買い占めは人的災害！
2011年3月11日
東日本大震災が起きました。
その直後から
スーパーやホームセンター
ガソリンスタンドは長蛇の列。
買い占め、売り切れ・・・
震災前、我が家は
夫、義母、子ども2人、私計5人。
節約のための週に一回の買い出しで
暮らしていました。
買い出しを翌日に控えた時でした。
ようは自宅に全く食材がない状態。
スーパーに行くと当然ですが
「おひとり様1点」の物が多数。
それを守り、5人の食材を買い物中
3人くらいに言われた言葉。
「あんたそんなに買わないでよ！」
私のかごにはたしかに限定1点ものが
多種かごに入っていました。
５人が２～３日生きていくくらいの量です。
たくさんのお客様が来店し
ひとりひとりが食材を求めてごった返し
いつも店舗に来ているはずであろう人も
気が動転している様子で
困っているかたを何人も見かけました。
余計なお世話かとは思いましたが
お客様がごった返した店内で
探し物が見つからない方にはお声がけし
売り場まで誘導も。
販売業の経験から
それが普通の行動でしたし
今できる最低限の行動でした。
そんな中で言われたひと言です。
正直いまだに「買い占め」と聞くと
その情景がフラッシュバックします💦
それを経験してから
災害や危機的状況のとき
”人の迷惑にならず身を守る方法を取ろう！”
そう考えるようになりました。
ですがその直後、夫が肺がんになり
翌年亡くなってから
生きる希望や活力全てがなくなり
その気持ちさえも忘れ去られていました。
少しずつ活力が出てきた辺りの
今回の新型コロナウイルスの話題。
ダイヤモンドプリンセス号が入港すると聞き
「これは3.11の物資の二の舞になる...」
そう直感しました。
なのでまだ誰も何も言っていない
マスコミが「物資がない」と報道する前に
何が市場から無くなるかを想定し
少しずつ購入していきました。
友人の何人かも危機感を持っていて
相談がきたので後押しをしました。
「パニックに巻き込まれる前に購入を！」
想定は何週間分じゃなく最低２ヶ月。
パニックになっているときは
どこで歯止めがきくようになるか
全くわからないからです。
それは「人的災害」だから。
不安にかられて
「自分だけは」
「自分の家族だけは」と
どんどん買い漁る。
他者のことなど関係ない人が大勢出てくる。
その現場に直面した3.11。
人の不安の心理は恐ろしいです。
必要なものを買っていても
自分にはないから回せ！という。
恐ろしいと思ったのは
その言葉を浴びせてきた人たちのかごには
お一人様一点のものが２点入ってたこと。
不安が大きいと
自分自身の気持ちを安定させるために
生活用品を大量買いするというのが
研究からわかっているそう。
もちろん大量買いに走る原因に
転売ヤーが関わってることもあるんですが・・・
そこから見えてくるのは
このすさまじい買い占めは
コロナ騒動の前からの不安が
影響しているのではないか？ということ。
日本という国自体、地震などの天災
今回のようなウイルス
仕事、賃金など不安材料が豊富。
それを考えたら引き続き
他の物が買い占めされたり
詐欺行為が起こっていくのだろう。
「次に買い占めされるものは何だろう」と
予測を立てる生活はしばらく続きそうだ。
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