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晴れ時々ジャズ

日々の雑感とともに、フランスを中心に最新の欧州ジャズについて書いています。

今年ももうすぐ終わりですけれど、これだけは書いておこうかな。


この1年で拾ったドングリは100個も無いと思います。それに、未聴盤もたくさんあるんですよね。怠け放題に怠けていたので、今年私が書いた記事は、たったの2つだったし(-_-;)


今年、私を楽しませてくれたドングリはこれでした。
まずは新譜。


■ANDY EMLER MEGAOCTET / CROUCH, TOUCH, ENGAGE (Naive NV 816711)

CDとDVDの2枚組。とにかくよく聴き、よく観ました。これは堂々の第1位。傑作だぜ。



■MARC DUCRET / LE SENS DE LA MARCHE (Illusions Music ILL 313004)

もーむちゃくちゃかっこええのだ。これも傑作。



Le Coq Et La Pendule-hommage A Claude Nougaro

■ANDRE CECCARELLI / LE COQ ET LA PENDULE - HOMMAGE A CLAUDE NOUGARO (Plus Loin Music PL4518)

楽曲の良さが生きている素晴らしい作品。DVDは私にとってお宝です。





■MANU CODJIA / MANU CODJIA (Bee Jazz BEE 029)




■EMIKO MINAKUCHI TRIO / MEI (Musica Guild MG 0820)




■STEPHANE KERECKI TRIO FEAT. TONY MALABY / HOURIA (Zig-Zag Territoires ZZT 090401)

聴く人を選ぶかもしれないけれど、じっくり聴いても飽きない。





そして旧譜。


■ANDY EMLER MEGAOCTET / DREAMS IN TUNE (Nocturne NTCD 361)

これも傑作ですな。1曲目がスゴイ。



晴れ時々ジャズ

■PHIL WOODS AND HIS EUROPEAN RHYTHM MACHINE / ST (Les Disques Pierre Cardin CAR 333 U)

これは中古LPです。アルバムのラストで、参加ミュージシャンの子供たちがMCになって自分のパパを紹介するというニクイ演出に思わずにっこり。その声の可愛らしいこと!もちろん演奏も◎。




■RADIO STRING QUARTET VIENNA / CELEBRATING THE MAHAVISHNU ORCHESTRA (ACT Music+Vision ACT 9462-2)
これもよく聴きました。スリリングで刺激的なストリングカルテットが堪能できる。今年出たDVDの方は、素人が撮影したようなチープな映像でちっとも良くなかったけど。




■INIT / ST (Polygram 1993)

これは、iTunes Music Storeで購入。かっこいいのだ!




■SEXTUOR DE CLARINETTES BAERMANN / KIOSQUE (Polymnie POL590148)

クラリネット奏者のMARC BOUTILLOTが1987年結成当時から籍を置いているクラリネット六重奏団のアルバム(クラシックだけどね)。お友達に貸してあげたらとっても喜んでくれました。



う~む、こうしてみると、今年はフランス盤が優勢ですね。



そういえば、今年は来日アーティストのライヴに行けなかった(というか、どうしても行きたい!というライヴがなかった)のがとても残念。

ブログも怠けてたし。

来年はいいことがいっぱいありますように。



皆様、一年間お付き合いくださってありがとうございました。

それでは、良いお年を!

お節作りとお正月の準備が一段落しのでただいま休憩中(ふえ~)。


フランス産6個とイタリア産1個で新旧あり。

1) 以外は全て未聴。


1) ROSARIO GIULIANI - PIPPO MATINO - BENJAMIN HENOCQ / TRIO OSTIKO (Via Veneto Jazz VVJ 065)

2) BELMONDO QUINTET / INFINITY LIVE ((B-Flat Recordings 6145092)

3) VALERIE GRASCHAIRE / FINALLY (Cristal Records CRCD 0816)

4) HENRI TEXIER STRADA SEXTET / WATER ALERT (Label Bleu LBLC 6698)

5) NGUYEN LE / MILLION WAVES (ACT MusicVision ACT 9221-2)

6) NGUYEN LE / MAGHREB & FRIENDS (ACT MusicVision ACT 9261-2)

7) SYLVAIN BEUF / TRIO (Naive Y 266 165)


