最近届いたドングリ | 晴れ時々ジャズ

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日々の雑感とともに、フランスを中心に最新の欧州ジャズについて書いています。

こちらは、とっくに届いていた3個。いちおう全て聴きました。

1) ■ANDY EMLER MEGAOCTET / DREAMS IN TUNE (Nocturne NTCD 361)
2) ■ANDY EMLER MEGAOCTET / WEST IN PEACE (Nocturne NTCD 410)
3) ■SARA LAZARUS / IT'S ALL RIGHT WITH ME (Dreyfus Jazz FDM 46050 366932)

1) ゲストにMARC DUCRETがアコースティックギターで参加。
2) ここでもMEDERIC COLLIGNONのヴォイスパフォーマンスが強烈すぎて笑ってしまう。

いや~、1) も 2) もむっちゃ面白かったです。これまでANDY EMLER MEGAOCTETのCDを4つ聴き、DVDも2つ観て、すっかりファンになってしまいました。
ANDY EMLERは、複雑に構築された、難しそうだがかっこいいキメが頻出する、しかも完成度の高い曲を書き、そこに美とユーモアを盛り込むことも忘れない。その音は先進性に富み、エンタテインメントとしても一級ですから聴き応えは満点です。しかも、優秀なドラマーとパーカッショニストによって繰り出される超強力なリズムがむちゃくちゃ気持ちいい。
ANDY EMLERは、長いソロを弾きまくったりしてリーダーの自分が目立つ場面をあえてつくらず、むしろ自分以外のメンバー全員にスポットライトを当てることで曲を盛り上げ見せ場を作り、その結果、非常に堅固でエキサイティングなバンドサウンドが生まれていると思います。DVDを観ていると、彼自身もそうすることを楽しんでいるのではないかなと感じました。

ステージではリーダーの合図がいろいろとたくさんあって、それによってホーンセクションのキメがビシバシと入ったり、その音の高さや長さが次々に指定されたり、時には予定外のアドリブが差し挟まれたり、アドリブが延長になったりもする。突如指名されたミュージシャンが「え、俺?」という表情をすると、リーダーは「そうだお前だ。ホレ行けっ!」と頷きます。ANDY EMLERのそんな姿は、試合中の選手たちにサインを送る野球監督に似てる(笑) バンドを結成し、1週間で曲を書き上げ、たった2回のリハーサルで本番に臨んだというエピソードもあるというから凄い。
作曲家としてもバンドのリーダーとしても逸材に違いないANDY EMLERと、実力あるプレイヤーが揃ったMEGAOCTET全員の今後に注目したい。

3) ANDRE CECCARELLI (ds)が参加してるのに、注文するのすっかり忘れてました。明るく陽気なマヌーシュ・スウィングは、聴いていて凄く楽しい。SARA LAZARUSってアメリカ人だったのね(知らんかったわー)。


届いたばかりの4個は全て未聴。


4) ■STEPHANE GUILLAUME / WINDMILLS CHRONICLES (Gemini Records CS0500)
5) ■DANIEL MILLE / L'ATTENTE (Universal Music Classics & Jazz France 532144 1)
6) ■ELISABETH KONTOMANOU / SIREN SONG (Plus Loin Music PL4520)
7) ■RALPH TOWNER PAOLO FRESU / CHIAROSCURO (ECM Records ECM 2085 1797510)


4) 実は、1年以上前にLe Onztet de Stephane Guillaumeの情報をキャッチして以来、首を長ーくしていました。待ちに待った新譜は、STEPHANE GUILLAUME (ts, ss, bcl, fl)、FREDERIC FAVAREL (g)、MARC BURONFOSSE (b)、ANTOINE BANVILLE (ds)のカルテットに金管7人を加えたピアノ抜きの11人編成。


5) 大好きなANDRE CECCARELLIや大御所MARCEL AZZOLAをはじめとして、ALFIO ORIGLIO、STEPHANE CHAUSSE、STEPHANE BELMONDO、MININO GARAYという個人的に気になる面々が参加。


*本日のオマケ


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