてしまった情報もあるのですが(笑)備忘録のために書いておきます。


NICOLAS FOLMERの新譜が3月28日リリース♪
THIERRY ELIEZとBENJAMIN HENOCQの参加にも注目。
ありゃ?VENTO AZULさんに先越されてしもた。

■NICOLAS FOLMER / NICOLAS FOLMER PLAYS MICHEL LEGRAND (Cristal Records CRCD 0808)
NICOLAS FOLMER (tp)
THIERRY ELIEZ (p)
JEROME REGARD (b)
MAURO GARGANO (b)
BENJAMIN HENOCQ (ds)
MICHEL LEGRAND (p, vo)
http://jazz.abeillemusique.com/produit.php?cle=29289



GUILLAUME DE CHASSYの新譜は、2月28日リリース予定。
むむっ、これもVENTO AZULさんに先越されてるやん。

■GUILLAUME DE CHASSY / FARAWAY SO CLOSE (Bee Jazz BEE 024)
GUILLAUME DE CHASSY (p)
STEPHANE KERECKI (b)
FABRICE MOREAU (ds)
http://jazz.abeillemusique.com/produit.php?cle=29220
↑ここへ行って、ジャケの下に青文字で書いてある
Ecouter un extrait avec Windows Media Player
をクリックすると1曲だけ試聴できます。



同じく2月28日リリースのこちらは、PIERRE DE BETHMANNがピアノで参加ということで注目。
リーダーのDENIS GUIVARC'Hも他の人たちも全然知らないのですが、気になるからいちおう書いとこ。
WAYNE SHOTER作曲のNEFERTITIとスタンダードのALL THE THINGS YOU ARE以外は全てリーダーのオリジナル曲。

■DENIS GUIVARC'H QUARTET / EXIT (Cristal Records CRCD 0812)
DENIS GUIVARC'H (as, comp)
PIERRE DE BETHMANN (p)
JEAN-LUC LEHR (el-b)
MATTHIEU CHAZARENC (ds)
http://jazz.abeillemusique.com/produit.php?cle=29294

↓こちらで全曲試聴できますぜ。




NICOLAS FOLMERとPIERRE BERTRANDが率いるPARIS JAZZ BIG BANDが、3月に新譜を出すようです。しかもDVDとCDの2枚組み(?)らしい。
~ようです。~らしい。と歯切れが悪いのは、まだ不確かな情報だから。

■PARIS JAZZ BIG BAND / TRABENDO LIVE (Cristal Records / Harmonia Mundi)
こちらが情報元のページ。



しかし!!
このフランスのCristal Recordsっていうレーベル、去年あたりからですが、どこに注文してもいっこうに新譜を入手できないじゃありませんか。このレーベルからは私の聴きたい新譜がこれからもたくさん出るというのに。
いったいどないなってんの?
大阪で拾ってきた栗は6個です。1) と 6) だけ聴きました。

1) ■KAREL BOEHLEE TRIO / AT THE BEAUFORTHUIS (Challenge Records CHR 70133)
2) ■TORBJORN ZETTERBERG / KRISSVIT (MMP CD 041)
3) ■YARON HERMAN TRIO / A TIME FOR EVERYTHING (Laborie LJ 04)
4) ■GIANLUCA PETRELLA - INDIGO 4 / KALEIDO (Blue Note / EMI Music Italy 50999-516083-2-3)
5) ■LARS JANSSON TRIO / A WINDOW TOWARDS BEING (Imogena / Spice Of Life SOL IG-0003)
6) ■SEIJI TADA THE MOST / RE : MARK (Ragmania XQCJ-1002)

1) は、クレジットにHEIN VAN DE GEYN(b)の名前を見つけ、試聴機に入ってるのを聴いて1曲目ですぐ購入を決めました。全曲オリジナルで、いかにも欧州的な叙情派ピアノトリオという感じ。爆発的に盛り上がる部分がないのが物足りませんが、BGMには最高かもしれん。でもこれ、何故か1曲だけにくしゃみやせきの音が何べんも入ってるんですよねー。HEIN VAN DE GEYNのライナーノーツによると、録音は昼間と夜に行われており、夜にはオーディエンスを招いて録音した(つまりライヴ録音?)とあったのでいちおう納得。
KAREL BOEHLEEは全く知らないピアニストだったので、どんな顔の何歳ぐらいの人かなと画像検索してみると、あらま~、○○○な殿方が好みそうなジャケがいっぱい出てきてびっくり。どうりで私が全然知らんはずですわー(笑)んでけっきょく、何歳ぐらいのどんな顔のピアニストか確かめるの忘れたまま今日に至る(^▽^;)