2) は、THEATRE DE PLEIN AIRで行われたライヴを収録。

4) は、最近気になり始めたSEBASTIEN TEXIER(11月に出た新譜は未聴)の音を確かめようと、お気に入りギタリストMANU CODJIA他気になる面々が参加するこちらを入手してみた。わけ分からんアホっぽいジャケがなかなかよろしい(笑)



*どうでもいいオマケその1


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諸事情により、このほど新しいパソコンを購入しました。夫と共用だったWindows XPから自分専用のWindows7と相成りましたが、アナログな私には宝の持ち腐れです。Windows7は、使いこなせるようになれば以前よりもずっと便利そうですが、28日から使い始めてまだ新しい画面に慣れていないため、Excelで「元に戻す」ボタンを探すのに1分もかかってしまった(誰だ、笑ってるのは?)。

これまで使っていたセキュリティソフトは互換性が無いのでWindows7には使えず(いやでも買わされるという仕組みだな)、とりあえずもともとパソコンに入っている(3ヶ月だけ使えるらしい)のを使っています。ほかにも使いこなしの点でいろいろとヤヤコシイことがあるけれど、ま、そのうち慣れることでしょう。

ハッ!そういえば、iTunesとiPodはどうすればいいのか...(-_-;)




*どうでもいいオマケその2

来年のカレンダーはこんなんです。


晴れ時々ジャズ  



NICOLAS FOLMERの新譜が、来年1月8日にリリースされます。キャーッ!(黄色い声)。

■NICOLAS FOLMER / Off the beaten tracks Vol.1(Cristal Records CR 163)
http://www.cristalrecords.com/index.php?id_rubrique=189&id=494

Bob Mintzer(ts)を迎えたカルテットによってパリのジャズクラブDuc Des Lombardsで行われたライヴを収録。
むむっ、Vol.1てことは、次があるのか!?

発売まで待てないそこのアナタは、MySpaceで試聴してみよう。

*どうでもいいオマケ

晴れ時々ジャズ

鴨その1:「なあなあ、明日ほんまに雪降る思う?」
鴨その2:「アーティチョークはん、今日、自動車の1年点検のついでにスタッドレス入れてもろたらしいで」
鴨その3:「雪降ったら、いつでもカメラ持って飛び出して行けるように?」
鴨その4:「犬みたいな人やなぁ」

こちらは、とっくに届いていた3個。いちおう全て聴きました。

1) ■ANDY EMLER MEGAOCTET / DREAMS IN TUNE (Nocturne NTCD 361)
2) ■ANDY EMLER MEGAOCTET / WEST IN PEACE (Nocturne NTCD 410)
3) ■SARA LAZARUS / IT'S ALL RIGHT WITH ME (Dreyfus Jazz FDM 46050 366932)

1) ゲストにMARC DUCRETがアコースティックギターで参加。
2) ここでもMEDERIC COLLIGNONのヴォイスパフォーマンスが強烈すぎて笑ってしまう。

いや~、1) も 2) もむっちゃ面白かったです。これまでANDY EMLER MEGAOCTETのCDを4つ聴き、DVDも2つ観て、すっかりファンになってしまいました。
ANDY EMLERは、複雑に構築された、難しそうだがかっこいいキメが頻出する、しかも完成度の高い曲を書き、そこに美とユーモアを盛り込むことも忘れない。その音は先進性に富み、エンタテインメントとしても一級ですから聴き応えは満点です。しかも、優秀なドラマーとパーカッショニストによって繰り出される超強力なリズムがむちゃくちゃ気持ちいい。
ANDY EMLERは、長いソロを弾きまくったりしてリーダーの自分が目立つ場面をあえてつくらず、むしろ自分以外のメンバー全員にスポットライトを当てることで曲を盛り上げ見せ場を作り、その結果、非常に堅固でエキサイティングなバンドサウンドが生まれていると思います。DVDを観ていると、彼自身もそうすることを楽しんでいるのではないかなと感じました。

ステージではリーダーの合図がいろいろとたくさんあって、それによってホーンセクションのキメがビシバシと入ったり、その音の高さや長さが次々に指定されたり、時には予定外のアドリブが差し挟まれたり、アドリブが延長になったりもする。突如指名されたミュージシャンが「え、俺?」という表情をすると、リーダーは「そうだお前だ。ホレ行けっ!」と頷きます。ANDY EMLERのそんな姿は、試合中の選手たちにサインを送る野球監督に似てる(笑) バンドを結成し、1週間で曲を書き上げ、たった2回のリハーサルで本番に臨んだというエピソードもあるというから凄い。
作曲家としてもバンドのリーダーとしても逸材に違いないANDY EMLERと、実力あるプレイヤーが揃ったMEGAOCTET全員の今後に注目したい。