5) は、いっかいLARS JANSSON聴いとかなあかんということで購入。そしたら、こないだ届いてたPETER VUUST QUARTET / HOMESICK [LIVE AT COPENHAGEN JAZZHOUSE]にもJANSSONさん入ってましたわー。

6) は、ライヴ会場で購入したもので、今のところこれが新譜ということらしい。内容もなかなか良かったです。1) と6) は、今度ジャズ友のKさんちへ出張に行ってもらいましょ。


*オマケ

しかし、雪、降りませんなぁ。
うっとこには、もう10年以上生きてる金魚が4匹おりまして、例年ですと冬の寒さが厳しい1月2月は水槽の底でじっとしててエサもあんまり食べないのですが、去年と今年は暖冬で水温が高いせいか、私が水槽に近寄ると「エサくれー、エサくれー」と泳ぎ回ってデモンストレーションしてます(笑)

これは初詣に出掛けた神社の近くにある田園風景。

大阪梅田で行われる○○○会〔←かつてはオヤジ同士による「勉強会&飲み会」だったのが、最近はたんなる「飲み会」となってしまったらしい(笑)〕の新年会に出席する夫に頼まれて私が帰りの運転をすることになりました(もうこれで3回目かな)。ということは、私、夜の都会に放し飼いにされますので、これ幸いと一人ライヴを楽しむことに決め、邦人アーティスト可、ただしオリジナル曲で勝負する歌物でないジャズで探してみました。

見つけたのは多田誠司がリーダーのTHE MOSTというバンド。小6の頃から現在まで洋楽一辺倒の私は、とうぜん日本のJAZZに疎いので、演奏はもちろん名前も顔も全然知らない人たちばかり(汗)だったのですが、たまにはこういうのもいいかもしれないと思い、大阪は曽根崎新地のMISTER KELLY'Sへ行って参りました。



MISTER KELLY'Sへ行ったのは今回が初めてです。ミュージシャンと聴衆の距離が近いのは良いのですが、狭いハコに椅子とテーブルがぎっちりと並べられて店内が少々窮屈に感じられました。環境適応能力に優れた私なのですぐに慣れましたが(笑)今にして思えば、多田 誠司のフレンドリーで楽しいMCもあいまって、狭い会場だからこそ生まれる心地よく親密な雰囲気が漂っていたのではないでしょうか。ライヴは19時30分~と21時15分~の2部制、30分の休憩、入れ替えなし。
事前にCDを買って予習する時間もなかったのですが、開演と同時に演奏にぐんぐん引き込まれ、このライヴを選んだのは正解だったと確信しました。

リーダーの多田誠司は、自分たちの創り上げるジャズを「チャレンジ精神」という言葉で表現していましたが、それは変拍子やリズムチェンジ等を積極的に取り入れる凝った曲作り(アレンジも上手いと思った)と、エネルギッシュで思い切りの良い吹きっぷりにもちゃんと表れていると感じました。多田誠司の演奏は、綺麗な音が出ていて間の取り方も上手かったです。最初の1曲だけスタンダードのMY SHINING HOURを。他は全て4人それぞれのオリジナル曲。各人の演奏レベルがとても高くバンドに一体感と躍動感があるので、楽しく演奏に乗れて存分にエキサイトできました。ラスト(アンコールだったらしい)、上村信作曲による新曲の静かで美しいメロディ、切なく響く大坂昌彦のドラムを聴いたとたん、ああこれで終わりだな~と思うと、感動して胸がつまりました。演奏は合計でちょうど2時間半だったのですが、時間がとても短かく感じられるほどの素晴らしく内容の濃いライヴを堪能しました。

私が一番気に入ったのは、なんといっても大坂昌彦のドラムです!非常にメリハリが利いており、アクセントもキメもばっちり。バスドラが肋骨に響くほどの叩きまくりであってもちっともうるさく感じず、聴いていて実に気持ちよかったですし、予定調和でない演奏でピアノやサックスに対して瞬時に反応するところなどは、凄いなあと感心してしまいました。1stセットでは曲によってユーモラスなフレーズを織り交ぜたり、2ndセットでバンドが絶好調になると、曲とは別の違ったリズムを叩いたりもする(ARI HOENIGみたいな)やんちゃぶりも。ライヴのあいだじゅう大坂昌彦のドラムを追っているだけで面白くて、もうワクワクのしどおしでした(笑)また、彼はとてもクリエイティブで多彩な演奏が出来るドラマーだなということもよーく分かりました。おそらく彼がいなくては、THE MOSTの演奏は成り立たないのでしょうね。
ウッドベースの上村 信は、縁の下の力持ちという感じながら演奏は良かったです。ピアノの石井彰には少々つかみどころが無いと感じる部分もありましたが、これもチャレンジ精神ということなんでしょうね。