3) ANDRE CECCARELLI (ds)が参加してるのに、注文するのすっかり忘れてました。明るく陽気なマヌーシュ・スウィングは、聴いていて凄く楽しい。SARA LAZARUSってアメリカ人だったのね(知らんかったわー)。


届いたばかりの4個は全て未聴。


4) ■STEPHANE GUILLAUME / WINDMILLS CHRONICLES (Gemini Records CS0500)
5) ■DANIEL MILLE / L'ATTENTE (Universal Music Classics & Jazz France 532144 1)
6) ■ELISABETH KONTOMANOU / SIREN SONG (Plus Loin Music PL4520)
7) ■RALPH TOWNER PAOLO FRESU / CHIAROSCURO (ECM Records ECM 2085 1797510)


4) 実は、1年以上前にLe Onztet de Stephane Guillaumeの情報をキャッチして以来、首を長ーくしていました。待ちに待った新譜は、STEPHANE GUILLAUME (ts, ss, bcl, fl)、FREDERIC FAVAREL (g)、MARC BURONFOSSE (b)、ANTOINE BANVILLE (ds)のカルテットに金管7人を加えたピアノ抜きの11人編成。


5) 大好きなANDRE CECCARELLIや大御所MARCEL AZZOLAをはじめとして、ALFIO ORIGLIO、STEPHANE CHAUSSE、STEPHANE BELMONDO、MININO GARAYという個人的に気になる面々が参加。


*本日のオマケ


晴れ時々ジャズ

この時期、キラキラしたイルミネーションがいたるところで目に付きますね。都会の夜を彩る高級ブランドショップのディスプレイやイルミネーションも素敵ですが、こんな手作りっぽいのもなかなかいいもんです。

今年で5回目となった「赤れんがライトアート in 舞鶴」のテーマは「ひかりの動物園」。私は、今年初めて観に来たのですが、ちょうどお月さまも出ていたし、ムード満点でとっても綺麗でしたよー。



晴れ時々ジャズ


晴れ時々ジャズ


晴れ時々ジャズ


晴れ時々ジャズ


晴れ時々ジャズ

晴れ時々ジャズ

晴れ時々ジャズ  ちょっと分かりにくいですが、羽の生えたブタです。


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赤煉瓦倉庫群とライトアートの組み合わせによる演出はとってもロマンティック。私が撮影してると親子連れもやって来ましたよ。幼い坊やはウサギさんのドームに入ろうとしてなんべんもお母さんにとめられてました(笑)


先立つものが無くて大好きな彼女をデートに誘えないとお嘆きの男子諸君は、ここへ彼女を連れてくればいいかもしれない。そして、彼女を連れてくるなら、なるべく寒ーい晩を選ぶとよろしい。その理由はここに書かなくても分かるね(笑) え?分からん?寒ーい晩は空気が澄んでて光が一段と綺麗に見えるからじゃよ。そして、寒ーい晩に彼女をここへ連れてきたら...そっから先は自分で考えよう。幸運を祈る!(笑)



■赤れんが ライトアート in 舞鶴 2009
場  所 : 舞鶴市北吸地内国指定重要文化財赤煉瓦倉庫群周辺
期  間 : 平成21年11月23日~翌年1月10日まで

フランスのジャズミュージシャンが作曲した楽曲を100以上収めた楽譜集です。231ページと分厚いですが、ダブルリング綴じなので、開くと完全に平らになって見やすいです。唯一の難点は、表紙が薄くてダブルリングの線が細くたよりないので手に持つとグネグネすることかな。
たった2段にメロディーが書かれているだけで小節線もコード進行もなーんにも無い非常にシンプルな楽譜もあれば、6管&ベースによるアンサンブル譜もあります。こうして楽譜になったものを見てみますと、おフランスジャズにはメロディーの美しさが際立つ入念に作りこまれた楽曲が多いことを改めて感じます。大御所のペンによる有名曲もあるにはありますが、Vincent ARTAUD、Pierre de BETHMANN、Stephane GUILLAUME、Jean-Michel PILCといった現在進行形ジャズミュージシャンの曲が多く、ほとんどが1990年以降に作曲(発表?)された曲で、なかには2008年リリースのCDに収録されているという出来たてほやほやの曲さえあります。そんな楽曲の数々が一冊に100以上も入ってるなんて、こいつぁー素晴らしすぎるぜ!と、独りで勝手に興奮してます(笑)ここに収められた曲のなかで、所有するCDに収録されていると確認できたのは23曲でした。

タイトルにVOL.1とありますが、VOL2.やVOL3.が出るのを期待してもよいのでしょうか。でしたら、現代フレンチジャズシーンきってのメロディーメイカーだと私が勝手に思ってるNicolas FOLMER、エレガントな和声に萌えてしまうAlfio ORIGLIO、美メロ胸キュンな哀愁曲だって書いちゃうStephane HUCHARDの3人は、絶対に外さんといてほしい。それから美しく詩情豊かなレパートリーが多いDaniel MILLEも是非。

カラフルな表紙には顔写真がずらり。お気に入りのミュージシャンならすぐに分かりますが、中にはこれ誰?っていうのもけっこうありますねー。(クリックで拡大)

晴れ時々ジャズ

晴れ時々ジャズ

さて、突然ですが、ここでクイズです!(笑)
表と裏の表紙にあるミュージシャンの顔をご覧になって、その名前をフルネームでお答えください。貴方は何人お分かりになりますか?
え~と、上から下へ順に1~9とし、左から右へ順に1~7とします。分かりやすい例でひとつだけ正解を申しますと、裏1-4はMichel PETRUCCIANI(ミシェル・ペトルチアーニ)ですね。はい?ワタクシの場合ですかっ?す、すんません、見てすぐに分かったのは33人だけでした(;^_^A

ここにあなたのお気に入りの曲、入ってますか?

■REAL BOOK DU JAZZ FRANCAIS VOL.1 (I. D. Music)
Vincent ARTAUD - Element 12
Franck AVITABILE - Trois Gros
Marcel AZZOLA / Pascal GROFFE - Valse a la quarte
Claude BARTHELEMY - Corvisart
Michel BENITA - A song for love
Pierre BERTRAND - For J.K.
Sylvain BEUF - La Rive
Emmanuel BEX - La belle vie pour Maurice
Claude BOLLING - Duke on my mind to Duke Ellington / Jazzomania
Pierre BOUSSAGUET - NHOP

Patrice CARATINI - Carasamba
Andre CECCARELLI / Baptiste TROTIGNON - Golden Land
Jean-Paul CELEA - Sixteen tones
Khalil CHAHINE - Amalfi
Andre CHARLIER / Benoit SOURISSE - Les etoiles de Lea
Jean-Louis CHAUTEMPS - Clear Stream Blues
Mederic COLLIGNON - Gam'bass
Jean-Pierre COMO - BB.ZO
Francois CORNELOUP - Iguana Crossing
Vincent COURTOIS - Celine

Francois COUTURIER - Crepusculaire
Pierre de BETHMANN - La lenteur
Laurent de WILDE - Spoon a rhythm / The present
Riccardo del FRA - Autour de la tour
Benoit DELBECQ - Yompa
Armel DUPAS / Chloe CAILLETON - Garimpeiro
Jean-Marie ECAY - Good luck brother
J.B. EISINGER - Cello Britten
David El MALEK - Al admat Israel
Andy EMLER - Sombritude

Christian ESCOUDE - Demi-saison
Boulou FERRE - Laurent
Elios FERRE - Le faiseur de pluie
Glenn FERRIS - Sud-Ouest Jump
Marc FOSSET - Nene's tune
Richard GALLIANO - Para Jobim
Simon GOUBERT - For yesterday
Daniel GOYONE - Her Song
Stephane GRAPPELLI - Amanda
Stephane GRAPPELLI / Django REINHARDT - Minor Swing / Tears

Stephane GUILLAUME - Gamla Stan
Antoine HERVE - Smoke
Andre HODEIR - Paradoxe II
Daniel HUMAIR - Vlada V
Olivier HUTMAN - No Lies ?
Jean-Marc JAFET - Le collier de la reine
Alain JEAN-MARIE - Bars for Barney
Francois JEANNEAU - L'embellie
Olivier KER OURIO - Ilet a cordes
Bireli LAGRENE - Place du Tertre