終演予定は22時30分とのことでしたが、23時前までには駐車場に戻る必要があったので、休憩時間にCDを購入し、大坂さんにサインをお願いするチャンスを得ました。大坂さんは私のサイン帳に興味しんしんで1ページずつ丹念にチェック(^▽^;) 少しお話もしてくださいました。
こんなことを書くと失礼かもしれませんが、目の前にいらっしゃる大坂さんは、意外に小柄で華奢なかただったのでちょっとびっくり。でも、その後2ndセットでドラムを叩く姿を拝見すると、不思議なことに大坂さんが小柄で華奢だという感じはしないのです。ということは、演奏のときの大坂さんは実際より大きく見えているということなんですね。持ち帰ったチラシを見てみますと、「SJ誌読者投票12年連続ポール・ウィナーの大坂昌彦」と書いてあるじゃありませんか。不学ですみません。存知ませんでした~。

大坂昌彦さんにいただいたサイン。



ピアニストの石井彰さんにもサインを頂戴しました。



多田誠司のTHE MOSTは、とても印象に残るライヴでした。もしかすると私は、幸いにして、今が旬の人たちの演奏を聴くことができたのかもしれないなと思っています。次の機会があれば、またライヴでぜひ聴きたいですね。

出演 : THE MOST
       多田 誠司 (as, ss, fl)
       上村 信 (b)
       石井 彰 (p)
       大坂 昌彦 (ds)
日時 : 2008年1月12日(土) 19時30分開演
会場 : MISTER KELLY'S(大阪市北区)
キャッ、こんなんがリリースされるなんてちっとも知らなんだわー!ANTONIO FARAOは追っかけてないもので。

■ANTONIO FARAO / WOMAN'S PERFUME (CAM Jazz)
ANTONIO FARAO (p)
DOMINIQUE DI PIAZZA (b)
ANDRE CECCARELLI (ds)

この3人の組み合わせ、今までにありましたっけ?なんか凄いことになってそうな予感。

今のところ国内ライセンス盤の情報しかないのでよく分からんですが、レーベルはおそらくCAM Jazz。可能であれば輸入盤で手に入れたい。
初詣の帰りに、参道をウロウロ歩きながら民家の軒先で売っている漬物や野菜を物色する夫(←出先で食材を買うのが凄く好き)を待つあいだ道端で息子と立ち話していると、すぐそばにワンちゃんが来ているのに気がつきました。
「きゃー、可愛いっ!」と思わず大きな声が出てしまい、ワンちゃんの首輪からリードを目でたどっていくと、その先には杖をついたニコニコ顔のお爺さんが繋がれていました。あ、失礼!繋がれてたのはもちろんワンちゃんの方。「私、犬に繋がれて散歩してまーす」てな人をけっこう見かけるもんで、つい(笑)



すぐそばには杖をついたお婆さんも。さっそく老夫婦の許可を得てワンちゃんの写真を撮っていると、お婆さんがワンちゃんに「さくらちゃん、よかったねぇ」と嬉しそうに話しかけるんですね。さくらちゃんが喜んでカメラに突進して来たりするので私がなかなか撮影できないでいると、「動物は動くから写真撮るの難しいねえ」とお婆さん(フォローありがとうございます)。私がさくらちゃんのあごの下や背中を撫でて「フワフワの毛並みやねー」と褒めると、お婆さんは「太りすぎだけどねー」と言って笑います。
私が老夫婦と交わした言葉は少なかったのですが、二人と一匹のあいだには時間がゆったりと流れているように感じられて、なんだかとても暖かく優しい雰囲気。シェトランド・シープドッグは牧畜犬ですからもともと活発で動きが俊敏な犬種なのですが、さくらちゃんはとてもおしとやかです。ちゃんとお爺さんとお婆さんの歩調に合わせてゆっくりのんびり歩いて行くのでした。
2008年1月号の表紙は、GILLES PETERSON。なんかどっかで聞いたような名前やな~と、一瞬、KING CRIMSONの...?と思ったけれど、あれはPETER GILES。顔も全然違う(-_-;)



ということで、私、その筋と80年代ポップスシーンにはとんと疎く、この人の顔も名前も全く知りましぇんでしたが、有名なクラブDJでアシッドジャズの提唱者だそうです。

付録のCDは「FOR DANCERS ONLY」というタイトル。1940年代までの古~い曲ばかりですが、これに合わせて踊るとなるとちょっと馬鹿にはできませんぜ。チャップリンの映画で流れてるようなのもあったりと、急速テンポの激しい曲が多く、こんなんで真面目に踊ってたらしまいには息が切れてゼーゼーは必至です(笑)