Marc-Michel LE BEVILLON - Les yeux
NGUYEN Le - Zamora
Eric Le LANN - Sandra
Denis LELOUP - Noir et blanc
Didier LEVALLET - O.A.C.
Didier LOCKWOOD - Legs / Martinique / Zebulon Dance
Jean-Loup LONGNON - Tels… a vivre
Eddy LOUISS - Les Grelots
Bernard LUBAT - D'ici d'en bas
Sylvain LUC - Ameskeri

Claude LUTER - Tu n'aimes que la danse
Philippe MACE - Vent d'Ouest
Jean-Marie MACHADO - Petite source
Gerard MARAIS - Comme une pluie chaude
Christophe MARGUET - Oona
Jean-Pierre MAS - (H)ombre
Malik MEZZADRI - Grosse Grippe
Jean-Jacques MILTEAU / Benoit SOURISSE - The Lonely Knows
Francois MOUTIN - Echoing
Jean-Philippe MUVIEN - Vive les jongleurs

Florin NICULESCU - Valse sentimentale
Pierrick PEDRON - Waltz for a King
Michel PETRUCCIANI - Brazilian Like / Guadeloupe / Rachid
Dominique PIFARELY - Poros
Jean-Michel PILC - New Dreams
Michel PORTAL - Mozambique
Tony RABESON - Radio Bo
Manuel ROCHEMAN - Batida de Coco
Aldo ROMANO - Folk off / Open Secret
Maxime SAURY - Cavalcade Stomp

Louis SCLAVIS - Le long du temps / Le Verbe
Herve SELLIN - Todd's delight
SIXUN - Trianon
Martial SOLAL - Anatheme / Monostome
Jacky TERRASSON - Little Red Ribbon
Henri TEXIER - Laguna Veneta
Sebastien TEXIER - The band over the clouds
Baptiste TROTIGNON - Bolero
Erik TRUFFAZ - Betty
Rene URTREGER - Facile a dire

Christian VANDER - Day after day
Maurice VANDER - Le Coq et la Pendule
Jean-Philippe VIRET - A plus d'un titre
Eric WATSON - Fallen Angels
Louis WINSBERG - Peniscola
Karim ZIAD - Jazzayer
Bojan ZULFIKARPASIC - Zeven

5) 以外は全て未聴。1) だけが新譜ですが、土中保存せずに全て今年中に鑑賞しようと思います。

1) ■TOMASZ STANKO QUINTET / DARK EYES (ECM Records ECM 2115 2711266)
2) ■EMLER, TCHAMITCHIAN, ECHAMPARD / TEE TIME (In Circum Girum ICG 0103-1)
3) ■EMLER, TCHAMITCHIAN, ECHAMPARD / A QUELLE DISTANCE SOMMES-NOUS? (In Circum Girum ICG 1205-1)
4) ■FRANCOIS CORNELOUP TRIO / U. L. M. (In Circum Girum ICG 1206-1)
5) ■ANDY EMLER / ON AIR (In Circum Girum ICG 0906-1)


4) FRANCOIS CORNELOUP (ss, bs)、MARC DUCRET (g)、MARTIN FRANCE (ds)のトリオ。

5) はDVD(PAL方式)です。2006年9月にパリの老舗ジャズクラブNEW MORNINGで行われたEMLER, TCHAMITCHIAN, ECHAMPARDのトリオによるライヴ、MEGAOCTETのライヴを収録。ノリノリなLAURENT DEHORSのアドリブやらMEDERIC COLLIGNONの超人的なヴォイスパフォーマンスには、思わずふきだして笑ってしまいました。MARC DUCRET (g)がゲストで参加しておりますが、彼の特異な音楽性に、野生的風貌とファッションセンス(かっこええのだ)という視覚効果が加わると強烈な印象ですわ。ライヴを体験してサイン貰いたいと思ったとしても、MARC DUCRETさんに近づくとなるとちょっと勇気が要るんじゃないかな(笑)


*本日のオマケ

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MARC DUCRETといえば、ドラマーがERIC ECHAMPARDやん!と気づいたので、今年の夏に出ていた新譜を今頃になって滑り込みセーフで入手しました。ANDY EMLER MEGAOCTETの新譜を聴いて、遅ればせながらERIC ECHAMPARDのドラムの素晴らしさを再認識したからです。
全5曲MARC DUCRETのオリジナル。ほとんどの楽曲に調性というものが無いように思えますし、しかもかなりハードで変態で予想のつかない展開がエキサイティング。作品全体を通して雰囲気はダークでシリアス。一部に夢幻的だったり不気味でおどろおどろしくなる場面も。最短でも9:39と楽曲はいずれも長尺でトータルでは72:48になりますが、一枚を通して聴いても全く退屈せず演奏にのめり込んでしまうのは、各人の創造的な閃きによるインプロヴィゼーションや瞬時の反応というインタープレイを織り交ぜながら、全曲において入念な構成とアレンジが施されているからではないでしょうか。繰り返し聴いても全く飽きず、聴くたびに新しい発見が出来るような、懲りに凝った音作りになっています。
録音が良いため、1曲目の途中で拍手と指笛ピーピーが聞こえてきて初めてライヴ録音だったのねと気づいたのですが、本作には2007年11月にアヴィニョンのDELIRIUMで、2003年4月にL'AUDITORIUM DU THORで行われたライヴが収録されています。
MARC DUCRETの作編曲の腕もさることながら、これほどまでに完成度の高い演奏をライヴで可能にするバンドの力量はほんまに凄いですわ。特にドラマーERIC ECHAMPARDの存在なしには、この一体感あるバンドサウンドは成り立たないのではないでしょうか。私は彼のソリッドで構築的で迫力満点のロックなドラムを聴いているだけでもう大大大満足です(笑)
本作は全曲が聴き応え満点で文句なしの出来。特に気に入ったのは、1曲目のTOTAL MACHINEと、最長の26:17にもなる5曲目のNOUVELLES NOUVELLES DU FRONT。本作は今年聴いた新譜のベスト10入りでしょう。

御用とお急ぎでない方はMARC DUCRETのウェブページへ。
http://www.marcducret.com/

■MARC DUCRET / LE SENS DE LA MARCHE (Illusions Music ILL 313004)
MARC DUCRET (g)
BRUNO CHEVILLON (b, el-b)
ERIC ECHAMPARD (ds)
ANTONIN RAYON (p, Fender Rhodes, clavinet)
PAUL BROUSSEAU (Claviers, samplers)
TOM GAREIL (vib, marimba)
MATTHIEU METZGER (as, ss)
HUGUES MAYOT (ts, bs)
YANN LECOLLAIRE (cl, fl)
PASCAL GACHET (tp, flh, bass trumpet)
JEAN LUCAS (tb)
入手先:キャットフィッシュレコード(通販)
届いたのは4個です。1) 以外は未聴です。

1) ■ANDRE CECCARELLI / LE COQ ET LA PENDULE - HOMMAGE A CLAUDE NOUGARO (Plus Loin Music PL4518)
2) ■SYLVAIN LUC / STANDARDS (Dreyfus Jazz FDM 46050 369462)
3) ■PAWEL KACZMARCZYK / COMPLEXITY IN SIMPLICITY (ACT Music+Vision ACT 9484-2)
4) ■MARC DUCRET / LE SENS DE LA MARCHE (Illusions Music ILL 313004)


1) CDとDVDが1枚になったデュアルディスクだと思っていましたが、届いてみるとCDとDVD(PAL方式)の2枚組でした。CDは、楽曲、演奏、録音、どれをとっても文句なしの素晴らしい出来。DVDは、ANDRE CECCARELLIによるマスタークラスの模様、ANDRE CECCARELLI(ds)とREMI VIGNOLO(b)のデュオによる演奏、ANDRE CECCARELLIへのインタビュー、生前のCLAUDE NOUGAROが語るドラマーANDRE CECCARELLI、フォトギャラリー等、CECCARELLIファンにとっては実に貴重で興味深い内容になってます。ただ、フランス語のヒアリングがじぇんじぇんなアーティチョークは、「ふむふむ、NOUGAROさん、CECCARELLIのこと絶賛してるみたいやね~」とか「CECCARELLIさんて意外に饒舌な人だったのね」とか、そういう感想しか持てないのが情け無い(;^_^A

3) メンバー全員知らないポーランドジャズ。

4) うっかりしてたら、どこも入手困難、廃盤、SOLD OUTでしたが、幸いナマズさんで入手。MARC DUCRETがこれほどの人気者だったとは(知らないのは私だけ?)。



*どうでもいいオマケ

秋色の葉っぱでも撮りましょかーということで、地元のお寺に隣接する公園へ行ってみました。

晴れ時々ジャズ

これは、ままごと遊びの跡かな?