*本日のオマケ



毎年初詣に出掛ける神社にこの御神木はあります。雷に打たれ、風雨にさらされ、なかば枯れてもなお威容を保ち続けるその姿に、心を新たにする思いです。
去年の暮れに届いてたドングリたち。4)以下は旧譜です。3)と6)以外は全て未聴。

1) ■DUPONT T / SPIDER'S DANCE (Ultrabolic UBR 0502 / Nocturne )
2) ■ALEX RIEL TRIO / THE HIGH AND THE MIGHTY (Cowbell Music ♯35)
3) ■MOUTIN REUNION QUARTET / SHARP TURNS (Nocturne NTCD 4501)
4) ■ED NEUMEISTER QUARTET / NEW STANDARDS (MeisteroMusic 0016)
5) ■NDR BIGBAND COLIN TOWNS / LEND ME YOUR EARS (Provocateur Records PVC 1038)
6) ■COLIN TOWNS - NDR BIGBAND / FRANK ZAPPA'S HOT LICKS (and funny smells) (Provocateur Records RAD 2007-2)
7) ■PETER VUUST QUARTET / HOMESICK [LIVE AT COPENHAGEN JAZZHOUSE] (Imogena / Spice Of life SOL IG-0011)
8) ■LUDVIG BERGHE TRIO / AN UNPLAYED VENUE (Moserobie Music Productions MMP CD 055)
9) ■PARIS JAZZ BIG BAND / A SUIVRE ! (Cristal Records / Influence XQBV1017)
10) ■BOHUSLAN BIG BAND / PLAYS ZAPPA (Imogena IGCD 089)

3) は、片面がCDでもう片面がDVDになっているデュアルディスク。DVD、面白かった!お正月の諸々から開放されて一人になった後、これ観てエキサイトしてました(笑)
6) は、いまひとつピンとくるものが無かったな。
9) は、買わなくちゃと思いながらそのままになっていたもの。しかしPARIS JAZZ BIG BANDが国内盤で出てるなんて知らなんだわー。
10) は、ブログ「雨の日にはJAZZを聴きながら」 のcrissさんお薦めのビッグバンド物。ここなら置いてあるはずと思っていた銀座の山野楽器にも無くて、インターネットでも入手できず諦めかけていたら、ナマズさんでゲットできました♪


*どうでもいいオマケ


今日のランチは、福井県の三方五湖のほとりにある「淡水」でちょっと贅沢に。うな重(大好物)、美味しかったです♪
あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

当地では、この冬は珍しく年内に降雪がなく、元旦にようやく初雪となりました。


  今年の年賀状とお年玉のポチ袋


私が子供の頃、室内遊戯といえば、トランプ、花札、百人一首といったカードゲーム、あるいはオセロやダイヤモンドゲームなどのボードゲームでした。家族、友人、従兄弟が集まれば時間を忘れて夢中になって遊んだものです。コンピューターゲームなんかより、顔つき合わせて、お互いの表情を観察しながら、おしゃべりしながら賑やかに遊べる人間対人間のゲームのほうがよっぽど面白いと思うのですがね~。
我が家でも子供が小さい頃に、家族4人でセブンブリッジに熱狂した時期がありました。ノートに点数つけて、けっこう真剣勝負で盛り上がっていましたっけ。

何故か私は、紙に印刷された美しいものに惹かれることが多いです。



京都の松井天狗堂の手摺り花札です。綺麗な色と手作りならではの良さがあって、持っているだけで嬉しくなります。観賞用なのでこれで実際にあそぶことはありませんけれど。

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さて、新年早々のジャズは、DVD鑑賞です。DEE DEE BRIDGEWATERがシャンソンを歌っています。例によって共演者がむっちゃ豪華ですぞ。
余談ですが、LOUIS WINSBERGを紹介するとき、DEE DEEは「ルイ・ヴィンズバーグ」と発音していますね。

■DEE DEE BRIDGEWATER / LIVE IN ANTIBES & JUAN-LES-PINS (Universal 0602498752289)
DEE DEE BRIDGEWATER (vo)
MARC BERTHOUMIEUX (acc)
IRA COLEMAN (b)
MININO GARAY (perc)
LOUIS WINSBERG (g)

guest
PATRICK MANOUGUIAN (g)

LES TAMBOURS DU SUD :
MININO GARAY (Leader)
PABLO MENDEZ
SEBASTIAN QUEZADA
EDUARDO TOMASSI
入手先:HMV(通販)