晴れ時々ジャズ

んんん?なんか公園の様子が変ですよ。

晴れ時々ジャズ

よーく見ると、地面が掘り返されているじゃありませんか。

晴れ時々ジャズ


あらまー、緑地帯だったところはどこもかしこもこの有様で、まるで耕されたようになってます。さては野生動物の仕業か?だとすると、こんなことしそうなのはイノシシぐらいしか思いつきません。さっそく犯人確定のための足跡探しを開始(笑)
あったあった!

晴れ時々ジャズ

やはり犯人はイノシシではないでしょうか。しかし、芝生と短い雑草しか生えてないこんな緑地帯の地下に、食べるもん、あるんかなぁ。根っこが美味しいんかな?たんなる緑地帯でさえこの有様ですから、農家のご苦労はいかばかりかと。それにしても、これだけ大規模に掘り返されてるのを見たのは初めてだったのでちょっとビックリ。イノシシはよっぽどお腹が空いてたんでしょうねー。
人が寝静まった夜、イノシシの群れが土煙を上げてドドド!とやってきたかと思うと、月明かりの中、鼻でぐんぐんと土を掘り返し、土の中の食物をモグモグ喰らい、再びドドド!と足音立てて山へと帰って行く...てな場面を想像してみた。う~ん、シュールだ(笑)←想像しすぎ!
イノシシのご乱行で少々興ざめしたものの、本格的な紅葉まであと少しといった雨上がりの景色の中、お寺のイチョウの大木には、「さて、準備は万端!これからぼちぼちと黄色くなっていくもんね、わし」っていうはっきりとした意思が漂っていると見た。
紅葉真っ盛りはもうすぐです。
2枚ともメンバーが強豪揃い。こいつぁー気になるなあ。

Julien Lourauの新譜は、フューチャー・ジャズ(とかニュージャズ?)などのやんちゃは止めて、けっこう繊細で大人なジャズになってる模様。Burt BacharachのA House Is Not A Home以外は、全てJulien Lourauのオリジナル曲のようです。

■Julien Lourau / Quartet Saigon (naive NJ620111)
Julien Lourau (ts, ss)
Laurent Coq (p)
Thomas Bramerie (b)
Otis Brown III (ds)

コチラ↓でたっぷりと試聴が可能。ジャケットの横にある三角印をクリックすると演奏開始。
http://www.naive.fr/#/work/quartet-saigon

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ここ数年でめきめきと頭角を現し、今やフランスのジャズシーンに欠かせない存在となったベーシストDiego Imbertの初リーダー作がリリースされました。ピアノ抜きの単音楽器のみの編成というのもいい。
Such Productionは個人的に注目しているレーベルなのですが、早く日本でも手に入るようになってほしいです。

■Diego Imbert Quartet / A l'ombre du saule pleureur (Such Production / Harmonia Mundi)
David El-Malek (ts)
Alex Tassel (flh)
Diego Imbert (b, comp)
Franck Agulhon (ds)
Vincent Artaud (cond)
http://www.citizenjazz.com/article3462986.html

試聴はコチラ↓で可能。Ecouter tout l'albumをクリックすると連続演奏します。
http://telecharger-musique.fnac.com/fm5334463/Diego-Imbert-Quartet-A-l-ombre-du-saule-pleureur?PID=81067



*どうでもいいオマケ
息子その1が住む大阪へ行ってきました。たまには夫の趣味にも付き合わないといけないので(笑)、大阪市立美術館で「特別展 道教の美術 TAOISM ART」を鑑賞してきました。
美術館を出てなんとなくぶらぶらと歩いていたら通天閣の足元まで来てしまったのですぐ近くの澤野工房を尋ねたのですが、シャッターが下りていて臨時休業の貼紙が。実は澤野工房を尋ねたのはこれが二度目で、前に初めて尋ねたときも閉まっていたんです。澤野工房とはよほど縁が無いっていうことなのか。二度あることは三度あるっていう諺もあることですし、私たち、いつになったらお店の中に入れるのやら(笑)
帰宅してから澤野工房のウェブサイトを見ると「ハイエンドショウ トウキョウ2009」に出店ということで休業のインフォメーションが出ていました。近頃は澤野工房のCDを全く買っておらずウェブページを見ることもありませんでしたからね~。
ということで、澤野工房の写真はまた今度ね。